日々是日記/毎朝の散歩で出逢う野鳥たち。
2012年 11月 06日
ガンズ・アンド・ローゼスに「November Rain」と云う名曲がある。壮大なオーケストラとアクセルの弾くピアノから始まるロッカバラードだが、ヴィデオ・クリップで見せるスラッシュのなんと格好良い事か。
11月の冷たい雨の中を歩いていて、この曲を思い出した。11月の雨に濡れるほど、冷たいものはない。でも、永遠に続くものなんて無い。この11月の冷たい雨だって」と云った内容のバラードだ。
街中を歩いているともうダッフルコートやダウンジャケットを着ている人やマフラーを巻いている人を見かける。今年は秋の装いでお洒落を愉しむ期間がなさそうだネ。
◇ ◇ ◇
閑話休題。
毎朝、仕事場へ向かう前に都立林試の森公園を歩いている。
9月の終わり頃からは、秋の渡り鳥や冬鳥が少しづつ飛来してくる。
渡りの途中に餌を求めてやって来る鳥は、居着くことなく移動してしまうので、偶然に出会(くわ)すしか見つけられない。
高い木の上で小鳥を見つけたら、じっと待つのだ。次第に下に降りて地面に落ちた木の実や小虫を食べに来る。あるいは、水場に水を飲みにやって来る。その時に偶然居合わせたら、シャッターを切るのだネ。
まぁ、僕の望遠レンズは小さいので、運良く撮れても小さい。更に八割りがたブレており、ピントが合ったとしても豆粒にしか写せないのだ。それ故に、ことさら新しい鳥たちと出逢った時の嬉しさと云えば、もう興奮状態でアル。
以前、白金台に住んで居た頃は、自然教育圓まで歩いて5分程だったので、日曜日などに出掛けていたが、如何せん有料でアル。林試の森公園は無料だし、通勤途中に在るから都合が良いって訳だ。
この秋に公園で出逢った鳥たちを紹介しよう。
日曜日の朝、今年初の常鶲(ジョウビタキ)の雄が二羽飛来してきた。顔から背中は黒く、頭は白い。胸から腹にかけては美しい橙色だ。
暫くジョウビタキを捜していると、見慣れない鳥を発見した。最初ホオジロのメスかと思ったのだが、この公園にホオジロが入ったと聞いたことが無い。
昨日も珍しい鳥を見つけた。
水を飲み終えたウソが去って行き、また暫く水場で待機していたら、低い枝にまた見慣れない小鳥が停まっていたのだ。思わずシャッターを切ってから、ゆっくり確認すると頭に黄色い王冠を乗せた様な菊戴(キクイタダキ)だった。
ラテン語では「小さな王」と云う名が付くが、ルクセンブルグの国鳥なのだネ。なんとも貴賓高き鳥だこと。
昨日はウグイスを捜していたら、そのウグイスを狙って猛禽のツミがやって来た。
10月末頃から声を聴く様になったのは、アオジとクロジだナ。
アオジは、腹部の黄色が可愛いのだヨ。
先週の金曜日、一日だけこの公園に来たのは真鶸(マヒワ)だ。
最後は目黒区の鳥、四十雀の可愛い姿でも紹介しようかナ。
都心に暮らしていて、日々こうして鳥などを観察出来るのだから東京も捨てたもんじゃない。