東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々是日記/酉の市を迎え、深まる秋を感じる。

我が家の近くの柿の木に沢山のムクドリやヒヨドリがやって来ている。
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実った柿の実を啄む鳥たちの姿に、深まる秋を実感できるのだナ。

    つり鐘の帯(へた)のところが渋かりき

俳人・高浜虚子が俳句の師である正岡子規の回想録「柿二つ」を久しぶりに読みたいと思った。
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虚子の目から見た子規を小説風に書いているのだが、病と戦いながら懸命に句を詠み、日々を生きる子規の姿は時に痛々しく読むのも辛い。だが、この本を読んでから、益々子規が好きになったものだ。

病床に伏している子規が禅寺から貰った「釣鐘」という柿を二つ立て続けに食べるところから、物語が始まるのだナ。

子規は明治35年9月19日、35歳の若さで東京根岸で亡くなった。その五年前の秋に詠んだのが冒頭の俳句だ。
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結核性の脊椎カリエスと云う不治の病を患った子規は、同じ年にこんな句も詠んでいる。

    柿喰いの俳句好みと伝うべし

私が死した後はこう伝えて欲しいと云う句だ。子規はよっぽど柿が好物だったのだネ。柿を詠んだ俳句も多く残している。

    柿くえば鐘が鳴るなり法隆寺

この句が一番有名かナ。

「柿二つ」は、小説としても実に面白い。虚子は自分と子規を二つの柿にたとえて書いたのだろうナ。よし、図書館に捜しに行こう。
      ◇          ◇          ◇
閑話休題。

昨日は酉の市だったネ。商売繁盛、家内安全を祈願して多くの人たちが神社を訪れていた。
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僕も仕事場近くの大鳥神社に昨年の熊手を納めて来た。

秋の夕陽は釣瓶落としと云うが、午後5時を過ぎると本当にストン井戸に釣瓶が落ちるが如く陽が暮れた。

いつもの酒場で冷や奴をアテにホッピーをゴクリ。
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秋がもっと深まれば湯豆腐に代わり、名物のおでんも始まるのだナ。
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毎年、一の酉に大きな縁起熊手を外し、富岡八幡宮に奉納する。
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今年もまた威勢のいい熊手商さんから新しい縁起熊手を買うのだネ。
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祝いの振る舞い酒で乾杯し、柏手を打った。
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こうして、また一年間、縁起熊手が店の商売繁盛とお客さんたちの家内安全を叶えてくれることだろう。
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by cafegent | 2012-11-09 15:40 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)