東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々是日記/寒さが増して、燗酒が恋しい季節到来!

11月も半分が過ぎた。週の前半は日中の陽射しも強く、暖かい小春日和が続いたネ。だが、今朝の東京はこの秋一番の冷え込みだったそうだ。
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いつも歩く公園散歩の時も手の先が冷たく、ついポケットに手を突っ込んで歩いていた。
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暦でも晩秋が終わり、初冬が始まったものネ。そろそろ高尾山辺りでは土が凍り始める時季になるだろうか。
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東京もこれから益々寒さが厳しくなってくるが、その分燗酒が美味しく感じられる筈だ。

中国・唐の詩人白居易(はくきょい)が詠んだ漢詩「問劉十九」を紹介しよう。

    綠螘新醅酒
    紅泥小火壚
    晩來天欲雪
    能飮一杯無

造りたての新酒が緑色に濁り泡立っている

火鉢には赤い火が灯る

夕暮れあたりから雪になりそうだ

さぁ、今夜は一緒に一杯やろうじゃないか

どうですか、酒吞みには堪らないでしょう。白居易は「枕草子」や「源氏物語」など日本の古典文学にも影響を与えている詩人だ。

当時の唐では、既に酒を燗にして呑む風習があったそうだ。

大吟醸など冷酒で酌む酒も旨いが、そろそろ炙ったきびなごで燗酒が良いかもしれない。
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程よく温まった酒で、心も躯もほっと出来る季節だネ。

僕だって普段は戸棚から出した酒をそのままコップに注いで呑む。そう、「冷や」と云うヤツだ。冷やと云っても「常温」のことだからネ。

そして秋の気配を感じる様になると「日向燗(ひなたかん)」か「人肌燗(ひとはだかん)」が良い。30℃から35℃の温度でアル。
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秋が深まるにつれて40℃辺りの「ぬる燗」から45℃辺りの「上燗(じょうかん)」が旨い季節となる。
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そして、年の瀬が近づく頃から50℃辺り「熱燗」となり、真冬になれば「飛切燗(とびきりかん)」が呑みたくなるのだナ。

その昔、恵比寿東口に在った屋台の酒場『おゆき』で僕は燗酒の旨さを知った。雪が舞う東京の夜が更けて行き、人々が通勤に向かう時間になっても皆で呑んで居た。それはもう、飛切り熱くした燗酒じゃないと躯が堪えられない程に冷え込んだ朝だったのだが、ダラダラと8時頃まで呑んで居たっけ。
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あの時程、熱燗が旨く感じたことは無かったのだナ。

そう云えば、今日はボージョレ・ヌーボーの解禁日だったネ。どこかでヌーボーでも飲んでから燗酒でも求めて歩いてみようか。
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Commented by しろくま1124 at 2012-11-16 12:50 x
本郷の呑喜、鶯谷の鍵屋、野毛の武蔵屋、そして八重洲のふくべ・・
いずれも極上の燗酒をいただける名店ばかりですね・・(感嘆)
私も、この時期になると、今は無き、浅草・松風の燗酒を思い出します・・
心まで暖かくなるような名文、ありがとうございました!
Commented by cafegent at 2012-11-17 17:07
しろくま1124さま、こんにちは!

僕も「松風」が大好きでした。最後の日、ご常連の予約で満杯で中を覗いただけで帰ったのを思い出しました。

お銚子ごとに出る肴も良かったですネ。あんな酒場を日々求めております!
by cafegent | 2012-11-15 16:07 | ひとりごと | Trackback | Comments(2)