東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々是日記/新年『尾花』の鰻に舌鼓を打つ!

新年の蝋梅(ロウバイ)は、実に美しい。
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外からはウグイスの声が聞こえて来る。
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初春に相応しい啼き声だナ。

   あらたしき年のはじめの初春の
        けふ降る雪の いや重(し)け吉事(よごと)

万葉集の編者とされる大伴家持が詠んだ歌だ。

元旦に降る雪の様に、良き事が沢山重なる一年にしたいものだ、と願った歌だネ。東京は年末年始ともに青空が広がり良い天気に恵まれた。

昨日は寒の入りが過ぎ、七草粥で無病息災を願ったが、松の内が終わると鏡開きとなる。

我が家では毎年岡山で餅搗きをして、鏡餅を作る。
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この鏡餅、ただの飾りじゃなく毎年各家庭にやってくる「歳神」(としがみ)様へのお供え物なのだナ。

玄関を飾る「門松」は、この神様が宿るための憑代(よりしろ)だそうだ。歳神様は穀物の神様だから、お祀りすることで一年の豊作を祈願出来るのだ。

家で搗いた餅は、10日の松の内が明ける頃にはひび割れてくる。松がとれると鏡餅も下げて、翌日に鏡開きを行うのだネ。ひび割れた餅を小さく割って、汁粉にするのだナ。こうして神様のお下がりを戴き、歳神様の願力をお裾分けして戴くのだ。

今は真空パックになった鏡餅が主流だが、カビが生えてひび割れた餅を洗って食べるのも正月らしくて好きなのだナ。

    鏡餅 暗きところに 割れて坐す   西東三鬼

床冷えのする奥座敷の床の間の暗いところに供えてある鏡餅が松が明けた頃にひび割れながら座する姿が眼に浮かぶ。実に味わい深い句だネ。
      ◇          ◇          ◇
閑話休題。
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5日の土曜日は、雷門の居酒屋『簑笠庵』(さりゅうあん)の二人と酒朋ハッシーの四人でささやかな新年会を催した。
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簑笠庵のお客様でもある尾花さんが女将を務める鰻の老舗『尾花』にお邪魔した。
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入れ込みの座敷には新年早々から沢山の人が、美味い鰻を求めて賑わっていた。

以前は三種類あった鰻重も昨年の高騰から二種類になっていた。4500円と5500円だったので一瞬悩んだが、新年の景気付けに皆で大きい方の鰻重にしてみた。

そして、この日一番の楽しみだった筏(いかだ)を一皿お願いした。此処の筏は、鰻三匹を鰻重とは違う味付けでの蒲焼きが大皿で出てくるのだ。

此処は注文が入ってから鰻を捌き、串を打ち、焼くので、30分以上は待つことになる。
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そんな訳で、先ずは慶祝ビールで新年の乾杯をした。
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簑笠庵の山本さんと京子さんは、店を始める以前から神保町の酒場『兵六』で酒を酌んでいた。お二人とも酒が大好きだから定休日の月曜日は『兵六』で呑むことが多い。
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酒を熱燗に切り替えた頃合いに女将から差し入れが届いた。
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柚子の香りが効いた肝焼きは、品書には乗っていない。板場を仕切る板長の息子さんに頼んで作ってくれたに違いない。ホロ苦い肝とほんのり甘いタレが絶妙に絡み合い、酒がススんだススんだ。

お銚子が四、五本カラになった当りで、お待ちかねの筏(いかだ)蒲焼きが登場した。
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どうですか、この見事な蒲焼きの筏は!
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これに合わせるのは、桜正宗の冷酒だネ。筏はダレにつけて食むと、これまたひと味違うのだナ。

四人で、愉しく筏をつついていると、お重がやって来た。
本漆のお重の蓋には見事な扇が舞っていた。
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先ずは、器を愉しみ、そして蓋を開ける。
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あぁ、香ばしい蒲焼きの香りが食欲をそそる。

先ずはそのまま食べ、そして山椒を振る。あぁ、至福のひとときだ。酒もススみ、鰻重もペロリと平らげてしまった。

皆、満腹、満足でアル。ご馳走さまでした。
最後に女将さんからお年賀のお手拭きを戴いた。
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これまたなんとも上品なお手拭きだったネ。
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腹ごなしに南千住から浅草まで歩くことにした。
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泪橋を渡りスカイツリー方面へと散歩だネ。途中『大林』はまだ正月休み、『丸千葉』を覗いたが案の定満席だった。久しぶりに吉原ソープ街を歩いた。
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新年早々、続々と送迎のリムジンが行き交っていたナ。みなさん、ボーナスでひと泡なのかネ。むふふ。
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浅草寺にお詣りを済ませ、『簑笠庵』にて二次会となったのでアール。
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by cafegent | 2013-01-08 15:11 | 食べる | Trackback | Comments(0)