東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々是日記/西五反田『なかのや』は良し!

昨日は日本列島に春の嵐が吹き荒れたネ。
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石垣島では亡くなった方も出たそうだ。福島第一原発で起きた停電もこの「春の嵐」が原因らしいが、使用済み燃料プールの水温が冷却出来ないのだそうだ。

東京でも可成りの風速だったんじゃなかろうか。目黒通りを歩いていたご老人が風に負けてよろけて倒れてしまった程だ。

突風で看板などが空を舞い、怪我をすることだってあるからネ。気を付けなくちゃならない。
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我が家でも植木鉢を暴風から守るために移動させた。

風の音が窓を揺らす中、ニュースでは更に恐ろしい事を報じてた。

マグニチュード9.1の巨大地震が起きると、最悪クラスで220兆3千億円の経済被害が出るとの想定を発表したのだから、堪ったもんじゃない。

太平洋沖に延びる南海トラフの巨大地震は32万人以上もの死者が出るらしい。一番の経済被害を被るのは四国とのことだが、その額32.4兆円らしい。

今日の朝刊で改めて記事に目を通した。
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常に地震と向き合って暮らしていかなければならない我が国だけに、この発表には背筋が震えたのだった。
      ◇          ◇          ◇
さて、6年程居た目黒の仕事がを今月一杯で引き払うことにした。通りの向かい側が『目黒二郎』だったり、区民プールも目と鼻の先で、なにかと便利だったが如何せん広過ぎた。

今度は大幅にシュリンクしてコンパクトな仕事場になる。

そんな訳で、今日は今の仕事場から徒歩一分の目黒区美術館へ行って来た。
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今度の日曜まで開催中の「記憶写真展」は、その大半を市井の人々が撮った写真なのだナ。

僕の生まれた昭和30年代から40年代の目黒周辺の日常の風景を切り取っており、懐かしさと共に「時の移ろい」の記憶を辿る事が出来た。

縁側で西瓜を頬張る子供らは、今の僕と同じ世代だろうか。
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目黒通りの蕎麦屋『朝日屋』さんは、今でも時々食べに行くが、僕が生まれる前の1954年に撮影された写真を拝見すると、その頃から立派な店構えだったことに驚かされた。

我が家に眠る50年前の写真を改めて観たくなって来た。
      ◇          ◇          ◇
閑話休題。

昨年の十月に開店したばかりの新しいお寿司屋さんに伺った。場所は五反田と不動前、そして戸越銀座駅の丁度あいだ辺り。
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桐谷斎場の在る通りから少し入った処に在る。

屋号は『なかのや』、そして此処の店主は目黒の名店『いずみ』で15,6年修行を積んだキンちゃんこと金城毅クンだ。
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キンちゃんが生まれ育った沖縄県恩納村では、殆どの家が「金城」姓らしく村の中程の家だったので「なかのや」と云う屋号で呼ばれているそうだ。各家庭にそれぞれ屋号がついていないと皆「金城」さんになって判らなくなるらしい。面白いネ。

『いずみ』では大将が体を患ってから、キンちゃんが立派に板場に立っていた。もちろん、此処でも大将から受け継いだ仕事ぶりが、いかんなく発揮されている。

但し、寿司を握るのは彼一人だから、『いずみ』の様にあの創作料理は無い。そして、手渡しでもない。それだけに、酒の肴や握りは実にスバラシイのだナ。

では、日曜の昼にお邪魔した内容を振り返ってみるとしよう。

先ずはビールを戴いた。
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ビールに合わせるのは、ソイの皮を油で揚げたもの。
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ソイは白身で美味いが、皮も揚げると香ばしいのだネ。

そして寿司屋の名刺、卵焼き。
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作り立てで、湯気が立っていた。実に美味い。
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こちらは、真鯛の刺身。これには矢張り酒だろう。
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新潟、白瀧酒造の純米酒「魚沼」を燗で戴いた。

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日本酒には、コレをと出してくれたのが青柳の干したもの。噛めば噛む程に貝の味が口一杯に広がるのだナ。まるでスルメの様だった。

こちらは、焼いた鱒だ。
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恩納村産の緑藻アーサ(アオサ)で戴いた。
あぁ、むふふの美味さ。燗酒のお代わりもススむ。
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さぁ、ここから握りを戴く。

先ずは春の魚、春日子(かすご)の酢おぼろだ。
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「おぼろ」とは、江戸時代の仕事を再現したものだ。云うこと無しの美味さだった。
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こちらは、金目鯛の昆布〆でアル。ぐふふ。

お次は、本ミル貝。
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貝は日本酒に合う。
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そして、本マグロのヅケ。
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今が旬の針魚(サヨリ)を戴く。
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針魚の皮の炙りは、香ばしくて酒がススむ。
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赤身も美味い。続いて、小肌の米酢〆。
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いずみらしさを受け継いだ味だ。お次も春の魚、鰆(さわら)だ。
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桜の開花宣言が報じられた日だけに、ひときわ美味しいのだナ。
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沢庵で一休み。

車海老の酢おぼろは、いずみではシャリの代わりにおぼろを握っていたが、こちらでは米に合う様に仕込んだそうで、シャリと魚の間にも芝海老のおぼろが入っている。
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ひと味違う試みも良いね。
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真鰯(イワシ)も戴いて、アーサともずくの赤出しでホッとひと息。
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煮蛤も変らず美味い。
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そろそろ腹も膨れて来たので、最後は煮穴子にしたかったが、良い物が入らなかったらしい。

そんな訳で煮太刀魚を穴子の煮汁で炊いたのを握って貰う。
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これまた最高に美味しい握りだった。
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最後はいずみでもお馴染み、さくらんぼのしば漬けでご馳走様だ。

この日は、僕ら以外にもう一組来店していた。何処かでお見かけした御仁だなぁ、と思っていたら日本橋小舟町の蕎麦会席の名店『二行』のご主人、石井仁さんだった。

もうすぐ独立をされる徳里信枝さんとご一緒だったが、フェイスブックで共通の知り合いのマッキー牧元さんの話になり、スグに我々もフェイスブック仲間となったのでアル。

さて、昼間から随分呑んだ訳だが、お会計の際になって財布の中身が足りなかった。生来のノンキ者のワタクシは、キンちゃんにコンビニの場所を聞いて、カミサンを一人残しお金を卸しに出たのだった。

少し道に迷ったが、無事にコンビニが見つかり支払いも済ませた。
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あぁ、また新たに素晴らしいお寿司屋さんに出逢った。

既に、近隣の方々にも贔屓にして頂いているみたいだし、独立して良かったね、キンちゃん!弟さんと二人、末永く頑張って欲しい。また、近々伺うとしよう。

午後2時を廻り、このまま野方『秋元屋』へと向かったのであった。
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by cafegent | 2013-03-19 17:13 | 食べる | Trackback | Comments(0)