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by cafegent
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日々是雑文雑多日記/春の嵐が過ぎ、春を読む。

昨日は関東に春の嵐が吹き荒れた。駅前でも、傘が逆さに折れ返ってしまった人を見かけた。
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「春の嵐」で思い出すのはドイツ文学の傑作、ヘルマン・ヘッセが書いた小説だナ。愛するが故に苦しく孤独に陥る二人の男クーンとムオト、二人が愛したゲルトルート。

若い頃に読んだ時は、「幸せとは何なのだろうか?」と云う様な読書感想文を書いた記憶がある。もう読む機会はないだろうが、「春の嵐」と云う言葉を聞く度に思い出すのだナ。まぁ、どーでもイーけど!
     ◇          ◇          ◇
春の花が次々と咲き出している。
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来週は新入学の時期だネ。世間では、相変わらずイジメ問題のニュースが目立つ。今頃になって「ゆとり教育」の賛否も多々聞かれるが、教育問題について50年も前から鋭い考察で説いている岡潔(おかきよし)の名エッセイ「春宵十話」を読み返した。
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書棚から「春」にまつわる本でも読もうかナ、と手にしたが、今読んでも通じることばかり。優れた考えとそれを巧く伝える上質な文章はいつまでも錆びる事がないのだ。

岡潔は理学博士では、世界的に有名な数学者だ。

「人の情緒」が学問や教育には重要なファクターだと説いてる。

「頭で学問をするものだという一般の観念に対して、本当は情緒が中心になっているといいたい」と。「単に情操教育が大切だとかいったことではなく、きょうの情緒があすの頭を作るという意味で大切になる。」

そして「情緒の中心の調和がそこなわれると人の心は腐敗する。社会も文化もあっという間にとめどもなく悪くなってしまう。そう考えれば、四季の変化の豊かだったこの日本で、もう春にチョウが舞わなくなり、夏にホタルが飛ばなくなったことがどんなにたいへんなことがわかるはずだ。」と記している。

僕は余り数学は得意じゃないが、この数学者の言葉にはいくつも教えられたものだ。

「よく人から数学をやって何になるのかと聞かれるが、私は春の野に咲くスミレはただスミレらしく咲いていればいいと思っている。咲くことがどんなによいことであろうとなかろうと、それはスミレのあずかり知らないことだ。咲いているのといないのとでは、おのずから違うというだけのことである。私についていえば、ただ数学を学ぶ喜びを食べて生きているだけである。そしてその喜びは「発見の喜び」にほかならない。」

花や野鳥、自然が好きになったことも、少なからずこのエッセイに出逢ったからかもしれないナ。そう、毎日「発見の喜び」を求めているのだから。

今日は酒を語らず。だが、酒場へと出掛けよう。
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by cafegent | 2013-04-04 17:00 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)