東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々是日記/初夏の軽井沢野鳥の森を歩く。

   五月雨や青葉のそこの窓明かり   正岡子規

関東甲信越も今日、梅雨入りしたらしい。今朝の東京は雲の切れ間から青空を覗かせながらも雨が降ったり止んだりしていたナ。昨年よりも11日も早い梅雨入りだそうだ。

これから、湿度がどんどん高くなり蒸し暑い季節の到来だ。

毎朝歩く公園では、まだ時鳥(ホトトギス)の啼く声が聞こえない。昨年は5月24日に目黒不動尊で確認したが、今年は留まらずに通り過ぎてしまったのだろうか。

それでも、この春に生まれたばかりの四十雀(シジュウカラ)やコゲラの幼鳥が若い声で啼き、親鳥から餌を貰っている姿を見かけると嬉しい気持ちになる。
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四十雀の赤ちゃんは、まだ胸の黒いネクタイが薄い。
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嘴(くちばし)もまだ黄色いのだナ。可愛いネ。
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小さなコゲラもやっと自力で虫を捕り始めた。

これから雨が多くなり、街も蒸し暑くなってくる。公園散歩もキビシイ季節の到来だナ。

    路地裏の匂ひ変りて梅雨に入る   八十八

     ◇         ◇         ◇
閑話休題。

日曜日の軽井沢は東京と同じくらいの陽射しだった。
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軽井沢野鳥の森では、彼方コチラからキビタキの囀(さえず)りが聞こえて来る。

湯川沿いの小瀬(こせ)林道を歩く。東京では聴けなかった時鳥(ホトトギス)も沢山啼いている。あの独特の啼き声は「ホットットトギス!」とか「特許許可局」なんて云われているが、本当にそう聞こえるから面白い。

風に揺れる樹々は、黄みどり、みどり、深みどりと初夏のグラデーションを彩り、思い切り深呼吸出来るのだナ。

   目には青葉 山ほととぎす 初鰹

山口素堂が詠んだ有名な一句だネ。一年で一番過ごし易い五月の晴れ間、いつもこの句が浮かぶ。

目に映る青葉を愛で、山から聞こえて来る時鳥の声に耳を傾け、縁起の良い初モノの鰹を舌で味わう。清々しいこの季節を、人間の五感の中の視覚、聴覚、味覚で実に見事に表した句なのだナ。
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路面で羽を休めるオニヤンマをパチリ!
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ミソサザイの沢へと林の中を分け入るとコミスジ蝶を見つけた。

すると美しいミソサザイの囀(さえず)りが響く。
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小さい姿に似合わず大きな美声で啼くのだヨ。
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尻尾をピンと立てて啼く姿は本当に可愛い。
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ミソサザイに別れを告げて、再び森を歩いた。

夕方まで野鳥を探して歩き、『トンボの湯』でひとっ風呂浴びた。
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サウナでじっくり汗を流せば、東京での疲れも忘れる。

『村民食堂』で湯上がりのビールをグビリ。
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もちろん、軽井沢高原ビールだネ。

温泉裏の林では樹の上高くにアオサギが子育てをしている巣があった。
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大きい鳥だから、迫力があるなぁ。

夕暮れの軽井沢駅舎では、イワツバメの群れが飛び廻っていた。
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この辺りで営巣したのだネ。

さて、市内に戻り夕食は馴染みのレストラン『Ogosso』へ。
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軽井沢に来る愉しみのひとつが、此処オゴッソなのだ。

先ずは、小さなジョッキでカンパイ!
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コレ、ショット用なんだよネ。
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大皿に並んだオススメを店長の斉藤さんに説明戴いた。

どれもが美味しそうなので、少しづつ合い盛りにして貰ったのだナ。

此処は地場の野菜や鶏肉、豚肉を大事にしている。此処のシャモスキ鍋は、一度食べたら病みつく美味さなのだ。

今回は色々食べたかったので、鍋はやめた。前菜は12種類の登場だ。
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霧積しめじのレモンマリネ、行者にんにくの肉だんご、ワラビのピリ辛炒め、舞茸のチジミ、シャモのレバニラ、えび団子、ラッキョウの天ぷら等々、何れも箸がススむ。

ビールから日本酒に切り替えた。先ずは唎き酒セットで。
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千曲川最上流の倉元、黒澤酒造の「黒澤」純米無濾過生原酒、そして特別本醸造「八千穂」、限定酒「くろさわ」の三種類。

此処は信州ぎたろう軍鶏(シャモ)を使っている。伊那郡辰野町の林種鶏場、林さんが手塩にかけて育ている抜群のシャモなのだ。

そのシャモの骨の回りのスペアリブを蒸し器で蒸したのも逸品だ。
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これは、手で持ってかぶりつくのが一番だ。
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続いて、海老とモッツァレラの包み揚げの登場だ。
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こちらは、ヒマラヤひら茸のバターソテー。
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これも酒がススむススむ。
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純米酒「岩清水」を戴いた。
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漬け物が良いアテだナ。
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斉藤さんオススメの酒は実に旨かった。
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この日は『Bar アマノ』の自家製グラタンが食べたかったので、〆の一品にした。
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〆は、プレミアムポークの照り焼き丼だ。店主の俊ちゃん、この日も絶好調だったなぁ。他のお客さんも笑いっぱなしだったものネ。

「オゴッソ」とは信州の方言で、ご馳走のこと。本当に毎度々々、美味しいご馳走ばかり。ご馳走様でした。

再訪を約束し、タクシーへ乗り込んだ。続いて向かうは、軽井沢本通りを旧軽軽井沢方面へ。
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目指す酒場『Barアマノ』へ到着だ。
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タンカレー・ジンのオン・ザ・ロックを戴き、天野さんとの再会を喜ぶのだナ。
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天野さんは初夏から冬の初めまで軽井沢でバーを営み、それ以外の季節は四国で過ごしている。

この酒場のアイドル小雪もまた今年も一緒に軽井沢にやって来た。
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逢う度に丸くなっている気がするが、相変わらず可愛いのだネ。
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熱々の特製グラタンも焼き上がった。
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ジンのお代わりもススむ。

いつの間にか小雪が僕らの間にお座りしていた。
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この顔に癒されながら軽井沢の夜が更けて行く。
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小雪は、カミサンに好き放題遊ばれている(笑)

〆の一杯を飲み干して、バーを後にした。天野さん、また次回まで。

外に出ると少しだけヒンヤリとしていた。これが軽井沢なのだ。初夏の闇が森閑と辺りを包み込んでいる。
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夜空を見上げると、まぁるい月が浮かんでいた。
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by cafegent | 2013-05-29 15:29 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)