東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々是日記/秋深し、旅で出会う料理を想う!

秋が深まり、京都の三条駅近くに在る京料理の老舗『河繁』の味が恋しくなった。京料理と云えば薄口の味を思い浮かべるだろうが、此処は濃い味付けなのだナ。これが実は酒がススむのでアル。

突き出しから始まり、汁もの、魚料理、お造り、生湯葉、生麩、季節の野菜料理、今なら鱧としめじの土瓶蒸しあたりか、実に十数品もの御料理が出てくる。酒がススまぬ訳がない。

此処の「満月弁当」は手土産にも最適だ。木屋町の名割烹『河久』の初代は此処のご子息であり、その息子さん(若主人)と共に料理の腕を振るっている。
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ここ数年は、木屋町通り二条に在る『割烹やました』ばかりに行っていたが、たまには老舗の味に触れてみたくなった。
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カウンター割烹の愉しさを覚えたのも『河繁』だったかもしれない。
カウンター越しに料理人が手間を惜しまずに調理する姿に感動し、酒を嗜みながら主人と気さくに会話が出来る。

『河繁』を知ったのは、元スポニチの社長であり、食の達人、狩野近雄氏が紹介していたからだった。
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狩野氏は、著書「食いもの好き」に、こう書いていた。

〈吉兆は高い。しかし高級であることは高級なのである。こういうものを「高価高級」という。ところが、「高価低級」が横行している。高くてまずいのが、当たり前のようになっている昨今である。

店が小さく立派ではなくとも、味はデラックスというのが高級なのだ。われら庶民にとって「低価高級」が望ましい。名古屋地方の言葉であるが「お値打ち」でなかければならない。お値打ちとは、安くて分量があって質のいいことで、なにも、食いものに限った言葉ではないのだが、食いものに一番ぴったりする。このお値打ちこそ、われらの食いものやに対する評価基準であろう。〉

名古屋の大衆酒場『大甚』を知ったのも、この本だったナ。
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〈名古屋に「大甚」という居酒屋がある。相当身なりのいい人びとでいつも満員だ。タニシのみそあえ、ボラのヘソを煮たもの、野菜のゴッタ煮、イワシの煮付、そんなものが、大皿に盛ってある。お客は、自分の好きなものを小皿にとってもらってサカナに、菊正宗と賀茂鶴。大佛次郎、井伏鱒二といった人々も名古屋に来れば、きまって立ち寄る。〉

もう、これを読んだら居ても立ってもいられなくなり、名古屋出張を画策したものだったナ。

秋は旅行の季節。最近は海外へ出掛けるよりも、もっぱら国内を旅することが増えた。訪れたその土地その土地のいい店を見つけて歩くのは、実に愉しい。

地元の方々に愛されて、誠実な商売を続けている店こそが、狩野氏の云う「お値打ち」なのだネ。

僕も日々多くの店を探し歩いているが、一度では判らない事が多い。
二度三度と足を運んで、味だけではない店の魅力に触れていくのだ。中には、失敗したナと思う店もある。それは、まだまだ自分の選択眼が駄目だったと云うだけなのだ。

少しずつだが、店に入る前に、店の前に立ち、その店の醸し出すニオイを感じ取ることが出来始めたと思っている。そして、暖簾を潜り、店内を見渡せば、さらに口元が緩む。あぁ、今回もアタリだナ、と直感し席に案内してもらうのだ。

行楽の秋である。旅の途中で、新しい酒場や料理屋に出会う喜びを皆様に伝えたくなったのだナ。
     ◇           ◇           ◇
閑話休題。

昨日は夕方から地元の酒場『牛太郎』からスタート。
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秋も深まり、温かいアテが恋しくなって来た。
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そんな訳でジョウさん特製の湯豆腐を戴いた。あぁ、心も躯も温まる。

そして、キュウリのお新香ももうそろそろ終わりかナ。
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刻んだ生姜が良いアクセントになっていて美味いのだネ。

軽く呑んで、この日は神保町に移動。
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前日、酒仲間の告別式を終えたばかりだったので、夕べは神保町の酒場『兵六』に故人を偲ぶ常連たちが集まっていた。
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ライターの森一起さんも既に『牛太郎』から移動していましたナ。
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コの字のカウンターも後ろの卓も皆亡くなった中西さんと一緒に酒を愉しんだ仲間たちだ。
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皆、口々に思いで話に花を咲かし、献杯していたネ。
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秋限定のつけあげ(さつま揚げのこと)も大人気。
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さつま無双のお湯割りでホッコリ温まり、この日も中西さんを偲んだ。

夕べは無性に肉が食べたくなった。焼肉ではなく、鍋で温まりたくなった。そんな訳で酒場は二軒で終了し、地元へと戻った。

商店街の在る街に暮らしているとスーパーマーケットや商店が多いから助かるネ。

ところが、昨日は大事件発生!武蔵小山駅近くのスーパーで買い物をした後、僕はトートバッグを置き忘れて帰宅してしまったのだナ。

中には財布やデジカメ、それに朝貰って来た血圧を下げる薬も一ヶ月分入っていた。慌てて、スーパーに電話して探して貰い、僕も店まで出掛けて来た。

ところが、見つからない。こりゃ仕方無いと家に戻るのだが、カードを止めたり、免許証の紛失届けやその他諸々の事を考えると落ち込んだ。

携帯を見るとカミサンから着信が7件も入っていた。慌てて連絡すると「アホマヌケ男!」と一喝。バッグは、自分のコートの下に下がってたとの事。あちゃー、普段コート掛けにバッグを掛けないのだけれどスーパーの袋を抱えていたから無意識に掛けちゃったみたいだった。

家に戻り、バッグを確認!あぁ、良かった!アホ呼ばわりされても、無事にバッグが出て来たのは一安心だ。(まぁ、出て来た訳じゃなく、最初から有ったのだが….)

一人で大騒ぎしている間に夕飯の支度が出来ていた。

夕べは和牛と豚肉を買い求め、シメジや椎茸など季節の茸も用意した。
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鍋は野菜もたっぷりと食べられるから良いネ。
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ポン酢にたっぷりの大根おろしとカボスを絞って肉を喰らう。

肉は少し値が張っても、上等のものが良いネ。サシの入り過ぎた肉は好みじゃないので、赤身の良いのを選ぶのだナ。
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ゴマだれには青葱を刻んで戴くのだ。
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ワインに日本酒と酒もまたススんだ夜となった。そして、アホマヌケ男はソファで寝落ちしたのであった。トホホ。
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Commented by キク at 2013-10-29 14:57 x
「もうしません!」は自分だったね。
Commented by kinohana at 2013-10-30 09:31 x
はらはらして読んでいました。
見つかって本当によかったです!
Commented by cafegent at 2013-10-30 15:50
キクさん、こんにちは!

ほんと「もうしません!」なワタクシでした!w
Commented by cafegent at 2013-10-30 15:52
kinohanaさま、こんにちは!いつもありがとうございます!

まったく吞んべいはアホマヌケ男になっちまいます!いや僕だけか(苦笑)
by cafegent | 2013-10-29 14:36 | 飲み歩き | Trackback | Comments(4)