東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々是日記/今年の誕生日祝いは『知花』で!

二月も終わりに近づき、東京も春が駆け足でやって来そうな気配を感じる。七十二候では、「霞始靆」(かすみ、はじめてたなびく)の頃だ。霞がたなびき始める時季、穏やかな春の訪れが待ち遠しいネ。

昨日は夜半まで雨が続いたが、今朝の東京は青空が広がった。
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気温が高いと越冬していたキタテハもヒラヒラと舞い出てくるのだナ。
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公園の河津桜も大分花が咲き出しており、メジロの群れが花の蜜を求めてやって来ていた。

池からはポンポンと云うガマガエルの啼く声も響いている。
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自然界は本当に面白い。ちゃんと春の訪れを告げる様にカエルが出て来たり、花が咲くのだから。
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三寒四温、暖かい日の後は再び寒い日が舞い戻って来る。明日からはまた気温が下がるらしい。風邪をぶり返さないようにしなくちゃナ。
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     寒明けて幼き子らも駆け回り   八十八

     ◇          ◇           ◇
先日、世田谷文学館にて面白い展覧会を拝見した。
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『クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会 星を賣る店』と題した展覧会は、吉田篤弘と吉田浩美の二人によるユニット「クラフト・エヴィング商會」のこれまでの活動を、棚卸しと云うカタチで一堂に披露している。
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彼らが執筆した数々の著書の中に登場する架空の品々を「商品」としてセレクトショップ「クラフト・エヴィング商會」が仕入れ、それをズラリと並べているのだネ。
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彼らは執筆活動と共に本の装幀を手掛けている。展示の最後のコーナーでは、今まで二人が手掛けた数多くの書籍が並んで居た。

おとぎの国に迷い込んだ様な、実に不思議な体験が出来た。そして、改めて彼ら二人の仕事の素晴らしさに触れることが出来て良かったナ。
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3月30日まで開催しているので、是非観て頂きたい展覧会でアル。

さて、この日は渋谷に出てヒカリエ8Fに在る『小山登美夫ギャラリー』にて川島秀明さんの個展「come out」を拝見した。
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「変化し続けるポートレート」と云うコピーの通り、独自の画風スタイルを確立しながら、新しい驚きがある十数点の作品だった。絵の中の瞳に釘付けにされ、暫く足を止めて魅入ってしまう程に素晴らしかった。
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酒場で会う川島さんだが、世界中で注目されているアーティストなのだネ。この展覧会は3月17日まで開催中。是非!
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それにしても、もつ焼きの名店『宇ち多゛』さんからお祝いの花が届いていたのが凄いネ!w

二つの展覧会を観て、夜は渋谷の住宅地、松濤にひっそりと佇む蕎麦会席の『知花』(ちはな)さんにお邪魔した。
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今月17日は僕の誕生日で食事会の予定だったのだが、カミサンがインフルエンザにかかってしまった為、この日に延期となった。

『知花』は蕎麦業界のアイドル「徳ちゃん」こと徳里信枝さんが満を持してオープンした蕎麦会席のお店だ。
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蕎麦の名店、日本橋の『二行』を営んでいた石井仁さんの元で修行を積み、食に対する情熱がハンパないお方なのだナ。

不動前の寿司屋『なかのや』で、師匠の石井さんとお二人で来ていた時に偶然居合わせたのが縁だが、その時の徳ちゃんの見事な食べっぷりが今でも忘れられない(苦笑)

昨年8月にオープンしたのだが、やっと訪れる事が出来た。
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先ずはビールで喉を潤した。

さぁ、最初に登場したのは、唐津のマス、ノレソレ、帆立、小アワビのカクテルだ。
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出汁の効いたジュレがさっぱりとして山芋にもうまく絡み合いとても上品な味わいだったナ。

これには日本酒だよナ、と奈良の純米酒「風の森」を戴いた。
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むふふ、の旨さ。

続いて出たのは、牡蠣とアオサのチーズ焼き。
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とろけたチーズを纏った、ぷりっぷりの牡蠣に風味豊かなアオサが見事にマッチしていた。
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牡蛎が一番美味しくなった季節を迎え、口いっぱいに幸せが広がった。

こちらは、蕗(フキ)と毛ガニだ。
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生姜が効いて、これも酒がススむ一品だったナ。

そして、スッポンの雑炊の登場だ。
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小さな土鍋が大活躍しているが、コレ欲しいなぁ。

酒を「〆張鶴」に切り替えた。
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熱々の雑炊にキリリと冷えた吟醸が合うのだネ。

続いて出たのは寒鰆(サワラ)の幽庵焼きだ。
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付け合わせは、春野菜の醤油クリーム煮と菜の花湯葉のウニ乗せ。

幽庵焼きとは、薄口と酒、みりんに柚子の皮を入れたタレで焼いた物だっけ。写す前に食べちゃった!

菜の花を練り込んだ湯葉と濃厚なウニが絶妙にマッチして、良い酒のアテとなる。
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酒は唐津の小松酒造が造る大吟醸「万齢」を戴いた。
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盃の中に満月が浮かび、月見酒と洒落てみた。

自家製からすみと明太子も酒がススんだナ。
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これも写す前に食べちゃった。

料理はこれで終了、〆は蕎麦でアル。

僕はおろしそばを戴き、カミサンはあおさそばにした。師匠直伝の蕎麦は十割りの極細の手打ちだ。この細さが、爽快な喉越し感を生み出し、汁に絡むのだネ。

『二行』直伝の蕎麦は、つゆも受け継いでいる。様々な醤油を使い分けて、もり汁用、ぶっかけおろし用等々8種類ものかえしを作っているそうだ。
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ざっくりとおろした辛味大根の辛さと食感が、極細の蕎麦のコシと本当に良く合うのだネ。
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カミサンの蕎麦は、生のアオサと山葵の香りが際立ち、これまた大変美味しかった。
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最後に「酒粕のカスタード」と蕎麦茶を戴き、ご馳走さま。

大変美味しい料理の数々をありがとうございました!
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徳ちゃんの食欲の成せる技を大いに堪能出来た。感謝多謝!
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そして、カミサンよ、誕生日祝いありがとうネ!

松濤の住宅街を抜けて渋谷駅方面へ。
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のんべい横丁の提灯が二つ無くなっており、べい横丁になっていた。
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日曜のバー『Cruva』は、オースティンがカウンターに立っている。
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あぁ、赤ワインが胃に沁みる。

小体のバーは自然に客同士がふれ合い、和気藹々となる。
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そして知った顔が次々と現れるのだナ。
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酒がススみ、夜が更けて行く。時折、ドアの隙間から聞こえる山手線の騒音が渋谷の街に居ることを思い出させてくれる。
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オースティン、ご馳走さま!

この日は風も穏やかだった。春の気配に乾杯!
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by cafegent | 2014-02-28 16:08 | 食べる | Trackback | Comments(0)