東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々の呑んだくれ日記/土よ宇朝酒から土よ牛!

昨日は「桃の節句」だったネ。
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女のコの居る家では、ひな人形を飾り雛祭りを楽しんだことだろうネ。

旧暦の今頃は、丁度桃の花が咲き始める頃であり、桜より一足早く桃の花を愛でながら、白酒に桃の花を浮かべて飲む習わしがあったそうだ。
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まぁ、僕の場合は大衆酒場のカウンターで濁り酒でも一杯引っかけて桃の節句を祝うのがせいぜいだろうか。

    雛祭る 都はづれや 桃の月   与謝蕪村

都から遠く離れた鄙(ひな)びた田舎でもお雛様を飾っているのだナァ、と詠んだ句だネ。雛と鄙をかけているところも実に上手い句だ。

雛人形の俳句をもう一つ紹介したい。

    息吐いて 息吸うてをり 古いひな

こちらは俳人、武藤紀子さんが詠んだ一句。
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「現代俳句文庫66『武藤紀子句集』に収録されている句だが、先日母の実家の荷物を整理していて、茶箱の中から古いひな人形が出て来たのだが、百年近く経っていても人形の顔は今も凛として美しかった。着物は日焼けして煤けていたが「箱を開けてくれて有り難う」と微笑んでいたかの様に見えた。そして、ふと武藤さんのこの句を思い出したのだナ。

    掌(てのひら)に飾って見るや 雛の市  小林一茶

この一茶の句も毎年、この季節になると思い出す。昨年は目黒雅叙園に在る東京都指定有形文化財「百年階段」で催された『百段雛まつり』を拝見したが、今年は見逃してしまった。
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前回は、越後・信州・栃木の旧家の雛人形が展示されたが、今年は九州地方の雛人形が集められたのだネ。観たかったなぁ。
      ◇          ◇          ◇
閑話休題。

先週の土曜日は、いつもの様に朝から京成立石へと出掛けた。
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あいにくの天気で、スカイツリーも霞んでいたネ。

この日は、先月木場の『河本』で出逢った女のコが友人と二人で土よ宇朝酒に参加したいとの事で、朝9時少し前に集合した。
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二人とも夜の『宇ち多゛』は何度も来店しているのだが、土曜日の朝は初訪だった。どうしても煮込みのホネとタン生が食べたいと云うことで「土よ宇」口開けとなったのだネ。
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この日の『宇ち多゛』も酒朋ホッシーなど馴染みのメンバーが集った。そして、待つ事一時間半、宇ち多゛の戸が開いた。

さぁ、湯気が立つ煮込みホネ入りの登場だ。
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口開けに並ぶ客たちは、このホネを楽しみにしているのだからネ。平日よりもじっくりと煮込まれた豚の顎の骨部分は、分厚い肉が骨からホロリと外れるのだナ。この肉の塊を寶焼酎の梅割りで流し込む。

あぁ、至福の土よ宇朝酒の始まりだ。
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「タン生」や「お新香生姜乗っけてお酢」などの皿が重なり、女子二人とも大いに朝酒を堪能していたネ。
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古参ご常連の大島さん、地元のウーさんもご満悦なご様子。
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梅割りのお代わりもススみ、程よく酔ったかナ。

約50分程の滞在で、『宇ち止め』だ!宗さん、ご馳走さまでした!

続いて向かうのは、ヨーカドー裏手に佇む『ゑびすや食堂』へ。
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僕はいつもの緑茶割りを戴き、ホッシーたちは酎ハイだ。

暫くすると、立石の重鎮イシさんもご登場。
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馴染みの顔で食堂内が埋まったネ。大いに吞んで、大いに食べた。

昼時で混んで来たので、こちらも終了。女将さん、ご馳走さまでした!
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イシさん、二人と記念撮影をパチリ!

彼女たちと別れ、僕は武蔵小山へと向かうことにした。駅前で三々五々別れてしまったので、一人で電車に乗ったが、ホッシーたちも続々と武蔵小山に移動して来た。
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働く人の酒場『牛太郎』の暖簾を潜ると既にコの字カウンターは一杯だった。暫く後ろの待ち合い席で待つ事にした。
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牛太郎ご常連の薮さんからビールのお裾分けを戴き、待ち合い席でカンパイ!
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暫くは、窓辺酒を楽しんだ。
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そして、約20分程で席が空いた。
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ハイッピーを戴き、土よ牛午後酒を愉しむ。
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ヒロ君にハーブの効いたフランクを焼いてもらい、酒を赤ワインに切り替えた。
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合流したホッシー&タムちゃんも座れたネ!

こうして、ヘベのレケとなり、午後酒は続いたのであった。

この後、皆で立ち飲み『晩杯屋』に行ったのだが、もう夕方あたりからの記憶が無い。
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他のみんなは、あれからどうしたのだろうか?ハテ?
by cafegent | 2014-03-04 14:35 | 飲み歩き