東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々是日記/由布院で豊後牛を喰らう!

九州酒の旅三日目は、長崎から再び。この日はクールファイブの歌じゃないが、雨が降っている。
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ホテルの珈琲で目を覚まし、築町(つきまち)からちんちん電車に乗って浦上方面へと移動。
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平和公園を歩く。
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原爆投下による被害をダイレクトに受けた長崎刑務所浦上刑務支所跡は今も痛々しい痕跡が残っていた。
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前日におでんの『桃若』で伺ったのだが、出島周辺や大浦天主堂のエリアは街の高低差や入り込んだ作りによって被害が少なくて済んだとのことだった。米軍の当初の標的は小倉の工業地帯だったそうだが、天候不良のため視界がきかず、第二の目標だった長崎に投下されたのだネ。いずれにせよ、あってはならない行為だが、当時を知らない僕はその歴史を心に刻むこととしか出来ない。

小雨が降ったり止んだり、時々雲間から太陽が顔を覗かせている。
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平和公園から浦上天主堂へと歩き、礼拝堂を拝んだ。
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こちらでも美しい水仙が花を咲かせていたナ。

午前11時を廻り、再び市電で築町方面へ。

浜町に在る『吉宗』(よっそう)で昼餉を取ることにした。
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此処は云わずと知れた茶碗蒸しの名店だ。東京でも銀座と明治神宮外苑休憩所内に在るのだが、やはり長崎のこの佇まいの中で戴くのが良い。

ちゃんぽんも美味しいが、特筆すべきものではない。何と言っても此処の「元祖茶碗蒸し」なのだナ。創業者が四国伊予藩士だった吉田吉宗なので「よっそう」と云う屋号になったのだネ。元々茶碗蒸しは関西で始まったそうだが、そこから江戸や長崎に辿り着いたらしい。

入口を開けると下足番の方が、番号の記された厚い木札を威勢良くぶつけ合わせ、客の来店を店内に告げるのだナ。
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これが実に気持ち良いのだ。

二階に上がり、入れ込みの座敷に座る事にした。
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此処は椅子席も有るので、ご年配の方にも優しい。品書も豊富だが、昼は迷わずに日替わりの定食にするのだ。1,050円でボリューム満天、ちゃんと茶碗蒸しも付いている。ご飯のお代わりも自由なのが何より嬉しいかぎりでアル。

この日の日替わりは幕の内だ。
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新鮮な刺身に箸もススんだ。カミサンは角煮定食にした。
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こちらも実に美味そうだったナ。

熱々に蒸された茶碗蒸しには、穴子、海老、鶏肉に銀杏や竹の子、椎茸など沢山の具が入っている。
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実に優しい味に仕上げてあり、酒浸りの躯を癒してくれるって訳だ。

大変美味しく戴いた。外に出るとまだ雨が降り続いていたネ。
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雨を纏ったクレマチスが美しかった。
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さぁ、長崎駅へ向かおう。

駅前では長崎県警による交通安全キャンペーンを催していた。
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パトカーや白バイに乗らせてくれたり、様々な疑似体験が出来る施設が用意されていた。午後1時20分、特急かもめ24号に乗り、鳥栖へ。
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長崎は今日も雨だった。素敵な酒場にて愉しいひとときを堪能した。
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からすみをアテに居酒屋かもめの出発だ。
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鳥栖駅では、かしわうどんが美味い『中央軒』が在るのだが、昼飯で満腹でまたしても食べられなかった。トホホ。
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鳥栖からは念願の特急ゆふいんの森号にて、由布院まで行くのだネ。

『桃若』の女将さんが、「ゆふいんの森号に乗ったら、先ずビュッフェに行くのよ!珈琲の芳醇な香りに足が止まるからネ」の言葉を思い出した。

うん、確かに珈琲の良い香りが漂っていたナ。
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だが僕らは酒だ!
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赤と白のワインを買って席へと戻った。

途中駅で憧れの車両「ななつ星 in 九州」と出逢った。
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優雅な車両で四日間かけて九州を廻る列車の旅は、4万円台から12万円以上のコースまで有り、贅沢だが一度は乗ってみたい。何より、僕が若い頃に大変お世話になった水戸岡鋭治さんが車両デザインを手掛けているのだからネ。

愉しい列車の旅は続く。進行方向の右手に「慈恩の滝」が現れると車両の速度を遅くしてくれてしっかりと見物する事が出来た。
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大蛇の伝説が伝わる滝を拝み、列車は走る。この辺りから車窓の景色が雪へと変わって来た。博多ではシャツ一枚で良い程に暖かかったのに、一変した。

キャビンアテンダントのお姉さんによる記念撮影のサービスが有り、ボクもパチリ!
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こんな気遣いが列車の旅を楽しませてくれるのだナ。そうか、もうこの列車も25周年を迎えたのか。

雪が舞う中、1時間45分の旅を満喫し、ゆふいんの森号は由布院駅に到着だ。

小雪が舞い、駅前の真正面に望む由布岳も霞んでいた。
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さぁ、宿へと向かおう。由布院は何が有ると云う訳ではなく、ただのんびりと温泉を愉しみ、美味い料理に憩うのだナ。

今の時期は金鱗湖の湖面に湯煙が立ち上り、実に美しい景色を観ることが出来よう。湖面に映る秋の紅葉も見事だネ。だが、今回は真っ直ぐ旅館へ行くのだ。

旅館『津江の庄』は駅からクルマで5分程、大分川沿いに佇む旅館だ。
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部屋で一息つき温泉へ。旅の疲れを柔らかい湯が癒してくれる。
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外の露天では粉雪が舞っていたが、じんんわりと躯の中から温まるのでいつまででも入っていられそうだった。

午後7時、夕餉の時刻。部屋でゆっくりと味わうのだ。

関鯛のお造りは4種のジュレを巻いて戴く。
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たまり醤油、ポン酢、柚子胡椒、梅だったかナ?

こちらは、桜豆腐。
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ほんのり甘く、デザート感覚の豆腐だった。
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こちらは、葉付きの蕪を金時味噌で。小槌の中は大分産どんこの白和えだ。バイ貝に蛤の黄身焼き、フキノトウの田楽、笹に包まれたのはスズキのお鮨だ。桜に見立てた山芋も愛らしいネ。

あぁ、ビールが美味い。
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お椀はアサリしんじょうのお吸い物だ。
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アサリの旨さが出汁と合い、ほっこりさせられた。
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こちらは、サワラの若竹蒸しだが、どんこ(椎茸)が本当に美味しかったナァ。

地酒の「笑門」を燗で戴き、旨い料理に酔いしれる。あぁ、至福のひとときだ。

さぁ、お待ちかね豊後牛のフィレステーキの登場だ。
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今回の目的は豊後牛だったから、大いに楽しみだったのだネ。良い塩梅の焼き加減に玉葱のソースが絡み絶妙だ。サシが入り過ぎていないフィレ肉の深い味をこのソースが引き立てていた。唸る程に美味しい。

酒がススんだところで、地鶏鍋が出て来た。
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ギュッと身が引き締まった地鶏が素晴らしい。肉だんごも味が滲みて良し。
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〆のご飯もこの鍋の出汁で、大変美味しく戴けた。今回、この宿にして本当に良かった。

寝る前にもう一度温泉に浸かり、早めに床に入った。

翌朝は青空が広がった。早起きをして朝風呂に入っているとウグイスの囀る声が聞こえた。野鳥を探そうと、宿の近くを歩く事にした。外は雪で白く覆われていた。この日は白い雪を纏った由布岳も綺麗に観ることが出来た。
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ホオジロやホオアカの啼く声にシャッターを切る。すると、近くにジョウビタキのオスが飛んで来た。
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オレンジ色のお腹をぷっくりと膨らませ、可愛いネ。

空ではイカルの群れを見つけた。
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大きなクチバシと羽のラインが特徴的だからスグに判るのだナ。

宿に戻り朝餉を戴いた。
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おぼろ豆腐が朝の胃に優しく美味しかった。
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そして何よりお米が大変甘くて美味しかった。練り味噌をご飯に乗っけて戴いた。ご馳走さまでした。
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チェックアウトを済ませ、旅館『津江の庄』を後にした。
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駅に向かうと前日は打って変わって美しい由布岳を望むことが出来た。さぁ、一路熊本へ向かうとしよう。
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Commented by tori3 at 2014-03-29 11:14 x
自由人さん、こんにちは。
九州にいらっしゃたのですね。
この季節、私の地元でも酒蔵開きが行なわれにぎわっています。
http://www.sagasake.or.jp/main/6035.html
機会があればお立ち寄り下さい。
いつもブログを楽しませてもらっていますので、ご案内ぐらいしますよ(^ ^)
Commented by cafegent at 2014-04-02 15:38
tori3さま、ありがとうございます!

実は来週も長崎から唐津、博多へと旅をします。佐賀のお酒も愉しみです!
by cafegent | 2014-03-22 11:42 | 食べる | Trackback | Comments(2)