東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々ヘベレケ日記/地元ムサコをハシゴ酒!

   わかさぎに ほのめく 梅の匂かな   久保田万太郎
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先日、友人たちがバスを借り切ってワカサギ釣りに出掛けたのだが、なんと誰一人一尾も釣れなかったのだとか。それにひきかえ、佐渡の両津湾では今週、イワシが大漁に打ち上げられたのだとか。正に入れ喰い状態で、釣り人たちがこぞって釣り上げていたそうだ。中には1日1000尾の釣果を上げた強者もいたらしい。

子供の頃、親に連れられワカサギを釣りに行ったことがあった。氷上に穴を開け、釣り糸を垂らすと面白い程に釣れたっけ。一尾も釣れないことなんて有るんだネ!

真冬のイメージが強い公魚(ワカサギ)だけれど、俳句では春の季語でアル。久保田万太郎が詠んだこの句は、今の季節を上手くとらえている名句だナァ。

夕べお邪魔した神保町の酒場『兵六』(ひょうろく)では、チカの唐揚げを戴いた。
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このチカと云う魚、見た目にはワカサギと殆ど変わらないのでアル。
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腹ビレの位置で見分けるらしいけれど、昨年北海道の砂原でチカを見たが、僕には区別がつかなかった。
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チカの唐揚げをアテに球磨焼酎峰の露を呑む。一足早い春の息吹を感じながら、五臓六腑に酒が沁みた。
      ◇          ◇          ◇
さて、この前の日曜日、僕の行きつけの酒場『牛太郎』恒例のボーリング大会が催された。このボーリング大会、可成りレベルも高く、マイボール、マイシューズで参加するご常連が多いのだナ。
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そして今回4名の方が初参加となった。その内のひとりが、クレージーケンバンドのギタリスト、ノッさんこと小野瀬雅生さんだ。
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最近では、仕事の合間に週に一度は牛太郎に来ており、すっかり馴染み客となった。牛太郎のお隣のパン屋さん『NEMO』のナミちゃんや立石でお馴染みのチャンピオンなど、僕の酒朋たちの参加で愉しい大会となった。

勝敗はさておき、次回に向けて練習しなくちゃナァ。
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その『牛太郎』に先日素敵な方が来てくれた。女優で作家の佐伯紅緒さんだ。初武蔵小山だったのだが、牛太郎も気に入って貰えて愉しいひとときとなった。

紅緒さん、僕の連載していた雑誌のハシゴ酒の記事を気に入ってくれていたのが嬉しかったナ。
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ご主人で脚本家の尾崎将也さんは実に寡黙な方だったが、愉しく酒を呑まれていたのでホッとした。尾崎さん、僕と同い歳なのだが、「結婚できない男」やNHKの朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」の脚本を手掛けるなど、大成功をおさめている方でアル。僕は時代劇「吉原裏同心」も気に入って毎週楽しく拝見していた。

ディープな酒場街、武蔵小山をもっと堪能したいとのことで、次に向ったのは『長平』(ちょうべい)だ。此処の二階は、まるで誰かの家に来た様な錯覚を覚えるのだナ。

此処の主人の川上充(みつる)さんは佐渡出身で、魚の目利きが素晴らしく、いつも本当に旨い魚介を仕入れて料理してくれる。
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この日もカレイの唐揚げや刺身の盛り合わせをみつくろって出して貰ったが、どれも大変美味しかったネ。
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それにしても紅緒さん、本当に素敵な方だったナァ。
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隣りで僕はニコニコしっぱなしであった。

武蔵小山には他にも沢山、面白い酒場がある。
僕が勝手に「深夜食堂」と呼んでいる此処は元々夜の10時半に開けて翌日の朝9時頃まで営業していたのだが、最近はもう少し早く開く様になった。そして、ここのママのノブさんは料理が実に上手いのだ。メニューに無い料理だって、材料さえ有ればササッと作ってくれるのだから本当に頭が下がる。
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この日は、チョレギサラダに空心菜炒めを戴いた。
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そして、〆のご飯には、目玉焼きハンバーグをお願いした。
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黒霧島の湯割りを戴きながら、素敵な夜更けを愉しんだのでアール。
by cafegent | 2015-02-26 14:45 | 飲み歩き