東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

日々是日記/深まる秋、ろくもん号でグルメ旅!

b0019140_1583145.jpg
11月を迎え東京もすっかり秋が深まった。今日は朝から冷たい雨が降り続いているネ。晩秋から初冬にかけて降り出す雨を「初時雨」(はつしぐれ)と云う。

季節を72種類に分けて表す七十二候では「霎時施」(しぐれ、ときどきふる)の頃。「霎」は、こさめとも読むが、しぐれの方がこの時季の小雨らしいよネ。

   旅人と我名(わがな)よばれん初しぐれ    芭蕉

昨年からずっと日本全国を旅しているが、先人の芭蕉翁も「旅人」として生きる誇りの様な何かを感じて旅のはじめに詠んだのだろうネ。

そんな訳でこの土日をかけて長野から軽井沢へと旅に出た。今回は仕事ではなくまったくのプライベートな旅行となった。何故ならば、ずっと乗りたかったしなの鉄道の観光列車「ろくもん」の切符が手に入ったからでアル。
b0019140_15343361.jpg
乗車二ヶ月前に電話での発売予約となるのだが、10月1日の朝10時、話し中に耐えて百回以上も掛け続けてやっと取れた日程が12月26日の土曜だった。だが、年末の軽井沢は殆どの店が冬仕舞いをしており、寒いだけだ。軽井沢に詳しいカミサンからもこんな時季の軽井沢に行っても楽しくないヨ、と剣もホロロだった。そして仕方無くキャンセルをしようと電話を掛けたら、なんと10月31日のキャンセルが出て二人席が取れたのだナ。
b0019140_1529727.jpg
東京駅を出発し、いざ「居酒屋新幹線」の旅が始まった。車両が動き始めたら缶ビールを開ける。プシュッと云う音が旅の高揚感を盛り上げるのだナ。
b0019140_15293971.jpg
そして、駅弁の蓋を取る。今回は「えび千両ちらし」をゲット!品川駅から新幹線に乗る場合はいつも「貝ずくし」を買うのだが、東京駅での贅沢弁当はこちらだナ。蓋を開けると一面に卵焼きが敷き詰められており、ワクワク感をかき立てる。
b0019140_15294851.jpg
そしてペロッと卵焼きをめくると下から鰻や小肌が顔を覗かせるのだ。むふふ、あぁこれは堪らんナァ。

はせがわ酒店で仕入れた「空木」のワンカップをゴクリ。ふぅ、旨い。高崎を過ぎると車窓の向こうの山々が秋色に染まっていた。美しい紅葉を愉しみながら、新幹線は軽井沢駅のホームへと到着した。
b0019140_1540385.jpg
軽井沢からしなの鉄道に乗り、上田へと向う。この日は見事な秋晴となった。駅から上田城址まで歩いたら汗をかいた。真田昌幸によって築城された上田城は二度に渡る徳川軍勢の攻撃を防いだのたが、関ヶ原の戦いの後に廃城になった。
b0019140_15152753.jpg
この日は秋の紅葉まつりを催しており、多くの人で賑わっていた。
b0019140_15151274.jpg
真田十勇士の兜を冠り、鎧を身に纏った地元の皆さんが記念撮影に応じていたナ。

上田から再び列車に乗り長野駅へ。観光列車の出発時間を確認し、善光寺へと歩いた。
b0019140_1518871.jpg
ゆるやかな坂道の参道では沢山の店が軒を連ねており、観光客が足を止めていた。

境内に入ると先ず仁王門だ。
b0019140_15165590.jpg
名彫刻家の高村光雲と米原雲海の手による巨大な阿吽の仁王像に出迎えられて門をくぐる。そして山門を抜けて本堂へ。
b0019140_15195468.jpg
旅の無事を願いお詣りをした。

さぁ、午後1時34分、長野から軽井沢へゆっくりと二時間をかけて走る観光列車「ろくもん2号」の旅が始まった。
b0019140_15204274.jpg
美しい車両の内外装は、JR九州の数々の車両デザインで知られるドーン・デザイン研究所の水戸岡鋭治さんが手掛けている。
b0019140_15215766.jpg
沿線の景色をゆったりと堪能出来る様に窓も大きい。軽井沢発の「ろくもん1号」は洋食のコースで、この長野発の列車は和食コースとなっている。小布施で名が知れた懐石料理の『小布施 鈴花』が手掛ける上質な料理がこの旅の最大の魅力なのだナ。
b0019140_15421151.jpg
地ビールは2本セットとなっており、軽井沢高原ビールの「ワイルドフォレスト」とオラホビールのアンバーエール「赤備(あかぞなえ)」が用意されていた。
b0019140_1523511.jpg
日本酒は信州小布施の地酒、松葉屋本店の純米大吟醸「北信流(ほくしんりゅう)」だ。
b0019140_15265935.jpg
壱の重、弐の重と上品な料理が続く。中でも子持ち鮎と紅葉豆腐は絶品だったナァ。
b0019140_1543429.jpg
そして熱々の湯葉しんじょうの吸い物と炊きたての栗おこわは素晴らしい味だった。
b0019140_15262277.jpg
小布施の持田農園が作る「銀寄せ」と云う品種の和栗は、ほっくりとして甘く忘れられない味となった。

途中停まる各駅でも駅長さんや地元の方々の真心溢れるおもてなしを受けて大満足だ。
b0019140_15324555.jpg
戸倉駅では上山田温泉の皆さんがお茶と珈琲を振る舞ってくれた。
b0019140_1524377.jpg
三両編成のろくもん号は各車両毎にデザインが異なっており3号車では見事な組木の障子戸の個室になっており、さながら動く旅館と云った趣きだ。

車窓から上田城を望み、上田駅に到着。ホームでは真田幸村に扮して乗車記念の写真をパチリ!
b0019140_15311612.jpg
旅はこんな無邪気な心が不可欠なのだナ。追加で頼んだワインを愉しみながら、旅は続く。

料理の最後には点てたばかりの抹茶と生落雁(らくがん)を戴いた。
b0019140_1585344.jpg
この落雁、しっとりとして『すや』の栗きんとんを思い出した。

赤ワインと白ワインを追加で注文し、再び車窓の向こうの紅葉を愉しみながら旅が続いた。
b0019140_153659100.jpg
浅間山を眺めたら、もうすぐ軽井沢駅に到着だ。好天に恵まれ、赤や黄色に色付いた山の樹々を目にたっぷりと焼き付けた。
b0019140_15263760.jpg
ホスピタリティに溢れたキャビンアテンダントの皆さんの笑顔も素敵な旅の思い出となった。季節毎に料理の内容も変わり、ワインに特化したイベント列車も企画されていると聞いた。
b0019140_15504725.jpg
また季節を変えて「ろくもん号」に乗車してみたくなった。
[PR]
トラックバックURL : http://cafegent.exblog.jp/tb/25051745
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by cafegent | 2015-11-02 15:51 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)