東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々ヘベレケ日記/「大暑」を迎え、鰻で呑む!

七月も後半となり、暦では「大暑」を迎えたネ。郵便受けを開けるとご無沙汰している方々から暑中見舞いの葉書が届く季節となる。

いつもならば、関東ももう梅雨明けする時季だが、今年はなんだかはっきりしない日が続いているネ。

今朝の東京も薄曇りの空で気温も低く「大暑」など何処吹く風と言った感じだナ。

七十二候では「桐始めて花を結ぶ」の季節、桐の花が咲く頃と云う意味だが、薄紫色の美しい桐の花が実際に咲く季節は五月頃であり、今とは随分とズレている。これは、七十二候が日本に根付いた江戸の頃の旧暦での時候であり、また「桐の花を結ぶ」とあるように花が咲く頃を過ぎて「結実」してカタい実が成る頃を表しているのだナ。

ハテ、桐の花ってどんなのだろう?と思っている方は、花札の十二月札を思い出せば良い。
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「桐に鳳凰」の図柄はお馴染みだよネ。花札の12月が何故「桐の花」になったかと云えば、「もう、これっきり」だから最後の月になったそうだ。ホントかどうかは定かじゃないが、まぁ、良いか。

さて、今週末の土曜日は東京の夏の風物詩「隅田川花火大会」が催されるネ。
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江戸から続く行事に皆胸を躍らせている。浅草の夜を彩る大輪の花火、今年はどうか雨が降らないように願いたいものだ。
また、この日は「土用丑の日」だネ。
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我が家の近所の鰻屋も、土曜日は朝から晩まで大忙しだろうナァ。ベランダに出て、鰻屋の換気扇から漂う、香ばしく焼かれた蒲焼の香りをオカズに白飯でもかっ喰らうとするか!
      ◇          ◇          ◇
土曜の丑の日は、この週末だが鰻好きなボクは夏場は毎週でも鰻が食べたくなるのだ。
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そんな訳で、先日も赤羽まで足を伸ばして鰻を肴に呑むことにした。
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鯉とうなぎで有名な『まるます家』は、いつもひっきりなしに行列が出来ていて活気あふれる酒場だネ。この日は小雨降る平日の昼過ぎということもあり、タイミングよく座ることが出来た。

先ずは、サッポロ赤星で乾いた喉を潤した。
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クゥーッ、旨い!ビールの友は、僕の大好きな「たぬき豆腐」だナ。豆腐に刻んだキュウリと天かすがたっぷりと乗り、蕎麦つゆ味の冷奴なのだヨ。
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カニカマが二つ添えられているのもウレシイ限り。おぉ、相変わらず美味いナァ。

続いて、揚げたてのイカフライの登場だ。むふふ、
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イカの風味豊かな香りが僕の鼻腔をくすぐるネ。
よし、ビールをグビッと飲み干して「ジャン酎モヒート」に切り替えよう。
1リットルのハイリキ「ジャンボ酎ハイ」はそのままジョッキに注げば良いのだからラクチンだ。
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生のミントの葉を潰し、フレッシュライムをギュッと絞る。おぉ、これで絶品モヒートの完成だ。

ちなみにこのハイリキ1リットル瓶を「ジャン酎」と名付けたのは、レジを取り仕切る幸子姉さんだそうだ。それまで扱っていた300㎖に比べて大きいので「ジャンボな酎ハイ」となり、それを略して「ジャン酎」と呼んで注文を通すようになったからとのこと。ちなみに300㎖の方は「チビ酎」と呼ぶのだネ。

ついでにもう一つ、まるます家豆知識!「まるます家」の屋号の由来はご存知だろうか?
創業者、石渡増次(いしわたりますじ)さんの「増」から、当初は「ますや」と名付けるつもりだったそうだ。ところが、ます=升「□」だと角(かど)が立っていけねぇってんで、マスをまる(〇)で囲もうと云うことになったそうだ。で、「ます」の前に「まる」をつけて、晴れて『まるます家』となったのだネ。

とか知った風なことを言ってしまったが、実はみんな若女将の和子さんのウケウリだ。失礼しました!
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熱々の里芋フライも冷たい焼酎に合うナァ。2本目のジャン酎と一緒にお待ちかね「うな重」がやって来た。
今のご時世、このボリュームで2,500円なのだから、ウレシイよネ。

香ばしく焼かれた蒲焼をつまみながら、酎ハイをゴクリ!あぁ、堪らんナァ。
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蒲焼の半身は酒の肴として愉しむのだネ。そして、残った蒲焼でタレの沁みた飯を頂くのだヨ。うふふ、幸せなひと時だ。

ペロリと平らげて、ご馳走さま!次々と新しいお客さんが入ってくるので、席を譲るとしよう。

お次は、久しぶりの立ち飲み屋『いこい』へ。
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赤貝ヒモと煮込みをつまみにビールをゴクリ!

ビールの次は、日本酒「副将軍」を冷やで!水戸の明利酒造が造る酒はクィクィと喉を流れてったナ。

午後のいこいは、もう少し続いたのでアール。
by cafegent | 2016-07-27 14:36 | 飲み歩き