先日、神田の出世不動通りに在る居酒屋『あい津』のご常連さんたちと集い京成曳船駅近くに佇む『岩金酒場』へと出かけた。
この日は、浅草駅で集合し、東京スカイツリーラインに乗り、二駅目の曳舟駅で下車。曳船文化センター前の大通りへ出たら、左へと曲がり八広方面へと歩く。約10分程歩けば、目当ての『岩金酒場』に到着だ。
この界隈には、八広の『丸好酒場』や『三祐酒場』『亀屋』など下町ハイボールの旨い酒場が多いので、僕もよく来るエリアだ。
岩金酒場の建屋も随分と年季が入っておりとても渋く、初めて訪れる方は「オォっ」と声を上げることだろうナ。
暖簾を潜り、ガラリと戸を開けると、L字型のカウンター席はもう満杯だ。でも、この日は予め人数を言っておいたので、卓席を3つ開けていてくれたのだヨ。
かくして、総勢15人の酒宴が始まった。
此処に来たら、先ずは迷わずハイボールだネ。
焼酎に天羽の梅エキスが入っているグラスと炭酸が運ばれてくる。氷ありと無しを選べるのだが、僕は氷無しにするのだ。そこへ下町でお馴染みのヤングホープ炭酸を一気に注ぐとシュワシュワッと泡が立ち自分だけの特製ハイボールの完成だ。1/4にカットされたレモンが良いアクセントになる。
酒朋Qちゃんは、ビール党だから、こちらでもやっぱり瓶ビールだったネ。
この日は僕らのために、紅ズワイガニを仕入れていてくれたそうだ。
どうですか、このボリュームでなんと480円なのだから恐れ入りやの鬼子母神。
こちらのちくわカレーきんぴらも酒の肴に好い。350円でこの量なのだから、ウレシイ限りだネ。
そうそう、此処に来たら絶対にオススメなのが、この特製ニラナンコツつくねだヨ!
コリコリなんこつの食感とニラの風味が効いて、酒との相性バッチリだ。
この酒場は素敵な女性たちがテキパキと仕事をこなしている。ベテランの女将を筆頭に若いコたちまで、実にリズミカルに陽気に動いており、見ていてとても心地が良い。で、肝心のマスターは?と云えば、いつものようにカウンター席の隅っこでご常連さんたちと笑顔で酒を酌み交わしているのだナ。
この酒場は、酒の肴も充実しているが、実は炭水化物メニューの品揃えも豊富でアル。
「あい津」と「岩金酒場」両方のご常連である市村さんは、この炭水化物たちをこよなく愛している。
うっかりしていると僕らの隙を見ては何品も頼んでしまうのだネ。
岩金のナポリタンも絶品だ。
懐かしい昭和の喫茶店の味がするのだヨ。
そして、こちらがもんじゃグラタンだ。
熱々ウマウマだ!
この明太もちピザも大衆酒場ならではの味で、イタリアンな店では絶対にお目にかかれないひと皿だ。
お次は、明太バターうどんだ。
刻み海苔がイイネ!ハイボールのお代わりもススむススむ。
続々と炭水化物メニューが運ばれてきたが、皆さんペロリと平らげているネ。僕もハイボールを8杯ぐらい飲んだんじゃないだろうか。
そろそろ満腹だナァ、と思っていたら岩金特製のタンタン麺を作ってくれるとのことだった。これも市村さんがお願いしていたんだろうナ。嬉しいネ。此処のタンタン麺は、何故か千葉のB級グルメとして有名な勝浦タンタンメンなのだネ。
勝浦タンタンメンは醤油ベースのスープに真っ赤なラー油が特徴的なラーメンで、ゴマや芝麻醤(チーマージャン)は一切使わないのだ。
女将さん特製の味は最高に美味い。しかも、人数分に小さめなお椀に小分けして作ってくれたのには感謝多謝!ありがとうございました!
あぁ、喰った喰った!呑んだ呑んだ!
外に出るとちょうど日が沈んだ頃だった。何処かの民家で育てているのだろうか。オシロイバナの香りが通りに漂っていたナ。この花は夕方に咲き始めるので、夜になると強い香りを放つのだネ。
酒朋の荒木マタェモンさん、Qちゃん、愉しい酒宴でしたネ〜!
夜の帳が降りる時刻、曳船駅界隈のスナックの灯りも点き始めた頃だ。そして、僕ら一行は次の酒場へと移動。
夜空に輝くスカイツリーを目印に『岩金酒場』のマスターが、先頭をズンズンと歩いていく。
そして、僕らはカラオケスナック『輝 in(シャイン)』の扉を開けたのでアール。
あい津マスターの石村さん、楽しい酒宴をありがとうございました!また行きましょうネ〜!!