東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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活気のある板場から出される新鮮な食材は、目で舌で楽しめるのだ。

先週末からジムに行けず身体がなまっていたので、昨日の夜はかなり自虐的に筋肉をいじめてきた。
肩、上腕二頭筋、上腕三頭筋と腕まわり集中攻撃で、腕がパンパンにPump Upするまでやったから汗もどっと出て前の日のアルコールもすっかり吹き飛んで万事快調になった。

あぁ爽快と、トレーニング終わってシャワーを浴びている時だった。
手にシャンプーを出したはいいが、いじめ過ぎた腕が上に上がらず、白いシャンプーが乗った手が自分のイチモツの前でしびれているので、まるでシャワー室で手のひらに射精したみたいな構図になってしまった。
シャワーが個室で良かった、良かった。
表参道ゴールドジムは2丁目系のゲイピープルが多いから勘違いされたらたまったもんじゃない。そう云えば、昔通っていた麻布台の老舗のジム「クラーク・ハッチ・フィットネスセンター」はメンズオンリーのジムだったのだけれど、ここも相当モーホな方々が多かった。
サウナに入っているとジィーっと熱い視線を感じるし、そいつの股間の上に置いたタオルがどんどん上に盛り上がってくるし、ある意味で恐怖度満点なジムだったなぁ。

「クラーク・ハッチ」は、40年近く続いたジムだったけど、惜しくもクローズしてしまったので、元メンバーたちは皆てんでんバラバラと他のジムに移っていった。ハッチは、高倉健さん一派や北大路欣也さん、谷隼人さんと言った名優や、清原選手、曙といったプロスポーツ選手まで身体が資本の方々が真剣に鍛える名門ジムだった。
アメリカのプロレスラーが興行で来日すると必ずここで鍛えていた。ハルク・ホーガンやロードウォーリアーズなんかが半端じゃないヘビーウェイトで鍛えていたもんだ。ベンチプレスのスタートがいきなり100キロからだからね。あいつらバケモノだったなぁ。
当時、ユーノスロードスターが出たばかりの頃で、僕が赤いユーノスでジムに行ったら、ロードウォーリアーズたちがユーノスに乗ってみたいって云うんで鍵かしてやったら、2時間近くも戻って来なかった事があった。どっかで事故ったんじゃないかと心配したが、二人ともゴキゲンで帰ってきたっけ。

話が昔話になってしまったが、昨日の夜は青学裏手の「立ち飲み なるきよ」で美味い魚を食べてきた。
実はその前日に、寿司を喰おうとブタドクロと二人で中目黒近くの「すし屋 魚真」に入ったのだ。店のスタッフが皆新宿二丁目系の短髪・無精髭の男前たちだったので、ブタドクロが「ここは所作が駄目だ。寿司屋としてのカッコ良さがなってらん。寿司屋は小奇麗で清潔感がなくっちゃなぁ」とつぶやいた。
その通りである。まぁ、当然ながらそんな心意気が出される寿司にも表われるように、実に凡庸な味でちょっとガッカリしてしまった。

で、美味い魚が食べたいと思って、「なるきよ」に行った訳である。
相変わらず、店内激混み状態だったが、カウンターの角を空けてもらい、まずはビールで喉を潤す。モデルの真光人(マコト)も久しぶりに会ったし、カウンターの奥ではドレスキャンプのヤギちゃんが元気一杯の笑顔でみんなにカマってもらっていた。
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なんで、ヤギちゃん、指名手配なの?

ビールのアテに出してもらった川海老は筑後川で採れたそうだが、ほんのり甘く実に美味かった。
ビールも終わり、芋焼酎「くじら」をもらい、さて、何を食べようかとカウンター内のつけ場をのぞくと何やら段ボール箱の中で飛び跳ねているモンがある。
なるきよにあれは何だと聞けば、「今治から届いたばかりの活き車海老っすよ。このまま活きたままの刺身が一番っス。」と云われちゃ喰わない訳にはいかん。
活気のある板場から出される新鮮な食材は、目で舌で楽しめるのだ。_b0019140_19322952.jpg
氷の上で2尾の車海老が刺身になって出てきたが、まだ口をパクつかせてもがいている。殻を剥かれて、背わたも取られているのに大した生命力だ。と思いつつこっちの口もパクつくのだ。身がギュッとしまっていて適度な歯ごたえ。んー,美味い。今治産の車海老は、こんなにも美味いのか。
と感動していると、なるきよがそこにまた刺身を乗っけてくれた。
「アニキ、これは大分は豊後水道の寒ブリです。食べてみてください」と脂の乗り具合が程よいブリを出してくれた。
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あぁ、昨日の寿司屋での消化不良が一瞬にして吹き飛んだ。
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この日は、いろんな友人に出会った。デザイナーの田中ミッチーと会うのは今年お初だったけど、また何やら新しい事業を興したとかで、一人盛り上がっていた。
ライターの鈴木ギョーちゃんは、最近合う度に赤いタートルネックを来ている。聞けば、気に入ったモノは同じのを3枚まとめて買うそうだ。本人はお洒落だろ、と云うが、どーにも「また今日も同じセーター着てる」っつう印象の方が強いのだ。
とそこへミラノコレクションから帰ってきたばかりのRoenのオーナー・デザイナー、タカちゃん登場。初のミラノでのコレクションは大成功だったらしい。おめでとう!!
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僕らの右隣で川海老を食べていた二人組のうちの一人がさっきから知っているのに誰だか思い出せない状態で、モヤモヤとしていたのだが、ふっと思い出してみたら、知り合いでもなんでもなく、僕の好きな本の作者だったことが判ったのだ。
そして、その御仁は、山下マヌー氏であった。僕の持っている「山下マヌーのローカル式ハワイの遊び方」や「ハワイ個人旅行得マニュアル」などハワイに行く時に役立つし、文章もとても面白いので、好きな作家の一人なのである。
聞けば、今タイの本を書いているそうで、そちらも是非とも読みたいものデス。
マヌーさん、沖縄にもしょっちゅう行っているらしく、桜坂の「バー エロス」の話で盛り上がってしまった。仕事とは云え、いろんな所へ行けて羨ましい限りである。
マヌーさんと一緒に飲んでいた森部嘉一さんは雑誌「POPEYE」の副編集長でした。
お酒好きそうだし、また一緒に飲みたいものです。
そうそう、マヌーさんの事務所の方々が書いているブログ「肝臓公司」は面白いデス。これ、読んで出掛ける飲み屋とかも多いので、ご参考に。
「肝臓公司」


嵐のような板場も12時を廻り、お客が引けてきたら、なるきよが美味いもん出しますよと、常連客の実家から届いた『熊本県八代の名産 晩白柚(ばんぺいゆ)』と云う巨大な蜜柑を剥いてくれた。
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初めて目にしたが、なるきよの顔と同じくらいデッカいミカンで重さも2キロ近くあるそうだ。
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これ、剥いた皮も砂糖で煮詰めると「晩白柚漬け」と云う八代名物のお菓子になるそうだ。
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田中ミッチーのボクサー顔も酩酊し、この夜もすっかり長居をしてしまったが、なるきよも一段落したらしく、こっちで一緒に飲み出した。
せっかく身体からアルコールが奇麗に抜けたと思ったが、またふりだしだ。まぁ、いいか。
by cafegent | 2007-02-02 19:55 | 食べる