竜宮城の様に忽然と表われた「ららぽーと横浜」は、のどかな鴨居の街をどう変えるのだろう。
2007年 03月 13日
一足早く、昨日12日に関係者や地元住民の方々への内見会があったので、僕も出店者として見学してきた。ちょうど1年程前、ここにカフェを出店する件で現地に打ち合わせに来た頃は、まだ鉄骨だけの構造が見えているだけで、どこにどんな店が出来るかも判らなかったし、こんなにも広いショッピングモールになったのか、とびっくりしてしまった。中にはイトーヨーカドー、大丸百貨店、東急ハンズと云ったメガ・テナントが入り、そのまわりを中規模、小規模のテナント群がひしめき合っているのだ。まぁ、東京では見慣れたテナントがほとんどだが、近隣に住む人たちにとっては夢の様なショッピングエリアになることだろう。これ一見グゲンハイムでしょう。
厳選されたテナントは、横浜中華街で行列が出来ると云われている焼きそばの名店『梅蘭』、茅ヶ崎で評判?だと云う海鮮料理の『えぼし』、原宿の広東料理『南国酒家』、神田駿河台山の上ホテルの洋食、等々特選10軒の老舗料理店と飲み物用の別コーナーがセルフサービスになっており、ダイエーやヨーカドーの中にある様なアレとは別世界のフードコートな訳である。
ちなみに「えぼし」の地魚煮付け定食が1,680円、山の上ホテル「ヒルトップ」のオムハヤシが1,580円、「南国酒家」の気仙沼産ふかひれつゆそばに至っては2,600円、うなぎの「宮川」の宮川御膳に至っては何と2,800円、ヒョエーッ!!である。梅蘭やきそばは、890円と横浜中華街と変わらずだが、最近では渋谷に朝4時まで営業している支店があるし、地元の方なら中華街に足を運ぶだろうと思う。
東京・銀座、丸の内じゃぁあるまいし、フードコートでこんな高い飯を誰が食べるのだろうか?と云うか、これだけのお値段出すんだったら、ちゃんとエスコートしてくれるレストランに行くんじゃないだろうか。と、余計なお世話なのだが。
三井不動産の高級分譲マンションに引っ越して来られる方たちは、フードコートはコーデなくっちゃ、と考えているのだろうか。判らん。
で、ここのオーダーの仕方が六本木ヒルズにあるようなシネコン・スタイルなのだ。まず最初にシステムを把握しないと戸惑うのである。まぁ、昨日はスタッフもかなり戸惑っていいたが。食べたい店が決まったら、オーダーカウンターに行き、人数を伝えて席の場所を指定されるのだ。席番号表と座席マップをもらい、その横のカウンターに移動。そこでようやく料理とか飲み物をオーダー。お金を払うとレシートと一緒にポケベルを渡されるのである。マップを片手に自分の座席を探して、席に着く。ふんふん、としばらく店内の様子を眺めているとポケベルが鳴り出した。
昨年の夏に麻布十番のウェンディーズでホットコーヒー2つ頼んで、左奥のテーブルに行こうとした時、あそこほんの少しだけ段差があって(ダンサーじゃないよ)見事にコーヒー2つが宙に舞った事がある。幸い、誰にもかからずに済んで良かったが、さすがにあれはビックリしたなー、モーだ。
ここのフードコート、どの店も飲み物は無いのだ。『PACIFIC CAFE』と云う店だけがお酒も含めて販売しているのである。うーん、似た様な所に云った事があるぞ。新大久保のアジアン街にある屋台村だ。地場のそのスジの方が駐車場の様な場所を仕切っていて、タイ、インド、ベトナム、中華など10軒程の屋台が並ぶ屋台村だが、酒、飲み物だけはショバを仕切っているお方のドリンクコーナーでしか買えないのだ。スゲー商売しているなぁ、と感心した記憶がまたここで蘇るとは。