東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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絶倫食!「すっぽん」の精力をさて、どこで使おうか。

ゴールデンウィークも明け、またいつもの日々が始まった。
そして、いろんな方々から最近「日記」の更新が無いねぇ、と云われてしまってたので、しゃーねーなぁと、打ち合わせの合間に書いてみた。今日は二つ目の日記なのだ。
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日曜の雨が明け、今週はまたもや夏の様な陽気が続いている。近所の猫も気持ち良さそうに寝ている。外はもう6時だと云うのにまだ日差しが強くて、歩いているだけでじわっと汗をかいてしまう程だ。

この日は、友人たちと美味いものでも喰って精を出そうと、
麻布十番から二の橋に向って数分の所に在るホテル「オリンピック・イン」の2階、京料理の名店『光仙』ですっぽん料理を頂いた。
ここは京懐石の名料理人仙場才也氏が腕を振う店だが、この日は「すっぽん」になった。

まず、最初に「すっぽん生血」が出てきた。
その名の通りすっぽんの生き血をほんのり甘いポートワインで割った様な味わいだった。飲み干すと、とたんに身体がポカポカと暑くなってきた。
こんなにすぐに身体が火照るのか、と夜の事をむふふと考え、冷えたビールを一気に飲み干す。

つぎに先附けで「うの花」。これはあっさりして美味しい味わいだった。
向附は、「穴子とうふ」。豆腐に穴子が載っているのかと思いきや、穴子をすって練り込んだ豆腐にうにと筍を載せてつめタレがかけてあった。旬の筍の香りがしてなんとも春に相応しい一品だった。うの花やとうふの何気ない一品をしっかりと料理している処が、また来たくなると云う気にさせてくれるのだ。

次に出されたお造りには、圧倒された。「城下鰈の薄造り」である。ふく刺しの様に皿の絵柄が透けた盛り付けの城下鰈(しろしたかれい)は、真に天然モノのプクっとした歯ごたえの刺身であり、酒が進む進む。

そして、本日のメインに突入。
まずは、「焼すっぽん」。京料理の店ながら、かなりしっかりとした下味がついたすっぽんをこんがりと焼いてあるのだ。すっぽんを食べた事のない方でもこの一品から食べてみれば、すっぽんに対する先入観も無くなるだろう、と云う程に美味しかった。
コラーゲンの宝庫であるすっぽんは女性に人気があるらしく、なんでも、食べた翌日の肌の張りと艶が違うそうだ。思い込みの様な気もするが、そんな事は決して言ってはならんなぁ、と「うん、うん、そうだそうだ。」とすっぽんの骨をしゃぶりながら聞き流していた。

「焼すっぽん」の次が「すっぽん唐揚げ」が出る。これも結構濃い味付けでふくの唐揚げの様な一品。手づかみで骨のまわりのコラーゲンをしゃぶるのだが、美味かったなぁ。
この日は焼酎を頂いたが、ちょっとの水で割った「晴耕雨読」は、料理の味を邪魔せずに食欲を大いに湧かせてくれた。この日初めてすっぽんを食べた者も居たが、意外と普通に箸を進めていた。まぁ、ふくだと思って食べれば問題ないか、亀を食べてると思って喰うから拒絶してしまうんだろうな、きっと。

酒が進んで、わいわいと会話が弾んでいるとがっしりとした板前さんが大きな土鍋で造られた「すっぽんの丸鍋」を持って登場。一堂、「おおぅっ」と大きな土鍋にしばし釘付けになる。品のある仲居さんがお椀に取り分けてくれるので、僕らはハフハフ、プルプルっとただひたすら喰うだけなのだ。
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外はすっかり陽が長くなってきた。
桜田通りの喧噪をよそに『光仙』の個室の窓の簾から差し込む夕陽が少しづつ蒼く染まってきて、なんとなく京都に居るような錯覚に陥ってしまった。

〆に出汁がしっかりとれた鍋で「雑炊」を頂く。刻んだすっぽんがご飯に絡まって美味しい。先週食べた『分とく山』では、野崎さん自慢の土鍋で炊き上げた「筍ご飯」をおにぎりにしてもらった帰りに土産にして頂いたが、さすがに「すっぽん雑炊」はお土産には出来んよなぁ。と、しっかり平らげてしまった。

結構な量で満腹になったが、最後に出された水菓子の「紅芋羊羹 オレンジソースがけ」はさっぱりとしてとても上品なデザートだった。食前に出されたダッタンそば茶も香ばしくて美味しかったが、水菓子と一緒に出た日本茶も香りが高く口の中をさっぱりとさせてくれた。

家の近所にも鯛めし専門の『鯛の蔵 光仙』と云う支店があるが、やっぱり仙場さんが腕をふるう本店は流石に美味かった。すっぽん鍋も美味しかったが、次回は京懐石を頂くとしようか。
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by cafegent | 2007-05-10 16:02 | 食べる