東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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快晴の週末は、近所でピクニック。緑に囲まれ最高の贅沢だ。

東京に暮らしていると、ビルばかりかと思いきや、以外と自然が近くにたくさんあるから驚いてしまうのだ。

梅雨入り前のつかのまの陽気。今が一番外で過ごすのに気持ち良い季節じゃないだろうか。都会ならではの隠れたスポットで太陽の下でのブランチなんぞをいくつか楽しんでみた。
外に出て、自然の中で、のんびりした時間を過ごしてみると、いつもの暮らしに少しだけ「ゆとりのエッセンス」なんつーモノを発見することが出来るのである。
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恵比寿から地下鉄で一駅。(僕の場合はテクテクと散歩しながら歩く訳だが)広尾駅近くにある有栖川の宮記念公園(通称、有栖川公園)は、都会のオアシスだ。東京メトロの広尾駅を降りて、ほんの数分歩いただけで、こんなに素晴らしい自然が在るのかっていつも感心してしまう。
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大きな池には、鴨や水鳥が陽を避けて骨休みしていたり、亀が水辺から顔を覗かせたりと大人の僕でさえ、つい心がホッとしてしまう。
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この池の廻りには、いったい何が釣れるのか、沢山の人が釣り竿を垂らして、何時間も小さな椅子に腰掛けている。バケツを覗いても、何も釣れていない人ばかりだったので、訪ねてみると、「何かが釣れると思って、こうしている訳じゃなくて、ただのんびりとリラックスしに来てるんだよ。」と云う答えが帰ってきた。おぉ、仕事モードを切り替えて、完全にオフタイムを楽しんでいるなぁ。
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有栖川公園は、とても広くて、小さな滝の前の橋を渡り、小高い丘を登っていくと、藤棚のある広場に出る。ここでは、歩き始めたばかりの小さな赤ちゃんがのびのびと笑っていたり、犬と一緒に走り回っている人が居たり、皆思い思い自由に時を過ごしている光景に出くわすのだ。さらにその上の方に登っていくと大きな運動場の様な広場に出て、親子でキャッチボールをしたり、サッカーをしている子供たちが目立つ。

東京の5月は梅雨入り前で風も心地良く吹き、爽やかな五月晴れも続き過ごし易い季節だ。有栖川記念公園の入り口の正面には、ナショナル麻布スーパーマーケットが在る。ここは、まるで外国のスーパーマーケットに居るみたい。まずは、駐車場にクルマを乗り入れたら、ドアから降りてパーキング係の方にキーを預ければ、彼らがちゃんと駐車スペースに入庫してくれるのだ。わずらわしい車庫入れもしなくていいし、買い物帰りに公園を散歩したっていい。そして、中に入ると世界中の国々の人が住む地域らしく、いろんな国の食材が豊富にそろっている。肉屋の大将だって流暢に英語で会話してるのだから、ここはもう異国だ。

巷に「東京ピクニック・クラブ」なる集まりがある。僕の古い友人でニッポン東京スローフード協会を運営している吉開君もメンバーなのだが、要するに思い立ったらみんなで集まって外でピクニックしようと云う趣旨の社交クラブなのだろう。「東京ピクニック・クラブのサイト」

僕の場合は、天気が良いと一人勝手に思い立ってその時ヒマな誰かを連れて繰り出す訳である。
朝いつもよりちょっと早起きをしてサンドウィッチを作るのが楽しいのだが、面倒くさけりゃぁ近くの明治屋やナショナル麻布スーパーで、食材を買って行くのも良し、土曜日や日曜日は散歩がてら、有栖川公園まで足を伸ばし、緑の中で少し遅めのブランチだ。ナショナル麻布スーパーは、とにかくワイン・シャンパンの種類が豊富だし、チーズにも力を入れていて安くて美味しい種類が沢山あるのだ。駐車場前の広場には自家製パン屋の「ブーランジェリーグランマーティン」が屋台を出していた。ここの石窯クロワッサンは結構やみつきになるぞ。さてと、ワインとチーズとパンがあれば、あとは美味しい空気がご馳走なのだ。

こんな自然の中でのブランチをジジィらしく、もっと粋に小洒落てみよう。
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それは、出掛ける時にちょっと荷物になってしまうんだが、ランチョンマットとナプキン、ナイフ&フォーク、そしてグラスとワインオープナーを忘れずに持っていく事だ。
まぁ、シャンパンだったらワインオープナーもいらないからもっと楽チンだな。ワイングラスだって普通のグラスで構わない。安物のデュラレックスで十分だ。自然の中なら、何だって素敵に感じてしまうのであーる。

何が一番重要かって云えば、必要以上にゴミを出さないってことだ。使い捨ての紙の皿やプラカップなどを使えば必然的に全部持って帰らなくちゃならない。そうやって緑の木々たちと共存して楽しませてもらっている事を考えなくちゃあなぁ。
まぁ、ジジィは気張ってピクニックバスケットなんぞに入れて持って行くことにするのだ。
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さぁ、ベンチの上がブランチ・テーブルになるように真ん中にランチョンマットを敷いちまおう。
もう無造作にパンやチーズを広げちゃいましょ!
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澄んだグラスに酒を注げば、そこはもう青空の下のパラダイス。どんなレストランにも負けないくらい美味しく感じるのだ。空の青さと木々の緑、そして太陽に輝くシャンパンの気泡、どうだ!これ以上の贅沢は無いだろう。陽が落ちる前までのんびりと本読んだり、昼寝して過ごせば、心地良い酔いも次第に抜けてくる。仕上げはスタバで入れてもらった珈琲で頭をシャキっと覚ますのだ。
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この後は、もう一足伸ばして北品川まで散歩して原美術館まで行ってみたのである。一汗かいてしまったが、うん、こりゃなかなか正解だった。

先週末は好天気が続いたので、翌日も家から散歩して都会の自然の中でブランチと相成った。
この日は午前中からちょっと用事で出掛けていたので、自分で弁当を作る時間がなく、神戸屋キッチンのサンドウィッチに東急プラザの総菜サラダを買って「自然教育園」に向った。
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目黒駅から歩いて数分の所にある『国立科学博物館附属 自然教育園』は武蔵野の原生林をそのまま再現しており、四季折々見事な景観を見せてるのだ。もともと白金長者の屋敷跡があったり、大正時代には宮内庁の白金御料地だった場所が文部省の管轄になり、昭和24年に天然記念物に指定され、国立自然教育園として一般に開放されたんだそうだ。僕はここの四季が好きだから、年に何度も訪れるのだ。しかし、最近また入園料が値上げしていたなぁ。
新緑の香りも和ませてくれて、花しょうぶなんかも奇麗に咲いている。
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さすがにこれだけ良い天気だと入園者も多い。みんな、のんびりとお弁当を食べたりしていて愉しそうだ。
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「自然教育園サイト」
神戸屋キッチンのサンドウィッチも中々イケるじゃないか。燦々と降り注ぐ太陽の下では、何だって美味いんだなぁ。あぁ幸せなひと時なのだ。
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木陰は風が心地良い。ベンチに寝転んだら空を全部独り占めした気になっちまうなぁ。
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自然教育園の中で森林浴とブランチを楽しんだら、隣接の東京都庭園美術館で芸術に触れてみるのも良い。7月1日まで、『大正シック』展を開催していた。
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ホノルル美術館のコレクションの中から大正時代から昭和の戦前あたりまでの美術作品を集めている。日本の古き良き時代の「モガ」の時代に触れてみるのもいいもんだ。

大自然を楽しみ、芸術を楽しみ、どうだ!いつもの呑んだくれ生活とはちょっと違うだろう。むふふ。
「庭園美術館サイト」
by cafegent | 2007-05-24 17:22 | 食べる