東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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今年で150周年『新橋 東をどり』で新橋芸者の舞に酔う

5月の終わり、年に一度の楽しみである『新橋 東をどり』を鑑賞してきた。
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いつもは一日2部構成で、踊りと舞踏劇、そして〆の踊りと3つの演目なのだが、今年は150周年記念と云うことで広く沢山の方がたに観て頂きたいとの試みから内容を踊りのみとして3部構成になっていた。
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この『新橋 東をどり』は、新橋芸者たちが日々のお座敷での芸を磨くために毎日修行している舞踊の成果を発表する催しで、観客も日頃料亭で世話になっているお客が中心となり、それぞれ贔屓の芸者さんが舞う姿に威勢の良いかけ声を掛け合うのである。これも歌舞伎と同様に慣れていないとそのタイミングが合わないのだ。
「ぃよっ、杏子ッ!!」「よっ、まり恵!」ってな具合で実に粋なのである。
第83回の記念すべき150周年は4日間で計12回の公演であったが、今回は人気があり、僕はなんとか最終日の千秋楽を観る事が出来たのだ。
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前の回が終わるまで新橋演舞場の外で待っていたのだが、結構知り合いに多く会って驚いた。
日産の前で信号待ちをしていると、はて何処かで見た顔が来る。あれっと思い声を掛けたらバンコクに居るものとばかり思っていた服飾デザイナーの小栗壮介さんだった。以前、タイのお宅で世話になっていたので、その頃の話をしつつ信号が青になり、「で、どこまで行くの?」って聞かれ、「そこの東をどりを観に」って云うと「いやぁ、僕もなのよ」と同じ所へ向う途中だったのだ。それにしても流石、紺のスーツをお洒落に着こなしていたなぁ。
会場前では、銀座を代表する高級料亭『金田中』の2代目で新橋演舞場のある岡副昭吾社長が馴染みのお客と挨拶を交わしておられた。ぞくぞくと文化人、財界人が黒塗りの車で来場し、新橋芸者と料亭の凄さを目の当たりに出来るのも僕ら一般人にとっちゃ、これもまた年に一度の楽しみなのだ。
そんな中、銀座の高級店「クラブ クラブ」の金澤京子ママ姉妹にも声を掛けられた。最近、顔を出していないから、ドキっとしてしまう。

さて、会場に入り、まずは2階の「点茶席」にてお茶菓子を貰い、さより姐さんの点前によるお抹茶を頂く。
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これも実に眺めていて良い気分に浸れる。お茶を楽しんでいたら、その席でお洒落番長、野宮真貴さんと着物の達人、如月まみさんにお会いした。いつも夜の酒の席でしか顔を合わせないので、明るい処で会うと何か変な感じだなぁ。
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2階の奥では「発泡席」と銘打ってドン・ペリニョンをグラスで呑める処も用意してある。そして、今回は六つの料亭が競い合って同じ内容のお弁当を創って提供しているのが凄い。こんな所に150周年にかける意気込みを感じるなぁ。

満員御礼の会場では様々な方を拝見した。白髪の怪人、いや失礼、戦後ボリショイバレエ、ボリショイサーカスやレニングラードフィルを招聘して時の人となった興行師の神彰さん。(それにしても、この人の風貌はいつお見かけしても死神博士だ。)ソニーの出井さん、俳優の宇津井健さんもお見かけした。(でも、前日は藤原紀香の披露宴で関西に行っていたのに。タフだなぁ)

途中30分の休憩をはさみながら、前半は「四君子」、後半は「お好み 芸者の四季」そしてフィナーレは艶やかな「花の賑い」で締めくくった。
花道に立つ芸者さんたちが最後に客席に向って投げる「東をどり」の手拭も人気で良い記念品になる。最後に各料亭の女将さんたちと芸者さんが一堂、舞台の上に勢揃い。新橋芸者の7代目頭取の小千代さんのご挨拶と手締めで幕となった。小千代さんは3年前に現役を引退した花柳界を代表する踊り手だが、まだまだ元気そうで何よりだった。
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(こんだけボケてりゃあ、まぁいいだろう、と登場してみたのである。初めてだなぁ。)

僕は『東をどり』を見て、ようやく初夏に移る気配を感じるのである。さて、来年も楽しみだなぁ。
by cafegent | 2007-06-05 18:07 | ひとりごと