東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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毎年恒例、千駄木の「圓朝祭」にて夏を実感するのだ。

8月5日は年に一度の落語の祭が開催された。
昨年までは「圓朝祭」と呼んでいたが、今年からは「落語協会感謝祭 '07 圓朝記念」と生まれ変わった。
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落語人気も年々盛り上がりを見せていて、今年は楽しみにしていた故・圓朝師匠への「奉納落語会」の整理券をゲットすることが出来なかった。大ベテラン橘家圓蔵師匠が登場したり、夏らしい演目の幽霊噺なんかも用意されていたので悔しい限りだった。
圓蔵師匠は、昭和40年代頃は月の家円鏡を名乗ってテレビ到来時代のお茶の間を故・三平師匠なんかと人気を分けていたが、僕は「らくだ」と云う噺が大好きで他の噺家さんが演じていても、円鏡のらくだを思い出してしまう程素晴らしかった。入場券の抽選にハズれたのはやっぱり悔しい。
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仕方ないので、沢山の噺家さんたちにサインを戴いて歩いた。
古今亭菊の丞師匠は筆でサラリと書いて頂き千社札まで貼ってくれた。いや、ありがたや。

でも、まあ東京の噺家さん達が一堂に集まって「芸人屋台」を出店したり、柳家権太楼師匠の恒例ゴミ隊パフォーマンスも拝見する事が出来たのでビール片手に大いに楽しむ事が出来た。真ん中でマイクを持っているのが権太楼師匠である。
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ちなみにいつもウチの仕事で大変な思いばかりさせてしまっているライターのウメカナちゃんのお父上がこの権太楼師匠なのだが、サインを貰う時に改めて近くでお顔を拝見したらやっぱり父娘、何となく似ていたなぁ。師匠の古典落語も実に素晴らしいがウメカナちゃんの映画コラムも素晴らしい。才能とは自然と伝授されるのだろうか。

会場となる「全生庵」は本堂の裏手に圓朝師匠のお墓が在り、沢山の落語ファンの方がお参りをしていた。今夏は映画「怪談」が公開されるが、その古典的幽霊ばなしの元になっているのが三遊亭圓朝の創作落語「四谷怪談」だ。毎年、この時期になると「全生庵」では、圓朝コレクションの幽霊画を一般公開している。厄除けのつもりで見物してみるのも一考だろう。
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中でも円山応挙の描いた幽霊図がとても素晴らしい。
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掛け軸の中に引き込まれそうになるくらい妖艶な魅力を放っている。8月一杯公開しているので是非、幽霊で涼をとるのも良いだろう。

奉納落語が終わって坐禅堂から沢山の人が出て来たと思ったら、昨年もここでお会いしたユナイテッドアローズの栗野さんご家族に出会った。なんでも、お友達が大の落語好きらしく毎年「圓朝祭」は欠かせないらしい。久しぶりにお会いしたお嬢さんがあんなに大きくなっているのには驚いたが、それだけこっちも歳を取ったと云うことか。オシャマな格好で映っていた年賀状が懐かしく思えてきた。
その栗野さんのご友人のデザイナー磯崎さんが仕事の独立十周年か何周年かの記念に日本手拭をご自身でデザインして創ったとの事で、図々しく僕もお一つ頂戴してしまった。噺家は皆それぞれ自分の名前などにちなんだオリジナルの手拭を創るのだが、それを真似てあつらえたそうだ。素晴らしい!
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圓朝祭では沢山の噺家さんが集まるので、各人と手拭交換をしようと用意してきたそうだ。
最近、五明楼玉の輔師匠が『噺家の手ぬぐい』と云う本を出版したが、各噺家の個性やセンスが実に良く表われており、あれを見ると自分用の手拭いが欲しくなる筈だ。
でも、実際に創ってしまう処が凄いねぇ。

本堂前の石段ではいよいよフィナーレだ。古今亭志ん朝師匠を偲ぶ「住吉踊り」。夏の間はどの寄席でも住吉踊りが見られるようになったが、僕は毎年ここで見る踊りが大好きだ。夕方5時、三本〆で無事お開きとなった。

千駄木駅から地下鉄に乗り、赤坂まで移動。6時からワハハ本舗の美女軍団率いるセクシー寄席のお芝居「アダルトな女たち」を観るために赤坂レッドシアターと云う劇場に向った。
外堀通りの一本裏手の通りなのだが、いつの間にこんなホテルが出来たのだろうか。まるでニューヨークのWホテルのような設えの「赤坂グランベルホテル」なのだが、その地下に出来た劇場がレッドシアターだ。小ぢんまりとした規模だがシートも座り心地良く奇麗で観やすい劇場だった。
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最近まで仕事でお世話になっていたワハハの美女三人、寺田奈美江さん、兵頭有紀さん、椿鮒子さんが出演していたので楽しく観劇した。
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本公演はいつものエロで過激なギャグのネタ連発とは違いしっかりしたお芝居だった訳だが、最後の最後でやっぱり過激で大いに下品な「セクシー寄席」らしい芸が出たので会場も大ウケだった。彼女らのテレビじゃやれないネタは「素晴らしい!」に尽きる。

大いに笑ったのだが、先日、一緒に呑んだ時に暴露した僕の下ネタ話が芝居の中で使われており、帰り際に挨拶したら奈美江さんに「しっかりネタ使わせて頂きました。で、今日は、ネタ元の女性は一緒じゃないのですか?」とおバカな事を聞かれて困ってしまった。

セクシー寄席の皆さん、千秋楽お疲れさまでした。
by cafegent | 2007-08-07 19:29 | ひとりごと