東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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映画2本にLABOのリエットと阿部のお寿司。お盆休みの季節を実感す。

先週の金曜日、映画「ディス・イズ・ボサノヴァ」を観た。英語では、ニューウェーヴ、仏語ではヌーベル・バーグ、そしてブラジルでの「新しい波」は1950年代の後半に音楽の世界で生まれた。
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この映画の中でもひと際輝いているミューズとして取り上げられていたのがナラ・レオンだったが、彼女の廻りから次々とボサノヴァの旗手が生まれて行った様子が判った。
彼女のアパートメントはリオの海岸の真正面、ベランダの窓辺から毎日蒼い海と輝く太陽が覗けたのである。要するに彼女や彼女を取り巻く若者たちは「白人のお金持ち」なのだ。

何不自由ない日々の生活がつまらなくて、釣りもヨットも飽きているし、家にはピアノやギターなどが在ったのだ。自然と楽器を手に集まりだして、友人同士で競い合い、ギターが上手な奴の噂を聞けば飛んで行く。そんな「花より男子」的な生活環境から生まれた音楽が「ボサノヴァ」なのだ、と云う事がスーッと理解できたドキュメンタリー映画だ。

ブラジルに住んで居た友人曰く「ボサノヴァのミュージシャン達は皆白人であり、黒人たちが居ない。要するに白人上流階級の若者の窮屈な生活環境から生まれた音楽であり、アメリカのジャズとは真逆な世界から生まれた音楽だ。」とさ。
だから、政治的な意味合いや暗く悲しい歌詞はボサノヴァには余り無いし、後の政治色を強く出して来たようなジルベルト・ジルやカエターノ・ヴェローゾなどはこの映画に登場する一派達とは遠い世界にあったようだ。
映画の中でも「好きな女の子が出来ると新しい唄が生まれるのだ。そして、また新しい女の子と恋をすると新しい名曲が生まれて行く。」とさらりと云っていた。

この映画は、様々な切り口でボサノヴァ創世記をひも解いているのだが、詩人ヴィニシオスをしっかりと捉えてくれていて嬉しかった。
アントニオ・カルロス・ジョビンが偉大なボサノヴァの作曲家で在るならば、ヴィニシオス・ヂ・モライスの詩を無くしてボサノヴァとは呼べない(と、勝手に思っているのだが)程、ヴィニシオスの詩は恋の代弁者なのだ。
僕ももう随分と昔に不滅の名曲「シェガ・ヂ・サウダージ」(想いあふれて)をいろんな女の子にカセットに入れてプレゼントしたものだ。この曲もアントニオ・カルロス・ジョビンとヴィニシオス・ヂ・モライスが作り、ジョアン・ジルベルトの唄で大ヒットしたので、「ボサノヴァと云えばこの曲」と云う程だったが、僕の中での「愛の唄」の定番にもなったのだ。

映画を観終わって、松濤に在るフレンチレストラン『LABO』に行く事にした。
最初はビールで喉の乾きを潤し、その後はフルーリーの2004年を豚のリエットと共に戴いた。本当はデキャンタに移した方が良いかなぁと思いながらも、十分飲みやすい味だった。
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ゆっくりと食事をしたかったが次の映画の時間が迫ってしまったのでラボを後にして六本木ヒルズへ移動。週末をノー天気に過ごすには娯楽エンターテインメントが一番と公開早々の「オーシャンズ13」を鑑賞。このシリーズは内容がどうのこうのと云うより大好きな俳優エリオット・グールドが毎回登場しているだけで見る価値が在るのだ。
そして,今回はアル・パチーノに加え、エレン・バーキンが大人のエロさ全開で画面一杯に出てくれていたので、もう最高でした。キャメロン・ディアスも歳とったらエレン・バーキン顔になるのだろうが、あれだけ度アップで出れるエレン・バーキンは凄い。過去にも「シー・オブ・ラヴ」と云う映画でアル・パチーノと競演していたが、やはり息の合った演技は観ていて楽しい。

他にもジョージ・クルーニーがほんの一瞬だけフレディ・マーキュリーばりのヒゲで登場するシーンとマット・デイモンの付け鼻が大いに笑わせてくれた。
先に観た「ディス・イズ・ボサノヴァ」にもフランク・シナトラがジョビンと歌うシーンが出ていたが、「オーシャンズ11」のベースになった「オーシャンと11人の仲間」もシナトラ・ファミリーが1960年に作った映画だ。丁度、全米でボサノヴァが流行り出した時期とも重なっている。まぁ、特に結びつける必要もないが、二本とも観る価値十分の映画だったことだけは云っときたい。

あっという間に観終わったと思ったが意外と長い映画だった。時計を観れば午前2時。「ハートランド」の前では外まで溢れた外人達で賑わっていたが、腹が減っていたので広尾の『寿し処 阿部』へ。
以前は良くブタドクロたちと来ていたが、なんと半年ぶりのご無沙汰だった。
「甘鯛のコブ締め」と「墨イカ」を炙って塩で戴き、「新子」が入っていると云うので握ってもらう。
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生ビールから〆張鶴に切り替えて「青柳」「鯛」「するめイカ」「白海老」を握りで戴く。
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〆に「てっぽう巻き」を貰おうと思ったら、阿部ちゃんが「辛いの好きですか?」と怪しい誘惑。
てっぽうもかんぴょうに山葵をたっぷりと入れた、かなり鼻をつく巻物だが、阿部ちゃんオススメは「キュウリの明太子巻き」であった。
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これ、かなり辛かったが明太子の残り汁を取っておいて溜めたものだそうだ。最初に食べなくて良かった。舌が麻痺寸前になってしまった。

ここは以前は朝7時まで営業していたので明け方に来ることもあったのだが、今は5時までに変わったらしい。しかし、その時間でも混んでいるのだから東京って凄いよね。さて、お腹も満足、心地良く酔ってきたので帰るとするか。

朝がうっすらと明けてきた頃、無事帰宅。歯を磨き、就寝。
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by cafegent | 2007-08-13 15:45 | 食べる