東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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古書店『BOOK ONN』は店主の人柄が浮かぶ名書店だ。

だんご一筋百二十余年と云う「名物 打吹公園だんご」を戴いた。
これがまた、とっても小さくてミニチュア玩具かとも云うべき可愛い大きさのお団子なのだ。
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鳥取県倉吉の名物なのだが、素朴な味わいと白あん、小豆あん、抹茶あんの三色が互い違いに並んでおり、見た目も良い。
程よい甘さが、何よりお茶受けに良い。朝から小さな幸せだなぁ。
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さて、『BOOK ONN』と云うインターネット古書店を紹介したい。
ここが取扱っている本類はどれも手に取って眺めたくなるモノばかりが集められているのだ。

取り扱うジャンルも「デザイン」「絵本」「雑誌」「アート」「読みもの」、それ以外のモノである。
特にデザイン系の本は僕自身、何十年も前に随分と読み漁って参考にした(いや、パクッた)懐かしいモノも数多く見受けられる。

70年代、80年代にリアルタイムで買っていた雑誌も今では貴重な資料になっているのだなぁと改めて感心してしまうが、思えばどれだけの本を処分してしまっただろうか。今、考えると「取っておけば良かったかな」と思うモノも随分とある。

レコードと同じで、昔持っていたモノもまた読み返したり、観たくなってしまうことが多々ある。そんな時にこーゆー「インターネット古書店」なる存在は実に重宝である。

探している本やレコードの情報が机の上で全国からやってくるのだから凄いね。まぁ、それでも週末の古本屋巡りは止められないんだけどね。
何が欲しいという訳ではなく、何かメっけもんがあれば気分が良い。
これが古書、レコード漁りの楽しみである。でも「この本、このレコードが欲しい」と品物が明確に判っているモノは「情報」に限るね。
これぞ,文明の成せる技なのね。

この『BOOK ONN』、何故こんなにもセンスの良いセレクションなのかとサイトを手繰っていくと店主の事が見えて来た。店主の中嶋さんは、実はパッケージ・デザイナーとの事であった。要するにデザインの参考資料として膨大な書籍,雑誌、カタログといった類いを集めていたのであった。で、その収集癖の幅が広範囲になっていったので、ついには「インターネット古書店」の店主になったと云う訳なのだ。まるで、現代のJ.J氏だね、こりゃ。

この本屋さんの掲げるスローガンがまた良い。
『THINKING OF PLEASURE』
「楽しみ・喜びをあたえることを考える」なのだ。
ネットは相手が見えない世界、だからこそこんな「考える本屋さん」はとても親近感が湧いてくるのである。

ここ最近、僕が編集者の鈴木行さんと「酒の本」を創りたいなぁと、夜な夜な談義をしており、いや、実のところは、ただ酒を酌んでいるだけなのだが。
その事を伝えると中嶋さん、「こんな本も参考になるのでは?」と貴重な資料本を気前良く貸してくださる、との連絡を頂いた。そして、すぐに送って貰ったのだから、嬉しい限り。

昔、専売公社(今のJT)が発行していた冊子「痛快ライフ」、明治屋が発行している「嗜好」、富士写真フイルム発行の「写楽祭」、月刊PLAYBOYの開高健特集号に付録として創られた「開高天国」なる冊子だ。
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どれもビジュアル、内容共にとても参考になった。昭和38年発行の「写楽祭」は、サイズも内容もサントリーの発行していた「洋酒天国」にそっくりなのだが、中途半端にお色気な部分を取り入れている所に会社の生真面目さが表われていて面白かった。
柳原良平氏のイラストが満載なのも相当「洋酒天国」を意識して創ったことが窺える。

「痛快ライフ」はパロディ特集の号であったが、J.Jこと植草甚一氏とつかこうへい氏の対談が良かった。また、懐かしいマッド・アマノも登場していた。

「月プレ」が2005年に出した開高健特集号はウッカリ買いそびれてしまっていたので、じっくりと観る事ができて良かった。
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流石,開高健のエッセイはどれも珠玉の名編ばかりだった。タイトルの文字まで「洋酒天国」をパロっていたし、センスの良さが随所に窺えてとても役に立った。

そんな訳で、このインターネット古書店『BOOKONN』は、仕事の上でも趣味の世界でも、知っておけば実に力強い味方になってくれる筈だ。
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そうそう、もうひとつ言い忘れたが、店主の中嶋さんはデザイナーだけあって本に掛けられたブックカバーやしおりのデザインがとても洒落ている。本が届いた時にとても愉しい気分に浸れるのであった。
「BOOK ONN」

夕べは、銀座『Bizarres』にて一人ビールを呑んでいる処へコピーライターの森一起さんが入って来た。
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森さんは築地『かねます』の帰りとの事で、そこで偶然出逢った料理人の小宮正嗣さんも連れてやってきた。
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小宮さんは野菜料理が評判の南青山『GOKAKU』のご主人である。僕とはたしか同い歳で、たまに『なるきよ』で一緒に呑んだりしているのだが、森さんと旧友とはこの日まで知らなかった。ほんと、TOKYOに居るとどんどん人が繋がっていくなぁ。

この日は小宮さんが世田谷・三宿で営んでるしゃぶしゃぶのお店『八百七』(やおしち)で働く24歳のスタッフを一緒に連れて来た。このコが不二家のペコちゃんをちっちゃくした感じでカワイイのだ。
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そのお陰で、もうモリンコさん上機嫌。つい先日までのブルーな翳りは、何処吹く風と云った感じであった。
まぁ、こんな調子だから、クソ爺ぃ達は愛され続けるのだろうなぁ。

みんな『かねます』でしこたま呑んで来たらしく、酩酊している。
「酒場」なるところは先に酔っぱらったほうが勝ちだね。
奥のテーブル席でもシャンパンが開いて、盛り上がっている。では、こっちもかとヴーヴクリコを開けて乾杯することにした。
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外はいつの間にか土砂降りの雨が降り出していたが、僕らは窓の外を眺めながらシャンパンの雨が喉をつたって行く余韻を楽しんでいた。
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それにしても、『ビザール』は火曜日だと云うのに次々とお客さんが入って来てあっという間に満席だ。ティファニーの藍子ちゃん、隣のバイク屋の娘さん、マイちゃん等々馴染みのコたちも続々とやって来た。
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店のアッコも上機嫌でラムを注いでくれたので一緒に呑む事に。ところが、この「アップルトン」と云うラム酒が呑み易いのなんのって。
調子に乗って次々とストレートでやったもんだから、さぁ大変。
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モリンコはすでにいい気持ち。
渋谷までモリンコと一緒だった筈だが、はて?どうやって家路に辿り着いたのか記憶がない。そして、今も全く覚えていないのである。

しかし、昨日の酒宴で唯一覚えているコトと云ったら、誰かが小便を漏らした事が有るって話に始まって、テンションが加速。
「俺なんざぁ、酔っぱらって外でクソ漏らした事が有る」と何とも下品な話に移るのだが、そこで「あぁ、そんなの俺も,俺もっ!」って、
クソ爺ぃ達は皆さも自慢げに語っていた事だけである。

あぁ、なんとも情けない限り。このハナシおしまい。
by cafegent | 2007-09-05 17:16 | ひとりごと