東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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大塚から巣鴨まで都電の線路沿いを歩いてみた。

先日、朝日新聞の夕刊に目を通していたら入船亭扇橋師匠の初の自伝「噺家渡世」の紹介記事が出ていた。扇橋師はいつも寄席の合間々々に浅草の喫茶「アロマ」で珈琲を飲んでいる姿をお見かけするが、76歳とは思えないほど元気である。
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扇橋師は落語の他に「橋本光石」の号で俳句を詠む。新聞記事の中から拾い読むと、”「俳句をやると植物の名前も覚えるし、季節に敏感になる。枕で『サザンカが咲いてますな』と言うだけで、気分がでるでしょ」。俳句も落語も、大事なのは言葉をそぎ落とすことだという。”とあった。まったくその通り。目に映る情景を捉え短いことばで表現するのは一見簡単そうだが、これが相当難しいのである。高浜虚子や久保田万太郎、夏目漱石で俳句の面白さを知り、興味を持った。今では僕も俳句を詠んだりしているが、扇橋師の句にふれてから俳句がより身近なものになった気がした。

そんな訳で、散歩や旅行に出ると俳句の材料になるなぁ、と言う目で街や田舎の風景を観察するようになった。花なども随分と覚えてきたし、鳥の名や蟲の名などももっと知りたいと思っている。

世田谷文学館を出た後、大塚のライヴハウス「ウェルカムバック」に出掛けた。午後の明るい内からのライブも久しぶりである。友人の姉がベースを弾いていると云うので応援がてら観に行ってきた訳だ。それにしても、アマチュアバンドのライヴなるモノは、聴き手の事などは全くどうでも良くて、演奏している自分たちが如何に楽しく音楽に酔いしれるか、に在るのだな。
選曲はまぁ良い。ミラクルズの「You've Really Got a Hold on Me」に始まり、キャロル・キングの「Natural Woman」、マーヴィンの「Mercy Mercy Me」とノリノリで唄い、ズンチャカ演奏し、大いに楽しんでいた。でも、ヴォーカル君が演歌歌手の様にコブシがまわっていて可笑しくてたまらなかった。まるで井筒監督の映画「ゲロッパ!」を観ているようで、コレはコレで実に愉しいひと時を過ごした。

彼女のバンドだけを観て店を出た。この街は都電荒川線が走っている。
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天気も良かったので、線路沿いを歩く事にした。所々、雑草に混じって綺麗な花が咲いている。
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巣鴨新田へ行く間にとても美しい時計草の花を見つけた。
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その少し先では紫式部を見掛ける。
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途中、キンカンが実っていたので取って食べてみた。中は思いっきりスッパかったなぁ。
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都電のホームはとても小さくてそのまま自転車で通り過ぎる事も出来て可愛い。庚申塚の駅はホームからそのまま甘味処へ通じている。
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庚申塚名物「ファイト餃子」はいつも通り賑わっていた。巣鴨地蔵通商店街の入口脇には「猿田彦大神」が奉られている庚申堂が在る。お参りをして、商店街をブラつくことにした。タイ焼き屋「飛安」は何故かいつも行列だ。並ぶ程美味いとは思えないのだが、まあ良いか。

桜草を巣鴨の花にしようと推進しており、巣鴨地域文化会館で「江戸の花・さくらそうフェア」なる催しをしていたが、フェアと云うにはチト寂しかった。
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桜草の俳句で、小林一茶が詠った名句がある。 
       我が国は草も桜が咲きにけり
山口青邨にも好きな句があった。   
       咲きみちて庭盛り上る桜草

しかし、桜草は春の花だなぁ。
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高岩寺の「とげぬき地蔵」をお参りし、一本百円の幸福(しあわせ)だんごを買い食いする。
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醤油味のシンプルな団子は美味い。この団子、飛躍(ひやく)出来るようにと飛躍円(100円)にしたそうだ。幸福だんごでシアワセな気分に浸れた。

最後は好物の「ゼイタク煎餅」に寄って落花生が入った「格子煎餅」を買う。いつもは武蔵小山の「重盛の人形焼き」で買うのだが、巣鴨に来るとつい買ってしまうのだ。

巣鴨からJRで池袋まで戻り、そこから埼京線で十条駅へ。日曜の夕暮れは演芸通り商店街の大衆居酒屋「田や」で一献つけることにした。
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ここの陽気なオバちゃんたちとの会話は酒を愉しくさせる。あぁ、どうしてこう商店街に在る居酒屋はホっとするのだろうか。
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by cafegent | 2007-10-16 19:28 | ひとりごと