東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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ショーケンさんは、幾つになっても僕の憧れのスターだ。

今日で10月も終わりか。夕べは来月発売予定のチャラの新作「ボクのことを知って」を聴いた。年末を狙ってか、カップリング曲はクリスマスの曲と「きよしこのよる」だった。もうそんな季節なのか、とユニバーサルミュージックの藤田君とNonのカウンターで野郎二人、いや「Non」のカナイ君も入れたら男三人でしみじみと年の瀬を感じてしまった。チト早いがなぁ。

今朝もNHKの「ちりとてちん」を観た。このドラマ、福井県小浜市の若狭塗り箸職人の家に生まれたダメダメなヒロインがひとり大阪に旅立ち、上方落語と出会い落語家を目指す、と言う人情話である。
そのヒロインを演じているのは若手女優の貫地谷しほりだ。映画「スウィングガールズ」では好演をしていたが、「メガネの和真」のCFはドーモいただけない。まぁ、彼女が悪いと言うより演出がいただけないのだろうが。

今回のドラマでの一番興味を持ったのは女優の和久井映見だ。彼女の新境地を切り開いた役どころと言っても過言ではない程だ。演出家も多分、和久井映見の新しい魅力に気付いたので抜擢したのだろうが、こんなハマり役今まで観た事がない。「ちりとてちん」は和久井映見が裏の主役だと言っていい。僕はすっかり彼女のファンになってしまった。
また、ドラマがスタートした当初は、京本政樹演じる役柄がどうもしっくりとこなかったのだが、主人公の喜代美が大阪で落語に触れ始める頃から漸くその真意が見えてきたのだ。落語の噺「辻占茶屋」を和久井映見、松重豊らと落語の舞台の役どころを劇中劇で演じるのだが、これもまた京本政樹が見事に好演しており、流石と頷くばかりなのだ。

ドラマを観終わり、家を出る。目黒駅近くの「谷中珈琲」でホット珈琲を飲み、オフィスへ向かう。
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目黒川沿いを歩き、テニスコートを抜けた辺りで朝から実に素敵な出来事に遭遇したのだ。オフィスへ向かっていると目黒川の方から何とも言えぬオーラを放つ御仁が歩いて来るではないか。
僕が目黒にオフィスを構えてから1年余りになるが今までに4、5回程この界隈でお姿をお見かけした事があった。

その御仁とは、なんとショーケンこと、萩原建一さんなのである。
昨日の夕刊の明日の運勢で「なんでも積極的にすると良い」と書いてあったのだが、その占いに従い今日は思い切って「ショーケンさん」って声を掛けてみた。いつも大抵険しい顔をして歩いているので、内心ちょっと気難しくて怖いお方なのかなぁと思っていたのだが、それが大間違い。まったく僕の思い過ごしであったかの如く、ショーケンさんは清々しい笑顔で接してくれたので、もう嬉しい限りである。

人通りも車も少ない朝のひととき、とりとめない会話をさせて頂いた。僕の一つ歳下の従兄弟がショーケンさんに憧れて、本当に板前になり、自分の店を構えた事や、僕らの世代は皆ほとんどが中学、高校時代に憧れてしゃべり方のマネまでしていた、なんて云う他愛ない事を興奮して話してしまった。

最後にショーケンさんからも素敵なお話を伺った。「大分時間が掛かったけれど、君たちが大好きだったあの名作を復活させるから」との事だった。タイトルを聞いて「えー、マジですかっ!」って可成り驚いたが、それが何かは後の楽しみにしておこう。ショーケンさんは、テンプターズの頃からの憧れだったので、朝から感動しっぱなしであった。
僕ももう40代後半の親爺のクセに、この時ばかりはすっかり少年時代に戻ってしまったなぁ。

午前中に東銀座方面の某代理店まで出掛けたので、帰りに歌舞伎座裏で昼食をとることにした。「割烹 おさき」は、その佇まいが良い。
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ガラガラと格子戸を開けると先の暖簾まで風情ある飛び石が敷かれている。小さなカウンターの中でご主人が一人で料理を作り、女将さんが切り盛りをしている。なんとも美しい和服姿の女将さんはもしかしてご主人のお嬢さんなのだろうか。後ろ姿の襟足に思わず口を開けて見とれてしまった我輩である。

この店、昼を過ぎると大変な混み具合いになる。先日も友人と来たら、少し待つ事になり、二階の座敷で食事をした。二階も良い雰囲気だが、今日は昼少し前に入ったのでカウンターでのんびりとした食事を楽しむことが出来た。
この店での僕の好物は「明太子秋刀魚焼き」だ。秋刀魚のわたの辺りにたっぷりと明太子を入れて焼いた一品である。
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ぴりっと効いた明太子と香ばしい秋刀魚がふっくらと炊き上げたご飯にぴったりで、必ずおかわりしてしまう程だ。
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カウンターの奥には秋の草花が花瓶に飾られていた。壁には筆で描かれた句が掛けられている。

   秋草を握りて土にかえる壷

何とも秋らしい句だが、誰の句だろうか。筆はご主人によるそうだが、文字も草の絵も味が出ている。中々絵心もあるご様子。
美味い昼飯となって気分もすこぶる良い。さて、帰りは愛宕に寄ってから目黒に戻るとしよう。
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by cafegent | 2007-10-31 18:31 | ひとりごと