東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

寒くなると恋しくなるローブリューのバスク料理。

秋が深まってくると食欲も増して来る。そして美味しい豚料理が恋しくなってくる季節。青山から骨董通りを通り、バスク地方の味を堪能出来る「ローブリュー」を訪れた。何故か、此処を訪れるのは秋か冬になる。普段から肉料理は食べているのだが、客席の隅に作られたあの炭火のグリルでじっくりと焼かれる豚肉を味わいたいとなると、矢張り肌寒くなってからが良い。

オーナー・シェフの櫻井さんは、たまに「なるきよ」でお会いするのだが、彼の仕込む豚肉料理はどれも大変美味しく、何を頼もうか何時も悩んでしまう。前回戴いたブーダン・ノワール(豚の血と背脂の腸詰)をくだんのグリルで焼いてもらったのは絶品だった。

ワインは、Le Vins De Vienneのコート・デュ・ローヌ 2004の赤を戴いた。栓を開けたばかりの時は割と強めの酸味が舌に残ったが、空気に触れるにしたがってどんどんとまろやかな風味を増し、豚肉との相性も抜群だった。
b0019140_17303069.jpg
このワイン、酒屋で買うととっても安いので家にまとめ買いしておくと、何かと重宝するワインでアル。

今回は先ず「生マッシュルームのサラダ」から。
b0019140_17345635.jpg
マッシュルームに絡むドレッシングがとてもさっぱりして、この後の豚料理を味わう前のお清めの様に爽やかな口当たりだった。サラダとは素材はもちろん重要だが、その味の決めてはドレッシングの妙にある。
ちなみにヨーロッパでは、「女はサラダ、ドレッシング次第」と云う言葉がある。
ドレッシングとは、ドレス。つまりは「装う」と云う事であり、女性のお化粧などの「仕上げ」の意味を持つ言葉である。これ即ち、料理をドレスアップさせるのが、「ドレッシング」の重要な役目なのだ。

続いて「温製豚頭のテリーヌ」を戴く。
b0019140_1731320.jpg
廻りにちりばめられたトマトと温かいテリーヌが口の中で溶けあって行く。いやぁ、たまらん味だ。

メインは「カスレ」と「ビゴール豚の肩ロースのグリエ」に決めた。
白インゲン豆と豚肉、腸詰などをコトコトと煮たカスレはバスク地方の名物料理だが、櫻井さんのカスレは、毎回必ず食べたい一品だ。
b0019140_1732124.jpg
これは身体が温まる。器の底をパンで根こそぎさらい汁一滴残さず戴いてしまった。

さて、今回のお楽しみがグリルでじっくりと焼き上げた肩ロース。
b0019140_17314924.jpg
ここの料理はとにかくボリュームが凄いので、女性たちは大抵ビビってしまうのだが、この一皿はいつものローブリューの料理から比べると可成り上品なポーションだったかな。でも、絶妙な味加減と焼具合は流石だ。思わず唸ってしまう程であった。豚肉本来の味がジュワっと広がり赤ワインが進む、々々。
もう一杯グラスで赤ワインを戴き、本日のご馳走終了だ。

〆の菓子はガトーバスク。
b0019140_17324881.jpg
お馴染みバスク地方のトレードマークが粉砂糖で飾られていた。サクサクして素朴な味わいは如何にも「バスク」って云う感じで美味しい。

ここは、豚足やコンフィ、エスカルゴなんかも素晴らしく美味しい。仲間たちとワイワイ食べるには持ってこいの名ビストロだ。また、櫻井さん以下、スタッフ全員が丸刈りなのも実に清々しいのだ。

珈琲を頂戴していると厨房から櫻井さんのお弟子さんが声を掛けてくれた。先日、なるきよの家に遊びに行ったそうだ。皆、仲良くしていて、実にいい。彼が一人前になって独り立ちする時もまた、とても楽しみにしていたい。
さて、それでは「なるきよ」に居場所を変えるとするか。
by cafegent | 2007-11-16 18:28 | 食べる