東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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千手観音に通し狂言。深まる秋も芸術三昧なのだ。

かれこれ2週間も経つというのに風邪が治らない。気管支をやられてしまったのか、咳が止まらず、喉が痛い日が続いているのだ。

先週、日本テレビの企画による「千手観音 My 夢 Dream」を観る事が出来た。
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中国障害者芸術団の初の日本ツアーである。ちょうど1年前の9月9日、京都で開催された音楽イベント「JAL 東福寺音舞台」で初めてこの「千手観音」を観た時は衝撃的だった。鳥肌なんてもんじゃなく、瞬き一つする間もないほどに釘付けになってしまった。

この時の舞台では、平原綾香の歌もウー・ルーチンの京胡の演奏も一応に素晴らしかったが、中国障害者芸術団の前では霞んでしまった。
耳と口が不自由な21名の踊り手たちが一糸乱れずに舞う「千手観音」は、それからもずっと観たいと願っていたので、今回の日本公演で再び彼女たちの名演技を間近に観ることが出来て感無量であった。
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それにしても、凄い人の量だなぁ。
今年の24時間テレビでも登場していたのでご覧になった人も多いと思うが、正面から観ると圧倒的な迫力で千手観音が迫って来るのだ。そして、少しずつ席が左右にズレるに従って見え方が大きく変化してくる。
新宿、東京厚生年金会館の大ホールでは左右に大きなモニターが設置され、どの席からも真正面から捉えた踊りを観られるように工夫してくれていた。こんな配慮が実に素晴らしい。

また、千手観音を踊ったダンサーの他に、目や足の不自由な歌手、両腕を無くした農民の素晴らしい舞踊、聴覚障害の京劇、楽器演奏など何れ劣らぬ名演だった。
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後半、大勢で踊る『黄土高原』と云う舞踊からは「夢を持って、生きる」ことの素晴らしさを教えさせられてしまった。

風邪なんぞにヘバってられんなぁ。
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週末は「国立劇場の十一月歌舞伎公演 「通し狂言『摂州合邦辻』(せっしゅうがっぽうがつじ)」を観劇した。
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上方歌舞伎界を代表する坂田藤十郎が色香漂う玉手御前を演じており、今年最高の演技だったのでは無いかと思う程素晴らしい舞台だった。

人形浄瑠璃でもしばしばかかる演目だが、殆どが四幕目の「合邦庵室の場」だけを取り上げて上演される事が多い。今回、国立劇場では実に39年ぶりに序幕から大詰めまで通しで上演された。玉手が恋をする俊徳丸は坂東三津五郎が演じたが、当代きっての二枚目は、ここでも余す所なく好い男ぶりを発揮していた。
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最後、俊徳丸への恋は実ることなく玉手は息を引き取る。実の父親である合邦道心に胸を刺され、俊徳丸の目の前で命を落とすシーンは、これでもかって云う程に長い時間をかけて演じられた。藤十郎の気迫の演技にグワ〜ンと最後の最後まで引き込まれてしまった。
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流石に通しでの上演となると長かった。11時半から始まり、終了が4時である。見応え十分の舞台で満足、満足。
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目黒に出て居酒屋『蔵』にて熱燗を一献。
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うーん、木枯らしも吹いたと聞くし、酒が胃に滲みるナぁ。
by cafegent | 2007-11-20 17:46 | ひとりごと