東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

築地の「いしい」が閉店。暫くショックから立ち直れない。

良く晴れた勤労感謝の日、築地に出掛けたら、大変ショックな事があったのである。それは、僕が長年愛してやまなかった天婦羅「いしい」の入口に「閉店のお知らせ」の貼り紙を見つけたからだ。
b0019140_20112944.jpg
今年は夏にお邪魔して、そろそろ冬の魚天丼でも食べたいと思っていた矢先だったので全くもって残念である。8月は親爺さんもお内儀さんも元気だったのに、「築地ニュース」を拝見したら9月頃から親爺さんの体調が崩れたらしい。名店が無くなるのは残念だが、親爺さんの体調が良くなってくれることを願うばかりだ。
b0019140_20152813.jpg
暫く、米本珈琲で感慨に耽り、いしいの天丼の味を懐かしむ。
b0019140_20101798.jpg
波除稲荷神社では、二の酉のお酉様をやっていた。
b0019140_2010419.jpg
旨い魚介に感謝し、すし塚にお参りして行く。
b0019140_2012274.jpg
夕方から築地の場外に在るパレットクラブにて、「パレットクラブ寄席 第3回古今亭菊六 落語会」を拝見した。
b0019140_2011485.jpg
菊六さんは昨年二ツ目昇進したばかりの若手落語家だが学習院大出のインテリ噺家である。クリっとした短髪が着物に良く似合い、中々清々しい男である。

この会場となっているパレットクラブとは、誰もが知っているオサムグッズの作者、イラストレーターであり名コラムニストの原田治さんが主宰する絵の学校である。築地場外の僕がいつも寄る鮪の瀬川やらーめん井上のすぐ脇の露地を入った処に忽然と在る元倉庫だったのだろう白い建物が良い雰囲気である。入口を入ると素敵なホームバーが設置されてあり、酒好きの僕としては、何とも羨ましい限りの環境だ。
二階に上がると天井が高く天窓から自然光が洩れる気持ちの良い空間が広がっており、今回はそこに60席程の椅子が綺麗に並んでいた。僕の愛宕のオフィスをご存知の方はあの空間に洒落たバーがくっ付いた感じだと思って欲しい。

なんでも、古今亭菊六さんは原田さんのご友人のご子息が噺家で二ツ目になったと知り、落語を聞いてみたらすっかり気に入ったらしく、それ依頼、彼を後押ししているとのことだ。
この日は前座の後に1席、仲入り後にもう1席聞く事が出来た。最初は「初天神」だった。これも古典落語でお馴染みの子供ネタの噺だ。

マクラの噺から「真田小僧」かなと思って聞いていたら、おぉこう来たかと云う感じだった。仲入りでワインを一杯戴き、ポワンとした所で次の噺へ。
今度は「喜瀬川」だ。これも古典の名作で、今年は大銀座落語祭で聞いた林家たい平師の「喜瀬川」が気に入っていたので、良い聞き比べが出来た。

吉原花魁の喜瀬川が田舎から出て来るお大尽の部屋に上がることが嫌で、若い衆の喜助に「いいから、喜瀬川は大尽に恋焦がれて死んだことにしておくれ」と何とも無責任な事を云う噺である。
田舎大尽と喜助の問答がこの噺の肝なのだが、どんどんと菊六落語に引き込まれてしまった。ちょっと、今後が気になる若手落語家である。次回は来年4月に開催との事。それまでの間、少し菊六落語を追っかけてみようかナ。
by cafegent | 2007-11-26 20:16 | ひとりごと