東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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ラウル・ミドン、恐るべし。鳥肌モンのライブに感動の涙。

夕べは目黒のオフィスを出るのが遅くなってしまい急いで茶屋坂を下り恵比寿へと向かった。19時から恵比寿ガーデンホールにて、ラウル・ミドンのライブを聴くためだ。ガーデンプレイスに辿り着くとロブションのレストランも綺麗にイルミネーションが光っている。
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広場でここ毎年恒例となったバカラのクリスマス・シャンデリアが見事に輝きを放って人々の足を止めていた。
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ほぉ、「バカラ・エターナルライト」と云うのだな。

急ぎ足で歩いたので、外は寒いと云うのに僕は汗ダクになっていた。まぁ、ビールかシャンパンでも飲もうかと思って会場内を見渡しても、何処にも何も販売していないのである。大人が集まるライブで、ましてやサッポロビールが保有する会場なのに何故ホール内に酒を振る舞う所が無いのだろう。程よい酒を嗜み、ライブを鑑賞する。これが愉しみだと云うのにガーデンホールに少しガッカリしてしまった。それとも主催者側の気が利かなかっただけなのだろうか。
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19時開演と共に照明が暗くなり、さぁ待ちに待った登場だ、と思いきやKAT(キャット)と云うハーフの女の子のシンガーが登場した。そうか、前座があったのネ。屋敷豪太プロデュースらしい。そう云えば、J−WAVEで何度か聴いた事が在った。
あの「なごり雪」を独自のアレンジにしているのだが、歌詞の所々を英語に直し、まるで「薮からスティック」な感じで唄っている。何だこりゃ、ルー語ではないか。二曲ほど唄ったが、オリジナル曲(だと思う)方は、日本語にしないほうが良かった。歌詞と云うには余りに稚拙すぎた。まぁ、笑顔が可愛いから良しとしようか、多分J−WAVE主宰だし何かバーターなんだろうナ。

暫く待ち時間があり、いよいよお待ちかねラウル・ミドンの登場だ。
二枚目のアルバム「a world within a world」の発売に合わせての二度目の来日となる。前回から2年ぶり位だろうか。ギター1本抱えて登場したラウルは、目が不自由であるがオーディエンスの熱気を感じとったのか終始ゴキゲンで名演を繰り広げてくれた。ラウル・ミドンがギターを爪弾いた瞬間、正に音楽の神様が舞い降りたのであった。

「ALL THE ANSWERS」と云う曲を紹介する時に、ネット社会の事について触れていた。「僕が学生だった頃は、本が読みたければ、先に調べて誰かに頼んで図書館に行くしかなかったが、今は知りたい事があればグーグルでググってしまえば簡単に見つかる。でも、皆が一番知りたいことなんてブリトニーが今朝何を食べたかってことだよね。」なんて冗談交じりで世の中を皮肉ってみたりもするのだ。

また、「CAMINANDO」を唄う時に、「この曲は、お婆ちゃんの家から自分の家に帰るとき、僕は目が見えないから足で土を感じ、耳で音を感じて歩いて戻らないといけない。目が見える人には判らないことを感じながら、ちゃんと歩いて帰れる、と云う事を歌にしたんだ。」と語ってくれた。

先日、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」と云う参加型展覧会で「真っ暗闇の世界」を体感したばかりだったので、途中から僕も目を閉じて、ラウルの奏でる音、歌を目以外の感性で聴いてみる事にした。
歌の合間に語るラウルも茶目っ気たっぷりで、これまた親しみが沸いた。新しい曲が出来るまでの苦労話などはとても可笑しかった。また、彼の口からカーティス・メイフィールドの名前が出ようとは。僕の一番好きなアーティストなだけに益々ラウルを応援したくなってしまった。

それにしても、ラウル・ミドンは溢れ出る音楽の天才としか例えようがない。CDだけを聞いていたら、決して彼の真の凄さは判らないだろう。ライブで、終始一人で演奏をするラウルの姿に僕は鳥肌が立っていた。
前作も素晴らしいアルバムだったが、新作はソウル、ジャズ、ヒップホップの要素に加え、スペインやアルゼンチンの民族音楽を取り入れて新しい世界を開拓している。

アルバムではエレキギターを弾いたり、またバックにキーボード、クラリネット、ドラムス、ストリングスと多彩なバックをサポートに一曲、一曲素晴らしい作品に仕上げているのだが、ステージではそれを全て独りきりでやってのけるのである。リズムギター、リードギター、ベース、パーカッションをギター一つで演じ、ヴォーカル、マウス・パーカッションに加え、これが凄い!マウス・トランペットの怪演だ。
ギターとトランペットの掛け合いに会場は大いに湧きまくった。

「胸躍る」とはこう云う感じなんだろうなぁ。最初から最後まで興奮しっぱなしだった。最後の方で演奏した「STATE OF MIND」では、ただ々々嬉し泪が出てしまう程であった。
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曲良し、歌詞良し、演奏良し、そして声も良し。39歳と遅いメジャーデビューから2年、ラウル・ミドンは凄すぎる。スティーヴィー・ワンダーをはじめ、彼の音楽の虜になったアーティストも多いと聞く。
年末にこんな凄いライブを観ることが出来て幸せである。神様のクリスマスプレゼントだったのだろうか。

高鳴る胸を抑えつつ、目黒の小さな酒場「ビストロ・シン」へと向かった。連日、満員御礼の店内はタイミング良く禁煙席のカウンター席が空いたところだ。
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イタリアワインの赤を1本頼み、それに合わせて肉料理を一つ戴く。冬の訪れを間近に控え、北海道からエゾ鹿が届いたそうだ。
ほぅ、ジビエですかい。豚肉も良いなぁと思いつつ、エゾ鹿肉のミニッツレアステーキがオススメとの事なのでそれにしてみた。
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ウン、美味しい。鹿特有の味をスパイスとガーリックで上手く仕上げていてワインの進みも早かった。フレンチフライをつまみ、巴里のビストロを想う、なんちて。
腹が減っていたので、エリンギと舞茸のカルボナーラを一気に頬張る。
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濃厚な味に黒胡椒がピリリと効いて、これまた〆に最適なスパゲティだった。

もう1本ワインを頼もうかどうしようか悩んだあげく、権ノ助ハイボールへ移動した。パスタのソースでまったりした口の中をキリリとしたハイボールで洗い流す。腹が一杯になったら、またさっきのステージの事を思い出した。あんなに素晴らしいライブならば、渋谷AXの方も観ておけば良かった、失敗したナ。

ずっと立ち見で興奮していたが、ガーデンホールまでの急ぎ足と重なって、今頃になってふくらはぎが張ってきてしまった。
さて、ゆっくりと風呂で足を揉みほぐして寝るとしようか。
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by cafegent | 2007-11-29 18:08 | ひとりごと