東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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東京に雪が舞った。酔いも寒さも忘れ、歩いてしまった。

年明けも相変わらず日々呑んでいる。
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渋谷のんべい横丁の「Non」は、古書バーだったオープンの頃の様に店主、荒木源司がカウンターの中に戻ってきた。客はと云えば、相変わらずの酒呑童子な面々が集っている。こう、何て云うか”ほっこり”と出来る店はイイね。源司君も原点回帰な気分で酒を作っていたナ。

先週の土曜日は朝からまた立石へ「宇ち入り」となった。
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巷も三連休の初日なので、この日の「宇ち多”」はいつもより並ぶ人が少なく、オープン時には真ん中の席が空いていた。ほう、こんな事もあるんだね。こんな日は、余裕で親父さんに「ホネ」を頼むことが出来た。ホネは、豚のあご骨の廻りの煮込みなのだが、これ10数個しか仕込んでいないので先着順なのだ。
あんちゃんが煮込みの鍋の中をさらって、ホネを探し出すのだ。それを待つ間は、タンナマをアテに梅割りを呑む。たまらんね、もう。
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二杯目の梅割りを頼む頃、ホネの煮込みがやってくる。うぅ、あごの骨の廻りの肉をしゃぶりながら呑む梅割り、最高だ。これが週末の朝、最初の楽しみなのである。
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「宇ち多”」を出て五反田方面へ戻る。

外は小雨が降っていたが、気温も低く吐息が白い。川沿いを歩いていると目の前に一羽の小鳥が降りてきた。
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冬に良く見るハクセキレイだ。何とも凛々しい姿で、ヒョイっと橋の欄干の上に飛び乗った。
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JRの轟音にも負けず、可愛い声で鳴いていた。

夕方、池袋まで出て、北口チャイナタウンに在る「栄利」に行く。外まで待っている人が居たが、丁度入れ替え時のタイミングで早々に席に着く事が出来た。
さぁ、今度は「宇ち多”」のホネとは違う、馬鹿デッカいホネをかぶりついてきた。
この店はお客の大半が中国人であり、店のスタッフも皆中国人なので、まるで中国の食堂に来てしまった,と云う雰囲気なのだ。
先ずは、前菜に「拌土豆絲」(これ、読めん)と云うジャガ芋千切りの辛味冷菜を頼む。
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これが、バカっ辛くて舌が痛くなってくるのだが、後引く旨さなのだ。生ビールが進む、進む。
そして、中国人客たちが此処で必ず注文している皿が、まるで恐竜の骨の残骸の様な代物。
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「東北醤太骨(ジャンダーグゥ)」と云い、豚の背骨をぶつ切りにして醤油ダレで煮つけにしたモノだ。判りやすく云えば「カムジャタン鍋」に入っているあの骨肉なのだ。男も女もこれだけは皆、手づかみでワシャワシャとしゃぶり、骨にこびり付いた肉と骨髄をホジって食べるのである。こりゃ、ある意味、格闘である。
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小龍包で一息ついて小休止。

続いて、新宿「随園別館」でお馴染みの五目野菜炒めと薄玉子焼きを春餅で巻く奴、「合菜載帽」(これも読めん)を頂く。
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春餅(中華版クレープ)に味噌を塗り、千切りした長ネギを載せ、野菜炒めと玉子焼きを入れて巻くのだ。
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ヘルシーで満腹になる一品である。

いい具合に満腹になり、渋谷「田神バー」へ。後はどんどんと酩酊していくのであった。
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週明けは寒い日が続く。昼は男の定食屋「こづち」で肉ニラ炒め定食に豚汁。スタミナ付けて冬を乗り切るのだ。
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四谷三丁目で長い打ち合わせが終わり、夜は新橋へ繰り出す。

サラリーマン天国の烏森口へ行き、SL広場から烏森神社裏へ。
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炉端焼き「武藏」で一品290円均一の炉端を楽しむ。この価格設定ながら、火の前に鎮座した焼き場の方がちゃんと、アノ長いシャモジの様な代物で焼いた料理をお客の前に差し出すのだ。しかし、これ六本木「田舎家」なんぞで同じ量を食べたら10倍の値段するんじゃなかろうか。新橋恐るべし、なのだ。

程よく満足して、「ぼんそわ」へ移動。カレーもつ煮込みをアテにホッピーをゴクり。ここは焼酎の量が尋常じゃないので、うっかりするとヘベレケになるのだ。
先客のクマさんと酒を交わし、どんどんと心地良くなってくる。

クマさんと三軒茶屋の居酒屋の話になり、すずらん通り「味とめ」バナシに始まり、果ては世田谷線沿線「酒の高橋」の白子鍋のハナシになった。あぁ、この時期だけの白子鍋、思い出したら喰いたくなってきた。

昨晩はゴールドジムでしっかり胸と背中をイジメてしまった。まだ、胸がパンプしている。ジムを出て、「立ち飲み なるきよ」へ向かう。

店主の吉田成清はミラノから戻ったばかりだから、向こうで何か美味い物を見つけて来たかな。
芋焼酎を呑んでいたが、外がどんどん寒くなり店内も肌寒くなったので、お湯割りに変えてみた。イタリア土産のサラミが良いアテになる。

カウンターの奥には僕の可愛い後輩が、女友達と二人で呑んでいた。隣に居合わせたナイスガイ二人組と意気投合して盛り上がっている。後輩は今、某ファッションブランドで仕事をしているが、ナイスガイ君も服飾関係だと伺った。
途中からこの四人たちと合流して、仲良く呑むことに。お湯割りにするとペースが早く進むなぁ。
名刺を頂いたナイスガイ山崎君は、昔下北沢の「アルゴンキンズバー」に来たことが有ったそうで、なんとも懐かしい話題に花が咲いた。アルゴンキンも今年で20周年である。随分と時が経つのは早いなぁ。
彼はバイトから始めたそうだが、今ではメンズのバイヤーだそうだ。皆ちゃんと偉くなってるネ。そう云えば、彼の会社の方々も良く「なるきよ」で会うのだ。

すっかり夜も更けて午前2時。外を見ると雪が舞っている。なるきよの入り口は階段下になるので、いい具合に舞う雪を眺められるのだ。
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あぁ、東京の初雪かな。

少しの間、雪の中を歩きたくなり、明治通りを恵比寿方面に向かう。
雪の美しさに、すっかり寒さを忘れてしまったナ。家路に着くと、もうすっかり酒が抜けていた。
by cafegent | 2008-01-17 19:33 | 飲み歩き