東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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訃報、引退、閉店と時代の移り変わりを感じつつ、また呑む。

日本画壇から、また一人偉大な画家が去ってしまった。
戦国武将や歴史上の人物を描いた絵や、色鮮やかで力強い富士山の絵を描き続けた片岡球子画伯が16日にお亡くなりになった。103歳だったのだが、100歳を超えてからも作品を描いていた。
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何年か前、知人に頼まれて、先生の富士の絵を探した事があった。その時、額からはみ出さんばかりの富士に惹き付けられた事を思い出す。
大往生では在ると思うが、日本美術史の一時代を牽引した功績を思うと非常に残念。心から先生のご冥福をお祈りしたい 合掌。

さて、今度も残念なハナシ。
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今月、銀座で二つ惜しい出来事が在る。ひとつは銀座一丁目の路地に在る小料理屋「卯波」が1月25日で閉店する。もう一つは、老舗ビアホールの「銀座ライオン七丁目店」の”ビール注ぎ名人”海老原清さんが現役を引退することだ。どちらも銀座の灯がまた消える事に値し、非常に残念である。

「卯波」は、俳人鈴木真砂女(まさじょ)が50年前に銀座で開いた店であり、2003年に96歳で亡くなってからはお孫さんが受け継いで板場に立っていた。路地裏一帯が地上げとなり、隣のおでんの「よしひろ」も一足さきに移転をしていた。だが、「卯波」は移転せず、閉めることにした。カウンター9席に小上がり二つの店内は週末の金曜日のせいか、果たまた閉店が近い事もあってか満杯で入れなかった。一人でふらりと来たのだから予約などしていなかったのだが、甘かった。
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もう思い出だけになってしまうのだろうか、考えると余計に惜しい。
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先日、大井町「廣田」よりカキフライのお誘い。
今回は田園調布「廣田」での宴になるそうで、昔の「廣田」の料理を再現する催しだった。美味いものに目が無い仲間三人で伺うことに。
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先ずは、白ワインを戴き、前菜から。
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「林檎と生ハムのミルフィーユ仕立て」が登場したが、ノッケから美味さにヤラれてしまった。林檎の酸味とハムの塩味のバランスがお見事。
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続いて、お馴染み「カキフライ」。これはもう言わずもがなの絶品だ。
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そして、「ロールキャ別のグラタン」、「牛のカルパッチョ」と続き、〆は旧廣田特製の味「スパゲティ・ミートソース」が登場。
フランス料理の才人が創る素晴らしい洋食の味を堪能させて頂いた。
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某日夜、のんべい横丁の「ビストロ・ダルブル本店」にて軽くワインを頂く。
まだ時間も早いナと思い立ち、JRに乗って荻窪へ。
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駅前の焼き鳥「鳥もと」を素通りし、細い路地裏の居酒屋「やき屋」へ行く。
ここは小さいながら、常にお客さんで賑わっている。また、凛とした女将さんが泥酔したりタチが悪い客に一喝入れる姿もイイ。
この日の夜も「あ奴は出禁だナ!」とヘベレケサラリーマン親父を追い返していた。
「やき屋」のアテはイカがメインである。
女将さんの地元がイカ漁の盛んな所らしく独自のルートが在るみたい。
先ずは、珍味わた和え、いか大根、いか軟骨焼きと注文。
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これが、全て一品150円なのだ。そして、〆鯖が200円。300円のホッピーを頼み、中身の焼酎を2杯追加すれば、もう天国。焼酎ナカだって150円と嬉しい設定である。「やき屋」で一人千円札持って二、三人で行けば、きっと使い切らないでお釣りが来るだろう。ホントに凄い、良い店なのだ。
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自家製塩辛も美味い。こりゃ熱燗に合う。腰が立つウチに引き上げるとするか。

またも渋谷に戻り、桜ヶ丘の立ち飲み「なんの」へ。流石、大阪出身だけあって、ここのネギ焼きは美味い。レモンサワー数杯で撃沈だー。
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翌朝は朝から寒い。
吐息も白く、雪が降るかナと思ったが天気は持ちこたえた。白金台から電車に乗って三田乗り換えで京成立石へ。
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11時ちょい前に「宇ち多”」に並ぶ。
馴染みの方々も続々登場。それでも寒いからか、満席にならず余裕の入りだった。
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ホネを貰い、ゆったりと梅割りを酌る。この迎え酒が結構良くて、前日の宿酔いをかき消してくれるのだ。
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それにしても、もう随分と僕の土曜日は宇ち多”から始まる事が多いナ。
この日は、梅割り3杯に煮込みにもつ焼きが4皿、幸せな週末の始まりだった。

そして、夜は蒲田「くま寿司」へ。
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今年最初の蒲田だったが、酒のつまみを多く出してくれ握りの前に十分満足してしまった。
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口うるさい客用なのか、熱燗用の温度計なんぞが用意され、きっちり45度の燗酒も寒さを労ってくれた。

美味い寿司で腹を満たし、バー「マルクス」へ移動。
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タボ君のバースデーだと云う事もあり、シャンパン開けて祝福である。
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米田兄が持参したアブサンと葉巻にヤラれて、爺ィたちはこの夜の記憶も吹っ飛んだ。
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福岡さん、北上君もお疲れさまでアル。
by cafegent | 2008-01-22 18:31 | 飲み歩き