週末はもつ焼きハシゴの合間、浅草歌舞伎に酔いしれる。
2008年 01月 28日
肩と腕、胸、背中と一週間分の筋トレをまとめて行ったが、最後の方はもう腕がパンパンに張ってしまいダンベルが持上がらなかった。情けないねぇ、我ながら。仕方ないからトレッドミルで1時間の早歩き。汗をドッと出して、万全な酒飲み体制の準備をする。
ジムを出て、表参道を渋谷方面に歩いていると絶妙なタイミングで呑みのお誘いが入る。今、仕事をお願いしているアートディレクターの坂井君からの電話で、馴染みの「ビブラビ」にて呑んでいると云うので、即合流。久しぶりのビブラビは新春恒例の書き初めが壁面一杯を埋めていた。
坂井君は既に神田で呑んでたらしくいい酔い心地。角川マガジンズの編集長と男三人、野郎酒となった。
金曜日らしく、店も続々とお客さんが入ってくる。上の「マルクス」に行くにはチト時間も早いので渋谷呑んべい横丁の「Non」へ移動。
途中、横丁の入り口で大好きなシネカノンのマドンナ松井姐さんに出会う。おぉ、なんて小さな幸せ!だ。
彼女が宣伝担当している映画「歓喜の歌」もアタりそうな気配だし、2月に入ったらもう一度ロードショウで拝見しよう。
「Non」も結構な入りで賑わっていた。今年初のモリンコ兄も相変わらず元気そうで、日本語ロックをセレクトしていたナ。
ハイテンションな坂井君を置いて、僕は終電で帰宅。トレーニングやりすぎで、足がガクガク、情けないが一駅だけど電車に乗ってしまった。
翌、土曜の「宇ち多”」は先週と打って変わって凄い人の列が出来ていて驚いた。
年末のアド街見た連中が、初めて行っても大丈夫だろうか、入れるだろうか、ときっと正月明けてネット検索で色々と下調べして、「うん、大丈夫だろう」って事で今頃になってドっと押し寄せたんだろうなぁ。
でも、まぁ新しいお客が増えるのは良い事だ。僕らは何らいつもと変わらない訳だし、いつもの席に腰をおろし梅割りが呑めるのだからネェ。
あぁ、またも小さな幸せ!
この日は珍しく「栄寿司」が休みだったので、寿司目当ての方々も「宇ち多”」へ並んだのだろうか。小1時間程で外へ出ると行列は更に長くなっていた。
浅草に出て喫茶「アロマ」で珈琲を戴く。
珈琲で酔いを覚ましてたらマイダーリンこと前田 隣師匠がやってきた。2月1日は浅草東洋館で「マイダーリン 浅草ニコニコ大会」が催される。師匠の毒舌漫談は痛快だ。
若い世代は知らんだろうが、僕が小さい頃は「ナンセンストリオ」で一世を風靡していたのだ。「赤上げて!白下げないでっ、赤さげて!」つぅコントだね。
大病を患っていると云うのに舞台に上がるとモーレツに元気なテンションで客席を笑わせてくれる。
「本牧亭の鳶」(吉川潮著)の中に実名で登場していると聞いたので、近々読んでみよう。
すっかり酔いが覚めると、また酒が恋しくなる。赤羽に出て「米山」へ向かった。寒い空の下、外には数人が並んでいた。また外のテーブルでは若さ故の元気さなのか単なるおバカなのか若者が大いに呑んで良い心地だった。大将も流石に呆れ顔だったが、寒くても愉しいのだろうな。
15分程待ってると、何組かお勘定となったので無事に入れたのだった。
「米山」はイラストレーターのソリマチアキラ氏に教わったのだが、店の佇まいといい、店内の雰囲気といい、モツ焼きの味加減といい、シャリシャリ焼酎のホッピーといい、もう文句の付け処が無い程良い店だ。
長年の焼き場の煙で店の中全体がスモークされているって感じなのだ。
「玉子合え」を頼むと「玉子無いから、今日は出来ない、ごめんよ」との返事。
途中誰かが煙草買いに行く時に、ついでに玉子も買ってくる様に頼んでくれたみたい。しばらくすると「玉子届いたから、さっきの食べる?」って聞いてくれ、ウンウンと嬉しい頷き。
途中から銀座で仕事を終えた仲間も合流し、こっちも賑やかになる。絶品「つくね」に「シロたれ」と「軟骨たれ」も追加。ホッピー三杯で可成り良い酔い心地。