東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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不良と遊び人って違うか、やっぱり

先日、東大医科学研究所の並木道を歩いていたら、植木の手入れをしている職人が二人で会話しているのが耳に入ってきた。「台風とかで野菜が高くなってるし、なかなか食べたいもんが買えんねぇ。」「うん、もう少し辛抱したら買えるだろうよ。」「そうねぇ、でもさぁ、わしなんかもう何十年辛抱してるんだろっ?」
何だか、お気楽に雨上がりの舗道を歩いている自分もこの数十年何をやってきたんだろうって考えてしまったよ。
偉そうに云う事じゃないが、この数十年、いろんな人と出会って、いろんな本読んで、いろんな音楽聞いて、いろんな処を徘徊しながら飲んでいる、っていうのは我ながら大したもんだ、と思う時がある。金が在っても、無くっても毎晩出歩いて、人から、モノから、コトから刺激を貰う。だから今の僕が在って、喰っていけているんだからなぁ。
そんな矢先に友人の名バーテンダーAsshこと青木君がメイルで、在るイベントの事を教えてくれた。東京の怪人とでも云うべき二人の不良中年が西麻布のレッドシューズでトークショーを開いたらしい。その二人とは、森永博志と立川直樹である。この数十年、どこに飲みに行っても、どのイベントに行っても必ず見かけた御大である。b0019140_19412872.jpgまぁ、世代が一つ上だけど、二人の書いた本も良く読んだし、何よりも飲んだくれている姿がイカしてた。「東京の遊び人はこーいう奴らか」って20代の頃に背伸びして遊んでた頃を思い出した。
それが今じゃ、僕もイカレた中年と呼ばれている。
彼らが80年代の終わりに「エスクァイア」日本版で連載していた「クラブシャングリラ」という連載が面白くて、毎回読んでいたが、何て云うか、これを読んでいる事を他人に知られたら、また自分がカッコ悪いとか思っちゃって、家で一人で読んでいたなぁ。何がカッコ悪いって、他人の情報を雑誌で読んで仕入れているって事がだ、まったく。それにしても森永さんはその不良さがカッコ良すぎて近寄りがたい存在だった。行く店、行く店、どこも彼のオーラが立ちこめていた記憶がある。今の東京の麻布界隈で遊んでいる連中は、みんなこの二人から派生している気がするし、実際そうだもんな。先週、東銀座に出来た「ビザール」というバーに行ってきたけど、そこも森永さん一派だった。アムリタのクロード芹沢氏が料理を作っていたのには、さすがに驚いたが、居心地の良い店だった。(ちなみにクロードはその昔、シー・ユー・チェンと一緒にグループサウンズで歌っていた過去がある。まぁ、どうでもいいが。)
二人の廻りに居た連中を見ても、当時の飲んだくれ達は筋金入りだった。
バーテンダーAsshと最初に出会ったのは、西麻布のアムリタがオープンした時だった。それから、代官山のエイトマン、日赤通りのMWT(More Wild Trip)、後は転々とさすらいのバーテンダーの如くいろんな店でパフォーマンスをしてる変にインテリな奴だ。東京一旨い梅酒「Hoshiko」を教えてくれたのもAsshだった。彼の居るバーでもこの二人の東京の不良も良く見かけたものだ。
BARTENDER Assh「考えの断片」
話があっちこっち行っているが、この前、在る女性にこんな事を言われた。「不良と遊び人って違うわよね。」って。そして、間髪入れずに「少なくてもあなたは不良では無くて、遊び人だわ」と云われてしまった。一体全体どこがどう違うのか、僕にも判らないが、不良は硬派で、遊び人は軟派って事か?まぁ、「俺」って云う言葉より、「僕」って云う方が性に合っているから、やっぱり僕は『遊び人』って事か。
さて、ぼちぼち街へ繰り出して考えよう。
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エスクァイアで連載していたクラブシャングラは、後に「シャングリラの予言」という書籍になった。僕は今でもたまに読み返してる。内緒ね、読んでいる事は(苦笑)
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by cafegent | 2004-11-02 19:43 | ひとりごと