東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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強風吹く中、吹奏楽を楽しみ、落語も愉しむ。

ここ数日、春の暖かい陽気が続いていたが、春一番が吹いた。
天気が良く朝歩くのも気持ちが良いのだが、花粉も凄い。僕の場合、涙目とくしゃみが止まらないのが厄介だ。それでも、あの大きなマスクやゴーグルの様な防塵メガネなど付けたく無い。ひたすら、目を赤くしながら突き進むのだ。案外と、僕はこの我慢と云うヤツが好きなのだナ。

週末の強風も凄かった。八広「丸好酒場」では暖簾が吹き飛ぶのじゃないだろうか、と親父さんが暖簾の端っこを輪ゴムで留めていた。
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熱々の温とうふをアテに焼酎ハイボールを戴く。
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女子駅伝が競馬中継に変わる頃合いに競馬好きが次々と集ってくる。
小一時間程、酒を愉しみ店を出た。
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水戸街道のこのヌケが気持ち良いなぁ。

八広から都営バスに乗って錦糸町へ移動。
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すみだトリフォニーホールの十周年記念を祝う「すみだ区民音楽祭 AZUMA吹奏楽団トリフォニーコンサート」を聴きに行った。フルオーケストラの壮大な演奏にしばし心を委ね、リラックスする事が出来た。

我が酒場の友、クマさんが緊張した面持ちでホルンを吹いていた。
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凛々しい姿のクマさんに感動し、第一部が終了した時に挨拶も出来た。お疲れさまでした。「ぼんそわ」で酒を楽しむクマさんとは又ひと味違うイカした姿に感動したよ。
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コンサート終了後は亀戸に出て、「亀戸餃子」で老酒を呑む。
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ここはサッと二杯で切り上げて、赤羽「まるます家」に出向いた。

一階席は満杯だったので、二階の座敷へ上がる。誰かの家に遊びに来た様に寛いでしまえる畳だ。
鯉の洗いにうざくでレモンハイ、後ろの学生たちの大食漢ぶりに驚きつつ、こちらはチビチビとアテをつつく。
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ナマズの唐揚げも美味い。かねますの熱燗に酒を切り替え、尻に根が生えたように落ち着いて来た。
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イカン、ここはお銚子三本までだった。元気な内に埼京線で恵比寿に戻ることにした。
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さて、先週は小学館「サライ」が開催している「らくだ亭」なる落語会を拝見してきた。前回、江戸東京博物館にて権太楼師匠やさん喬師匠を聴いたのも同じシリーズだ。この落語会は中々素晴らしい。噺家の組み合わせなど実に良い。今回は今脂が乗りに乗っている瀧川鯉昇師匠とベテラン古今亭志ん五師匠の二人会である。
二人とも50代の噺家だが、志ん五師匠の方がテレビなどを通じて馴染みが深いのかな。

鯉昇師匠は最近の落語ブームなど何処吹く風と云った趣きだが、近頃随分と人気が上昇している。まさに名前の通りになって来た訳だ。またその風貌も良い。まるで落語の世界に出てくるキャラそのまんまな雰囲気だ。この人の落語は語りの間合いと躯全体を使った表現が素晴らしい。今、観たい噺家の一人なのだ。

開口一番は柳亭市朗の「転失気」だ。若手故、頑張っている姿勢は判るが、まだどうもこちらが落語を楽しむと云うより、コイツ失敗すんじゃないだろうかと余計な心配をしながら聴くと云った感じだった。大丈夫かなぁ。

志ん五師匠は「干物箱」と「付き馬」の二席。この人の表情も良い。
特に駄目な若旦那や調子の良い奴を演じる時の語り口と顔の動きが面白い。この日の噺は二席とも吉原へ出掛けるそれぞれ二人の旦那を演じたが、これが「落語」なのだ、とグイグイ引き込まれて行き、ずっと笑いっぱなしだった。

鯉昇師匠は前半が「宿屋の富」、後半が「長屋の花見」の二席。お馴染みの古典落語を実に見事に自分の落語に仕立ていて、本当に最初から最後まで愉しい時間を過ごせたと云う気分に浸れた。

たっぷりと二席づつベテランの落語を聴く事が出来て嬉しいひと時だった。二人とも本当に「落語」と云う芸を大切にしているナぁと感じた。新しい波に乗っている噺家も多い中、とても貴重な存在だ。
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素晴らしい落語を聴いた後の酒が不味い訳がない。
新橋「ぼんそわ」での一人酒は暫くその余韻をアテに酔う事が出来た。
by cafegent | 2008-02-25 13:15 | ひとりごと