東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

花水木に誘い、中山うりの歌に酔う。そして毎夜の酒に酔う。

花水木に誘い、中山うりの歌に酔う。そして毎夜の酒に酔う。_b0019140_12484799.jpg
花みづき 十あまり咲けり けふに咲く  水原秋桜子
花水木に誘い、中山うりの歌に酔う。そして毎夜の酒に酔う。_b0019140_12482252.jpg
増上寺から芝公園を歩くとツツジや花水木の花が綺麗に咲いていた。

花水木は大正時代、日本からワシントンに桜の苗を寄贈したお返しとしてアメリカから日本に渡って来た花だ。今では街路樹として至る処で見かける白と紅色の花だが、ナント!この4枚の花弁は花では無いのだ。真中の小さく密集した緑色の粒が、一つひとつ花なのである。そして、廻りの4枚は花を包む「総包」と云う。
でも、このハナシは、先日「宇ち多”」の常連岩崎兄弟に教えてもらったウケウリなのだ、失敬。
花水木に誘い、中山うりの歌に酔う。そして毎夜の酒に酔う。_b0019140_1249963.jpg
クルメツツジの花は小さく密集しており見事だね。
花水木に誘い、中山うりの歌に酔う。そして毎夜の酒に酔う。_b0019140_12502342.jpg
先週の木曜は四谷での打ち合わせの後、地下鉄で赤坂見附まで出た。
雨が降りそうな空模様だったが地下鉄を乗り継ぐのも面倒臭かったので見附の駅から赤坂サカスまで歩いてみた。
流石、赤坂サカス効果なのか一ツ木通りも真新しい店が沢山オープンしていて驚くばかりだった。赤坂サスガだね、こりゃ。

この日は赤坂BLIZにて「中山うりマジカルエキゾチックツアー2008」が催されるのだ。僕の友人のモリケンさんがソニーミュージックの担当ディレクターと云う事もあるし、予てから中山うりファンの僕はこの夜のライブを可成り愉しみにして居た。

ライブの前にちょっと一杯引っ掛けようかと、赤坂Bizタワーの入り口を入ると前から知った顔が来るじゃないか。毎度お馴染みひとみ姐さんが向こうからやってくる。するとその前には三宿「Star Poet Gallery」のオーナー、今村ひとみさんとシヅコさん達だ。皆も中山うりライブに行く前だそうだ。
そう云えば、シズコさんは、中山うりの音楽プロデュースを手掛けているS-kenさんと仲良しだからね。
僕も昔恵比寿に在ったシズコさんの店「次郎長バー」で様々な音楽と出会い、沢山の人たちとも出会った。店が無くなっても、こうやって人はちゃんと繋がっているのだから凄いよね。

赤坂サカスは何処の店も満員御礼で入れやしない。突き当たりのベルギービール店デリリウムカフェに行き、「その辺に立ってて良いから飲ませてよ」と云ったら何とか全員分の椅子を持って来てくれた。
花水木に誘い、中山うりの歌に酔う。そして毎夜の酒に酔う。_b0019140_1251251.jpg
意外とアルコール度数が高いビールは、空腹にガツンと効いたが、旨かった。

赤坂BLIZへ向かうと外は小雨が降っていた。
小走りで会場まで辿り着くと入り口では白いタキシードの紳士が傘を持って出迎えてくれた。そう、いつも中山うりライブ会場の入り口で施設ドアマンを買って出ているマック・ロマンス氏だ。彼の酒にまつわる「コラム」も大好きなので、今回ようやくご挨拶をする事が出来た。

会場内も大入りで盛り上がっている。矢張りエスケンさん関係が多いのか随分と多方面の方々もお見受けした。バー「e」のエミさん、東京ローカル酒場復興委員会の寺尾夫妻、岡本ホーテンさん、沼田元気さん、奥平イラ夫妻、等々、色んな方が中山うりファンなのかなと、実に嬉しい限りだった。

今回は新譜「夏祭り鮮やかに」をフューチャーしていたが、「笑う月」、「月とラクダの夢を見た」、「早起きラジオ」などなどお馴染みの楽曲も沢山唄ってくれた。サポートのホーンセクションも人数が増え一層厚い音になっており、ヴァイオリンの参加も新鮮で大変光っていた。

曲作り、独特なヴォーカルに加え、何よりもアコーディオンとペットの腕も一段と上がっていた気がしたが、それもこのサポートメンバー達との掛け合いによりゴキゲンなスウィングを魅せてくれた。

高田渡の名曲「生活の柄」もライブを重ねる毎に自分のスタイルとして完成されており、大いに楽しませてもらった。此所からラスト曲「マドロス横丁」へと移り、中山うりの世界にハマッた新たなファンの心も掴んだ事だろう。

アンコールの一曲目はインストルメントゥルの「白猫黒猫」。これも分厚くなったサウンドを目一杯生かしたパフォーマンスで会場を大いに湧かせてくれた。聴いているこっちの体が自然にジャイヴして仕舞う程だった。二曲目は昨年の秋に出したアルバム「エトランゼ」からの「虹のパノラマ」だ。この曲は雨上がりの午後、冷たいペルノー・トニックでも飲みながら聴きたい名曲だナ。そしてラストは会場の皆が待ちに待っていた、と勝手に思っている「走る女」で観客を一つにして幕を下ろした。

TBSではTVスポットも打って可成り力を入れていたライブだったが、本当に素晴らしい公演だった。こんな素敵なライブの後の酒は実に美味いのだよナ。
花水木に誘い、中山うりの歌に酔う。そして毎夜の酒に酔う。_b0019140_12474441.jpg
夏祭り鮮やかに

ライブ後はブリッツの真向かいの「地中海料理アネッサ」で皆で楽しく呑んだ。
花水木に誘い、中山うりの歌に酔う。そして毎夜の酒に酔う。_b0019140_12513237.jpg
今村ひとみさんを囲んでイラさん夫妻だ。
奥平イラさんは昨年の個展以来だから、もう一年近くご無沙汰でしたが相変わらず格好良いなぁ。
花水木に誘い、中山うりの歌に酔う。そして毎夜の酒に酔う。_b0019140_13164417.jpg
大いに呑み、食べ、夜の赤坂を後にして渋谷「Li-Po」にてもう一杯。
***************************************************
金曜はまた打ち合わせで会食だ。
この処ご無沙汰していた飯倉片町の中華料理店「新北海園」にお邪魔した。移転する前はちょくちょく利用していたが、「中国飯店別館」跡地に移ってからは、初めての訪問となった。

蒸し鶏冷菜の刻みネギが抜群に旨い。これでビールがたまらなく好い。
続いて、あわびの醤油煮だ。
花水木に誘い、中山うりの歌に酔う。そして毎夜の酒に酔う。_b0019140_12523129.jpg
あわびがやわらくて味が沁みている。

次はふかひれの姿煮と続く。
花水木に誘い、中山うりの歌に酔う。そして毎夜の酒に酔う。_b0019140_12525289.jpg
ヨシキリ鮫の尾を三日間かけて戻しており、スープの旨さが絶妙に舌に絡むのだ。
青椒肉絲、青梗菜とシラスの炒め物、黒酢の酢豚と続く。
花水木に誘い、中山うりの歌に酔う。そして毎夜の酒に酔う。_b0019140_1253888.jpg
黒酢の酢豚は「中国飯店」の方がイイかな。これも大変美味しいが。

中国から旬の豆苗が入ったと云うので塩で炒めてもらう。うん、旨い。
車海老の香菜塩炒めも戴き、最後は五目堅焼き麺に炒飯で〆た。
大の男四人でも結構腹一杯になったのだが、此所からまた赤坂サカスに行く事にした。

「デリリウムカフェ」でベルギービールを飲み、「アネッサ」に移動。白ワインを戴いたが、若いプロデューサーの食欲には参った。先ほどあれだけ食べたと云うのに、此所でも鳥のタジンにトリッパトマト煮、さらにアイスクリームまでペロリである。イイネッ!若いって。
此の夜はデザイナーにプレゼン資料制作を頼んでいたので終電前にチェックしに戻る。いやはや、疲れたナ。

仕事が終わって午前2時。目黒の「権ノ助ハイボール」にてハイボールを一杯引っ掛けて眠る事にした。午前4時就寝、バタンキューである。
by cafegent | 2008-04-28 13:10 | ひとりごと