東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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美味しい中華を食べつつも、四川省の話題で持ち切りだった。

先日「分とく山」で戴いた桜海老の炊き込みご飯が素晴らしい味だったので、ずっと尾を引いて居た。そんな時、知り合いから新鮮な桜海老を頂戴したのだ。
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此れはもう自分で作らなくちゃと、土鍋を出して桜海老ご飯を炊いてみた。三つ葉と桜海老、それに油揚げを細かく刻んで一緒に炊き込んだ。

沸騰したら中火で8分加熱し、火を消す前に5秒間だけ強火にして、それから消すのだ。ここから蓋を取らずに約10分置いて蒸らす。此れ、誰がやっても成功するし、電気炊飯器で炊くより早く出来るので、ハラペコ君の調理には打ってつけなのだ。
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ほら、大成功。自画自賛だが、実に美味かった。

3月並みの肌寒い日が続いたが、今朝は漸く暖かい日差しを浴びながら出掛ける事が出来た。

日本がこんなに長閑でも、遠くのビルマ(ミャンマー)では、大型のサイクロンによって相当の被害を被って仕舞った。報道では、死者も約10万人、行方不明者も22万人にも上がっていると伝えていた。
そして、昨日は中国四川省での大地震による被害。こちらは、死者が1万5千人近くに達し、連絡がとれない人が6万人にも上っているらしい。また、多くの子供達を含む生き埋め状態の人々も確認されただけで約2万6千人との事だ。

ビルマも中国も軍事政権が牛耳っているせいで、今も諸外国の人的救済活動を拒んでいる様子だ。ビルマの軍事政権が漸く最小限の医療チーム受け入れを承諾したのは小さな朗報だ。

其れにしても、つい数日前には東京、千葉周辺でも地震が続いた。天災は僕らには予測不可能だから気をつけようにもどうしようもないと云うジレンマだけが残る。

予測不可能と云えば、近頃は突拍子も無い事件も身近で起きるようになって仕舞っているから、「そんな事、自分には有り得ない」なんて事は言い切れなくなった。電車のホームに立っていても、電車が進入して来る時は必ず後ろ側を注意しなくちゃいけない世の中になって仕舞ったからだ。いつ誰が突き飛ばすか判らないからネ。

30年程前、初めて海外に行った時などは、ニューヨークの街では路地に入るな、とか地下鉄には乗るな、などと注意されたが今の日本はもっと酷い治安状態になっているのかも知れない。

先日、飯倉片町の「新北海園」にて中華の宴を設けたのだが、随分と味に煩(うるさ)い輩が居たので、ヤレ或れは彼処の方が美味いだの、此れは或の店が良い、等々語っていたので、どの料理も素晴らしく良い味だったのに、落ち着いて食事を楽しむ事が出来なかったのだ。まぁ、中華も味の好みが分かれる料理だから仕方ないか。

そんな訳で昨日は飛び切り美味いフカヒレを食べに行こうと、ホテルオークラの本館に在る「桃花林」へお邪魔した。

ホテルオークラは余裕のあるロビーの待ち合いがとても良い。
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古き良き正当派ホテルとはかく有るべき、という見本だナ。本館一階のテラスレストランも天気の良い昼間など格別だ。緑溢れる庭園を眺めながら食べるランチプレートが大好きだ。
夕暮れ時からはオーキッド・バーで待ち合わせが良い。此処でマティーニなんぞを一杯引っ掛けてから、上の「桃花林」へと向かうのである。

暫くぶりに伺ったら床壁天井と随分と綺麗に改装してあった。モダンな照明器具もインテリアにマッチしていたが、テーブルだけ昔使っていたモノを其のまま使用していたのはちょっと疑問だった。縁がすり減って塗料が剝げていたが、さぞや、思い出深いテーブルだったのだろう。

さてさて、料理の方だが前菜から素晴らしいの一言だ。
アワビの薄切り、くらげ、そして蒸し鶏の冷やし肉の「冷菜三点盛り合わせ」から。芥子を少し乗っけて食べたアワビの美味いのなんの。

二品目は、「うずら肉のレタス包み」。
細かく刻んだうずら肉と野菜はほんのり甘く仕上げてあり、シャキシャキのレタスで包んで食べるのだ。

続いて、「アワビのオイスター煮込み」が来た。
オイスターソースはXO醤と並んで、無敵な調味料だね。柔らかい干しアワビほど美味いものは無い。
数年前に北京の北京大飯店の中に入っていた料理店で日本円で1個10万円もすると云う干しアワビを戴いた事があったが、確かに其れは美味しい料理には違いなかったが余りにも高級過ぎて味の差も判らない程だったが、「桃花林」の丁寧に仕上げたアワビ料理は、「お見事」と云う位に美味しく僕の舌にあった味である。これで1万円しないのだから見事だ。

四品目は中華の定番料理、「牛肉細切りとピーマンの炒め」の登場だ。
所謂チンジャオロースーなのだが、此れが美味い店は基本がしっかりしている名店だと思う。
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牛肉の質もさることながら、新鮮なピーマンの瑞々しい味を生かし、肉とバランス良く調和された一皿だ。ご飯が欲しいところだが、ここは焼酎の肴と云う事で我慢。

焼酎のロックを頼んだら、グラスがピサの斜塔よろしく傾いているではないか。
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オヤッもうそんなに酔ったのかな、と思ったら、最初からそう云うデザインのグラスだった。中華料理店も随分と小洒落てきたな。

魚介、肉と出て来たので、野菜を戴く。「五目野菜炒め」も青菜の味が引き立つ様に仕上げており、美味い。もう箸を置く暇もない程である。

ここで今宵のご馳走が運ばれて来た。
「ふかひれの姿煮込みもやし添え」。此れはもう絶品だ。
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極上のフカヒレを時間を掛けて丁寧にもどす。手間を惜しまずに調理する料理人の姿が脳裡に浮かぶ程、素晴らしい味だった。皆、黙々とペロリである。此れで一人前8,715円は決して高くない。

続いて「芝海老のXO醤炒め」を追加した。
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大正海老と悩んだがプリプリ過ぎるのが胃にヘビーかと思い芝海老にしたが、正解だった。XO醤の味には小振りのエビの方が合うのだ。

〆のご飯は、此処の人気メニュー「福建風あんかけ炒飯」を戴いた。
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海老、ふくろ茸、季節野菜などを炒めてあんかけにした具を炒飯の上に掛けた贅沢なご飯だ。干し貝柱の風味が満腹の腹を更に誘惑してくるのである。

デザートは杏仁豆腐レモン添え
たっぷり絞ったレモンの酸味が合うのだ。杏仁豆腐と云えば、ずっと神泉の中華料理店「文琳」が好きだったが、今やコレド日本橋にデリまで出店して仕舞う程なので、もういいかって感じだナ。

此の夜も大いに食べて吞んだ。男四人が腹一杯になるまで食べても決して高過ぎない値段設定もホテルオークラならでは、だ。

そう云えば、以前男女8人で此処で宴会を催し、老酒の古酒を浴びる程吞んだら会計が45万円だった事があったっけ。あれは流石に呆れたナ。

さて、今夜は新橋あたりの立ち飲み屋を覗こうか。
昨日の10分の1の値段で大いに酔っぱらうのも実に愉しいのだ。
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by cafegent | 2008-05-15 16:36 | 食べる