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by cafegent
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お盆休みにもう一度観たい「崖の上のポニョ」

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北島康介が2大会連続で金メダルを獲得したネ。予選から見ていたけれど、全てに全力でぶつかって行く姿勢が素晴らしいと思った。しかも、世界新記録での2連覇達成ってのは全ての日本人を元気にさせてくれたんじゃないだろうか。
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さて、新宿へ出掛けたら、駅の柱全部がポニョ一色になっていた。読売新聞のタイアップらしいが、大人も子供も足を止めて眺めていたナ。
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人間になったポニョが本当に現れたら、是非とも北島康介と勝負して欲しいモノだ。

宮崎駿監督の最新作、「崖の上のポニョ」を観た。子供の心で世の中を見続けていないと、いつか全てが海の中に沈んで、世界が滅びてしまうぞ、とでも云いたげな作品だった。崖の上の一軒以外はネ。

最近のフルCGアニメなどへのアンチテーゼの様にも見えたパステル画風の背景も素晴らしかったし、波の描写を生き物の様に捉えた斬新なアイディアにも驚いた。

67歳になった宮崎駿監督が、この映画の製作中に、「お迎えが来る日を指折り数えられる年齢になった」とプロデューサーの鈴木敏夫さんに漏らしたそうだ。そうしたら、天国に居るお袋さんと再会出来る、そんな事を映画を作りながらずっと考えていたそうだ。
この映画の中に子供の宗介がお婆ちゃんと出会うシーンが有るのだが、5歳の子供の姿を借りた監督の「母との再会」が描かれていたんだと。

このお婆ちゃんとのシーンをはじめ、ポニョとグランマンマーレ、宗介とリサ、小舟に乗る婦人と赤ちゃん、と「母と子の強い絆」を感じ、映画を観ながら僕自身北海道に居る母の事が頭に浮かんだナ。

「崖の上のポニョ」は子供の為だけの映画では無い。映画を見終えて、もっと沢山の大人に観て欲しいと思った。
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この映画はアンデルセンの「人魚姫」をベースに宗教色を払拭し、描いたと監督が語っていたが、実は夏目漱石の小説が随所に影響を与えていると云う。

字は違うが、「三四郎」「それから」に続く三作目「門」の主人公の名前が宗助なのだ。こちらの宗助は親友の妻、御米(およね)を奪って結婚し、崖の下の家にひっそりと住むのだが、読み進むうちに語られる宗介と御米の過去の回想シーンの描き方が実に映画っぽかったと思う。随分、昔に読んだのだから、ほとんど忘れたケドね。

この話に、崖の上に住む大家が「冒険者(アドヴェンチュアラー)」と云う台詞が何度か出てくるのだが、ポニョの父であるフジモトは何だかこのアドヴェンチュアラーに思えて来た。

また、宮崎監督はワーグナーの「ワルキューレ」を聴きながら、この映画の構想を練っていたそうだ。ポニョの本名はブリュンヒルデと云う設定らしいが、これもワーグナーの大作「ニーベルングの指輪」に登場するのだ。
このオペラの最後は神様が支配する世界が人間になって仕舞った女性の為に滅びるのだが、神をも恐れぬ愛を貫くと云う事なのだろうかネ。とすれば、さながら宗介はジークフリートと云う事になるのだナ。

この映画でも世界の終焉を回避しようと必死に奔走するフジモトが居るが、彼は神ヴォータンをイメージしていると解説に記されていた。知れば知る程、奥が深い作品になっており、僕ら大人に対して「子供の心で観よ」と諭しているのだろう。

5歳の宗介に「ポニョが半魚人でもいいの?」とシビアに問いかける海の神グランマンマーレには恐れ入ったが、可成り素晴らしい映画であった。僕はてっきり、お婆ちゃんたちも宗介の母リサも船の墓場に辿り着いた父も皆海の中に沈み死んでしまったのかと思って観ていたのだが、実はそうでは無かったのネ。

でも、余り深い事を考えず、可愛いポニョに笑ったり、泪したりすれば良いでアル。
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映画の後、家に帰ってラーメンを作ってみた。映画を観た人ならば、きっと同じこと思うだろうナ。むふふ。
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そして、毎日ポニョポニョと歌を聴いて口づさんでいるのだ。

さて、お盆の間にもう一度、観に行こうかな。
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日記を書いていたら、ラジオからアイザック・ヘイズの訃報が飛び込んで来だ。「黒いジャガーのテーマ/シャフト」など好きな歌が多かっただけにとても残念だ。今年はボ・ディドリーが亡くなり、アイク・ターナーも昨年末にこの世を去った。ブラック・ミュージックを代表する偉大な人がまた一人居なくなって仕舞った。合掌。
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by cafegent | 2008-08-11 12:24 | ひとりごと