丁度、正午を廻った時刻にローカル釜石線が遠野駅に着いた。
山間の天候は中々読めず。途中雨の所を通ったが、遠野駅は曇り空。

先ずは、カッパになってご挨拶!
『遠野物語』は、水木しげる先生の漫画で読んだ人も多いだろうネ。

「おしらさま」の話では、馬と娘がエッチする凄い場面も描かれており柳田国男の原作よりもエロくて、凄いのだよネ。

柳田国男の『遠野物語』は、昨年100周年を迎えたこともあり、街中に水木しげる先生の絵が登場していた。

ほら、バスもこの通り!

水木先生や可愛い座敷わらしやカッパのかたるくんが描かれている。
先ずは「福泉寺」へ。

此処は遠野物語とは関係ないのだが、本堂内に祀られている巨大十一面観音像の迫力は見事だ。一本の巨木を用いて彫られたそうだが、残念ながら撮影禁止だったネ。
広い敷地には五億円をかけて建てられたと云われている五重塔が在る。

新しい遠野の名所になっている様子だったナ。

此処から遠野の村が一望出来るんだネ。
続いて、「遠野ふるさと村」へと移動。

この辺りはすっかり青空が広がっていた。

移築された古民家の他にも元々在った建物も観ることが出来る。
大きく深呼吸が出来る、心地良い所だナ。

此処はよくドラマや映画の撮影にも使われているのだが、この日も水谷豊氏主演の映画「愛しの座敷わらし」のロケが行われていた。
此処で昼食を戴いた。山菜がたっぷり入った汁椀に握り飯が美味い。

そして、やっぱり酒でしょう!と云う訳で、みちのく自由人は自家製のどぶろくを戴いた。

米の粒がしっかりと残っており、吞むと云うよりも酒を食べるって感じで大満足でアル。これで350円なのだからウレシイネ。ぐふふ。

どぶろくを呑みながら、遠野の方言を学ぶのだ。

自然に囲まれた古民家で昼酒、実に長閑でアル。

納屋では白馬の白雪にご挨拶。

古民家の囲炉裏では、地元の方々と暫しの団らんネ。
「遠野ふるさと村」を後にして、向かうは「カッパ淵」だ。今回、一番行きたかった場所なのだナ。
田んぼでは「田植え」作業も終わり、秋の刈り取りまで中干しに気をつけてお米を育てるのだヨ。

何処の田んぼでも鴨が居たが、合鴨農法でもやっているのだろうか。
田んぼの脇道を抜けると、「カッパ淵」に出る。

『遠野物語』の58話に出てくるのが、此処阿部屋敷の水郷の流れ渕である。遠野に棲む河童は、顔が赤いそうだ。

河童の足跡を探してみたが、あいにくこの日は出逢えなかったナ。
此処の祠(ほこら)では、河童を祀る他にナント!乳首を祀っている。河童の神は「乳の神」でも有り、赤ん坊の為に母乳が沢山出るようにと祈願するそうだ。

この左側の赤と白の布で出来たぬいぐるみの乳首がそうだネ。

河童には出逢えなかったが、なんとも神秘的な場所だったナ。
小川の向こうの常堅寺には、珍しいカッパこま犬が祀られていた。

ちゃんと頭に皿が乗っていたヨ。
此処から少し歩くと「伝承園」に着く。

途中、畑で栽培していたのはホップだ。

遠野のホップは、キリンビールの一番搾りに使われているそうだ。
「伝承園」では、曲り家や水車、養蚕など、かつての農家の暮らしを垣間みる事が出来る。また、語り部さんによる昔ばなしも聞くことが出来るのだネ。

この日も遠野に伝わる馬と娘っこの話「オシラサマ」を語ってくれた。『遠野物語』では、69話目に出てくる話で、先程の水木センセーがエロく描写した物語でアル。
この地では、『遠野物語』に綴られている座敷わらしや河童伝説の他にも、民俗学者の赤松啓介氏が生涯を捧げて研究した『夜這い』信仰や村祭りでの性儀式が伝わっている。

民俗学と云えば柳田国男だが、赤松センセーはずっと地方の性民俗・性生活文化を無視した柳田を徹底的に批判をしていた。

こんな男根信仰を見ると、なるほどネ!と頷くのであった。
遠野の旅の最後は、「早池峰(はやちね)神社」でアル。バスの中でもしっかり吞む。先程仕入れた地ビール「遠野麦酒」は、遠野の原材料で作られている。

こちらのアルトは、黒ビールに近い味わいだ。
『遠野物語』の2話や28話にも、この早池峰が登場する。
此処も今流行りのパワースポットであり、霊気ムンムンな場所だナ。

神門には二体の巨大な仁王像が出迎えてくれる。

ただし、少しコミカルな表情は余り威風堂々とはしていないのだナ。

参道を抜けると大きな夫婦イチイの巨木が在る。

本殿にてしっかりとお詣りを済ませると、キマダラヒカゲだろうか、可愛い蝶が見送りに来てくれた。

東北ならではの蝶々に出逢えて良かったナァ。
神社の下に在る大出小学校の校舎も昔懐かしい雰囲気で、長閑だった。

貸切状態だった遠野観光もこれにて終了。

バスの運転手さんとガイドのお母さんもとっても温かい方々で、終始和やかに廻る事が出来た。次回もまたお願いしたい。

地ビール「遠野麦酒」をもう一本。

フルーティなヴァイツェンには、いかせんべいをアテにネ。

釜石線でまた新花巻駅へと戻る。

駅に着くと、見事な夕日がホームの窓から望む事が出来た。
さぁ、此処から盛岡駅まで、また新幹線呑み鉄の旅が続くのアール。