2011年 06月 14日
  • 東北呑み鉄の旅その2/バス貸切で遠野の旅へ!
    [ 2011-06-14 18:30 ]
  • 東北呑み鉄の旅その1/新幹線から釜石線で遠野まで!
    [ 2011-06-14 17:27 ]
東北呑み鉄の旅その2/バス貸切で遠野の旅へ!
丁度、正午を廻った時刻にローカル釜石線が遠野駅に着いた。
山間の天候は中々読めず。途中雨の所を通ったが、遠野駅は曇り空。
先ずは、カッパになってご挨拶!

『遠野物語』は、水木しげる先生の漫画で読んだ人も多いだろうネ。
「おしらさま」の話では、馬と娘がエッチする凄い場面も描かれており柳田国男の原作よりもエロくて、凄いのだよネ。
柳田国男の『遠野物語』は、昨年100周年を迎えたこともあり、街中に水木しげる先生の絵が登場していた。
ほら、バスもこの通り!
水木先生や可愛い座敷わらしやカッパのかたるくんが描かれている。

先ずは「福泉寺」へ。
此処は遠野物語とは関係ないのだが、本堂内に祀られている巨大十一面観音像の迫力は見事だ。一本の巨木を用いて彫られたそうだが、残念ながら撮影禁止だったネ。

広い敷地には五億円をかけて建てられたと云われている五重塔が在る。
新しい遠野の名所になっている様子だったナ。
此処から遠野の村が一望出来るんだネ。

続いて、「遠野ふるさと村」へと移動。
この辺りはすっかり青空が広がっていた。
移築された古民家の他にも元々在った建物も観ることが出来る。

大きく深呼吸が出来る、心地良い所だナ。
此処はよくドラマや映画の撮影にも使われているのだが、この日も水谷豊氏主演の映画「愛しの座敷わらし」のロケが行われていた。

此処で昼食を戴いた。山菜がたっぷり入った汁椀に握り飯が美味い。
そして、やっぱり酒でしょう!と云う訳で、みちのく自由人は自家製のどぶろくを戴いた。
米の粒がしっかりと残っており、吞むと云うよりも酒を食べるって感じで大満足でアル。これで350円なのだからウレシイネ。ぐふふ。
どぶろくを呑みながら、遠野の方言を学ぶのだ。
自然に囲まれた古民家で昼酒、実に長閑でアル。
納屋では白馬の白雪にご挨拶。
古民家の囲炉裏では、地元の方々と暫しの団らんネ。

「遠野ふるさと村」を後にして、向かうは「カッパ淵」だ。今回、一番行きたかった場所なのだナ。

田んぼでは「田植え」作業も終わり、秋の刈り取りまで中干しに気をつけてお米を育てるのだヨ。
何処の田んぼでも鴨が居たが、合鴨農法でもやっているのだろうか。

田んぼの脇道を抜けると、「カッパ淵」に出る。
『遠野物語』の58話に出てくるのが、此処阿部屋敷の水郷の流れ渕である。遠野に棲む河童は、顔が赤いそうだ。
河童の足跡を探してみたが、あいにくこの日は出逢えなかったナ。
此処の祠(ほこら)では、河童を祀る他にナント!乳首を祀っている。河童の神は「乳の神」でも有り、赤ん坊の為に母乳が沢山出るようにと祈願するそうだ。
この左側の赤と白の布で出来たぬいぐるみの乳首がそうだネ。
河童には出逢えなかったが、なんとも神秘的な場所だったナ。

小川の向こうの常堅寺には、珍しいカッパこま犬が祀られていた。
ちゃんと頭に皿が乗っていたヨ。

此処から少し歩くと「伝承園」に着く。
途中、畑で栽培していたのはホップだ。
遠野のホップは、キリンビールの一番搾りに使われているそうだ。

「伝承園」では、曲り家や水車、養蚕など、かつての農家の暮らしを垣間みる事が出来る。また、語り部さんによる昔ばなしも聞くことが出来るのだネ。
この日も遠野に伝わる馬と娘っこの話「オシラサマ」を語ってくれた。『遠野物語』では、69話目に出てくる話で、先程の水木センセーがエロく描写した物語でアル。

この地では、『遠野物語』に綴られている座敷わらしや河童伝説の他にも、民俗学者の赤松啓介氏が生涯を捧げて研究した『夜這い』信仰や村祭りでの性儀式が伝わっている。
民俗学と云えば柳田国男だが、赤松センセーはずっと地方の性民俗・性生活文化を無視した柳田を徹底的に批判をしていた。
こんな男根信仰を見ると、なるほどネ!と頷くのであった。

遠野の旅の最後は、「早池峰(はやちね)神社」でアル。バスの中でもしっかり吞む。先程仕入れた地ビール「遠野麦酒」は、遠野の原材料で作られている。
こちらのアルトは、黒ビールに近い味わいだ。

『遠野物語』の2話や28話にも、この早池峰が登場する。

此処も今流行りのパワースポットであり、霊気ムンムンな場所だナ。
神門には二体の巨大な仁王像が出迎えてくれる。
ただし、少しコミカルな表情は余り威風堂々とはしていないのだナ。
参道を抜けると大きな夫婦イチイの巨木が在る。
本殿にてしっかりとお詣りを済ませると、キマダラヒカゲだろうか、可愛い蝶が見送りに来てくれた。
東北ならではの蝶々に出逢えて良かったナァ。

神社の下に在る大出小学校の校舎も昔懐かしい雰囲気で、長閑だった。
貸切状態だった遠野観光もこれにて終了。
バスの運転手さんとガイドのお母さんもとっても温かい方々で、終始和やかに廻る事が出来た。次回もまたお願いしたい。
地ビール「遠野麦酒」をもう一本。
フルーティなヴァイツェンには、いかせんべいをアテにネ。
釜石線でまた新花巻駅へと戻る。
駅に着くと、見事な夕日がホームの窓から望む事が出来た。

さぁ、此処から盛岡駅まで、また新幹線呑み鉄の旅が続くのアール。
by cafegent | 2011-06-14 18:30 | 飲み歩き | Trackback | Comments(2)
東北呑み鉄の旅その1/新幹線から釜石線で遠野まで!
土曜日は朝から西日本の豪雨の影響で東京も激しい雨が降っていた。

未曾有の被害をもたらした東日本大震災から3ヶ月が経った6月11日土曜日、JR東日本パスを利用して、東北の旅に出た。

当初は新幹線はやぶさに乗り、一気に4時間で新青森まで行き、そこを起点に旅をしようと計画をしていた。
だが、この車両全席指定席との事で、既に満席だった。デッキで4時間立って行くのもツラいので、大きく計画を変更しての出発となった。

朝6時45分、東京駅に到着。朝飯用の駅弁と缶ビールを買い込み、自由席のホームに並ぶ。
指定席が満席でもこの時間ならば、余裕で自由席が空いているのだネ。

7時16分東京駅発の新幹線やまびこに乗り、新花巻へと向かった。
上野を出た辺りで、駅弁を開く。
鯵寿司で有名な大船軒の「しらす弁当」は香りの高い胡麻油でしらすを炒め、ご飯が見えない程たっぷりと敷き詰めてある。青のりと干し海老が良い味のアクセントとなり、素朴な味わいが朝の胃に優しい。
真ん中に乗ったひょうたん漬けも神奈川名物であり、実に駅弁らしい駅弁なのだナ。しかし、呑み鉄の旅でアル。朝7時だって、おかまい無しの缶ビールからプシュッとネ。

宇都宮を過ぎた頃から、空が明るくなり雨のアの字も消えていた。
酒を角ハイ缶に切り替えてた頃に福島に到着。
被災地支援に行っている呑み師さんに敬意を表して乾杯!
くりこま高原、一ノ関と駅を進み、午前10時45分新花巻駅に到着した。
乗り継ぎの合間に地酒を探す。
JR釜石線に乗り、遠野までローカル線の旅が始まる。

小山田・晴山・鱒沢と長閑に列車は走り行く。
この路線は宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』のモデルになっており、各駅名には、賢治が作中によく用いたエスペラントの愛称が付けられている。
小山田駅は「ルーナ・ノクト」、エスペラント名では「月夜」だ。
晴山を過ぎ行く列車の車窓からは、賢治も愛した日向居木山や黒日影山を望む事が出来た。

以前、陸前高田を訪れた時に感動した海鞘(ほや)の味が忘れられず、売店にてこれを見つけて実に嬉しい限り。
酒は、上閉伊(かみへい)酒造が造る特別純米酒「遠野夢街道」を手に入れた。
さらりとした口当たりに海鞘の香りが絶妙に合うのだナ。ぐふふ。
地元のお爺ちゃんと差し向かいで酒を酌み交わすと、午前酒が効いたのか、前のめりに眠ってしまった。
正午、目指す遠野駅に着いた。
此処からはバスに乗って、柳田国男氏が広めた『遠野物語』の世界へと誘われるのだナ。

さて、この続きはまた次回!
by cafegent | 2011-06-14 17:27 | 飲み歩き | Trackback | Comments(4)