東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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カテゴリ:ひとりごと( 457 )

三寒四温の律動の中、桃の節句を終えた途端に春の訪れを感じるようになった。
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街に出れば、路傍の足元に小さな瑠璃唐草(ルリカラクサ 別名:オオイヌノフグリ)が咲き、頭上では見事な白木蓮の花が咲き誇っていた。
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路地裏では土の匂いに混じって沈丁花の強い香りが、民家を包み込んでいる。

だが、春の気配に浮かれてばかりもいられない。目はかゆいし、鼻の奥の方がツンツンとして、体調もなんだか優れないのでアル。以前に検査した時は、花粉には一切アレルギー反応は出ず、ハウスダストだけにアレルギーを持っていたのだ。加齢とともにアレルギーの範囲も増えているのだろうか。いやはや、参ってしまうナァ。
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さて、昨日は朝早くから原宿へと出かけた。明治神宮の野鳥探しが目的だ。
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朝9時開門と同時に御苑へ入る。明治天皇が昭憲皇太后と散歩を楽しんだ御苑には、菖蒲田が有り6月頃には花菖蒲が見事な花を咲かせるのだネ。また、加藤清正ゆかりの「清正井(きよまさのいど)」は都心では珍しい湧水の井戸であり、パワースポットしても知られ、いつも長い行列ができている。

明治神宮には、東京ドーム15個分の境内に、なんと17万本もの木々が生い茂る森となり、豊かな自然を求めて野鳥や昆虫が生息し、季節毎に渡りの野鳥も舞い降りるのだナ。

御苑の彼方此方から鳥の啼く声が響き渡り、声を頼りに探して歩くのが楽しいひとときなのでアル。
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清正井の向こうからは、アカゲラの啼く声が聞こえてくる。
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北門近くの木の上では、アオゲラが啼いていた。

昨日は渡りの途中に立ち寄ったトラツグミも居たし、隔雲亭(かくうんてい)の前の芝生ではジョウビタキのメスが餌を探していたナ。
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この日の目当ては、青い小鳥のルリビタキだ。
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もうそろそろ旅立ってしまう時季なので、出逢えて良かった。
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幸せを運ぶ青い鳥だネ!

こちらは、メスのルリビタキだ。
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色合いは地味だが、メスも可愛いよネ。

新芽が出ていた木の枝では、黄色い小鳥のアオジが佇んでいたヨ。
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まるでサラダでも食べるかのように新芽の横に居たナ。

   「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日   俵万智

日差しが強くなり、少し気温が高くなるとシロハラやヤマガラなども一斉に出てくるのだ。
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シロハラは懸命に土の中にクチバシを突っ込みミミズなどを探している。
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人懐っこいヤマガラは餌を求めて来館者の周りを飛び回るのだ。
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ほら、まるで手乗り文鳥のようだネ!
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空の上でカラスが騒ぎ出したと思ったら、猛禽類のノスリが飛び回っていた。
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小鳥を餌にしようと飛んでくるのだが、カラスの群れに追い返されていた。
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ウグイスもたくさん動き回っていたし、幾つかは撮影することも出来たから大いに満足した次第だ。
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約2時間の御苑散歩を終えて、原宿に在る僕の長年の行きつけの美容室へと向かった。冬の間、長く伸ばしていた髪を春に向けて短くしてみた。髪を短くしたら、なんだか足取りも軽やかになったような気がしたナ。

そんな訳で、原宿から恵比寿まで歩いてみたのだヨ。
by cafegent | 2017-03-09 17:19 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
桃の節句を終えて、季節は「啓蟄」を迎えたネ。啓蟄とは、土の中で眠っていた虫たちが春の気配を感じて動き出す頃と云う訳だ。季節を72に分けて表す七十二候でも、「蟄虫啓戸」(すごもりむし、とをひらく)の時季となった。土の中で冬眠していた虫が土の扉を開けて這い出してくるのだネ。

今日の東京も雨模様だが、この季節は一雨一雨降るごとに春が近づいていくのだナ。雨上がりの街では、木蓮や辛夷(コブシ)の花が咲き、沈丁花の強い香りが漂い始める。
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路傍の足元では小さなスミレの花も咲き始める頃か。

さて、昨日は地元の飲み仲間のケイタが出演する舞台を観に池袋まで出かけた。17時開演だったので、少し早めに池袋に行き居酒屋『ふくろ』で軽く引っ掛けることにした。

午後3時でも、此処はお客さんで一杯だ。カウンター席に腰を下ろし、生ビールを頂いた。
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あぁ、ちょうど良い冷え具合でクィクィと飲めてしまうナァ。

ビールを飲み干したところで、昼の部の公演を見終えた酒朋アベちゃんがやって来た。
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焼酎とホッピーを頂き、カンパイだ!此処は焼酎を頼むと緑色の小瓶に入った甲類焼酎が出てくる。これをジョッキに注ぎ、ホッピーやウーロン茶などを好きに割るのだネ。
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酒の肴にしめ鯖をお願いしたが、これまた良い塩梅で〆てあったナ。

小瓶の焼酎を全部飲み終えたところで、劇場に向かう時刻となった。池袋西口から10分ほど歩いた所に在る『木星劇場』へと向かった。この日は公演最終日という事もあり、開場と同時に続々と人が集まって来た。
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40人も入ったら満席の会場は早々に一杯となったので、早めに席を確保できて良かったナァ。1ドリンク付いていたので、カールスバーグの小瓶を頂いた。このビール、久しぶりに飲んだが観劇の前に、ちょうど良い軽さだったナ。

この日の芝居は「劇団東京晴々」の第8回公演『看取りたがる男たち』だ。
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男3人女1人の「兄妹」が、とうの昔に出て行った父の「最期を看取る」ことになり、バラバラに暮らす彼らの誰が父を看取るのか、を巡って言い争ったり、兄妹ならではの絆も垣間見えたりして、とても面白い作品だった。

今の僕らの世代が現実問題として直面しつつある「家族を看取る」ことをテーマにしたをウィットに富んだ笑いとアイロニーに満ちたセリフ回しに、グイグイと引き込まれてしまったナ。長男役を演じた塩原啓太クンは、普段はCFのナレーションなど声の仕事が多いのだが、俳優としての魅力も存分に発揮していたし、これからもっともっと顔を出す仕事も積極的にやって欲しいな、と感じたヨ。

小さな舞台での芝居は役者と観客の距離が、ほとんど無い。一番前の席だと、役者の口から飛ぶ唾さえかかってしまう近さだろう。役者だって演じながら、観客と目が合ってしまい、可成りやりづらいだろうナァ。でも、これが小演劇の魅力と醍醐味だよネ。あっという間の75分間だったナ。

作・演出の矢野未知生さん、出演したケイタ君、後藤啓太さん、鮎澤由祐さん、加藤朝飛さん、客演の太野裕子さん、お疲れ様!次の舞台も楽しみだネ。

池袋を後にして、一路赤羽へと移動した。向かうはもちろん『まるます家』だ。一階は相変わらず外に行列が出来ていたのだが、僕らは3人だったので、二階の座敷席に入れて戴いた。
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先ずは、ジャン酎(ジャンボ酎ハイ)モヒートをお願いした。氷の入ったグラスにハイリキを注ぎ、生ミントとライムをギュッと絞る。あぁ、爽やかな香りが漂い、小さな春を迎えた気分に浸れるのだナ。

此処に来たら真っ先に頼むのが、たぬき豆腐でアル。めんつゆと揚げ玉が絶妙に豆腐に絡み、酒の肴にも最高だ。
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名物イカフライと共にマグロの赤身と中トロ、しめ鯖を相盛りにして貰った。
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マグロの赤身がとっても美味かったナァ。
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食感が命の鯉の洗いもスバラシかったし、久しぶりのジャンボメンチカツも肉汁たっぷりで美味かったネ。
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酒を丸眞政宗の燗酒に切り替えた。
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酒朋ひょうちゃんと我がカミサンは、うなぎの白焼きだ。
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僕は飯を欲してたので、うな丼を頼んだ。
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あぁ、むふふの旨さだネ。

うな丼もペロリと平らげて、ご馳走様!この日は一階のレジ場を担当していた和子さんも二階に上がって来てくれた。美味しいお料理とお酒、ありがとうございました!

「まるます家」を出て路地の左手を覗くと、なんとまだ『丸健水産』が開いていた。これは、寄らずには帰れない!と云う訳で、丸健兄貴の処へお邪魔した。
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酒はもちろん丸眞政宗のマルカップだヨ。クゥーッ、旨い。

春の夜風が赤羽の路地裏を通り抜けていく。
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燗酒が五臓六腑に沁み渡るネ。熱々のちくわぶも美味いし、カレーボールも最高だ。

酒が残り少なくなったところで、兄貴におでんのダシ汁を注いで貰うのだ。
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オォ、ダシ割り酒は相変わらず旨いネ。

あぁ、こうして赤羽の夜が更けていくのであった。
by cafegent | 2017-03-06 16:51 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
今日は、木枯らし第1号が吹いたとのニュースを聞いたが、気温もグンと下がり顔に当たる風も強くて冷たいネ。
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テレビでは、どのチャンネルでも米大統領選のニュースを流しており、今現在もトランプ氏が優勢と伝えいてる。ヒラリー女史は政治界の大ベテランだが、トランプ氏は叩き上げの商売人、どちらがアメリカ国民の本音に応えてくれるのか、僕には皆目わからない。ただ、どちらもTPP反対派である訳だから、安倍首相率いる日本国政府はふんどしを引き締めて、新大統領と向き合わなくちゃならないのだナ。

いずれにせよ、政府は我々日本国民の生活に冷たい木枯らしが吹き荒れないようにして欲しいと願うばかりでアル。
       ◇           ◇           ◇
閑話休題。

以前、神保町の古書まつりにて『亀屋忠兵衛 情歌集 都々逸 下町』なる本を手に入れた。丁寧な装丁と挿絵の美しい歌集なのだが、この本の中に新刊本(もちろん、その当時のだが)の案内の栞(しおり)が挟まっていたのだナ。
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出版社の「産報」が出している書籍の案内で、その新刊本は『落語的味覚論』と云い、著者は「加太(かた)こうじ」と記されていた。なんとも魅力的なタイトルではないか。また、その栞には「親代々江戸ッ子の著者が語る東京の味、庶民の味、明るい下町人情がそくそくと胸を打つ異色な味の話」と紹介されていた。

それからずっとその本のことが気になっていたのだが、なんとフラリと入った古本屋さんでその本のタイトルが目に飛び込んできた。しかも、昭和38年の初版本が1,000円だったので、すかさず手に入れた次第でアル。

古書店巡りを終えて、神保町の珈琲店『神田 伯刺西爾 (ぶらじる)』に入り小休止。美味い神田ブレンドを味わいながらページをめくる。

巻頭に載ったモノクロの写真を眺めていると、なんと僕の大好きな根岸の居酒屋『鍵屋』の移転前の旧店舗の外装と内装が紹介されているではないか。
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この建物は今現在、武蔵小金井の「江戸東京たてもの園」内に移築保存されているのだネ。店内も当時のままの姿で見学出来るようになっており、僕も何度か訪れたことがあった。

その当時の鍵屋で客が賑わう姿の写真は、初めて目にするものだったので、思わず興奮してしまったのだヨ。しかも、そこに書かれている文章では、「関東大震災でも無事、昭和二十年の空襲でも焼けなかった奇跡の一角が、この居酒屋・鍵屋」とあり、「できますものは江戸前の冷やっこ、うなぎのくりから焼き、おひたしに味噌おでん、たたみいわしに、さらしくじら」と記されている。なんと今の鍵屋さんの品書きとほぼ同じなのだネ。あぁ、鍵屋が「東京らしい居酒屋」と昔から言われていることが頷ける内容だ。
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浅草、上野界隈を中心としたエリアの和食、洋食、中華、居酒屋、珈琲店など当時著者が通っていた名店での思い出を綴っているのだが、最初の編「東京の味」に登場する紙芝居貸し出し業をしている小山国松と著者とのやりとりを読んでいると、まるで落語であり、故に二人が会話しながら呑んでいる情景がアリアリと脳裏に浮かぶのだナ。
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出版社も実に洒落たタイトルをつけたものだ。紙芝居の脚本と作画を仕事にしていた著者は、当初この本のタイトルは「東京の味」にしたかったそうだが、それを一編目のタイトルに持って行き、本全体の書名を「落語的味覚論」にしたのは大正解だ。

何処かでこの本を見つけたら、是非手に取ってみて欲しいナァ。古き良き東京下町の生活風景が目に浮かぶ筈だから。
そして、根岸『鍵屋』の暖簾でも潜ってみてくださいナ。では、また!
by cafegent | 2016-11-09 15:59 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
昨日から「霜月」、今年ももう残すところあと2ヶ月になったのだネ。
昨日の雨も上がり今朝は晴れたが、頬に当たる風は冷たかったナ。

朝の情報番組を流し見していたら、ことしは夏が長かったために秋の季節を楽しむことなく冬に移り変わるとのことだった。
今シーズンは、2013年~14年の冬の再来になるかもしれないとも伝えていたナ。あの年は東京でも豪雪となり、山梨あたりでは交通網が遮断され車内から出られない人たちが大勢出たのだったネ。

季節を表す七十二候では「霎時施」(こさめ、ときどきほどこす)の季節。読んで字の如く、時雨が降る時季の到来だ。急に強い雨が降ったかと思うと、スーッと雨が上がり雲から青空が顔を覗かせる、そんな晩秋から初冬にかけての気候だネ。

昨日の東京も朝から強い雨が降り続き、気温もグンと低くなった。秋の渡りの途中に立ち寄った野鳥たちも木々の葉の下や軒下あたりで雨宿りでもしていたのかしら。

    化けそうな傘かす寺のしぐれかな   与謝野蕪村

そう云えば、2013年の晩秋から翌年にかけては、普段都心では滅多にお目にかかれないような野鳥たちが何種類も渡って来て、バードウォッチャーの目を楽しませてくれたっけ。
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あの冬は可愛いルリビタキもずっと居てくれた。
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小さなヒガラや頭のてっぺんが黄色い菊のようなキクイタダキもネ。
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群れでやって来るマヒワも一冬を過ごしたナ。
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マヒワは、とてもカラフルな小鳥だよネ!
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家の近くの民家のテレビアンテナでもジョウビタキが見られるようになったし、もうすぐツグミもやって来るだろう。
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トラツグミもまた来ないかナァ。

野鳥探しは、朝の公園散歩での楽しみだ。おっと、夕暮れの酒場巡りも忘れちゃいけないネ!では、また。
by cafegent | 2016-11-02 16:00 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
先日、生出演をしたFMえどがわの番組「あしたへ…笑顔りんりん」の内容が番組のブログに掲載された。毎週金曜日のパーソナリティは高田まゆみさん。彼女とはハイサワーでお馴染みの博水社さんの倉庫飲みイベントの会場で知り合い、以来フェイスブックなどで交流を続けている。
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ちょうど僕の新しい本が刊行したばかりだったので、本の紹介をしながら、何故下町の酒場巡りやハシゴ酒をするようになったか等を語らせて貰いました。FMえどがわのサイトでは、この時の内容の音声も聞けるそうなので、是非ご視聴して貰えるとウレシイ限り。

「FMえどがわ/あしたへ…笑顔りんりん」のブログ

知人から写真展の案内状が届いていたので、西麻布の写真専門ギャラリー「イー・エム」へ出かけた。
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その写真作品は、イスラム国(IS)によって破壊された世界遺産パルミラ遺跡の破壊前のかつての姿を捉えたものだ。撮ったのは元雑誌編集者の椎根和(しいねやまと)さんだ。

椎根さんは雑誌「Hanako」の初代編集長だった方で、今回の写真は雑誌「リラックス」の編集長を辞めた後の1997年に夫婦でシリア、ヨルダンを旅して、パルミラ遺跡に立ち寄った際に撮影したもので、その時のネガは20年近くも本棚の片隅に仕舞われたままになっていたそうだ。

今年になって、あの時撮影した遺跡がISによって破壊されたことを新聞記事で知り、銀盤プリントの写真だけを扱うギャラリーに相談し、今回の写真展が実現したのだネ。
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風景の切り取り方が上手く、さすが編集者だナァと唸ってしまった。

椎根さんは、この遺跡の前に立ち、「何も考えないで撮る」という理想的な心境になったそうだ。2400年前の荘子の教え「分別にとらわれるな!」「逍遥遊」(しょう よう ゆう=さまよいながら遊びなさい)と重なったと云う。

昔、映画「アラビアのロレンス」を観た時に実際のT.E.ロレンスに興味を抱き、イギリスの作家コリン・ウィルソンが書いた「アウトサイダー」を読んだことがあった。もう随分前だが、その頃はこの目でパルミラ遺跡などを見て回りたいと思っていたっけ。椎根さんの写真を眺めていたら、その頃のことを思い出してしまった。
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椎根さんと初めてお会いしたのは、門前仲町の酒場『大坂屋』だった。確か氏が「平凡パンチの三島由紀夫」を出版されたばかりの頃だったかナ。今回、ギャラリーで久しぶりにお会い出来たが、74歳とは思えないほど元気そうだったナァ。

僕もあんな風に素敵に歳をとりたいものだと思った次第でアル。
by cafegent | 2016-09-23 17:58 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
今朝の東京は朝から強い雨が降り続き、肌に当たる風も急に秋らしくなったようだ。

季節を72種に分けて表す七十二候では「鶺鴒(セキレイ)鳴く」の季節となった。長い尾を揺らしながら、チャカチャカチャカと早足で歩くセキレイの姿は実に美しい。
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我が家のベランダの前の屋上では、生まれて間も無い幼鳥の子にエサを与える親のセキレイに心を奪われてしまった。

この鳥の歴史は古く、日本書紀ではイザナギとイザナミが契りの交わし方が判らず、セキレイが尾を上下に振る姿を見て、なるほど!こうやるのか、と察したワケだ。こうして、無事に我が国の神様は男女の交わりを覚えたのだネ。

僕の住む街にも少しずつ秋の渡り鳥が旅の途中に訪れるようになった。
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カッコウの仲間であるツツドリも桜の木の毛虫を求めてやって来た。
鼓を打った様なポンポンと聞こえる鳴き方が特徴的なので筒鳥と名が付いているのだヨ。
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また昨日は今季初のキビタキやコサメビタキなどの小鳥も観ることが出来た。
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もう少し秋が深まれば、もっと色々と見られるだろうナァ。
    ◇           ◇           ◇
閑話休題。

9月4日の日曜日、僕の地元武蔵小山にて新しい本の出版記念頒布会を催した。毎年、この時期は祭りが開催されるのだが、決まって土砂降りとなる。今年も前日まで大雨の予報が出ていたので、雨対策などを考えながらヤキモキして準備していたのだが、午後になったら見事に晴天となってくれた。

今回は僕が毎晩世話になっている老舗の居酒屋『牛太郎』の休みの日をお借りしての会となった。
地元に本社を構えるハイサワーでお馴染みの博水社さんがハイサワー缶や新作のハイサワーハイッピーなどをご提供して頂き、三重の宮崎本店さんからはキンミヤ焼酎を届けて頂いた。

そして、当日の酒の肴は、武蔵小山の名店『長平』と『豚星』より、多くの料理をケータリングして頂いた。
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午後2時からの開催だったが、気の早い呑んべいたちが続々と集い、1時過ぎから酒宴が始まってしまったのだナ。
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キンミヤを提供してくれた宮崎本店の東京支店長、伊藤盛男さんも早々に駆けつけてくれた。
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酒が取り持つ絆は強いネ!本当に感謝感激だ。

普段は椅子席の店内だが、長椅子を全て外に出して立ち飲みスタイルにした。
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20人が定員の店内もスタンディングだと倍の人数が入るのだネ。エアコンの無い店内だが、皆さん和気藹々と酒と料理を楽しんでくれていたようだ。

また、祭りの日と云うこともあり、近隣の方も外呑みを大目に見てくれた。
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快晴の秋空の下、続々と人が集まり、用意した100冊の本も1時間ほどで完売してしまい、後はいつもの顔見知りの酒宴となったのだネ。それでも、商店街の書店で本を買い求めて来てくれた方も居たり、感謝するばかりだったナァ。
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ハイサワーの三代目、田中秀子社長も来てくれて店主の新井城介さんと一緒にパチリ!
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この日は久しぶりに会う旧友たちも多く集まってくれた。
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新宿『GOLD FINGER』のチガちゃんも駆けつけてくれたし、大井町のテキーラバー『Gatito』のユカチンも来てくれた。
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渋谷呑んべい横丁からもバー『Cruva』のヨッさんや常連仲間が集ってくれた。
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少し、ご無沙汰していたから嬉しかったナァ。
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こちらは、神保町『兵六』の仲間たち!
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また、京成立石からも『宇ち多゛』仲間の暁兄貴が祝いに来てくれたし、酒朋マサト君も『宇ち多゛』からの花を届けてくれた。
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本当に嬉しい限りだ!
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快くお店をご提供してくれた城さん、本当にありがとうございました!

午後5時までの開催だったが、氷や酒が足りなくなってしまいみんなに買いに走ってもらったりして、助かったナァ。
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3時間ちょっとの会だったが200人近くの方々が集まってくれたネ。
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皆さん、本当にありがとうございました!

今回、会を手伝ってくれた酒朋の宮崎クン、ありがとう!
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渡部クンも沢山の方を連れて来てくれてありがとうネ〜!
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白タオルを巻いて頑張ってくれた堀部さん、テキパキと酒をさばいてくれた田中こずえちゃん&モリンコこと森一起さん、本当にありがとうございました!
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そして、ずっと準備をしてくれて、当日も暑い中コロッケを100個以上も揚げてくれた、我がカミサンに感謝デス!

何もトラブルもなく無事に会も終了し、皆さんムサコの日曜ハシゴ酒へと向かっていった。
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駅前の商店街では祭囃子の音色に乗って、威勢よく神輿を担ぐ熱気が漂っていたネ。

さぁ、僕も頑張って本の宣伝をしなくちゃナ!
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日本の街角酒場で呑み語らう―いい酒と人情ふれあい―
by cafegent | 2016-09-13 10:57 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
リオオリンピックも残すところ数日となったネ。昼間は高校野球、深夜はオリンピックとテレビに向かっている時間が長くなっている。馴染みの酒場も盆休みが明け始めているので、夕暮れからは街へ繰り出しすようになった。

暦では立秋を過ぎているが、東京は毎日暑い日が続いているのだナ。
昨日の午後も突然の豪雨に行く手を阻まれて、商店街の軒下で雨宿りをすることになった。
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酒場まで目と鼻の先なのだが、傘など役に立たないほどの強い雨に足が止まってしまったヨ。だが、5分ほど経った頃にはスーッと雨も上がって雲間が途切れたのだナ。

午後3時、酒場の先輩たちが集う時間帯に合わせて、武蔵小山『牛太郎』の暖簾を潜った。
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店主をグルリと囲むコの字のカウンターには古参のご常連さんが皆それぞれの定位置の席にて酒を愉しんでいる。そう、この日は来週発売になる僕の新しい本のご挨拶に伺った次第でアル。

瓶ビールの大瓶を頂き、先ずは乾いた喉を潤すのだナ。クゥーッ、旨い!一気に飲んだら、こめかみがズキンと痛くなった。おぉ、この痛みも快感なのだナ。雨が上がったら、少し涼しい風が吹いてきた。冷房の無い「牛太郎」の店内では、団扇や扇子が必須アイテムだが、雨上がりの風が暖簾の隙間から流れ込み、皆の団扇を扇ぐ手が止まったのだネ。

ビールを飲み終えた頃に、店を手伝う高橋さんから日本酒を戴いた。店のご常連さんが熊本に帰省した際に土産に持参した地酒とのことだった。安酒だから銘柄なんてイイよ、と云いながら高橋さんに手渡していた酒だったが、一人で呑むより、みんなで呑もうよ、と僕らにも振舞ってくれたのだナ。
お二人に感謝しながら、旨い酒を堪能した。
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あぁ、ハイサワー・ハイッピーも旨いナァ!地元で飲む地元の酒のなんと美味いことか。

さて、そんな訳で、ちょいと宣伝を!

僕の新しい本が、来週23日頃から書店に並び始めるのだヨ。前回の本は日本各地の漁港を巡り、地魚を食べ歩いた旅行記だったが、今回は日本各地の酒場をハシゴして歩いた酒場探訪記でアル。
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足かけ3年を費やして北海道から沖縄まで全国32都市の酒場を巡り、お店の方々やお客さんたちとの一期一会を綴った酒場探訪は、皆さんに『旅呑み』の醍醐味を味わって戴けるものと思っております。
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今回は挿絵も多く、すべてを自分で手描きしました。
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店主やお客さんたちとの出会いを描いたので、こちらも楽しんでみてくださいナ。
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日本の街角酒場で呑み語らう―いい酒と人情ふれあい―
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今回は前回よりも100ページも多く、とても読み応えのある内容で、毎晩ナイトキャップを飲みながら「旅呑み」を愉しむも良し、出張や旅行の列車の中で、その街の章を読んでも楽しいひと時を味わえることでしょう。

今回、新作の発売を記念して、僕の地元武蔵小山にてささやかなお披露目会を催すことになりました。ムサコを代表する老舗居酒屋『牛太郎』の場所をお借りして、新作本の販売会を致します。

今度の本は1冊1,728円(本体価格1,600円)ですが、この日に限り税抜きの1,600円にてご提供いたしますので、この機会に是非!

この日はムサコの酒場『長平』と『豚星』のお料理と地元・博水社のハイサワー及びハイサワー・ハイッピーをご用意いたします。

グラスを片手に本を手に取って頂けたら幸いです。また、夕方からは地元の祭りの神輿がムサコの街を威勢良く回ります。ムサコは日曜日も開いている酒場も多数あるので、お披露目会の後にハシゴ酒を楽しんでくださいナ。
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      日時:2016年9月4日(日)14時〜17時
    
      場所:武蔵小山『牛太郎』 品川区小山4-3-13

※当日は、立ち飲み形式になりますので、軽装にてお越し下さい。
尚、準備の関係からご参加頂ける方は、お手数ですが、ご一報頂けると有り難く存じます。

小西メール cafegent524@gmail.com
または、Facebook Line 及び Twitter までお願いします。

では、皆さん、お会いできることを楽しみにしております!CHAO!
by cafegent | 2016-08-19 12:21 | ひとりごと | Trackback | Comments(2)
連休の中日、上野の東京都美術館にて「ポンピドゥーセンター傑作展」を観た。
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連休の最中なので、先日の伊藤若冲展の様に長い行列が出来ているかと思いきや、来館者数も比較的少なくてスムーズに会場内を回ることが出来た。
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パリのポンピドゥーセンターを訪れてからもう20年程が経っていたが、久しぶりに観ることが出来た作品も多く、時の流れと年齢を重ねた自分の作品との対峙を感慨深く感じながら一点一点をじっくりと鑑賞したのだナ。

今回の展示はとても面白かった。1906年から1977年までの間に発表された絵画、写真、彫刻、映像、グラフィックデザインなどを1年1作家の1作品を時系列に展示していることだネ。その年その年に世界で起きた出来事を思い浮かべながら作品を眺めていると、作家の想いなども伝わってくるかのようだった。

1961年のブースではクリストの作品「パッケージ」が展示されていた。とても小さな作品だったのだが、観た瞬間に1991年に茨城まで見に行った「アンブレラ・プロジェクト」の記憶が蘇ってきたのだナ。
物を包む、環境を包む、と云った「梱包芸術」がクリストの長年続けている活動だが、常陸太田市の田んぼに1300本以上もの大きな青い傘が立つ光景は圧巻だった。観る者の遠い記憶まで蘇らせてくれた本展覧会の企画は、とても素晴らしい。

デュシャンやシャガール、フジタと共にアヴェドンの写真やデュビュッフェのポップな作品を各年1作家に絞り、20世紀の芸術と云う斬新な切り口で展示構成したキュレーターのクリエイティヴィティに拍手を送りたい。

見応えのある展覧会を堪能し、美術館内に在るミュージアムショップにて1枚のポストカードを購入した。会場では、1926年のブースに架けられていたロベール・ドローネーの作品「エッフェル塔」のポストカードだ。
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久しぶりに拝見した「エッフェル塔」だが、観た途端に笠松紫浪の木版画「東京タワー」と照らし合わせてみたくなったのだナ。
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笠松紫浪の新版画は1959年に発表されたもので、前年に竣工したばかりの東京タワーをモダンに表現していた。笠松もドローネーのエッフェル塔を見ていたのかナァ。ハテ?
       ◇             ◇             ◇
上野の東京都美術館を出て、藝大前を歩き谷中へと散策した。
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7年前に復活した根津の『カヤバ珈琲』では、いつもながらの長い行列が出来ていたネ。
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銭湯を改築したギャラリー『スカイ・ザ・バスハウス』など谷中エリアにも新しい風が吹いているのだが、昨年オープンしたばかりの『谷中ビアホール』も賑わいを見せていたナ。
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昭和13年に建てられた古民家三軒を保存して生かそうとショップや事務所が入居した複合施設『上野桜木あたり』として営まれているスペースだ。
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店内で香ばしく燻されているスモークを肴にオリジナルの谷中ビールをゴクリ!
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あぁ、エールビール特有の旨味が爽快だ。
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汗も引いたので、夕焼けだんだんを歩いた。
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海外からの観光客も多く真っ直ぐ歩けない程に商店街は人で溢れていたナ。左右に点在するコロッケやメンチの店も大人気だ。その中で見つけた天ぷらの惣菜屋さんで紅生姜の天ぷらをゲットして買い食いだ。大阪の紅生姜の串カツともまた違う味わいでまたもやビールが欲しくなってしまったヨ。

午後3時を回ったので、JR日暮里駅から高田馬場まで移動した。目指すは、西武新宿線の野方駅だ。午後4時口開けのもつ焼き『秋元屋』では、馴染みの顔が集まっていたナ。

先ずは生ビールを頂こう。
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クゥーッ、最高だ!キンキンに冷えたビアジョッキに程よい温度の生ビールが絶妙だ。喉をクィクィと流れ落ちていくのだナ。

さて、焼き物は何にしようか?此処は焼き豚のみならず、焼き鳥の串も豊富なので、気分で選べるのが嬉しいのだナ。
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そして、今回はタン塩、豚バラ塩、レバー味噌からスタート!

ビールの次はホッピーだ!
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金宮焼酎とホッピー、それにジョッキも冷えた三冷ホッピーは爽快だ!
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インゲンを肴に酒がススむススむ。

よし、自家製つくねをタレで焼いて貰い生ピーマンに合わせるのだ。
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半分に割ったピーマンに焼きたてのつくねを押し込めば、勝手にピーマン肉詰めとなる訳だナ。おぉ、むふふ!な美味さだネ。
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秋田の酒蔵山本が造る純米吟醸「白爆 ドキドキ山本」の夏限定のブルーラベルはリンゴ酸が効いた酸味の有る夏らしい酒だったナ。
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鶏のレバーをタレで焼いて頂き、日本酒に合わせてみた。

「秋元屋」もいつの間にか満席になり、外にも席を待つ人たちが居たので、僕らも引き上げることにした。ご馳走さまでした!また、来週ネ。

店を出て、野方から高円寺へと歩く。クルマの往来が激しい環七通りを避けて、裏通りを進み早稲田通りへと向かう。みずほ銀行の脇を折れれば多くの店が軒を連ねる商店街だ。
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餃子の名店「赤天」や「カレーハウス コロンボ」、大衆酒場「バクダン」などが並ぶ一角に謎の酒場が在るのだナ。
それは、日曜だけ店を開く『その場しのぎの酒場』でアル。
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我が酒朋のシンゴ君が一人で切り盛りする酒場は、最近の僕らの「秋元屋」からの流れの定番となっている。各地のラーメンを食べ歩き、自身でも製麺機を持ち日夜ラーメン作りを探求しているだけあって、彼の自慢の手打ちラーメンが酔い覚ましの〆にもってこいって訳でアル。

シチリア産のレモン果汁をたっぷり使ったハイサワーを頂いた。あぁ、日々馴染んだ酒は旨いナァ。
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パクチーの効いたキーマカレー風煮込みも良い酒のツマミだネ。

そしてコレが、人気のメニュー「二郎のアタマ」だヨ。
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もやしとチャーシューにニンニクが効いて、美味いのなんの、南野陽子!なんちて。ハイサワーがクィクィと空いていく。
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酒朋マタェモンさんも「秋元屋」から移動してきたし、写真家のまき姐さんも登場だ。
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ダンディさんもイイ感じで酔っ払っていたネ。この日の〆のラーメンは、クリガニで取ったダシの冷やしラーメンだった。
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北海道では毛ガニよりも美味いと言う方も多いクリガニだけに、良いダシが出ていたナ。

連休の真ん中、こうして野方から高円寺の夜が更けていったのでアル。
by cafegent | 2016-07-19 13:29 | ひとりごと | Trackback | Comments(1)
暦では「小暑」を迎えたが、東京はまだ梅雨が明けず毎日鬱陶しい湿度に悩まされているのだナ。

それでも、近所の花屋で売られている鈴虫の音色を聴くと、どことなく涼を感じることが出来る。子供の頃は、街路樹の足元から自然の鈴虫が啼く声が響いていたが、今では全く聞こえなくなったネ。

毎朝歩く公園では、樹々の彼方此方から蝉の声が響き始めた。
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     別るるや夢一筋の天の川      漱石

先週は「七夕」だったネ。漱石が詠んだこの句だが、本人は特別な意味は無いと記述しているのだが、彦星と織姫の愛おしい別れ時、空に一筋の天の川が流れていた、と実に美しく詠んでいると思うのだナ。
僕は、病床に臥せっていた親友の正岡子規を見舞いに行ったときの別れ際の寂しさを彦星と織姫の別れに重ねているように思えてならない。

さて、そんな七夕の夕暮れ、僕は恵比寿ガーデンプレイス脇に在るサッポロビールの本社ビルに居た。
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今回は、酒場情報サイト「Syupo」を運営し、全国の居酒屋を日々訪れ続けている酒場巡りの強者(ツワモノ)女性、塩見なゆさんに誘われてサッポロビールが誇る「サッポロラガービール」を語る会に参加したのだナ。
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サッポロラガー、通称「赤星(アカボシ)」は、近年のビールとは違い、あえて熱処理をしているビールとして販売している。普段、赤星は小売店での販売はなく、居酒屋など飲食店を中心に業販がメインとなっているのだネ。それが今年、サッポロビールの創業140周年に当たり「ビール強化元年」と銘打ってコンビニエンスストアを中心に「サッポロラガービール缶」を数量限定で販売することになったのでアル。
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この日は、僕を含めた酒場と酒をこよなく愛するブロガーさん達27名を招いて「赤星」に関して大いに語り合うこととなった。サッポロビールの社員さん達が酒の肴を用意してくれて、赤星を存分に酌み交わすことが出来た。

僕の幼馴染が長年サッポロビールに勤めていて、北京支社長を経て本社にてワイン事業部長をしていた時期があり、仕事でも大変世話になっていた。故に彼と酒を飲むときは決まって「カンパーイ、サッポロッ!」が乾杯の音頭だったのだナ。サッポロビールの社員は全員がこの掛け声で酒を酌み交わしていることだろう。
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だが、今回は違った。サッポロラガービールのブランド戦略を担う担当の武田氏の発声は「カンパーイ、赤星!」であった。
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では我々も、と参加者全員が「カンパーイ、アカボーシッ!!」と元気いっぱいな声が七夕の夜に響き渡ったのでアル。
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参加者がそれぞれに赤星が飲める酒場を5か所紹介し、集計して人気の酒場が発表された。
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票数で一番人気だったのは、4名が票を入れた赤羽の「まるます家」と南千住の「丸千葉」、十条の「斉藤酒場」そして溝の口駅前の「かとりや」だったネ。祐天寺の「ばん」や東立石の「四ツ木製麺所」も人気だったナァ。
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今回の限定サッポロラガービール缶は、表には馴染みの赤星ラベルが記されているが、裏面に向けると1877年発売当時のラベルを再現してデザインされていた。
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こりゃ、なんともイキな計らいだネ。

この日は久しぶりに「酔わせて下町」ブログの藤原さんや「瓶ビール班長の飲み歩き日記」の會田さん等とも会うことが出来た。
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また、角打ちをこよなく愛するブログ「角打ち太郎!!」のジャイアント佐藤さんや「焼きそば名店探訪録」ブログの塩崎さん等々、新しいブロガーさんとも知り合うことが出来た。
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七夕の夕べ、発売前の赤星缶も飲ませて戴き、実に楽しいひと時を過ごさせて貰ったナ。サッポロビールの皆さん、そしてなゆちゃん、ありがとうございました!感謝多謝!

「赤星探偵団」の公式サイト
by cafegent | 2016-07-15 12:11 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
今朝の東京は薄ねずみ色の空が広がり、開け放たれた窓からは湿り気を帯びた重たい空気がぬるりと流れ込み僕の躯にまとわりついた。
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こんな時、僕は冷たい飲み物よりも敢えて温かいものを飲むのだナ。

珈琲豆の瓶の蓋を開けると、深煎りの豆の香りが僕の鼻腔を刺激する。この時点でもう寝ぼけていた僕の躯がシャキッとするのだ。そして、ミルで豆を挽きペーパーフィルターの端を交互に折り、ドリッパーにセットして挽きたての粉を入れる。お湯がふつふつと湧いたら火を止めて、少し休ませて沸騰した湯が静かになるのを待つのだ。温度が下がり、熱い薬缶の口から水蒸気が飛び散らなくなったら、ゆっくりとお湯を注ぐのだナ。少しの間だけ蒸らしたら、再び上から湯を落としていく。
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キッチン全体に珈琲の深い香りが漂い始め、鬱陶しい梅雨の空気を何処かへと追いやってしまうのだ。今日はどのカップで飲もうか。大きなマグにしようか、それとも先日手に入れた古い蕎麦猪口で頂こうか、などなどと思案するともうすっかり頭も冴え出しているのだナ。
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朝から原稿書きや挿絵描きなどで根を詰める時は、ガブ飲み出来るように大きなケメックスのコーヒーメーカーでたっぷりと珈琲を淹れるのだ。朝の一杯をゆっくりと愉しみたい時は陶製のドリッパーを用いてカリタ式で一杯分を淹れる。あぁ、朝のちょっとした儀式で快適に目覚め、仕事場へと向かうことが出来るのだ。
     ◇           ◇           ◇
ムクゲやタチアオイの花が咲き、東京の街に彩りを添えているネ。
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今月の30日は「土用の丑の日」だネ。僕は6月ぐらいから鰻を食べる機会が多くなる。
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近所に美味い鰻を焼いてくれるフグの店が在るので、割とお邪魔しているのだネ。
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大好きな平松洋子さんが雑誌「dancyu」にて連載していたエッセイを単行本にまとめた「鰻にでもする?」の中に、本のタイトルにもなっているエッセイを久しぶりに読み返してみた。僕は、鰻をより一層美味しく戴くために、よくこの文章を読み返すのだ。
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《家庭で7月の終わり、母親の「暑いから今日は鰻にでもする?」の声に家族全員が沸き立つのだ。滅多に出前など取らない家なので、母が鰻屋まで足を運んで蒲焼を買ってきて、自宅でうな丼に仕立てる。この時ばかりは丼に蓋がしてあって、ご馳走気分を盛り上げてくれる。

家で食べる外の味。それは、ふいに巻き起こった風がおだやかな水面を叩き、右に左に波紋の連鎖を広げる。日常に、うれしい風穴が開く。》

あぁ、なんて素敵な文章なのだろうか。単純な僕は平松さんのエッセイの甘いワナにハマり、登場した食べ物を求めて出かけたり、調理道具などを買って来たりする。そんな自分も大好きなのだけれどネ。

そして平松さんは、こう締めくくる。

《鰻は、いくつになってもそわそわする。白焼き、蒲焼き、うざく、肝吸い。または鰻丼、鰻重。おとなのごほうびは鰻で決まりだ。
だから目下の者を労ってあげようというときも、鰻ほどぴったり来るものはない。》

さて、今日も昼飯は鰻にしようかナ。
by cafegent | 2016-07-13 10:39 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)