東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

カテゴリ:ひとりごと( 457 )

一昨日は月がいつもよりも大きく見える「スーパームーン」が観測されたネ。窓を開けて夜空を眺めると雲が割れて美しい満月が現れた。

余り期待したほど大きくは見えなかったが、それでも美しい夏の月だったナ。
b0019140_1155027.jpg
地球を周回する月の軌道が楕円なので、地球に一番近くなった時に満月を迎えるとスーパームーンになるのだとか。

一眼レフで撮影しても廻りが真っ暗闇だから比較する物がなくただの満月にしか見えなかったのだネ。
b0019140_11551184.jpg
今年は9月8日が「中秋の名月」だ。秋の空に浮く美しい月を眺めながら一献やりたいものだネ。

一年の季節の移ろいを72に分けて表した「七十二候」では、今は「涼風至」(すずかぜ、いたる)の頃。涼しげな秋風がそろそろ立ち始める時季と云う訳だ。台風の影響もあって、ここ数日は夜窓を開けていれば涼しい風が流れ込み寝苦しいおもいをしなくて済んだ。

このまま立秋が過ぎてお盆を迎え、涼しい日が続いてくれると良いのだが。
     ◇           ◇           ◇
昨日、本屋さんに立ち寄ったら雑誌「popeye」がサンドウィッチ特集を組んでいた。ポパイなんてもう数十年も買っていなかったが、思わず手に取りページをめくっていたら、大好きな店のサンドウィッチなども乗っておりスグにレジへと足を運んだ。
b0019140_1233931.jpg
家でゆっくりと誌面を眺めていると大好きな「パレスホテル」のクラブハウスサンドや京都「グリル富久屋」の海老サンドも出ているではないか。旧友関口クンの「関口ベーカリー」のパンも紹介されていた。
b0019140_1244024.jpg
関口クンとは久しく逢っていないが、元気そうで何よりだナ。

東京に出て来た頃から僕が一番好きなサンドウィッチは代官山に今も在る「トムス・サンドイッチ」のBLTサンドでアル。
b0019140_1252848.jpg
分厚いパンをトーストしシャキシャキのレタスとトマト、そこに乗る厚切りのベーコンの香ばしいことったら。もう、堪らん旨さなのだネ。
ただ、当時から値段が高かった。就職したての薄給の時代でアル。たまのデートの時に此処を訪れるのが、何よりも贅沢だと思っていた。

当時、サンドウィッチが二千円近くもするなんて、ホテルぐらいしか考えられなかったのだが、ホテルでは味わえない、見られない手作り感が堪らなく僕の心を惹き付けたのだナ。ガールフレンドを連れて行かないときは、思いっ切り好きなサンドウィッチを選ぶのだ。そう、一人贅沢なのだ。ホットコンビーフサンドだったり、たまごサンドとチキンサラダサンドのW注文をしたりネ。

最近は殆ど外でサンドウィッチを食べる機会が無くなったので、もっぱら自分で作って近くの公園で食べることが多い。梅雨前の清々し季節や初秋の風が吹き出した時季が一番良い。外で食べるサンドウィッチほど美味い物はないと思っている。
b0019140_1273011.jpg
先日、パンを厚切りにし過ぎてカリッとトーストしたところへ、これまた分厚く切ったベーコンを載せてBLTサンドを作ったら、豪快な大きさになってしまった。
b0019140_12724100.jpg
公園のベンチで口を大きく開いて食べたら、最高に美味かった。自分でも可成り上出来きな仕上がりだと思ったのだ。
b0019140_1274556.jpg
長年トムスサンドイッチで味わった味を再現してみたのだネ。

だが、半分も食べ切らないうちに前歯がグキッと音がしたのだった。
そう、余りにも分厚すぎたので差し歯が取れてしまったのだ。
b0019140_128127.jpg
こうなったら、開き直るしかない。前歯など気にせずに野菜スープを味わい、冷えた缶ビールで青空の下のピクニックを堪能したのでアル。

あぁ、日記を書いていながら「トムスサンドイッチ」の味が浮かんで生唾が出て来た。お盆の間にでも久しぶりに代官山まで散歩に出掛けるとしようか。
by cafegent | 2014-08-13 12:10 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
二十四節気では「大暑」を迎えている。東京も梅雨が明けた途端、暑い日が続いているネ。四国では集中豪雨の被害が出たり、沖縄では台風11号が接近して今週にも暴風域に入るらしい。
b0019140_0432515.jpg
季節を72に分けて表す「七十二候」では昨日までが「土潤溽暑」(つちうるおうて、むしあつし)の頃。溽暑(じょくしょ)なんて言葉、絶対に書けないよネ。いや書けないどころか、読めないか。僕も辞書を引くまで判らなかったのだ。

で、その「溽暑」だが、湿度の高い蒸し暑さのこと。バス停でバスを待つ間、モワッとした熱波が顔をなぶり、空は雲に覆われているのにも関わらず蒸し暑く、腕の毛穴から汗が吹き出して来る、そんな暑さだナ。

そして今日からは「大雨時行」(たいう、ときどきふる)の季節となった。時として大雨が降る時季だネ。東京もモクモクと入道雲が広がり、時折夕立が降る。夏の暑い日の夕暮れ時、ザーッと勢い良く降る雨は実に気持ちが良いのだナ。夕立は2、30分も辛抱すれば止むし、雨上がりの地面には少しだけ涼風を感じることができる。雨上がりの雨の匂いもまたビールの良いアテになる。
b0019140_0471986.jpg
以前、知り合いの骨董屋に素敵な印籠が入ったと聞いて見に行ったことがある。黒く漆が塗られた印籠の表では寺の山門の軒下に武士や商人、百姓たちが一緒になって雨宿りをしている絵が描かれている。裏を返すと、上部の蓋には雲に乗った鬼、下部には桑の野原に鬼が落ちて尻に桑の葉が刺さっている鬼が描かれていた。

随分と細かい絵だが、人々が身分を越えて仲良く雨宿りする構図が素晴らしく、また雨を降らす鬼が桑の原に落っこちた図案は、雷除けのおまじないの「くわばら、くわばら」を表しているのだネ。

その昔、太宰府に流された菅原道真公が死んで「雷神」と化して、復讐を遂げた。この時、道真公の故郷に在った桑原にだけ、雷を落とさなかったから庶民たちが「くわばら、くわばら」と唱えるようになったと云われている。また、先程の印籠の絵にあるように調子に乗って雷を落としていた鬼が地上に落ちた際に尖った桑の葉にお尻を刺されて泣いて逃げたから、と云う説も有るそうだ。

あの印籠、値段が88万円もしたので僕は諦めたのだが、もう一度観てみたくなった。
      ◇           ◇           ◇
閑話休題。

先日、米子空港で飛行機を待つ間、専用ラウンジで手にしたANAの機内誌「翼の王国」に弘前の珈琲文化の記事が出ていた。それを読んだせいか無性に弘前で珈琲が飲みたくなったのだ。

そんな訳で上野から高速バスに乗り込み、弘前へと向かった。途中三回程休憩所に立ち寄ったのだが、さすがに9時間半の旅は疲れたなぁ。
b0019140_0512317.jpg
福島を過ぎた辺りで落雷の音が響き、前のクルマが見えない程の集中豪雨に見舞われた。バスの運転手さん、慣れたものでまったく前が見えない中ちゃんと車間距離を保ちながらバスを走らせていたナ。

暫く進むと雨が上がり、とても美しい虹を車窓の向こうに見ることができた。
b0019140_050992.jpg
福島、仙台、岩手と走り抜けて午後19時半、バスは弘前へ到着。バスターミナルを出て5分ほど歩くと、もう祭りの響きが聞こえて来た。羽州街道は車が入れぬように交通規制が敷かれ、沿道には「ねぷた祭り」の見物客が大勢座り込み酒宴を繰り広げていた。
b0019140_0552062.jpg
この時期、津軽地方では町村ごとに「ねぶた」祭りが催される。一番有名なのは青森市の「ねぶた」だネ。今回、僕が訪れたのは弘前市の「ねぷた」、そして五所川原市の「立佞武多(たちねぶた)」が有る。弘前のは「出陣」を表し、五所川原のは「合戦」を表している。そして青森は「凱旋」だそうだ。

丸く大きな「剛情張大太鼓」が夜の街に現れた。
三代藩主の信義公が「津軽には十尺もの大きな太鼓が有る」と大ボラを吹いたことから、この大太鼓が始まったと云う。
b0019140_0524413.jpg
今は直径4mもあるこの「津軽剛情っ張り大太鼓」が「ねぷた祭り」を大いに盛り上げるのだナ。
b0019140_0534171.jpg
それに続いて、可愛い子供会の扇ねぷたや金魚ねぷたが練り歩く。
b0019140_12353.jpg
「ヤーヤドーッ、ヤーヤドーッ!」の掛け声と共に沢山のねぷたが続々やって来る。通りの商店街はこぞって冷たいビールやつまみを販売している。あぁ、夜空に輝く美しい扇型のねぷたに掛け声を掛けながら飲むビールは最高に美味い。
b0019140_102658.jpg
弘前のねぷたは、大きな扇型の正面の鏡絵に「武者」、背面の見送り絵に「美人絵」が描かれているのが特徴だ。
b0019140_103739.jpg
それを載せる土台には津軽家の家紋である牡丹が描かれているのだネ。

威勢の良い男衆たちがクルクルとねぷたを廻しながら進んで行く。
「ラッセラーッ、ラッセーラーッ!」とハネトが飛び跳ねる青森のねぶたも迫力満点だが、初めて観た弘前ねぷたも圧巻だったなぁ。
b0019140_152225.jpg
末広がりで縁起のよい扇型のねぷたは大小合わせて約80台が繰り出すのだ。城下町ならではの勇壮さと夜空に浮かぶ美人絵の艶やかさが夏に相応しい幽玄な祭りだった。

熱気溢れた祭りの喧噪から逃れ、一休み。
b0019140_16279.jpg
この日は偶然にも東京から友人夫妻が来ていた。僕の30年来の友人で広告の仕事仲間でもあるK夫婦が実家に里帰りとのことで弘前に戻って来ていたのだネ。良い酒場が多い「かくみ小路」で合流し、先ずは僕が行きたかった喫茶『ルビアン』に寄ることにした。

無骨な顔をしたマスターが独り、カウンターで珈琲を煎れている。
b0019140_18770.jpg
明治時代にはキリスト教の宣教師が多く暮らし、学問の街として知られた弘前は今でも洋館やモダンな教会が多く残っており、ハイカラな文化が宿っていた。

そんな弘前では、幕末の藩士も苦い珈琲を病の予防薬として飲んでいたらしい。今から約160年前の安政二年、蝦夷地(今の北海道)の警備に派遣されていた弘前藩士は、幕府から配給された珈琲を薬として煎じていたらしい。遠い長崎の出島にもたらされた珈琲は、蘭学者など極少数の人達だけに飲まれていたが、弘前では普通の人々たちまでもが飲んでいたそうだ。
b0019140_1114748.jpg
此処『純喫茶ルビアン』は、水出し珈琲が評判だ。夜更けまで開いているのも、酒の後の一杯に嬉しい限りでアル。
b0019140_110542.jpg
此処はナポリタンとピラフが旨いと聞いていたのだが、今回は珈琲のみにした。

友人のカミサンはパフェーを頼んでいた。
b0019140_1101936.jpg
珈琲も実に丁寧に淹れるのだが、無骨な店主の赤石さんが丁寧に作るパフェーは昭和の香り漂う一品だった。
b0019140_1103364.jpg
この夜のねぷたも、もう終わりの時刻だ。弘前の街では、この日から一週間「ヤーヤドーッ!」の掛け声と共に街が熱気に包まれる。

さて、そろそろ酒場へと繰り出すとしようかナ。
by cafegent | 2014-08-05 01:15 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
今日の東京は梅雨らしいシトシトとした雨が降っていたネ。
b0019140_17284611.jpg
暦を表す七十二候では「腐草為蛍」(くされたるくさ、ほたるとなる)の季節。腐った草が蒸れて、蛍が現れる時季が来た訳だ。

今年もそろそろ目白の「椿山荘」の水辺の蛍が夕闇に光を放つ季節がやって来たのだネ。
b0019140_1730398.jpg
ふんわりと闇を舞う光は、とても幻想的だ。時折、橋の欄干にとまった蛍に手を近づけると手の上に乗って光ることがある。
b0019140_17295148.jpg
そんな体験をすると、毎年蛍に会いたくて目白まで足を伸ばしてしまうのだナ。

       大蛍ゆらりゆらりと通りけり    一茶

     ◇            ◇            ◇
先日、仕事で北海道へと出掛けてきた。早朝の羽田空港は、人も少なく搭乗手続きもスムーズに済み、ゆったりと朝ビールを楽しんだ。

朝6時過ぎの飛行機も空いており、機中でも缶ビールをゴクリ。揺れも少なく、順調に飛行している。

1時間が経ち青森上空を過ぎて、旅客機の翼が北海道へと入って行く。晴れ渡った空から眼下を望むと苫小牧港が見えた。
b0019140_17323490.jpg
もう少ししたら、降下するのだナ。

千歳空港から列車に乗り、そのまま釧路へと向かった。
b0019140_17331060.jpg
途中の駅で苫小牧名物の駅弁「いくら弁当」とサッポロクラシックのロング缶を購入。
b0019140_17332460.jpg
さぁ、居酒屋特急「スーパーおおぞら号」の出発だ。

この弁当、明治43年創業の老舗「まるい弁当」が作っているのだナ。時々、東京駅の駅弁屋にも入るので、買うことがある。
b0019140_17333554.jpg
プチプチのいくらの醤油漬けが本当に旨いのだ。煮帆立と椎茸をアテにビールをゴクリ。そして、いくら飯をかき込むのだ。あぁ、むふふの美味さ。これぞ旅の楽しみだネ。

北海道は、ちょうど桜の季節。車窓から花見を愉しみ、角ハイボール缶も空いた。

仕事を終え、一路札幌へと戻った。この夜は幼馴染みと街へ繰り出した。
b0019140_17381834.jpg
向かった先は、大好きなおでんの老舗『おでん小春』だ。
b0019140_1738277.jpg
鍋前のカウンター席に腰を降ろし、先ずは生ビールで乾杯だ。
b0019140_17384088.jpg
あぁ、至福のひとときだナ。この日は殆ど列車の移動に時間を費やしたので、ビールが潤滑油となって躯が生き返る。

北海道のおでんと云えば、つぶ貝は外せない。
b0019140_17384898.jpg
味の沁みた大根と共に皿に盛ってもらった。
b0019140_1739199.jpg
北寄貝(ホッキガイ)も美味い。三年前に他界した初代の小春おばちゃんの写真にもご挨拶し、ゆったりと旧友と酒を酌み交わす。
b0019140_17401853.jpg
小春おばちゃんの故郷、山形の地酒「六歌仙」をぬる燗で戴いた。
b0019140_17402616.jpg
はんぺんと竹のこのおでんも酒がススむなぁ。

跡を継いだ今のご主人は小春さんのひとり息子だ。店を引き継いで3年が経つが、70歳を越えて漸くお客さんと会話が出来る様になったと苦笑いしていたのが微笑ましい。

お銚子を4本お代わりし、ご馳走さま。次回また小春おばちゃんの写真に会いに来るとしよう。

続いて向かったのは、同じ「克美ビル」に在る老舗の酒場『バーやまざき』だ。
b0019140_17413661.jpg
大正9年、東京は小石川に生まれた山崎翁は、御年93歳ながら今も毎週火・木・土曜の8時から9時まではバーに立つ。札幌の街に初めて本格的なバーを開き、此処から巣立ったバーテンダーは数知れずだ。今、この街で人気の正統派バーの殆どは此処「やまざき」出身者だネ。

混んでいたので、最初はテーブル席に案内された。
b0019140_1745797.jpg
先ずは山崎翁オリジナルのカクテル「サッポロ」を戴いた。ウォッカベースのカクテルだが、アマレットの甘い香りとグリーン・シャルトリューズの独特な味が個性的な一杯だ。
b0019140_1745462.jpg
続いて、サイドカーを戴く。
b0019140_17443511.jpg
うん、相変わらず美味いなぁ。

暫くするとカウンター席が空いたので移動。
b0019140_17474933.jpg
やっぱりバーはカウンターが落ち着くのだナ。
b0019140_1748228.jpg
ギムレットなどを数杯戴き、ご馳走さま。
b0019140_17484392.jpg
この日は、まだまだ夜のススキノを徘徊したのであった。
by cafegent | 2014-06-12 17:49 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
暦では「立夏」を迎え、東京は暖かい日が続いているネ。
b0019140_16215516.jpg
近づく夏の気配を肌に感じながら、新緑の蒼さと心地良い爽やかな風が心地良い季節だ。

季節を72に分けて表した七十二候では、「蚯蚓出ずる」(みみず、いずる)の頃。蚯蚓(ミミズ)が土の中から出てくる時季が来たのだナ。
b0019140_1620217.jpg
   出るやいな 蚯蚓は蟻に 引かれけり

小林一茶が詠んだ句だが、せっかく初夏を迎え土から出たミミズだが太陽の熱に干涸びてしまい蟻に運ばれる様子を描写している。ミミズって切ないナァ、と思うことがある。朝の公園を歩いていても、ムクドリが土から出たミミズを容赦なく捕らえる場面に出くわすことがある。

声を出すこともなく、自分が喰われることも知らないうちに息絶えるのだろう。西東三鬼の句にも、ミミズを詠んだものがある。

   朝すでに 砂にのたうつ 蚯蚓またぐ

何故か、ミミズの句は死した句が多いのだナ。あぁ、切なや。
     ◇          ◇          ◇
黄金週間の最後、千葉の佐倉まで出掛けて来た。
b0019140_160137.jpg
毎年、お弁当を作って『DIC川村記念美術館』にピクニックに行くのだネ。
b0019140_1601484.jpg
この日は晴天にはならなかったが、幸い雨には合わず緑豊かな美術館の敷地で長閑な時を過ごすことが出来た。
b0019140_1602255.jpg
池では睡蓮の花が咲き始めており、カエルが泳ぐ姿も見れた。
b0019140_1603369.jpg
花菖蒲も尾形光琳の屏風絵の如く咲き誇っていた。
b0019140_1604488.jpg
テニスコートのフェンス脇では、黄色や青のあやめの花が沢山咲いていた。
b0019140_1604078.jpg
温かいそら豆のポタージュとナンプラー唐揚げをつまみながら白ワインがススんだナ。

美術館では、『山口長男』(やまぐちたけお)展と企画展『コレクションは語る』を開催していた。
b0019140_1550250.jpg
川村記念美術館は所蔵コレクションも素晴らしく毎年来ても楽しい美術館でアル。

千葉から戻り、武蔵小山駅前に新しく出来た酒場『○佐長平』へ。
b0019140_1557641.jpg
店主は元晩杯屋の店長で佐渡島出身の川上クンだが、魚料理が得意なのでこれからが愉しみな酒場でアル。
b0019140_1621861.jpg
殆どの酒が一杯400円だが、樽出しのスパークリングワインは一杯250円と実に嬉しい価格なのだ。
b0019140_1612593.jpg
『牛太郎』や『晩杯屋』のハシゴに持ってこいの酒場の誕生は、これからも応援しなくちゃナ!
b0019140_1613775.jpg
そして、この日は家に戻り、ゆっくりと菖蒲湯に浸かったのでアール。
by cafegent | 2014-05-12 16:22 | ひとりごと | Trackback | Comments(2)
東京の桜が散り、今はハナミズキが街を素敵に彩っているネ。
b0019140_14205117.jpg
七十二候では「虹始見」(にじ、はじめてあらわる)の頃を迎えた。春の雨上がり、空に美しい虹のアーチがかかる時季だネ。

春は筍やぜんまい、たらの芽などが美味しい季節。近所の魚屋ではメバルやホタルイカが並びだした馴染みの酒場『牛太郎』のご常連さんが近海のワカメを取って来たそうで、お裾分けを戴いた。カミサンがしっかり捌き方を教わっていたので、家で大奮闘していたナ。

下のフサフサした部分がメカブで、茎や葉に分けて調理するのだネ。
b0019140_14215825.jpg
ポーチドエッグと合わせたのも美味しかったが、茎を細かく刻んで胡麻と和えたモノはご飯に乗っけて食べたら何杯でもお代わり出来た。
b0019140_14223391.jpg
柔らかい部分は鶏のささみ肉と和えてあっさりしたサラダ風にしてくれた。

どれも酒がススみ、白飯がススんだ。美味しいワカメをご馳走さまでした。

さて、食のハナシが続くのだが、先日とても面白い本を読んだ。イギリス人のフードジャーナリストが家族を引き連れて日本にやって来て、北海道から沖縄まで列島を縦横無尽に100日間喰い尽くした『英国一家、日本を食べる(亜紀書房翻訳ノンフィクションシリーズ)』でアル。
b0019140_13595374.jpg
札幌はススキノの「らーめん横丁」に始まり、相撲部屋のちゃんこ鍋、新宿思い出横丁の焼き鳥、京都の老舗『いづう』の鯖寿司、高級料亭の『菊乃井』などを兎に角毎日食べ歩くのだから凄い。小さな息子二人も最初は戸惑ったり、ポケモンのフィギュアに誘われて父親の食事に無理矢理付き合ったりしていたが、徐々に日本特有の食文化の魅力に興味を持っていく様子が面白かったナァ。

著者のマイケル・ブース氏と是非ともハシゴ酒がしてみたくなった。
     ◇          ◇          ◇
閑話休題。
b0019140_1465347.jpg
さて、先日西荻窪駅近くの『牛串牛鍋 じげん』にて開催された「酎ハイサミット」に参加させて戴いた。余り内容を深く理解していなかったが、「ハイサワー」でお馴染みの博水社の田中秀子社長や「キンミヤ」の宮崎本店の印田さんとお会い出来るので愉しみだった。
b0019140_1473943.jpg
ハイッ、田中社長とパチリ!

このイベントは「乾杯ポータルサイトSyupo」が主催し、「なゆの東京☆散歩」ブログで日夜酒場巡りに励んでいるなゆさんが企画し、甲類焼酎や割りモノ、新しい飲み方の提案などについて酒場ブロガーの方々とのトークセッションとなった。
b0019140_147488.jpg
静岡の文化「緑茶割り」の飲み方を啓蒙しているお茶の荒畑園の荒畑さんの「富士山緑茶割り」も本当に美味しかったし、酒場ブログ「天上天下酒場独尊」を書いているペニーゆうすけさん、「瓶ビール班長の飲み歩き日記」の會田さんのお話しも愉しく伺った。50人程の参加者の方々も皆さんお酒好きだし、酒場好きの絆が深まるのはイイものだナ。

それにしても驚いたのが、この日参加した僕の酒朋シンゴ君と會田さんが幼馴染みだったことだネ。
b0019140_1491335.jpg
シンゴ君、彼が酒場ブログで人気者だという事をまるで知らなかったらしい。イヤハヤ、世間はこうやって繋がっているのだネ。これぞ酒縁社会なり!
b0019140_1494778.jpg
今回の会場となった『牛串牛鍋 じげん』さんはまだ新しい店だそうだが、ちりとり鍋の味付けが抜群で、これまた酎ハイやハイッピーサワーがススんだネ。
b0019140_1410223.jpg
午後四時、無事にイベントも終了した。なゆさん他、皆さんお疲れさまでした!

そして僕らは『焼きとり よね田』へと移動。
b0019140_14161193.jpg
春の風も心地良く外のカウンターでカンパイ!

どうですか、この白レバー串!
b0019140_14162499.jpg
今は無き渋谷の名店『鳥重』の柔らかいモツを彷彿させるのだナ。炭火のカリッとした部分とレアな部分の絶妙なバランスが見事な串だった。
b0019140_1417152.jpg
限定のリブロースも良かったし、何と言っても最後に出たこのつくねが圧巻だ。
b0019140_1417419.jpg
あぁ、これは病みつくナァ。

なゆさん、會田さん、お疲れさま!
b0019140_14153732.jpg
また、何処かの酒場で吞もうネ。
b0019140_1416616.jpg
午後六時、呑んだくれ御一行は、陽が長くなった西荻窪の街を徘徊したのでアール。
by cafegent | 2014-04-17 14:23 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
昨日の雨で桜も可成り散ってしまっただろうか。目黒川では散った花びらで見事な花筏(いかだ)が出来ていた。仕事場の隣りの民家の玄関では花海棠(ハナカイドウ)の花が咲いている。
b0019140_15583277.jpg
朝方の雨に濡れて、実に艶やかに映ったのだナ。

中国は唐の時代を代表する美女・楊貴妃がある時、酒に酔って心地良くうたた寝をしていた姿を玄宗皇帝が目にして「海棠の眠り、いまだ足らざるのみ」と、楊貴妃をカイドウの桃色の花に喩えたのだネ。そこから、この花は「睡花」とか「眠りの花」とも呼ばれている。

そんな花海棠の様な美しくうたた寝をする女性に、深夜のバーのカウンターで出逢いたいものだ。

    海棠の寝顔に見ゆる 笑(え)くぼ哉    正岡子規

豪華絢爛に咲き誇る桜や海棠も美しいが、路傍で可憐に咲いている菫(すみれ)の花も実に素敵だネ。高い樹々の花を愛でて歩きながら、時々は足元に咲く小さな花に目を落としてみて欲しいものだナ。
      ◇           ◇           ◇
閑話休題。

大雨が降った前日、満開の桜を眺めに酒朋と集まった。前回も触れたが昨夏に亡くなった作家の中西隆紀さんが永年愛した桜の木だったので、毎年「中西桜の花見」として集まっていたのだが、今年は追悼の花見となった。

半蔵門駅近くの酒屋の角打ち『いづみや』で集まり、駆けつけ一杯ひっかけた。
b0019140_1604121.jpg
酒朋マタェモンさん&Qちゃん。
b0019140_15592449.jpg
両国で私設図書館『眺花亭』を営むナベさん、ケン君が集まり乾杯!
b0019140_1643269.jpg
酒の買い出し先である『YAMAYA』に移動し、酒朋キクさん達と合流。ワイン、日本酒、ビールなどを仕入れて、いざ中西桜の咲く場所へ。
b0019140_1635586.jpg
何処かのビルでは、窓の灯りで桜の花を描いていたネ。
b0019140_1641056.jpg
毎年、人が少なく穴場的な場所だった筈だが、この日は50名程の団体さんが先客でお花見を楽しんでいた。
b0019140_1642121.jpg
外資系の企業の方々だったが、随分と豪勢な雰囲気の酒宴だったナァ。だが、我々より一足早く散会し、余ったお酒を僕らの宴に進呈してくれたのだネ。これぞ花見が紡ぐ酒宴社会の成せる技!感謝多謝!有り難く飲ませて頂いた。

先ずは中西さんに献杯をしたが、しんみりしたムードは無い。酒をこよなく愛した御仁だったのだから、我々も大いに桜の木の下で酒を酌み交わすのだ。

毎度お馴染みキクさん手作りのキクハムとベーコンも酒がススむアテになる。
b0019140_1665095.jpg
『YAMAYA』で仕入れたレバーペースト&バゲットも美味い。

コッヘルとバーナーが有るから、夜桜で燗酒だネ。
b0019140_1663945.jpg
そして、お待ちかねマックス渡邊さんの登場だ。
b0019140_1662380.jpg
模型とフィギュアの世界では知らぬ者がいない程の有名人のマックスさんだが、忙しい合間を縫って毎年この花見に参加してくれるのだナ。

今回は大きな鍋とコンロで美味いおでんを振る舞ってくれた。
b0019140_167564.jpg
躯もホッコリと温まるし、今年も素晴らしい春の酒宴となった。
b0019140_1671690.jpg
午後9時、小雨がパラついて来たので撤収。大勢居ると片付けも早いからイイネ。
b0019140_1694252.jpg
お堀の桜を眺めつつ、神保町へと移動した。
b0019140_169569.jpg
神保町の酒場『兵六』はいつでも混んでいるのだが、何故か花見の後はこの大勢が入れるのだから不思議だネ。
b0019140_16101053.jpg
さつま無双の白湯割りで再び躯を温めた。
b0019140_16103310.jpg
途中、酒朋ホッシーも合流し、いつの間にか店内は知った顔ばかりとなった。
b0019140_16104546.jpg
今頃この酒場の何処かで中西さんも盃を傾けていることだろう。

花見に集まってくれた酒朋たちにも感謝しなくちゃネ。さぁ、この次は「兵六散歩の会」だ。その時また皆で集まろう。
by cafegent | 2014-04-04 16:12 | ひとりごと | Trackback | Comments(1)
b0019140_1813694.jpg
東京は一気に春めいて、街中の染井吉野も開花の速度を増している。
b0019140_18101558.jpg
ムラサキハナナも咲きだし、ヒヤシンスの花も開き始めたネ。
b0019140_18102569.jpg
昨年末に千葉市美術館で開催されていた『誕生130年 川瀬巴水展 郷愁の日本風景』を観そびれていたが、巡回され横浜高島屋ギャラリーで観ることが出来た。
b0019140_1853453.jpg
日本画の巨匠、鏑木清方に弟子入りした巴水だが、同門の伊東深水の手による連作「近江八景」を見て木版画に魅了されたのだネ。そして、版画の版元である渡邊庄三郎とタッグを組み浮世絵とはひと味もふた味も違う「新版画」の連作を発表。圧倒的な画力により全国を旅して風景を写し取ったスケッチが実に素晴らしい。

旅から戻ると丁寧に描いたスケッチと心に焼き付いた風景を元に版画の原画となる水彩画を作成。その作品を彫り師と摺り師の匠な技術によって美しい木版画が完成する。

本展覧会では、スケッチから水彩画、試し摺りから最終版までの行程も展示され、実に興味深かったナ。

今回は、川瀬巴水の傑作「田子の浦の夕」の水彩画の原画が展示されていた。今回の展覧会で一番愉しみにしていた絵だったので、暫く立ちすくんで魅入ってしまった。
b0019140_1854898.jpg
僕が米国のコレクターから手に入れたモノは、昭和15年に創られた初摺りの版画だが、70年も経っていると云うのに色褪せず美し富士山の夕景だ。手前の松と土手を行く荷馬車夫、富士の構図が素晴らしい。

版画の良いところは、版木が残っていれば、今でも手に入ることだネ。
この「田子の浦の夕」も後摺りの作品は、銀座の『渡邊木版美術舗』で手に入る。値段も二万円程度なので、季節によって掛け変えるのにも手頃なのでアル。

そんな訳で、今日は酒を語らず!
by cafegent | 2014-03-28 18:14 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
七十二候では、「桃始笑」(もも、はじめてさく)の頃。春の訪れを感じ、桃の蕾みがほころび、花が咲き始める時季が来たのだネ。

東京は今日も冬の寒さが続いているが、樹々の新芽が続々と膨らみ始めている。
b0019140_14123837.jpg
都立林試の森公園の河津桜は満開を迎えており、メジロが花蜜を求めて集まっている。

白梅の木ではツグミが佇んでいたナ。
b0019140_14124765.jpg
頬にあたる風は冷たいが、春は足早に近づいている。

日曜日は、河津桜を観に伊豆の河津まで出掛けた。

品川駅から青春18きっぷを使い、伊東まで行きそこからは伊豆急でのんびりと河津駅へと向かった。
b0019140_14143880.jpg
熱海まではグリーン券を買えばグリーン車が使えるので、快適な旅となるのだネ。
b0019140_14134639.jpg
つばめグリルのハンバーグ弁当なんぞを買い込み、いざ居酒屋グリーンの出発となった。
b0019140_14144350.jpg
途中、いろんな場所で桜が咲いているのを見かけた。
b0019140_1416088.jpg
伊豆急電車は途中の待ち時間が多いから時間がかかるネ。河津駅に着くと駅前から人が溢れていたナ。
b0019140_14173883.jpg
ちょうど「河津桜まつり」が開催中であり桜並木の下では沢山の屋台が出ていた。
b0019140_14172786.jpg
青空が広がり、陽が出て来たのでビールで喉を潤した。

足元では色鮮やかな菜の花も沢山咲いていた。
b0019140_14175197.jpg
川沿いではハクセキレイが飛び回り、土手に水仙の花も見つけた。
b0019140_14193567.jpg
のんびりと数キロの道を歩き河津桜を満喫した。
b0019140_14181571.jpg
途中、友人の飼い犬に似たコが居るなぁ、と思っていたら地元の友人夫婦とその家族だった。
b0019140_14194999.jpg
皆、桜見物に来たそうだが、こんなに人が溢れている中で、偶然にも地元の友に出逢うとは驚いた。
b0019140_14205321.jpg
帰りの電車はさぞ混むだろうと、早めに駅へと戻り、電車を待つ事にした。それが功を奏し夫婦共に座ることが出来た。満員の電車で熱海まで戻り、再びグリーン車へ。
b0019140_1421670.jpg
帰りは缶チューハイの旅となったのでアール。
by cafegent | 2014-03-11 14:21 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
昨日から季節は二十四節気の「啓蟄」を迎えたネ。山梨など雪崩の被害が起きたり、北海道でも厳しい寒さが続いているが、列島は少しずつ春に向かっている。
b0019140_11353220.jpg
「啓」とは、開くこと、「蟄」とは土の中で越冬した虫のこと。土の中で眠っていた虫たちが、春の気配を感じて土の上に這い出してくるのが「啓蟄」なのだネ。

今朝の公園では、昨日の雨で土が柔らかくなっていたのかツグミが地面を突いて大きなミミズを探し出した。
b0019140_11303042.jpg
思わぬご馳走に大満足だったかナ。一雨ごとに春が近づいて来る。そんな季節の移ろいを感じながら虫や野鳥を探して歩くのが愉しい。

今日は風が強いが青空が広がった。
b0019140_11313637.jpg
公園の広場では子ども達が河津桜の咲く木の下でお弁当を開いていた。
b0019140_11345782.jpg
桜の花の蜜を求めて、メジロたちも沢山やって来る。

    ◇         ◇         ◇
閑話休題。

誰もが一度は触れたであろう絵本「ぐりとぐら」が最初の発表から五十年を迎えたのだネ。1963年と云えば、僕ももう三歳、母親に沢山の絵本を読み聴かせてもらった。中でも「ぐりとぐら」シリーズは大人になっても時々書棚から取り出して眺めたりしている。

中川李枝子さんと実妹の山脇百合子さんの生み出した「ぐりとぐら」は日本のみらならず世界中で愛されている絵本だネ。中川さんによれば、絵本に教訓など要らないそうだ。いろんなお話しに子どもたちが魅了され、いつのまにか本を読むことの楽しさを身に付けてくれれば良いのだそうだ。「どこで誰に会って、どんな本に出逢うかが大切」と云う。

暫く絵本作りから遠ざかっていた中川さんは、或るサイン会で手紙を受け取ったそうだ。幼くして娘すみれちゃんを亡くした母親が、娘は「ぐりとぐら」に出逢って幸せでした、と記されていたそうだ。そして、実に19年ぶりにシリーズの新作『ぐりとぐらとすみれちゃん』を発表したのだネ。
b0019140_11272933.jpg
ぐりとぐらとすみれちゃん (こどものとも傑作集―ぐりとぐらの絵本)

この絵本で初めて人間を登場させたそうだが、かぼちゃの入った大きなリュックを背負ったすみれちゃんが何とも言えず可愛かったナァ。

東京の松屋銀座で開催されている『誕生50周年記念 ぐりとぐら展』では、絵本シリーズの原画約70点や初版本、制作資料などが展示されている。姉妹の最初の作品「いやいやえん」の表紙原画も展示されているそうで、愉しみだ。

また会場デザインを手掛けているのが家具デザイナーの小泉誠さんだ。僕の大好きなデザイナーで、一度『牛太郎』でお会いしたことがある。

これを機に「ぐりとぐら」全7作品を読み返してみようかナ。
b0019140_1129339.jpg
   山路来てなにやらゆかしすみれ草(くさ)

これから菫(すみれ)の花も咲き始める時季、日本には百種以上もの菫が有るのだそうだ。足元の小さな紫色のたちつぼ菫を探して箱根辺りの山道を歩きたいものだ。

「誕生50周年記念 ぐりとぐら展」のサイト
by cafegent | 2014-03-07 11:37 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
暦では「大寒」に入ったネ。一年で最も寒さ厳しくなる季節の到来だ。

今週の火曜日、深夜から朝にかけて東京でも雪が舞った。それでも昨日あたりから春の様な穏やかな天気が続いている。明日も15度近くまで気温が上がると、朝の番組の気象予報士が伝えていた。
b0019140_17544898.jpg
「三寒四温」と云う言葉がある。冬の気候の変化をさすのだナ。
寒い日が三日続いたあとは温かい日が四日間続く。七日周期で寒暖が繰り返されることを云うのだが、最近では冬より春先の時季に使われることが多いらしい。今週末にかけては、正にこの三寒四温が当てはまる天気だネ。

季節を72種類に表した「七十二候」では、今日まで「款冬華」(ふきのはな、さく)の頃だ。厳しい冬の中で、蕗の薹の蕾みが土から顔を出す時季が来た訳だ。

     蕗の薹 岩間の土にひきしまる   西東三鬼

霜が降りた寒さ厳しい中で、土を盛り上げて芽を出したふきのとうの姿が眼に浮かぶなぁ。頑張って蕾みを膨らませ様とする姿に三鬼自身も身を引き締める思いで眺めていたのかナ。

  「三次郎、熱い酒(の)をひとつ頼む!」

鬼平になった気分で『五鉄』の暖簾を潜り、軍鶏鍋を待つ間に一献だ。
b0019140_17591582.jpg
あぁ、ふき味噌で燗酒を吞(や)りたくなった。
     ◇           ◇           ◇
さて、今日は亀戸天神社恒例の行事「うそ替え神事」へ出掛けて来た。
b0019140_1726770.jpg
鷽(ウソ)は幸運を招く鳥とされ、毎年新しい木彫りの「うそ鳥」に替えることで、昨年までの悪しき事が総てウソになり一年の吉兆を招き開運や出世、幸運を得ると云われている。
b0019140_17265911.jpg
毎年一月の24、25日の両日は多くの参拝者で賑わうのだナ。そんな訳で僕も昨年のうそ鳥を持参し新しいモノと交換して来た。

ちなみに実際の鷽は、こんな鳥だ。
b0019140_17435776.jpg
オスは胸辺りが美しい紅色で頭と尾が黒い。
b0019140_1745559.jpg
雀より大きく、冬になると近所の公園にも姿を見せる。桜の芽などを食べるので、桜の木を観て廻ると出逢う機会に恵まれるのだナ。

今日は風も無く穏やかな気候だった。
b0019140_17291695.jpg
境内では梅の花も咲き始めていた。
b0019140_17294382.jpg
二時間近くも並んだが寒くもなく本を読みながら待ち無事にお詣りが済んだ。
b0019140_1730660.jpg
亀戸天神社の「うそ鳥」は檜の木を神職の方々が一体一体、手彫りしたのだヨ。
b0019140_17301545.jpg
愛くるしい表情をしたうそ鳥をまた一年家に飾り家族の福を願おう。
b0019140_17295174.jpg
お詣りの後は腹ごしらえだ。
b0019140_1732727.jpg
いつも鳩が居る『但元いり豆店』の前を歩く。

亀戸駅前まで戻り、『亀戸餃子』の暖簾を潜る。
b0019140_17314762.jpg
昼時だったが、カウンターの一番奥に座る事が出来た。
此処は黙って座れば焼き餃子が出てくる。
b0019140_17324966.jpg
最低二皿がマストなので、3個程食べ終えた辺りで、次の皿が出てくるのだナ。

カウンター越しの真向かいに知った顔があった。神保町の酒場『兵六』で時々お会いする方だったが、あちらも亀戸天神の帰りとの事だった。

此処の餃子は実にあっさりしており、何個でも食べられる気がする。実際、昔は老酒を呑みながら8皿は軽く食べていたものだ。カウンターにはお酢と醤油そしてラー油も用意してあるが、小皿には最初から芥子が付いている。これがまたこの餃子に合うのだナ。最初はお酢と芥子だけで戴き、次に醤油とラー油を垂らして喰う。

此処は老酒の他に白乾児(パイカル)酒、五加皮(ウカピ)酒なんてのも有る。
b0019140_17335271.jpg
しかし今日は休肝日、ウーロン茶で腹を満たしたのだ。

冬晴れの青空の下、駅に戻り『船橋屋』のくず餅を買って帰ったのでアール。
by cafegent | 2014-01-24 17:59 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)