東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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カテゴリ:食べる( 278 )

暦では初夏を迎え、七十二候では「蚕起食桑」(かいこ、おきてくわをはむ)の頃となった。蚕(かいこ)が桑の葉を沢山食べる時季が来たのだネ。

先日、テレビ番組で養蚕農家の暮らしを特集していたが、天然の桑の葉を育てる作業も骨の折れる仕事だったし、蚕が繭を作る繭棚を置く部屋の掃除も大変だった。蚕は清潔な場所じゃないと生きられず、良質な絹を生み出すために手作りの竹箒を使って天上の隅から隅まで丁寧にホコリを取っていた。

   さまづけで育てられたる蚕かな     一茶

高価な絹糸を生み出す御蚕さま様だけに、一茶もこんな句を詠んだのかナ。

東京はそろそろ不如帰(ホトトギス)の啼く声が聞こえても良さそうな時季だが、まだ聞いていない。
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キビタキの美しい囀(さえず)りは、いつもの公園で毎朝僕を和ませてくれるのだが、待ち遠しいものだ。
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先日の日曜日は朝から快晴だった。前日まで10度を下回った寒い北海道を旅していただけに、真夏の様に感じられた。

早起きして家の掃除を済ませ、代々木公園へと向かった。そう、この日は年に一度楽しみにしている『タイフェスティバル』が開催されているからだ。

JR山手線で原宿駅に降りると、ホームから既に人で溢れていた。ゆっくりと改札を抜けてからは、早歩きとなって公園を目指すのだ。何と言っても、快適な場所を確保しなくちゃならないからネ。
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シートを引けるエリアが区切られているので、少し早めに行くのが正解だ。
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そして無事にタイの若者たちの陣取るシートの脇に敷くことが出来た。
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先ずは、ビールビール!タイの地ビール「SINGHA」でカミサンと乾杯だ!
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あぁ、旨い!梅雨入り前の東京は気持ちが良いネ!
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腹を満たすのは、グリーンカレーとガパオ飯だ。
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沢山の屋台が出ているのだが、長い行列が出来ている店と何故か空いている店がある。屋台のタイ料理の味にとことんこだわっている訳ではなく、青空の下で陽気に楽しく酒が飲めれば満足な我々は迷わず空いている店に向かうのだ。

スンナリと買うことが出来たし、どちらも本場の味でビールがススむ料理だったナ。

お次のビールは「Chang」だ。
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こちらの方がコクがあり、僕好みなのだネ。
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タイのおつまみ海老の春巻きも香ばしく美味い。

そして、香辛料の効いたスペアリブが良かった。
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ビールがゴクゴクとススんだのであった。

昼になり太陽が更に強く照り始めたので、早々にシートを片付けた。
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人も続々と溢れて来たので場所を譲ろう。

NHKを抜けて渋谷駅に向かう途中、今度は「PHUKET LAGER BEER」を見つけたので、戴いた。
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あぁ、この陽気は、ビールが幾らでも飲めるゾ!

そして、何やら美味そうな屋台を発見。
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行列が出来ていたが、「タイ風煮込みダック入りトムヤムラーメン」を買うことにした。

コレ、並んだ甲斐があった。いやぁ、実に辛くて美味い。
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炎天下で更に汗をかくことになったが、冷たいビールが助けてくれたのだナ。

この日は、この後上野公園に行き、今度は「えちご地酒祭り春の陣」を堪能。
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タイも良いが、日本もイイネ!
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日本酒の試飲を楽しみながらブースを廻り、東京都美術館で開催中の「バルテュス展」を拝見した。
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その話は、次回にしようかナ。
by cafegent | 2014-05-21 17:23 | 食べる | Trackback | Comments(0)
九州酒の旅三日目は、長崎から再び。この日はクールファイブの歌じゃないが、雨が降っている。
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ホテルの珈琲で目を覚まし、築町(つきまち)からちんちん電車に乗って浦上方面へと移動。
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平和公園を歩く。
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原爆投下による被害をダイレクトに受けた長崎刑務所浦上刑務支所跡は今も痛々しい痕跡が残っていた。
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前日におでんの『桃若』で伺ったのだが、出島周辺や大浦天主堂のエリアは街の高低差や入り込んだ作りによって被害が少なくて済んだとのことだった。米軍の当初の標的は小倉の工業地帯だったそうだが、天候不良のため視界がきかず、第二の目標だった長崎に投下されたのだネ。いずれにせよ、あってはならない行為だが、当時を知らない僕はその歴史を心に刻むこととしか出来ない。

小雨が降ったり止んだり、時々雲間から太陽が顔を覗かせている。
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平和公園から浦上天主堂へと歩き、礼拝堂を拝んだ。
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こちらでも美しい水仙が花を咲かせていたナ。

午前11時を廻り、再び市電で築町方面へ。

浜町に在る『吉宗』(よっそう)で昼餉を取ることにした。
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此処は云わずと知れた茶碗蒸しの名店だ。東京でも銀座と明治神宮外苑休憩所内に在るのだが、やはり長崎のこの佇まいの中で戴くのが良い。

ちゃんぽんも美味しいが、特筆すべきものではない。何と言っても此処の「元祖茶碗蒸し」なのだナ。創業者が四国伊予藩士だった吉田吉宗なので「よっそう」と云う屋号になったのだネ。元々茶碗蒸しは関西で始まったそうだが、そこから江戸や長崎に辿り着いたらしい。

入口を開けると下足番の方が、番号の記された厚い木札を威勢良くぶつけ合わせ、客の来店を店内に告げるのだナ。
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これが実に気持ち良いのだ。

二階に上がり、入れ込みの座敷に座る事にした。
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此処は椅子席も有るので、ご年配の方にも優しい。品書も豊富だが、昼は迷わずに日替わりの定食にするのだ。1,050円でボリューム満天、ちゃんと茶碗蒸しも付いている。ご飯のお代わりも自由なのが何より嬉しいかぎりでアル。

この日の日替わりは幕の内だ。
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新鮮な刺身に箸もススんだ。カミサンは角煮定食にした。
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こちらも実に美味そうだったナ。

熱々に蒸された茶碗蒸しには、穴子、海老、鶏肉に銀杏や竹の子、椎茸など沢山の具が入っている。
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実に優しい味に仕上げてあり、酒浸りの躯を癒してくれるって訳だ。

大変美味しく戴いた。外に出るとまだ雨が降り続いていたネ。
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雨を纏ったクレマチスが美しかった。
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さぁ、長崎駅へ向かおう。

駅前では長崎県警による交通安全キャンペーンを催していた。
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パトカーや白バイに乗らせてくれたり、様々な疑似体験が出来る施設が用意されていた。午後1時20分、特急かもめ24号に乗り、鳥栖へ。
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長崎は今日も雨だった。素敵な酒場にて愉しいひとときを堪能した。
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からすみをアテに居酒屋かもめの出発だ。
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鳥栖駅では、かしわうどんが美味い『中央軒』が在るのだが、昼飯で満腹でまたしても食べられなかった。トホホ。
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鳥栖からは念願の特急ゆふいんの森号にて、由布院まで行くのだネ。

『桃若』の女将さんが、「ゆふいんの森号に乗ったら、先ずビュッフェに行くのよ!珈琲の芳醇な香りに足が止まるからネ」の言葉を思い出した。

うん、確かに珈琲の良い香りが漂っていたナ。
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だが僕らは酒だ!
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赤と白のワインを買って席へと戻った。

途中駅で憧れの車両「ななつ星 in 九州」と出逢った。
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優雅な車両で四日間かけて九州を廻る列車の旅は、4万円台から12万円以上のコースまで有り、贅沢だが一度は乗ってみたい。何より、僕が若い頃に大変お世話になった水戸岡鋭治さんが車両デザインを手掛けているのだからネ。

愉しい列車の旅は続く。進行方向の右手に「慈恩の滝」が現れると車両の速度を遅くしてくれてしっかりと見物する事が出来た。
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大蛇の伝説が伝わる滝を拝み、列車は走る。この辺りから車窓の景色が雪へと変わって来た。博多ではシャツ一枚で良い程に暖かかったのに、一変した。

キャビンアテンダントのお姉さんによる記念撮影のサービスが有り、ボクもパチリ!
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こんな気遣いが列車の旅を楽しませてくれるのだナ。そうか、もうこの列車も25周年を迎えたのか。

雪が舞う中、1時間45分の旅を満喫し、ゆふいんの森号は由布院駅に到着だ。

小雪が舞い、駅前の真正面に望む由布岳も霞んでいた。
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さぁ、宿へと向かおう。由布院は何が有ると云う訳ではなく、ただのんびりと温泉を愉しみ、美味い料理に憩うのだナ。

今の時期は金鱗湖の湖面に湯煙が立ち上り、実に美しい景色を観ることが出来よう。湖面に映る秋の紅葉も見事だネ。だが、今回は真っ直ぐ旅館へ行くのだ。

旅館『津江の庄』は駅からクルマで5分程、大分川沿いに佇む旅館だ。
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部屋で一息つき温泉へ。旅の疲れを柔らかい湯が癒してくれる。
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外の露天では粉雪が舞っていたが、じんんわりと躯の中から温まるのでいつまででも入っていられそうだった。

午後7時、夕餉の時刻。部屋でゆっくりと味わうのだ。

関鯛のお造りは4種のジュレを巻いて戴く。
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たまり醤油、ポン酢、柚子胡椒、梅だったかナ?

こちらは、桜豆腐。
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ほんのり甘く、デザート感覚の豆腐だった。
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こちらは、葉付きの蕪を金時味噌で。小槌の中は大分産どんこの白和えだ。バイ貝に蛤の黄身焼き、フキノトウの田楽、笹に包まれたのはスズキのお鮨だ。桜に見立てた山芋も愛らしいネ。

あぁ、ビールが美味い。
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お椀はアサリしんじょうのお吸い物だ。
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アサリの旨さが出汁と合い、ほっこりさせられた。
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こちらは、サワラの若竹蒸しだが、どんこ(椎茸)が本当に美味しかったナァ。

地酒の「笑門」を燗で戴き、旨い料理に酔いしれる。あぁ、至福のひとときだ。

さぁ、お待ちかね豊後牛のフィレステーキの登場だ。
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今回の目的は豊後牛だったから、大いに楽しみだったのだネ。良い塩梅の焼き加減に玉葱のソースが絡み絶妙だ。サシが入り過ぎていないフィレ肉の深い味をこのソースが引き立てていた。唸る程に美味しい。

酒がススんだところで、地鶏鍋が出て来た。
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ギュッと身が引き締まった地鶏が素晴らしい。肉だんごも味が滲みて良し。
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〆のご飯もこの鍋の出汁で、大変美味しく戴けた。今回、この宿にして本当に良かった。

寝る前にもう一度温泉に浸かり、早めに床に入った。

翌朝は青空が広がった。早起きをして朝風呂に入っているとウグイスの囀る声が聞こえた。野鳥を探そうと、宿の近くを歩く事にした。外は雪で白く覆われていた。この日は白い雪を纏った由布岳も綺麗に観ることが出来た。
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ホオジロやホオアカの啼く声にシャッターを切る。すると、近くにジョウビタキのオスが飛んで来た。
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オレンジ色のお腹をぷっくりと膨らませ、可愛いネ。

空ではイカルの群れを見つけた。
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大きなクチバシと羽のラインが特徴的だからスグに判るのだナ。

宿に戻り朝餉を戴いた。
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おぼろ豆腐が朝の胃に優しく美味しかった。
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そして何よりお米が大変甘くて美味しかった。練り味噌をご飯に乗っけて戴いた。ご馳走さまでした。
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チェックアウトを済ませ、旅館『津江の庄』を後にした。
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駅に向かうと前日は打って変わって美しい由布岳を望むことが出来た。さぁ、一路熊本へ向かうとしよう。
by cafegent | 2014-03-22 11:42 | 食べる | Trackback | Comments(2)
二月も終わりに近づき、東京も春が駆け足でやって来そうな気配を感じる。七十二候では、「霞始靆」(かすみ、はじめてたなびく)の頃だ。霞がたなびき始める時季、穏やかな春の訪れが待ち遠しいネ。

昨日は夜半まで雨が続いたが、今朝の東京は青空が広がった。
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気温が高いと越冬していたキタテハもヒラヒラと舞い出てくるのだナ。
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公園の河津桜も大分花が咲き出しており、メジロの群れが花の蜜を求めてやって来ていた。

池からはポンポンと云うガマガエルの啼く声も響いている。
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自然界は本当に面白い。ちゃんと春の訪れを告げる様にカエルが出て来たり、花が咲くのだから。
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三寒四温、暖かい日の後は再び寒い日が舞い戻って来る。明日からはまた気温が下がるらしい。風邪をぶり返さないようにしなくちゃナ。
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     寒明けて幼き子らも駆け回り   八十八

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先日、世田谷文学館にて面白い展覧会を拝見した。
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『クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会 星を賣る店』と題した展覧会は、吉田篤弘と吉田浩美の二人によるユニット「クラフト・エヴィング商會」のこれまでの活動を、棚卸しと云うカタチで一堂に披露している。
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彼らが執筆した数々の著書の中に登場する架空の品々を「商品」としてセレクトショップ「クラフト・エヴィング商會」が仕入れ、それをズラリと並べているのだネ。
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彼らは執筆活動と共に本の装幀を手掛けている。展示の最後のコーナーでは、今まで二人が手掛けた数多くの書籍が並んで居た。

おとぎの国に迷い込んだ様な、実に不思議な体験が出来た。そして、改めて彼ら二人の仕事の素晴らしさに触れることが出来て良かったナ。
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3月30日まで開催しているので、是非観て頂きたい展覧会でアル。

さて、この日は渋谷に出てヒカリエ8Fに在る『小山登美夫ギャラリー』にて川島秀明さんの個展「come out」を拝見した。
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「変化し続けるポートレート」と云うコピーの通り、独自の画風スタイルを確立しながら、新しい驚きがある十数点の作品だった。絵の中の瞳に釘付けにされ、暫く足を止めて魅入ってしまう程に素晴らしかった。
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酒場で会う川島さんだが、世界中で注目されているアーティストなのだネ。この展覧会は3月17日まで開催中。是非!
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それにしても、もつ焼きの名店『宇ち多゛』さんからお祝いの花が届いていたのが凄いネ!w

二つの展覧会を観て、夜は渋谷の住宅地、松濤にひっそりと佇む蕎麦会席の『知花』(ちはな)さんにお邪魔した。
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今月17日は僕の誕生日で食事会の予定だったのだが、カミサンがインフルエンザにかかってしまった為、この日に延期となった。

『知花』は蕎麦業界のアイドル「徳ちゃん」こと徳里信枝さんが満を持してオープンした蕎麦会席のお店だ。
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蕎麦の名店、日本橋の『二行』を営んでいた石井仁さんの元で修行を積み、食に対する情熱がハンパないお方なのだナ。

不動前の寿司屋『なかのや』で、師匠の石井さんとお二人で来ていた時に偶然居合わせたのが縁だが、その時の徳ちゃんの見事な食べっぷりが今でも忘れられない(苦笑)

昨年8月にオープンしたのだが、やっと訪れる事が出来た。
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先ずはビールで喉を潤した。

さぁ、最初に登場したのは、唐津のマス、ノレソレ、帆立、小アワビのカクテルだ。
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出汁の効いたジュレがさっぱりとして山芋にもうまく絡み合いとても上品な味わいだったナ。

これには日本酒だよナ、と奈良の純米酒「風の森」を戴いた。
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むふふ、の旨さ。

続いて出たのは、牡蠣とアオサのチーズ焼き。
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とろけたチーズを纏った、ぷりっぷりの牡蠣に風味豊かなアオサが見事にマッチしていた。
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牡蛎が一番美味しくなった季節を迎え、口いっぱいに幸せが広がった。

こちらは、蕗(フキ)と毛ガニだ。
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生姜が効いて、これも酒がススむ一品だったナ。

そして、スッポンの雑炊の登場だ。
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小さな土鍋が大活躍しているが、コレ欲しいなぁ。

酒を「〆張鶴」に切り替えた。
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熱々の雑炊にキリリと冷えた吟醸が合うのだネ。

続いて出たのは寒鰆(サワラ)の幽庵焼きだ。
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付け合わせは、春野菜の醤油クリーム煮と菜の花湯葉のウニ乗せ。

幽庵焼きとは、薄口と酒、みりんに柚子の皮を入れたタレで焼いた物だっけ。写す前に食べちゃった!

菜の花を練り込んだ湯葉と濃厚なウニが絶妙にマッチして、良い酒のアテとなる。
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酒は唐津の小松酒造が造る大吟醸「万齢」を戴いた。
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盃の中に満月が浮かび、月見酒と洒落てみた。

自家製からすみと明太子も酒がススんだナ。
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これも写す前に食べちゃった。

料理はこれで終了、〆は蕎麦でアル。

僕はおろしそばを戴き、カミサンはあおさそばにした。師匠直伝の蕎麦は十割りの極細の手打ちだ。この細さが、爽快な喉越し感を生み出し、汁に絡むのだネ。

『二行』直伝の蕎麦は、つゆも受け継いでいる。様々な醤油を使い分けて、もり汁用、ぶっかけおろし用等々8種類ものかえしを作っているそうだ。
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ざっくりとおろした辛味大根の辛さと食感が、極細の蕎麦のコシと本当に良く合うのだネ。
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カミサンの蕎麦は、生のアオサと山葵の香りが際立ち、これまた大変美味しかった。
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最後に「酒粕のカスタード」と蕎麦茶を戴き、ご馳走さま。

大変美味しい料理の数々をありがとうございました!
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徳ちゃんの食欲の成せる技を大いに堪能出来た。感謝多謝!
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そして、カミサンよ、誕生日祝いありがとうネ!

松濤の住宅街を抜けて渋谷駅方面へ。
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のんべい横丁の提灯が二つ無くなっており、べい横丁になっていた。
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日曜のバー『Cruva』は、オースティンがカウンターに立っている。
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あぁ、赤ワインが胃に沁みる。

小体のバーは自然に客同士がふれ合い、和気藹々となる。
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そして知った顔が次々と現れるのだナ。
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酒がススみ、夜が更けて行く。時折、ドアの隙間から聞こえる山手線の騒音が渋谷の街に居ることを思い出させてくれる。
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オースティン、ご馳走さま!

この日は風も穏やかだった。春の気配に乾杯!
by cafegent | 2014-02-28 16:08 | 食べる | Trackback | Comments(0)
先週のNHK番組「日曜美術館」で画家・猪熊弦一郎の特集をしていた。
タイトルは『眼で見たカタチがアートに変わる!猪熊弦一郎』だ。
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誰もが目にした事がある三越デパートの包装紙や上野駅改札上の大壁画も画伯の作品だ。三越の白に赤い模様のモティーフは、猪熊氏が拾って来た石の数々でアル。

猪熊弦一郎は日常の中に有る様々なモノのカタチに独自の美感を持って面白さを発見している。
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時にはそれが卵を納めるパッケージだったり、ブリキの自動車だったり、生活の道具だったりする。
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フランスで絵の修行をしている時に巨匠アンリ・マティスから「お前の絵は、巧すぎる」と批判され、以来独自の画風を極める道を歩み始めたのだネ。

晩年の妻の顔をモティーフにした作品群にも所々に氏が収集したモノや動物などをちりばめているのだナ。

番組では猪熊弦一郎に惹かれている写真家ホンマタカシさんが上野駅の壁画や三越の包装紙を用いて撮影をしている。二人のクリエーターの時空を超えたコラボレーションが実に面白かった。
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昨年、手に入れた『物 物』と云う本は、「猪熊コレクション」(猪熊弦一郎の収集した様々なモノ)の中からスタイリストの岡尾美代子さんがセレクトし、ホンマタカシさんが撮影をした本だ。
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右ページの写真について大きな白い余白の中でホンマさんと岡尾さんが呟いている言葉もまた実に面白いのだナ。
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いつも時々ページを捲っては、発想のヒントを探している。

今度の日曜日に再放送があるので、是非皆さんにも観て欲しいものだ。

あぁ、丸亀市の「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」に行きたくなった。
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閑話休題。

今朝の東京はこの冬一番の寒さだったそうだネ。朝の公園散歩もかじかむ手をポケットから出すのが辛かった。

昨日は午後から東京の空に雪が舞ったネ。八王子辺りでは積もったりしていたが、都心でも大きな綿の様な雪が降り続いた。
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仕事場を出ていつもの酒場の前を通ったが、サスガに空いている様子だったネ。夕べはカミサンが休みだったので家で吞むことにしていたので『牛太郎』の暖簾は潜らずに帰路についた。

紺色のピーコートがどんどんと白くなっていく。
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久しぶりの雪景色だったので、アーケードを歩かず雪の街を楽しんだ。
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カミサン、良い鯛が手に入ったと云うので、鯛の出汁がたっぷりと出た湯豆腐で雪見酒と洒落こんだ。
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大根の煮物はじっっくりと煮た後、雪の降るベランダで熱を取り味を滲み込ませるのだナ。
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ハイ、出来上がりがこちら!味が沁みて美味い!
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野菜もしっかりと取らなくちゃネ。
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熱々の湯豆腐も酒がススむネ。

しめ鯖は京都の居酒屋『赤垣屋』のきずしを模してみた。
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二杯酢に生姜を加えて〆た鯖は、日本酒が欲しくなる。カミサンの料理の腕は、日増しに上がるのだナ。

新潟の高の井酒造の「越後魚沼倶楽部」越淡麗純米酒を合わせてみた。
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越後の雪解け水で仕込んだ酒は、喉越しも良くクィクィとススんだナ。
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程よく酒を呑み干し、最後は鯛の出汁が効いた雑炊で〆てみた。

窓の向こうでは、すっかり雪も止んだようだ。たまには、酒場へ出掛けずに吞むのも良いものだネ。

     物悲し 落ちて消えるや 街の雪    八十八
by cafegent | 2014-02-05 14:26 | 食べる | Trackback | Comments(5)
     雨の山茶花の散るでもなく   種田山頭火
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今日も東京は小雨がぱらついたり、鼠灰色の空が街を覆っているネ。

白い吐息をもろともせず、今朝も公園を歩いた。
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ようやくツグミの数が増え、メジロやシジュウカラに交じって、ジョウビタキも樹々に集まっている。
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公園の中も赤や白い寒椿の花が咲いている。実は、寒椿は椿でなはく、山茶花(さざんか)の仲間なんだそうだ。僕も最近まで知らなかったのだナ。

山茶花の花には、雨が実に良く似合うと思う。山頭火は、どんな思いでこの花を眺めていたのだろうか。
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椿も山茶花も、どちらもツツジ目ツバキ科ツバキ属の樹木なのだネ。

椿の花は気温の上昇によって春の季節に花を咲かせる。山茶花は、気温の下降に反応して咲く冬時季の花でアル。

江戸時代、武士は椿の花を嫌ったとの喧伝があった。これは、椿の花が花首ごとポトリと地面に落ちることから、武士が首を切られる様に似ているからとの事だが、実際にはそんな話は無かったようで、椿の花は武家屋敷でも愛でられていたらしい。

山茶花の花は、花弁が一枚一枚ひらりと別れて散るのだナ。花の落ち方を観れば、椿か山茶花かが判る。

この時季、公園に咲いている赤い花も花弁が別れて散るので、山茶花の仲間なのだろうネ。

山茶花の花を観ていると、枝の中からガサガサと音がする事がある。
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メジロやウグイスが入っているのだナ。花粉や蜜を求めて小鳥たちがやって来て、樹々を移ることでこの花は受粉をするそうだ。自家受粉を余りしない椿や山茶花は、鳥をうまく利用して生命を繋いでいるのだネ。

     二三片 山茶花散りぬ 床の上   漱石

     ◇          ◇          ◇
閑話休題。

さて、今年も大いに吞んで、食べた。クリスマス・イヴの日は、酒朋渡部クンの誕生日を祝って、男3人で立会川の酒場『鳥勝』の暖簾を潜った。

立会川駅を出て、第一京浜を渡ってスグ川沿いの路地を入ればスグ左手に見える。
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カウンターでは、既に二人がご常連さん達と愉しそうに吞んでいた。

奥のテーブル席に移動し、カンパイ!
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僕もビールからレモンサワーに切り替えた。
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初訪問のやまおクンも気に入ってくれたご様子だ。
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渡部クンの後ろには、お馴染み寅さんの姿も見えるネ!
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この日は、レバ刺しにミノ刺し、生野菜ダブル、センマイ刺しなどを戴いた。
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このハラミステーキは、僕の大好物なのだナ。

二人が入れたダイヤ焼酎の一升瓶は、何回で空くのだろうか。

此処から、タクシーを飛ばして一路武蔵小山へ。
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しかし、タクシーで『牛太郎』に乗り付けるなんて、誕生日だから出来る贅沢だネ!

『牛太郎』では、先に到着していたカミサンと合流。
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ジョーさん特製の湯豆腐を戴き、ホッコリと温まった。

鳥勝の焼酎ですっかりゴキゲンのやまおクンは、牛太郎のカウンターで寝落ちしていたナ。

渡部クンの誕生日祝いを無事に終え、僕はカミサンとクリスマス祝いの食事へと移動。
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武蔵小山でもひと際美味しいビストロ『キャトル アブリール』へ。
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此処は、フランス人のボスコさんがオーナーシェフを務める小体のビストロだが、本当に何を戴いても絶品なのだナ。
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赤ワインをカラフェで戴き、イヴに乾杯!
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いつもの前菜の盛り合わせを戴いた。
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どうです、このボリュームは。鴨肉のサラダ、特製パテ、本日のキッシュなどがてんこ盛りなのだ。
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これだけで、ワインがススむススむ。

続いては、冬のオススメ「カスレ・ド・トゥールーズ」(トゥールーズ地方のカスレ)の登場だ。
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インゲン豆をソーセージや鴨肉などと一緒にじっくりと時間を掛けて煮込んだ素朴な家庭料理だが、これが本当に美味いんだナ。
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ボリュームもたっぷりで、これだけで満腹になる。

心も躯も温まり、程よく酔いも廻って来た。
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地元にこんなに素敵で美味しい店が在るのだから、幸せだなぁ。

ボスコさん、ご馳走さまでした。また来年も宜しくネ。

夜風が冷たく酔いが一気に醒めそうだ。『キャトル アブリール』を出て、斜め前の路地を入り二階の隠れ家に飛び込んだ。

イヴからクリスマスに移るまで、居心地の良いバーの止まり木で酒と戯れたのであった。

たぶん、今年の日記はこれが最後になるだろうか。今年も随分と沢山の方々が日記に訪問して下さった。本当にありがたいのだナ。感謝多謝!

来年も引き続き宜しくお願いします!では、良いお年を!
by cafegent | 2013-12-27 15:55 | 食べる | Trackback | Comments(2)
今年もクリスマスを迎えたネ。20日には平年より2週間も早い東京の初雪を観測したそうだ。あの日は、雹(ひょう)が降り、それが雪へと変わったっけ。
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イヴの日もクリスマスも青空が広がって良かったナ。

俳句の世界で初めて認められたカタカナの季語が「クリスマス」だそうで、1896(明治29)年に正岡子規が句集「寒山落木」の中で表題の句を読んだのが最初だとか

    八人の子供 むつまじ クリスマス   子規

今週で仕事納めの人も多い。僕も大掃除の支度や帰省の準備をはじめなくちゃ。
      ◇          ◇          ◇
閑話休題。

毎年、師走になると岡山から日生(ひなせ)の牡蠣が送られて来る。
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殻付きの牡蠣が一斗缶で来るから豪快だ。

岡山の牡蠣は生で食べることは無く、蒸して戴くのが一番美味い。大きな鍋で蒸せば殻が開き、中からプリップリの牡蠣が顔を覗かせるのだ。あとは、レモンをギュッと搾って口に放り込むだけでアル。
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天王誕生日だった23日、我が家に酒朋たちが20人程集まった。
もちろん、強者(つわもの)の吞んべい達の事、我が家に来る前に酒場『牛太郎』でしっかりと0次会をしていくのだ。
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あっ、もちろん僕もだが。
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神保町『兵六』、京成立石の『宇ち多゛』、そして武蔵小山『牛太郎』で顔を合わす酒朋ばかりなので、気心知れて愉しい酒宴となる訳だ。
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一人おつまみ一品と酒を持参して来て貰い、我が家では鶏の丸焼きと蒸し牡蠣を振る舞うことにした。
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こちらは、リオちゃんが作ってくれた手作りのオイルサーディンだ。
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さぁ、気合いを入れて吞みますか!

いつもの様にホッシーの手作りチャーシューやキクさん自慢の自家製ハム類も絶品で酒がススんだネ。
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牡蠣の中にカニの赤ちゃんが居たネ!

『牛太郎』ご常連の薮さんは、オイルフォンデュを振る舞ってくれた。
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これまた、酒がススむススむ。
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バーバラとリオちゃんの服がかぶっているから、間違えそうだネ!
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こちらは、荒木マタェモンさん持参の八重山そばを使った一皿だ。
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ビールにシャンパン、ワインも日本酒も次々と空になっていく。
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そして厨房に立つのは、ダンディ岩崎さん。
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仕込んで来たシュウマイのタネを皆で包んでいるのだネ。
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包む係は、リオちゃん、ユリちゃん、そしてトクだったネ。

大量に包んだシュウマイを蒸篭で一気に蒸すのだナ。
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皆さん、お疲れさまでした!

このリゾットは、誰が作ってくれたのだっけ?
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とっても美味しくて人気だったなぁ。
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我が家の忘年会は、男子が厨房に立つことが多い。
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お次ぎはキクさんがオイルフォンデュで残った野菜類などを炒めて、酒の肴を作ってくれた。
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さぁ、ダンディさんのシュウマイも蒸し上がったネ!
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どうですか、豪快でしょ!

遅れて登場した、イナちゃんとカンパ〜イ!
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カミサンの自信作は、スパイシーなジャークチキンの丸焼きだ。
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綺麗に捌いて、ペロリと無くなったが、僕は寝落ちして喰えなかった!トホホ。
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さぁ、再び元気を取り戻し吞み直しだ!
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初参加のルイちゃんもゴキゲンだナ。

最後はホッシーが持って来てくれた『四つ木製麺所』のうどんを捌いたチキンの骨でダシを取って、熱々のおうどんで〆たのだが、すっかり泥酔した僕は食べることなく再び寝落ちしてしまった。
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目が覚めると、もう誰も居なかった。まぁ、毎年の事だが、今年は殆ど食べずに吞んでたのだナ。

皆さん、歳の瀬にこんなにも集まって頂き感謝多謝!また、次回も牡蛎忘年会しようネ。
by cafegent | 2013-12-26 16:10 | 食べる | Trackback | Comments(0)
冬の『寿司いずみ』にお邪魔した。
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此処は僕が毎朝歩く都立林試の森公園の裏手の住宅街にひっそりと佇む小体のお寿司屋さんだ。
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いつも予約が入っているから、一年中「準備中」の札が出ているのだ。

四季折々に仕入れた旬の素材総てに一手間かけた仕事をしており、そのままで出される事がない。刺身だってしっかりと熟成させたり、江戸前の仕事を再現したりと、奥が深い。

先ずは、サッポロ赤星でカンパイ!
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カミサンへの一年の感謝の意を込めて、美味しい料理と酒を振る舞うのだナ。
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夕べも大将が饒舌に料理の説明をしてましたナ。

マンボウの腸のゴマ和えを戴く。
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伊東沖で穫れた30キロ級のマンボウだけにその腸も肉厚だった。

続いて、「虎玉」(とらぎょく)と云う松葉蟹の卵焼きだ。
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オレンジ色のツメは、香箱蟹(ズワイガニ)の内子、紫色のツメは、タラバ蟹の内子だ。卵は奥多摩地鶏。濃厚な味で旨味がたっぷりと凝縮されていたナ。

続いて刺身が出るので、日本酒を戴いた。
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加島屋の「惣花」の代わりに出して頂いたのは、宮内庁の職員にしか分けないと云う信州川中島の酒千蔵野が造る「御苑」(みその)でアル。
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純米大吟醸でサラリとした味わいの酒だ。
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氷見のブリと八戸のイワシを新玉葱のすり卸しと和芥子で戴くのだナ。
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氷見のブリは、こんなご大層な証明書と箱が付くから、その分値が張るんだとか。
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必要ないから値下げ欲しいと言ってましたネ。
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そして、今回の蒸し物は、石巻市荻浜の外湾で穫れた天然の真牡蛎だ。
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その真牡蠣を10個も裏ごしして蒸した、いわゆる茶碗蒸しだ。
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濃厚かと思いきや、実に優しい味だったナ。椀の底まで綺麗に平らげました。

続いて、鯖のつみれの湯葉和えだ。
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湯葉は愛知県三河「伊藤農園」の一番たぐり湯葉だ。先ずは、湯葉だけを食べてみる。濃厚で深い味わいだ。

湯葉の下のつみれは、鯖を半分叩き、半分をすり潰して、キウィを入れて二日間寝かし、キウィの酵素でふわふわの食感に仕上げるそうだ。このつみれの中には巨峰が入っていて、風味が良いのだナ。

酒とみりん、鰹、ソウダガツオで二晩寝かした本返しの汁が、湯葉と絶妙にマッチした一椀だった。

お次の酒はカミサンと別の銘柄にして戴き、味見し合った。

僕のは岩手の地酒「あづまみみね」だ。
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春先に搾られた新酒を一度火入れして貯蔵し、秋まで熟成させた後に二回目の火入れをした酒だそうだ。
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カミサンは、長野県佐久の「豊香 初しぼり」だったが、結構濃い味だったネ。

この酒に合う様にと出されたのは、ブリの肝臓をお茶で炊いた珍味だ。
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寿司茶で炊いたもので、江戸料理の再現とのこと。お茶の香りがしっかりと沁みており、実に美味い。あぁ、酒がススむススむ。

そして、氷見のブリのカマの登場だ。
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親方も食べたかったそうで、六つに分けて五人に振る舞われたのだネ。


続いて、戴いた酒は、新潟県大洋酒造の「鄙願(ひがん)大吟醸」だ。
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いつも戴く「越の魂」の営業の方のお父さんである平田さんと星野さんと云う二人の杜氏が造り上げた大吟醸で、とても心地良い澄んだ味わいだったナ。
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この酒に合わせる様に出されたのは、スッポンの卵だ。
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イクラより大粒で口の中で弾ける味は、この上なく酒に合う味だった。

ここからは、大将お得意の「プリン体アラモード」の登場だ。吞んべいとしては、握りの前にコレを戴かないとネ。
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鰹とマグロの酒盗から。あぁ、酒がクィクィとススむなぁ。
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こちらは、鹿児島の甑島(こしきじま)で穫れたカマスの内臓で造った塩辛だ。味としては、にがうるかに近いかナ。

そして、風干したボラのからすみ、煮たボラのからすみ、タラのからすみにべっ甲卵だ。
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何れも濃厚で、酒がススむ珍味でアル。しかし、食べ続ければ、本当に痛風まっしぐらだネ(笑)

こちらは、ブリの胃袋を焼いたもの。
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これまた、酒に合うのだナ。

酒は秋田県山本郡の「山本 大吟醸」だ。
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これも二回火入れだとのこと。
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あぁ、むふふの旨さだナァ。

さぁ、ここから「いずみ劇場」の第二幕の幕開けだ。
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先ずは、外房の大原で水揚げされた寒平目の昆布〆から。
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いずみでは、握りを盛る寿司下駄が無い。何故ならば、握った寿司を掌の上に置くからなのだ。
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此処の寿司は総てネタに合わせたツメを塗って出すので、こちらは掌に置かれた寿司を迷わず口に運べば良いのだナ。

続いて、いずみ名物コハダ五種の登場だ。
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先ずは赤酢で〆たコハダから。
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そして、ジンとライムで〆たもの。

お馴染み白酢で〆たもの、キビ酢で〆たコハダ。
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最後は、柚酢で〆たものを戴いた。以前は、コハダ三連発だったが、勢いを増した。

小肌ひとつで、これだけヴァラエティに富んだ握りを味わえるのだから至福だネ。

お次は、函館・戸井産のマグロの赤身だ。
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戸井の活〆鮪は、水揚げ後の処理技術が素晴らしいそうだネ。本当に美味しい赤身だったナ。

酒は秋田の吟醸「奥清水」を戴いた。
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こちらは、ワタリ蟹の握りでアル。
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続いて、石巻市荻浜の牡蠣の握り。濃厚で美味。

握りの合間の一休みに「伊勢海老のすまし」の登場。
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「すまし」とは、味噌汁の味噌が沈んだ上ずみの部分をすくった汁だそうだ。ホッとする味だったナ。
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煮た墨イカにイカを煮詰めて作ったツメを塗った握りは、ハカマと云う切り付けで登場。
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一組のお客様が帰って、大将も一休みだネ。

続いて、金目鯛のヅケだ。
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大将が先日、金目鯛を一つ仕入れたそうだが、神津島と三宅島の間の水深200~500mの深場に生息し、地元でも「深場キンメ」と呼ばれて高値で取引されているとのこと。
一般では、1匹1万5000円で出荷するので売値では、ナント4万5000円もの値で取引されるんだとか。高値の花だが、大将は直に仕入れているらしい。

あぁ、幸せなひとときが続いてる。

こちらは、高知県室戸岬ブリの砂ずりだ。
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砂ずりとは、太ったブリが海底に沈むと腹が砂でこすれるからだネ。マグロの大トロよりは、脂っこくなくて美味いのだナ。
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そして、鯖の握り、焼き白子の握りと続く。
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白子の甘さが最高に美味い。
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今度は、十勝沖で穫れたカジキマグロのヅケ炙りだ。
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蛤のツメを塗った蛤の握り、甘くて旨い。

酒は、三重県名張市の地酒「滝自慢」の純米(二回火入れ)を戴いた。

続いて、メジマグロの砂ずりだ。
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脂が乗って旨かったなぁ。こちらは、北寄貝だ。
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この時季の北寄は本当に美味しいネ。北海道人の血が騒ぐ!
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小休止していたカミサンは、穴キュー巻を戴いていたネ。

僕は〆に煮穴子を戴いた。
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これも寿司いずみの自慢の握りなのだ。

あぁ、食べた、吞んだ!料理14種、握り19貫に日本酒7種類か。

冬の『寿司いずみ』にて極上の時間を過ごしたナ。
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大将、ご馳走さまでした!

外に出るとまだ雨が降り続き、吐息が白くなるほど寒さが増していた。だが、僕らは心も躯も温かさに包まれていた。次回もまた、此処に来られる様に頑張らなくちゃナ、そんな気にさせてくれる一軒だ。

先代が健在だった頃の『寿司いずみ』紹介のyoutube
by cafegent | 2013-12-19 15:02 | 食べる | Trackback | Comments(0)
    寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃(はり)   加藤楸邨

今朝の東京は、冬の雷が鳴り響いていたネ。寒雷(かんらい)とは冬の雷のこと。真夜(まよ)とは真夜中、玻璃とはガラスの意だ。

静まり返った冬の真夜中、突然に雷鳴が轟き、窓ガラスがぴりりぴりりと震えている様子を詠っているのだネ。

俳句だと「冬の雷」(ふゆのらい)だが、加藤楸邨は寒雷(かんらい)と云う言葉を用いている。昭和14年に出した句集「寒雷」について「冬の雷」では言い切れない重苦しい自身の生活を寒雷(かんらい)と云う造語を作って詠んだと、後に語っているのだナ。

北陸地方では冬の雷のことを「雪起こしの雷」とか「雪下ろしの雷」と呼ぶ。雪が降る前の前兆や大雪が降る時の合図としているそうだ。

今朝の雷は激しい雷鳴が何度も続き、雨音を掻き消す程だった。
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毎朝歩く公園に、今年は冬鳥の姿が少ない。
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東京近郊の山々に雪が降りグンと寒さが増してくると野鳥たちが山から降りて来てくれるかもしてないのだが。
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昨年の今頃には公園の樹々にウソやヒガラ、ヤマガラ、ツグミ、ジョウビタキ、ルリビタキ、キクイタダキなどが集まってくれたが、今年はやっとウグイスやアカハラ、シロハラ、ツグミが数羽来ただけだ。

    手作りの湯呑み分厚し冬の雷(らい)   長谷川嘉代子

    ◇           ◇           ◇
国家公務員に冬のボーナスが支給されたそうだ。もう何十年もボーナスと云う物を貰ったことがないが、サラリーマン生活を辞めて早や23年が経つ。我ながら、良く生き延びて来れたものだナ。

さて、先週の土曜日は京成立石で昼酒となった。前日の深酒から『宇ち多゛』の口開けを諦めて、宇ち入り後の酒朋たちと『鳥勝』にて合流。

向かいのお好み焼き屋さんから持ち込んだ豚平焼きと豚玉をアテに酒がススんだ。鳥勝の豚足の煮込みも実に美味かったナ。

この日は、四つ木で長い間手打ちうどんの製麺をしていた『四ツ木製麺所』の立石移転、新装開業の内祝いの酒宴に大島さん達宇ち多゛仲間と出向いた。
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マスターの森田さんが新鮮な鯛の刺身を用意してくれていると云うので、酒を持参しお祝いに駆けつけた。
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本場讃岐の製麺所を彷彿させる店内では、年が明けて暫くしたら店内でうどんを食べられる様にするとのことだ。嬉しい限りでアル。
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コカ爺ぃ画伯が描いたマスターの笑顔が柱に飾られていたネ。
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『四ツ木製麺所』の広報部長ホッシーが音頭を取ってカンパ〜イ!
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暫くすると地元のアキちゃんも合流。彼も此処のうどんをこよなく愛しているからネ。

さぁ、どうですか、この刺身盛りは!
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捌いたばかりの鯛やホタテ、マグロにハマチと日本酒がススむものばかり。
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マスター自慢の北寄貝の刺身もスバラシかったネ。
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次々とお刺身が出て、僕もニンマリ!
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日本酒がススむのだナ。
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立石の重鎮イシさんも合流。
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いつもより細めに打ったうどんで作ってくれたシジミうどん!
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ダシの香りが立って美味しかったなぁ。

こちらのカレーうどんも店主の自慢の一品だそうだ。
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銀座のうどん屋さんにもこのルゥを提供しているとのこと。ダシとカレーが良く合い、うどんに絡んでいたナ。
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後半、地元のウシさんも参加して、一段と賑わった。

東立石『四ツ木製麺所』の増々の繁盛を祝って、再びカンパイ!
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『宇ち多゛』からグンと近くなったし、打ち立てのうどんを買う機会も増えるネ。

マスター、心よりおめでとうございます!そして、美味しいおうどんとお刺身、ご馳走さまでした。
by cafegent | 2013-12-10 14:21 | 食べる | Trackback | Comments(2)
昨日から今朝にかけて東京を襲った台風26号は、24時間降水量が750mmを超え、観測史上最高値となったそうだ。東京都の大島町では、この台風で13人が亡くなり、今も35人の方が行方不明になっているらしい。

都心では激しい雨も上がり、暴風もおさまり出している。
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だが、この大型台風は風速25m以上の暴風域を伴ったまま関東から北へと進んでいるのだから、まだまだ心配だネ。
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関東地方を襲った台風としては「十年に一度の勢力」だと、テレビのニュースで伝えていたが、いつもの公園でも大きな樹木が幾つもなぎ倒されていた。
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イイギリの木の太い幹が折れている姿を目の当たりにすると、暴風の威力の凄さに言葉も出なくなった。
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それでも樹々の上では餌を求めて小鳥たちが飛び回っていた。
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メジロは木の実をせっせと啄んでいたナ。
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また、秋の渡りの蝶、アサギマダラの姿を見つけることが出来た。

北上中の台風26号の被害が、これ以上広がらない事を願うばかりだネ。
      ◇           ◇           ◇
閑話休題。

さて、今週の月曜は「体育の日」だったネ。毎年、春と秋の二回催される渋谷のんべい横丁の仲間たちのBBQ大会が行われた。前回もギリギリまで雨だったり、ここ数回は天気が不安定の中での開催だったが、今回は見事な秋晴れとなった。
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バー『クルヴァ』のヨッさんと健太郎君が中心となって運営してくれて、美味しい料理と酒が振る舞われた。
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ヨッさんの掛け声と共に楽しいBBQがスタート!
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此処、目黒の駒場野公園では、事前に申し込めばバーベキューを楽しめるのだナ。天気が良かったからか、今回は100人以上もの方が集まったのだネ。
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ハイ由美ちゃん、カンパイ!
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此処に集まっている殆どの方が、のんべい横丁内のバー『クルヴァ』や『タイト』、『アミュレット』そして、『ビストロ・ダルブル』などのお客さんたちだ。
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渋谷のんべい横丁の酒場は、殆どが小体の店なので混んでくれば他の店に移動したりと、酒場同士の交流も深いのだナ。ゆえに、いつの間にか他店の常連さんたちとも仲良くなっていたりする。そんな所が、この横丁の素敵なところでアル。
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今回はオースティンが働く恵比寿『カドヤ』のお客さんも初参加してくれましたネ。
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幹事役の健太郎クン、カンパ〜イ!
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また、年々会を重ねる度に子ども連れの方々も増えて来た。
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此処で子どもたちの成長を確認するのも、BBQの楽しみのひとつになって来た。
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今回は大鍋で仕込んだつみれ入り豚汁や白ワインたっぷりのチーズフォンデュー、野菜たっぷりのラタトゥイユ、そして炭火焼きの肉や魚類が用意された。

料理を担当している正ちゃんもお疲れさまでした!今回はデジカメの調子が悪くて、余り多くの写真を写せなかった。そんな訳で、ひたすら食べて吞んでいたのであった。

午後4時までには完全撤収しなければならないので、最後は皆が協力して一気に片付けが始まった。ゴミ捨て、洗い物、火の始末等々、回を重ねているだけに、皆さん手際が良いのだネ。
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ヨッさん、健太郎クン、そしてチーム「GROUMET HUNTER」のみんな、お疲れさまでした!感謝多謝!

皆は二次会へと移動したので、僕は武蔵小山へと戻ることにした。
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だが、案の定、電車で寝落ち!目が覚めたら武蔵小山を通過して、多摩川駅だった。早い時間だったのと、早期に気付いたので助かった。

なんとか地元に戻り、いつもの酒場『牛太郎』の暖簾を潜ったのでアール。トホホ!
by cafegent | 2013-10-16 14:54 | 食べる | Trackback | Comments(0)
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カミサンと映画を観に行こうと云うハナシになり、互いに今公開中の映画を調べ始めた。僕が「パシフィック・リムかマン・オブ・ドリームはどうか?」と聞くと、
「ワタシ、高等向けの映画ってダメなのヨ」とのこと。ハテ?そんなにこの二つの映画は難しい内容だったっけ、と思っていたのだが、後でちゃんと聞いたら「荒唐無稽の映画は苦手」と云ったのだったのだナ。
「高等向け」と「荒唐無稽」か。書くと聞くじゃ、大間違いなのだネ。

以前もベランダに置いていたロッカーの扉を開けたカミサンが「物質の匂いがするから掃除しよう!」と云ったのだが、ハテ?何の物質なのだろうと思ったのだナ。

で、「何の物質の匂いなんだ?」と聞くと「高校の頃の部室の匂いよ」とのことだった。「部室の匂い」を「物質の匂い」と勘違いしていたのだネ。

歳とって酔いの廻りが早くなっただけかと思いきや、耳までボケて来たらしい。トホホ。


ボケは日々進行するのだナ、と思っていたが、先日読んだ作家阿川弘之のエッセイの中にまるで僕と同じ様なエピソードが出ていて笑ってしまった。

 〈女房と娘が台所で何か面白そうに話し合っているから、「墨イカがどうしたって?」口をはさんだら、
「イカの話なんかしてません。スニーカー、運動靴。夏祭の派手な浴衣姿で電車に乗って来た若い女の人の足元、ふと見ると、スニーカーはいてるんですもの。世の中どうなっちゃったのかと思って」

 その世の中が「最中」に聞こえる。「汚職事件」の前後が聞き取れなくて「お食事券」と間違える。

一々例を挙げればきりが無いけれど、「未だ九時前じゃない」が「又栗まんじゅうだ」、「三分の一の値段」を「サンドイッチの値段」、「エドワード・ケネディ」は「江戸前の鰻」うんぬん。〉

 この先生は、全てが喰うことに聞き間違える傾向があるらしいネ!
あぁ、僕も気をつけなくちゃ!
     ◇            ◇            ◇
閑話休題。

土曜日の寒さから打って変わって、日曜は朝から空が晴れ渡ったネ。

午前中はいつもの公園に野鳥を探しに出掛け、戻ってから家の掃除を終えた。

午後2時過ぎ、武蔵小山を出て高田馬場経由で新井薬師へ。此処から二駅散歩をしてビールが旨く感じる様に体を仕上げるのだナ。

西武新宿線沿線は、東京オリンピックの頃を目指して線路の地下化を進めているらしい。
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この風景が観られるのももう残り数年なのだネ。

午後3時45分、野方に到着だ。午後になっても西日が強く汗をかいた。
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酒朋マタェモンさんや皆川さん、豊川さんといつもの面々が集ってる。
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そして、ホッシーも到着だ。

日曜は、4時丁度に『秋元屋』は開店だ。
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いつもの席に皆で並ぶのだネ。
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ひと汗かいたから、生ビールを戴いた。さぁ、カンパイ!
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喉ごし爽やかに冷えたビールが体をシャキッとしてくれるのだナ。
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ホッシーはTシャツに合わせて、サッポロ黒ラベルだネ。
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ガツ酢をアテにビールがクィクィと入っていったネ。

特製ハイボールに切り替えて、カシラやせせりの味噌焼きを戴いた。

この日は、サクッと吞んでご馳走さま!一時間の滞在でした。

皆さんと早々に別れ、僕らは目黒方面へと戻った。

久しぶりに不動前の『寿司 なかのや』に来た。
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『秋元屋』でビールを戴いたので、日本酒から開始した。
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福岡は久留米の山口酒造場の特別純米「庭のうぐいす」を戴いた。
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キンちゃん、最初に胃に炭水化物を入れておくと悪酔いしないとのことで、白身魚のアラで取ったダシに貝ひも等のダシを合わせた吸い物に鮓飯を入れた椀を出してくれた。
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キンちゃんこと金城毅さんは、東京の名店中の名店『寿司いずみ』で16年間修行を積み一年前の十月に独立し、此の地に店を構えたのだネ。

キンちゃんの兄弟弟子には、ミシュランで三ツ星を取っている銀座『あら輝』の店主、荒木水都弘氏なのだナ。荒木さんはロンドンに移るらしいが、キンちゃんはこの地に根付いて欲しいものだ。

『いずみ』の親方直伝の料理は、本当に丁寧な仕事が施されている。ことば数の少なかった当時のキンちゃんが何処へ行ったのかと思うほど、会話が弾む様になった。矢張り、この一年で店の主としての身構えが出来たのだネ。
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料理は、甘鯛塩で〆て、酒で湯引きしたものが登場。

続いて、千葉県産のアワビを蒸したもの。
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海の海苔を餌にして育ったアワビは味も香りもよく、柔らかく蒸し上がっていたナ。

こちらは、長崎の穴子白焼きだ。
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香ばしく、酒がススむススむ。

北海道のブリ、淡路の鯖の刺身の登場。
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『いずみ』ならば新玉葱のすりおろしと和芥子だが、こちらでは普通に山葵で戴くのだネ。

酒は宮城の純米辛口「阿部勘」に切り替える。これも旨い酒だネ。
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山葵の茎は、さっぱりとして箸休めに良い。

醤油のみで仕込んだいくらは、目から鱗だったナ。
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今まで我が家でも酒やみりん、醤油などいろんな合わせ方で試してみてが、醤油のみがこんなに美味しかったなんて驚きだった。

さぁ、珍味といこう。『いずみ』でもお馴染みの「痛風まっしぐら」だネ!
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べっこう玉子とマナガツオの玉子でアル。これをチビチビと嘗めながら、酒をクィッと飲れば、ドッと幸せが舞い降りるってもんだ。

続いて登場したのは、甘鯛の酒廻し焼き。
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日本酒を廻し掛けしながら焼いた甘鯛は良い味と香りだ。

酒は長野の酒「豊香 秋あがり 別囲い純米生一本」を戴いた。
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夏を越した秋あがりの純米は、まろやかで深みある味と香りだった。

墨イカのゲソを鰹酒盗に漬けて焼いたものは、秋あがりの酒との愛称抜群だったナ。
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濃厚な鰹の酒盗が絡み合って、イカゲソの美味いのなんの、南野陽子!なんちて。
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さぁ、ここから握り寿司劇場の始まりだ。

先ずは、小鯛の酢おぼろ漬けだ。
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江戸の仕事を再現した酢おぼろは、素晴らしいネ。

そして、カワハギ肝乗せでアル。
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もう云うこと無しの美味さだ。

お次ぎは、小肌の米酢の登場だ。
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『いずみ』と云えば小肌三種の酢が名物だが、キンちゃんはその味を見事に継承しているのだネ。

ここで、岡山の純米の限定生詰原酒「燦然」を戴いた。
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こちらは、愛知のアオヤギだ。
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適度に脂の乗った鯵も最高だネ。
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マグロづけを戴いて、沢庵で箸休め。
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あぁ、酒がスィスィと入っていくなぁ。

どうですか、この中トロらしい中トロは!
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もうとろけてしまうなぁ。

続いて、スミイカを戴く。
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これは、ねっとりと甘く美味い。

カミサンはこの辺りで満腹になったらしく、打ち止めだ。

こちらは、桑名の煮蛤わた付きだ。あぁ、もう駄目だ。
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蛤を煮詰めてとったツメもまた最高の味で身を引き立たせている。幸せだ!
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キンちゃん、素晴らしい仕事ぶりだネ!

お次ぎは、金目鯛のづけ。
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皮の部分も本当に美味かったなぁ。

こちらは、ブリの砂ずりだ。
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天然鰤の腹の部位は、脂の乗りが良く、口の中でトロける程だったナ。

こちらは、ホッキ貝だネ。
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北海道生まれの僕は、北寄貝には目がないのだ。

そして、マグロ霜降り!
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凄いでしょう、コレ。
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キンちゃんオススメの白海老は、ねっとりとして甘かったネ。

こちらは、キンちゃん自慢の鉄板焼き白子だ。
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白子を香ばしく鉄板で焼いて酢飯に乗せてあるのだヨ。香り高く、濃厚な味わいはこの季節にぴったりだったネ。

さぁ、最後の握りは、煮穴子だ。
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これもまた口の中で、とろけてしまうのだ。

この日は、大いに食べたなぁ。いつもならば、とっくに満腹になっている筈だが、すこぶる体調が良かったのかナ。
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最後にカミサンのリクエストでかんぴょう山葵巻を戴いた。
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お茶を戴き、ホッと一息。

ここでキンちゃんから恩納村の古酒泡盛の「萬座」をご馳走になった。
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万人に愛される泡盛と云う意味を込めてこの名がついた酒だと聞いた。古酒43度の酒は、濃厚で甘い。口の中でトロけるような柔らかい口当たりは、病みつく旨さだナ。
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恩納村出身のキンちゃんもまた皆に愛される優しい人柄ゆえに、此処に通うファンも多くなっているご様子だ。
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此処もまた『寿司いずみ』同様に予約で一杯になると外に準備中の札が出ているものネ。
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最後に長ネギの赤出しを戴いて、ご馳走さま。

極上の寿司と旨い酒で、我ら夫婦も大満足であった。

そして、何よりも歩いて家路に着けるのが嬉しい限り。次もまたハレの日は、『なかのや』の寿司を食べに来たいものだ。

外に出ると、ようやく涼しい秋風が吹くようになっていた。
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カネツキムシの声を聴きながら、千鳥足で帰る二人であった。
by cafegent | 2013-10-10 15:54 | 食べる | Trackback | Comments(0)