東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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カテゴリ:食べる( 282 )


    古池や翡翠(かわせみ)去って魚浮かぶ   子規

早いもので、もう年の瀬の十二月となったネ。二十四節気でも今週末で「小雪」が終わり「大雪」となる。関東ではようやく樹々が紅葉の葉が赤く染まり、イチョウ並木は黄金色に輝き出した。
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空気が澄んだこの時季、西日を浴びるイチョウの葉は実に美しい。
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我が家の近くに在る星薬科大学の正門から続くイチョウも見事だった。

忙しさにかまけてしまい11月は一度も日記を更新出来なかった。四月から開始した全国酒の旅も八ヶ月が過ぎたのだネ。

東京に居る時は毎朝近所の公園に出掛けている。此処にやって来る野鳥たちを探すのが朝の愉しみのひとつでアル。グッと気温が下がって来たので、冬鳥が入り出す頃だが、今年は何故か遅い。いつもならば11月からツグミやジョウビタキ、ルリビタキが入り出すのだが、今年はまだツグミも一度しか見つけていない。
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シメは時々降りて来るようになった。それでも、まだ少ないナ。

池にも時々カワセミが餌を求めてやって来る。
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翡翠(ひすい)と書いてカワセミと詠ませるほど、その姿態の色は美しい。青とオレンジのコントラストは自然界が生んだ宝石の様だネ。石の上から細長いくちばしを水面に向けてサーッと舞い降りて水の中に飛び込み、小魚や小エビを捕まえる姿もまた見事だ。
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俳句の世界では、カワセミは実は夏の季語となっている。だが、鳥の専門家たちは、それが解(げ)せないと言っている。僕もそう思っているのだナ。冬枯れの水場をサーッと飛ぶ姿は煌めく宝石の如く美しく自然と融合している。

    しぐれつつ翡翠翔(かけ)て蘆(あし)に消ゆ  水原秋桜子

昨日は可愛いウグイスを見つける事が出来た。
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今日はあいにくの雨なので、一日机に向って原稿を書いていたが、明日の朝は雨が上がってくれている事を願うばかりでアル。
      ◇           ◇           ◇
閑話休題。

先週、新潟は糸魚川へと旅をした。只々日本海の旬の旨い魚が喰いたくて、東京駅へと向った。

新幹線Maxときに乗り、一路越後湯沢駅へ。此処からは特急はくたかに乗り、直江津へ。
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そして直江津から特急北越でようやく糸魚川に到着だ。来年三月の北陸新幹線の開業に伴い、特急はくたかは、その18年間の雄姿に幕を下ろすこととなった。

この路線、大半がトンネルの中なので余り景色を楽しむ事が出来ない。だが、その路線の特徴を逆手にとって土日祝日には車内で映像を鑑賞出来る「ゆめぞら号」という車両が運行されているのだネ。今回の旅は平日の朝だったので、ゆめぞら号は無かったが、時折垣間みれる車窓からの景色は、みごとな紅葉を望むことが出来た。
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特急はくたかへの乗車もこれが最後かと思うと感慨深かったナァ。
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糸魚川駅から15分程歩くと目指す店『地魚料理 すし活』さんの暖簾が見えた。
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此処は大将の渡辺篤さんが奥様と二人で切り盛りする小体のお寿司屋さんだ。

先ずは、生ビールをゴクリ!
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あぁ、ウマイ!約三時間の旅の疲れも吹き飛ぶネ。

糸魚川の能生で水揚げされた小伏(こぶせ)がにを戴いた。
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ズワイガニの子持ちのメスを「小伏」と呼ぶのだが、金沢では「香箱(こうばこ)」と呼ばれいるネ。福井では「セイコガニ」と呼ぶが、同じものだ。オスのズワイガニも福井では「越前ガニ」と呼び、京都や鳥取では「松葉ガニ」となるのだネ。そう云えば、鳥取の境港ではメスを「セコガニ」と言っていたのを思い出した。

そのメスの腹に抱えている外子と甲羅の中の内子(未成熟卵)とかにみそを丁寧に酒とみりんと合わせ醤油で和えて「沖漬け」にしてあるのだヨ。プチプチした食感の外子と濃厚な内子が織りなす味のハーモニーは絶品だった。
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これには酒しかない。
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燗酒をつけてもらい、冬の味覚の女王を讃える事にした。

大将から「外子だけ先に食べて内子は半分程残しておいてネ」と声が掛かった。一合徳利の燗酒はスグに空になってしまう。

次の燗酒と共に登場したのは、これまた小伏がにと同じ様な色の珍味だった。
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ハテ、なんだろう。一口舐めてみても、旨味が先にきてそれが何か検討もつかなかった。大将も「判んないだろうなぁ。コレ、海老の頭部の味噌のところだけを麹でじっくりと煮詰めて水分をすっかり飛ばしたものだそうだ。これだけで海老6尾も使ったのだとか。いやはや恐れ入る。これもまた日本酒の肴にぴったりの珍味だったナ。

続いて出てきたのは、串が二本だ。手前がヒラメの皮で奥のがカガミダイの皮とのこと。
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香ばしく炙られて、これも酒の友だネ。

珍味が続いていたら、先程の小伏がに沖漬けの卵と足の身をふんだんに寿司飯に混ぜ合わせた一品が登場した。
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かにの旨味が目一杯詰まったかに寿司は本当に唸るような旨さだった。

さぁ、ここからは大将の地物の握り寿司劇場の始まりだ。「すし活」さんでは、白身の魚に相当入れ込んでいる。大将の渡辺さんは「出来ればマグロなんて他の店で食べて貰えれば良いんだよ。熟成させて旨味を引き出す赤身と違って、白身魚は鮮度が命!短期決戦なんだよネ!」と熱く語ってくれた。

先ずは日本海のアラから。
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おぉ、歯ごたえ抜群で美味い。
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こちらは、カガミダイだ。
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続いて1.5キロ物のヒラメ、甘いアオリイカと続く。
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アオリイカは塩で戴いたが、ねっとりと甘いアオリイカの旨味がより一層際立ったナァ。

そして、〆サバだ。
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これもしめ具合抜群だった。

こちらは、メダイの炙りだ。
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塩で戴いたが、脂の乗りも良く最高だ。
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お次は、イシダイにキジハタの握りだ。
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これは身がギュッと締まっていて歯ごたえ良し!

こちらは、イナダだ。
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これは白身と赤身の中間だネ。脂の乗りが丁度良く美味。

続いて出たのは「つづらめ」という魚だった。
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初めて食べたのだが、身が硬く締まっており美味い。メバル化の白身魚なのだとか。
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続いて、あっさりとしたマトウダイに身がねっとりとして甘い赤ガレイを握って貰った。赤ガレイは普通煮付けや鍋にする魚だネ。さすが、鮮度が命なだけに、握りも抜群だった。

最後はキクガレイの握りだった。これも余り聞き慣れないカレイだと思っていたら、関東で言うところの「ムシガレイ」のことだった。殆ど干物でしか見ないのだが、生も大変美味だったナ。
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握り十三貫、大いに満足した。こちらでは、どんな握りも一貫ずつ握ってくれる。美味い地物を沢山食べて貰いたいと言う大将の心遣いなのだネ。心地良い気分で過ごす事が出来た。
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美味い魚を堪能し、程よく酔った。さて、次は何処に向うとしようか。
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by cafegent | 2014-12-04 19:22 | 食べる | Trackback | Comments(2)
カミサンの誕生日と夫婦の結婚6周年の祝いを兼ねて、銀座の和食料理店『小十』にお邪魔した。
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陶芸家の故・西岡小十氏の名前を冠した店は店内に入った瞬間から美しい陶芸の作品群に目を奪われた。店主の奥田透さんは静岡出身で、地元の割烹旅館『喜久屋』から料理の世界に入り、あの名店『青柳』で修行を積んだ料理人だ。

西岡小十さんの作品が好きで、店を出す時にも使う器を焼いて戴いたそうだ。小十翁最後の作品になったと言うのだから感慨深いネ。

11年前に『銀座 小十』を開いて以来、ミシュランで三ツ星を獲得し続けており昨年はフランスのパリにも出店を果たした。オープン間もない頃はパリと東京との往復が続き、東京の店に居ない時も多くなっていたそうだが、最近は銀座の店に居ることも多くなったみたいだ。

今回も奥田氏が自ら腕を振るってくれる事を期待して、カウンター席が取れる日を予約した次第でアル。

美しい一枚板のカウンターは樹齢700年の檜だそうだ。席に座った時から「奥田劇場」の幕が開く。此処はワインも充実しているが、前日にワインを飲み過ぎたので、先ずは生ビールで始めることにした。バカラのローハンに注がれたビールで乾杯!

そして、最初に登場したのは、毛蟹と北海道産の生雲丹を焼き茄子とズイキの冷製和え物だ。毛蟹と茄子、雲丹と茄子、毛ガニとずいき、雲丹とずいき、と交互に味の変化を楽しんで戴ければ、と奥田さんが薦めてくれた。

この料理が載る器もまた素晴らしかった。真白き岩の砦の頂上に色鮮やかな雲丹と毛蟹の色が映える。青白磁の斬新な器は、陶芸家の加藤委(つばさ)さんの作品だ。加藤さんは僕より二つ若いが、僕が六本木のAXISで仕事をしていた時に同じビル内の陶芸ギャラリー『サボア・ヴィーブル』での初個展を観たのが最初だった。ギャラリー店主の宮坂さんに薦められて以来、好きな作家の一人となった。多治見出身の作家だが従来の多治見焼き、美濃焼きとはまるで違う作風は現代の陶磁器を牽引している陶芸家だと思っているのだナ。

酒は福島の純米酒「早瀬浦」を二合戴いた。ガツンとした中に感じる甘い香りが毛蟹の味を引き立ててくれた。

お次ぎはアワビの素麺すり流しだ。アワビの身をすり流しにして出汁と合わせてあり、素麺に絡み合う味に思わず唸ってしまった程だ。細切りにしたアワビの身肉も実に旨い。晩夏に涼を運ぶ一品だった。

三品目に出て来たのは、椀ものだ。
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鱧(ハモ)とじゅんさいの薄味の汁は胃に優しく「奥田劇場」へと誘(いざな)ってくれた。輪切りのズッキーニが無限の輪の如く美しい意匠を放っていたのが印象的だった。鱧は梅雨明けから今頃までが一番美味しい。

さぁ、此処からお造りだ。奥田氏、僕らの為に再び加藤委さんの大きな青白磁の器に盛りつけてくれ、その姿は迫力満点だったなぁ。
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鱧の湯引き梅肉添え、鮃(ヒラメ)の肝添えも美味い。細かく包丁を入れたアオリイカの何と甘いこと。飾りにちりばめられた白い玉は、山芋だ。これも箸休めにさっぱりと戴いた。

日本酒を変えてみた。お次ぎは三重の「寒紅梅」だ。
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山田錦を用いた純米吟醸は、スッキリした香りが清々しく、お造りとの相性も良かったネ。

そして、お待ちかね若鮎の塩焼きの登場だ。席に着いた時、目の前で活きた天然の若鮎を一尾ずつ串にさしていたのだが、それをじっくりと一時間もかけて焼き上げた極上の逸品でアル。
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聞くところによると、このアユは長野の天竜川で穫れる天然ものの活若鮎で、共に「青柳」で修行を重ね、今や盟友となっている日本料理の『龍吟』の山本氏と二軒だけで仕入れているのだそうだ。

活きたまま備長炭の遠火でゆっくりと焼かれるのだから、断末魔を迎えて口を開けている姿が印象的だが、一口食べてみるとその美味さに感動しっぱなしになった。
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こんがりと焼かれた皮はパリッとした食感で、中からはふわっとした身が口の中に溶けていく。川藻を食べて育ったその身は仄かに藻の香りを含み、肝もほんのりとほろ苦くて甘い。極上の鮎が、てんこ盛りに盛られているのだから、感無量でアル。

続いて、牛肉と冬瓜の炊き合わせが出た。
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夏の冬瓜は本当に美味しいネ。

酒もススむし、至福のひとときを味わっている。

さぁ、真打ち登場だ。夏の『小十』での人気の料理は天然の大鰻だ。
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蒸さずに炭火でじっくりと焼き上げ、自家製のタレを塗り重ねながら蒲焼きにするのだ。これには参った。もう見ている側から、ヨダレが出て来そうになるのだから。奥田さんは天然の鰻にこだわり続けている。しかも体重1キロ以上の大物しか仕入れないそうだ。力強く活きた天然鰻の味をシンプルに味わって貰う為に蒸さずに炭火で蒲焼きに仕上げるのだネ。外はカリッとして、中はふっくらと、肉厚ならではの旨みが凝縮されていた。
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山葵を載せて口へ運べば、白飯がススむのだ。思わずご飯をお代わりしてしまったなぁ。

あぁ、本当に美味しい料理を堪能した。
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最後は蕨餅とスイカのデザート、それにココナッツのソルベが出た。
煎茶の後に戴いた抹茶も素晴らしかったナ。

カミサンもとても喜んでくれた様子だし、8月の終わり『小十』に来れて良かった。安定した三ツ星のグランメゾンも良いが、常に意欲的な料理人が腕を振るう和食にして大正解だった。
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by cafegent | 2014-08-31 14:02 | 食べる | Trackback | Comments(0)
     夕立や豆腐片手に走る人     子規

何とも人を食ったような一句だが、思わずその情景が眼に浮かぶ。今と違いパックに入った豆腐など無く、当時は自転車などで廻る豆腐屋から桶か鍋に入れて貰い買って帰るのが常だった。

夏真っ盛りの季節だが、暦の上では今日から「立秋」を迎えたネ。
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そろそろ、目白のホテル椿山荘のヘイケボタルも見納めの頃だろうか。浴衣を来て出掛けようと思うのだが、今日も夕立が来そうだし、明日からは台風の影響で雨が続く様子だ。せめて一度ぐらいは浴衣を来て酒場に繰り出したいものだナ。

先日、弘前の『ねぷた祭り』を観に行った。
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熱気と活気に包まれ、汗だくになって次々と現れる扇型のねぷたに声を掛けた。だが、その祭りで人が亡くなる事故が起こってしまった。祭りが始まって以来初めてのことだったそうだが、今年も祭りは中止となったのだネ。

青森の『ねぶた祭り』五所川原の『立佞武多(たちねぶた)』仙台『七夕祭り』山形の『花笠まつり』と東北の祭りは今が熱い。

東北以外でもこの時季は祭りが続く。徳島の『阿波踊り』と高知の『よさこい祭り』も全国的に名が知れたお祭りだろうか。だが、台風の影響による高知の大雨被害により、祭りの開催が危ぶまれているとのことだネ。

参加者も見物人も一緒に汗だくになって燃える夏まつり、無事に総てが開催されることを願いたいものだ。
     ◇           ◇           ◇
閑話休題。

先日、久しぶりに新橋の寿司屋『すし処まさ』さんにお邪魔した。
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一日二組しか予約を取らず、その一組も3人しか席が無いのだから実に困った寿司屋でアル。

それでも店主の人柄と味の良さから評判が評判を呼び、何年も待たなければ予約が取れない。今回の予約は一体いつ頃取ったのだったろうか。忘れてしまう程、昔のことなのだナ。

暖簾を潜りガラリと戸を開けると店主の優さんが正面に立っていた。
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今回も、お世話になります。
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今回も信州おさけ村で仕入れた木曽の純米酒「十六代 九郎右衛門」を差し出した。
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先ずは全員で乾杯だ。
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この日のお造りは北海道島牧村の北海シマエビ、三重の白いか、銚子のかつおだ。
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ねっとりと甘く食感の良い白いかで酒がススむススむ。

和歌山県のとこぶしも良い酒の肴だネ。
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海藻を食べて育つとこぶしは、ほんのりと磯の香りがして、噛むと旨みが滲み出る。

続いて、名物となった「メバチマグロの炙り」の登場だ。
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牡丹の花の様に盛りつけられたマグロはそのまま食べても十分美味しいのだが、これを軽く炙って特製のマスタードつけダレで戴くのだナ。
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自家製豆乳豆腐で口をさっぱりとさせたら、まさ劇場の第二幕の幕開けだ。
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酒もススむなぁ。
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優さんも少々なら大丈夫かな?

ここからは握りが続くのだネ。
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マグロのヅケに始まり、水蛸、シンコと旨い握りが目白押しだ。
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おぉ、石榴(ざくろ)の花の様に艶っぽいその身は赤貝か。
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吉原の遊女のようなその身を口へと運ぶ。コリッとした食感はそっと突き立てた小指を噛んだかの様だったナ。

脂の乗った鯵も美味し。
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酒がススむススむ。他にも幾つか握って頂いてご馳走さま。
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優さんは相変わらず笑顔を絶やすことなく、魚たちと対峙していたネ。

酒朋たちも喜んで頂いた様子だし、次回もまた待ち遠しい限り。そんな訳で、ヘベのレケになりながら、夜の帳へと消えたのでアール。
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by cafegent | 2014-08-08 15:24 | 食べる | Trackback | Comments(0)
昨日は久しぶりに新橋に寿司を食べに行った。

酒朋コカ爺ぃ夫妻と新橋駅前ビル1号館に在る『信州おさけ村』で待ち合わせをした。
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此処は信州の地酒を安価で吞ませてくれるので、よく利用している。しかし、サラリーマンが多い新橋の午後7時、店内は吞む場所が有るのか不安になる程に混んでいた。

だが、辛うじて場所を確保し、酒を購入。
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三種の唎き酒セットは、長野の福無量純米吟醸、上田のまる大純米酒と渓流の純米吟醸だ。これで550円なのだから、実に良心的だよネ。

こんにゃく味噌漬け、野沢菜わさびなどをアテに程よく酒を愉しんだ。そして、奥の酒売場にてこの日に吞む酒を選んだ。
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酒も決まり、隣りの新橋駅前ビル2号館の地階に在る『すし処まさ』へ向かった。
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この日の予約は、確か2年程前にしたのだっけ?毎回訪れる度に次回の予約を二回分入れているので、辛うじて毎年何回かはお邪魔しているのだナ。

初訪問のコカ爺ぃ夫妻とワタクシのカミサンの四人で席が埋まった。此処は基本的に三人で一杯なのだが、事前に頼んでおけば四人座れる様にしてくれるのが嬉しい限り。

店主の優(まさる)さんに日本酒を手渡し、早速栓を開けてもらった。
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この日の酒は、信州伊那谷の漆戸醸造が造る「井乃頭」袋取り無濾過生の純米吟醸だ。
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この日は僕らが最後の客だったので、優さんにも注いで五人で乾杯!
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おぉ、香り豊かな吟醸酒だネ。「袋取り」とは、じっくりと時間をかけて袋から一滴ずつ雫を搾った生酒をそのまま壜詰めにしたそうだ。これは、正解だったナ。

この日の魚介を並べて見せてくれた。
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おぉ、美味そうな牡丹えびが有るゾ。
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最初に出たのは、刺身盛りだ。
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水ダコに牡丹えび、そして旬のカツオだネ。水ダコは塩で戴いた。
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あぁ、堪らん美味さだナ。酒がクィクィと進みそうだ。

牡丹えびもねっとりと甘く、味噌も美味い。この季節のカツオは本当に美味しいネ。
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黒潮にのって太平洋岸を北上する初鰹は、あっさりとしているので酒に合うなぁ。江戸中期の俳人、山口素堂が詠んだ句が毎回ながら浮かぶのだ。

     目には青葉 山ほととぎす 初鰹

目と耳と舌で感じる初夏を詠っているのだネ。当時は高値のカツオだ、きっと色鮮やかな青葉を眺め、ホトトギスの啼く声に耳を澄ませ、初鰹を食べた気分にでも浸っていたのだろうか。

同時代の俳人、室井其角は、こんな句を残している。

     まな板に 小判一枚 初鰹

やっぱり高くて買えなかったのだろうなぁ。そんなことを頭に浮かべながら、美味しく戴いた。

そして、名物「メバチマグロの炙り」の登場だ。
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美しい牡丹の花の様に盛りつけられたメバチマグロは、そのままでも十分美味しいのだが、軽く炙るのだナ。
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店主オリジナルのマスタード風味のつけダレが、炙りに良く合う。
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粒マスタードを裏ごしし醤油で伸ばし、酢を少々足したタレだそうだ。

炙りマグロをたっぷりと堪能したナ。

こちらも此処ならではの自家製豆乳豆腐だ。
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濃い豆乳で作ってあるので、大豆の風味を存分に味わうことが出来るのだネ。醤油も塩もつけずにそのまま戴くのが一番だ。
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さぁ、すし処まさ劇場の前半が終了だ。ここからは握りが始まるのだ。

先ずは、本マグロのヅケの登場だ。
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おぉ、美味いなぁ。酒がススむススむ。

続いて握ってくれたのは、金目鯛の昆布〆だった。
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昆布の旨味を纏った鯛はねっとりと甘く、僕らを幸せへと誘(いざな)ってくれる。

こちらは、香川県で穫れた赤貝だ。
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石榴(ざくろ)の花の様な赤貝の身は、コリコリとした歯ごたえで、口一杯に潮の香りが漂って行くようだ。

さぁ、どうですか!この小肌の握りは。
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こうなるともう芸術の域に達しているネ。

目で愉しみ、香りを楽しみ、舌で味わう。
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あぁ、至福のひとときだ。その味ときたら、もう「むふふ」としか浮かばないのだナ。

優さん、本当に愉しそうに寿司を握ってくれる。
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こんなに近くで客と対峙しているのだから、物凄く心身ともに疲れそうだが、終始笑顔を絶やさない。此処は本当に居心地の良い店でアル。

お次ぎはスミイカだ。
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そろそろスルメイカの時季になる頃か。これも甘くて美味い。
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そして、鹿児島産の鯵が出た。あぁ、酒がススむ。

続いて、カマスの炙りの握りだ。
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香ばしく焼かれた皮が美味さを引き立てていたナ。

最後は利尻島のウニを握りで戴いた。
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これは、色から見てムラサキウニだろうか。程よい甘みで美味かった。

あぁ、満足満腹。一升瓶の酒も空になったし、腹もいっぱいになった。
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コカ爺ぃ夫婦も喜んでくれたみたいだし、優さんに感謝多謝!

次回の予約も取ったし、今年はあと二回予約を入れてある。次回も楽しみだなぁ。
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by cafegent | 2014-06-13 16:57 | 食べる | Trackback | Comments(0)
暦では初夏を迎え、七十二候では「蚕起食桑」(かいこ、おきてくわをはむ)の頃となった。蚕(かいこ)が桑の葉を沢山食べる時季が来たのだネ。

先日、テレビ番組で養蚕農家の暮らしを特集していたが、天然の桑の葉を育てる作業も骨の折れる仕事だったし、蚕が繭を作る繭棚を置く部屋の掃除も大変だった。蚕は清潔な場所じゃないと生きられず、良質な絹を生み出すために手作りの竹箒を使って天上の隅から隅まで丁寧にホコリを取っていた。

   さまづけで育てられたる蚕かな     一茶

高価な絹糸を生み出す御蚕さま様だけに、一茶もこんな句を詠んだのかナ。

東京はそろそろ不如帰(ホトトギス)の啼く声が聞こえても良さそうな時季だが、まだ聞いていない。
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キビタキの美しい囀(さえず)りは、いつもの公園で毎朝僕を和ませてくれるのだが、待ち遠しいものだ。
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先日の日曜日は朝から快晴だった。前日まで10度を下回った寒い北海道を旅していただけに、真夏の様に感じられた。

早起きして家の掃除を済ませ、代々木公園へと向かった。そう、この日は年に一度楽しみにしている『タイフェスティバル』が開催されているからだ。

JR山手線で原宿駅に降りると、ホームから既に人で溢れていた。ゆっくりと改札を抜けてからは、早歩きとなって公園を目指すのだ。何と言っても、快適な場所を確保しなくちゃならないからネ。
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シートを引けるエリアが区切られているので、少し早めに行くのが正解だ。
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そして無事にタイの若者たちの陣取るシートの脇に敷くことが出来た。
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先ずは、ビールビール!タイの地ビール「SINGHA」でカミサンと乾杯だ!
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あぁ、旨い!梅雨入り前の東京は気持ちが良いネ!
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腹を満たすのは、グリーンカレーとガパオ飯だ。
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沢山の屋台が出ているのだが、長い行列が出来ている店と何故か空いている店がある。屋台のタイ料理の味にとことんこだわっている訳ではなく、青空の下で陽気に楽しく酒が飲めれば満足な我々は迷わず空いている店に向かうのだ。

スンナリと買うことが出来たし、どちらも本場の味でビールがススむ料理だったナ。

お次のビールは「Chang」だ。
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こちらの方がコクがあり、僕好みなのだネ。
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タイのおつまみ海老の春巻きも香ばしく美味い。

そして、香辛料の効いたスペアリブが良かった。
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ビールがゴクゴクとススんだのであった。

昼になり太陽が更に強く照り始めたので、早々にシートを片付けた。
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人も続々と溢れて来たので場所を譲ろう。

NHKを抜けて渋谷駅に向かう途中、今度は「PHUKET LAGER BEER」を見つけたので、戴いた。
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あぁ、この陽気は、ビールが幾らでも飲めるゾ!

そして、何やら美味そうな屋台を発見。
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行列が出来ていたが、「タイ風煮込みダック入りトムヤムラーメン」を買うことにした。

コレ、並んだ甲斐があった。いやぁ、実に辛くて美味い。
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炎天下で更に汗をかくことになったが、冷たいビールが助けてくれたのだナ。

この日は、この後上野公園に行き、今度は「えちご地酒祭り春の陣」を堪能。
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タイも良いが、日本もイイネ!
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日本酒の試飲を楽しみながらブースを廻り、東京都美術館で開催中の「バルテュス展」を拝見した。
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その話は、次回にしようかナ。
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by cafegent | 2014-05-21 17:23 | 食べる | Trackback | Comments(0)
九州酒の旅三日目は、長崎から再び。この日はクールファイブの歌じゃないが、雨が降っている。
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ホテルの珈琲で目を覚まし、築町(つきまち)からちんちん電車に乗って浦上方面へと移動。
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平和公園を歩く。
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原爆投下による被害をダイレクトに受けた長崎刑務所浦上刑務支所跡は今も痛々しい痕跡が残っていた。
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前日におでんの『桃若』で伺ったのだが、出島周辺や大浦天主堂のエリアは街の高低差や入り込んだ作りによって被害が少なくて済んだとのことだった。米軍の当初の標的は小倉の工業地帯だったそうだが、天候不良のため視界がきかず、第二の目標だった長崎に投下されたのだネ。いずれにせよ、あってはならない行為だが、当時を知らない僕はその歴史を心に刻むこととしか出来ない。

小雨が降ったり止んだり、時々雲間から太陽が顔を覗かせている。
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平和公園から浦上天主堂へと歩き、礼拝堂を拝んだ。
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こちらでも美しい水仙が花を咲かせていたナ。

午前11時を廻り、再び市電で築町方面へ。

浜町に在る『吉宗』(よっそう)で昼餉を取ることにした。
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此処は云わずと知れた茶碗蒸しの名店だ。東京でも銀座と明治神宮外苑休憩所内に在るのだが、やはり長崎のこの佇まいの中で戴くのが良い。

ちゃんぽんも美味しいが、特筆すべきものではない。何と言っても此処の「元祖茶碗蒸し」なのだナ。創業者が四国伊予藩士だった吉田吉宗なので「よっそう」と云う屋号になったのだネ。元々茶碗蒸しは関西で始まったそうだが、そこから江戸や長崎に辿り着いたらしい。

入口を開けると下足番の方が、番号の記された厚い木札を威勢良くぶつけ合わせ、客の来店を店内に告げるのだナ。
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これが実に気持ち良いのだ。

二階に上がり、入れ込みの座敷に座る事にした。
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此処は椅子席も有るので、ご年配の方にも優しい。品書も豊富だが、昼は迷わずに日替わりの定食にするのだ。1,050円でボリューム満天、ちゃんと茶碗蒸しも付いている。ご飯のお代わりも自由なのが何より嬉しいかぎりでアル。

この日の日替わりは幕の内だ。
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新鮮な刺身に箸もススんだ。カミサンは角煮定食にした。
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こちらも実に美味そうだったナ。

熱々に蒸された茶碗蒸しには、穴子、海老、鶏肉に銀杏や竹の子、椎茸など沢山の具が入っている。
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実に優しい味に仕上げてあり、酒浸りの躯を癒してくれるって訳だ。

大変美味しく戴いた。外に出るとまだ雨が降り続いていたネ。
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雨を纏ったクレマチスが美しかった。
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さぁ、長崎駅へ向かおう。

駅前では長崎県警による交通安全キャンペーンを催していた。
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パトカーや白バイに乗らせてくれたり、様々な疑似体験が出来る施設が用意されていた。午後1時20分、特急かもめ24号に乗り、鳥栖へ。
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長崎は今日も雨だった。素敵な酒場にて愉しいひとときを堪能した。
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からすみをアテに居酒屋かもめの出発だ。
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鳥栖駅では、かしわうどんが美味い『中央軒』が在るのだが、昼飯で満腹でまたしても食べられなかった。トホホ。
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鳥栖からは念願の特急ゆふいんの森号にて、由布院まで行くのだネ。

『桃若』の女将さんが、「ゆふいんの森号に乗ったら、先ずビュッフェに行くのよ!珈琲の芳醇な香りに足が止まるからネ」の言葉を思い出した。

うん、確かに珈琲の良い香りが漂っていたナ。
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だが僕らは酒だ!
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赤と白のワインを買って席へと戻った。

途中駅で憧れの車両「ななつ星 in 九州」と出逢った。
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優雅な車両で四日間かけて九州を廻る列車の旅は、4万円台から12万円以上のコースまで有り、贅沢だが一度は乗ってみたい。何より、僕が若い頃に大変お世話になった水戸岡鋭治さんが車両デザインを手掛けているのだからネ。

愉しい列車の旅は続く。進行方向の右手に「慈恩の滝」が現れると車両の速度を遅くしてくれてしっかりと見物する事が出来た。
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大蛇の伝説が伝わる滝を拝み、列車は走る。この辺りから車窓の景色が雪へと変わって来た。博多ではシャツ一枚で良い程に暖かかったのに、一変した。

キャビンアテンダントのお姉さんによる記念撮影のサービスが有り、ボクもパチリ!
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こんな気遣いが列車の旅を楽しませてくれるのだナ。そうか、もうこの列車も25周年を迎えたのか。

雪が舞う中、1時間45分の旅を満喫し、ゆふいんの森号は由布院駅に到着だ。

小雪が舞い、駅前の真正面に望む由布岳も霞んでいた。
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さぁ、宿へと向かおう。由布院は何が有ると云う訳ではなく、ただのんびりと温泉を愉しみ、美味い料理に憩うのだナ。

今の時期は金鱗湖の湖面に湯煙が立ち上り、実に美しい景色を観ることが出来よう。湖面に映る秋の紅葉も見事だネ。だが、今回は真っ直ぐ旅館へ行くのだ。

旅館『津江の庄』は駅からクルマで5分程、大分川沿いに佇む旅館だ。
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部屋で一息つき温泉へ。旅の疲れを柔らかい湯が癒してくれる。
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外の露天では粉雪が舞っていたが、じんんわりと躯の中から温まるのでいつまででも入っていられそうだった。

午後7時、夕餉の時刻。部屋でゆっくりと味わうのだ。

関鯛のお造りは4種のジュレを巻いて戴く。
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たまり醤油、ポン酢、柚子胡椒、梅だったかナ?

こちらは、桜豆腐。
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ほんのり甘く、デザート感覚の豆腐だった。
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こちらは、葉付きの蕪を金時味噌で。小槌の中は大分産どんこの白和えだ。バイ貝に蛤の黄身焼き、フキノトウの田楽、笹に包まれたのはスズキのお鮨だ。桜に見立てた山芋も愛らしいネ。

あぁ、ビールが美味い。
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お椀はアサリしんじょうのお吸い物だ。
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アサリの旨さが出汁と合い、ほっこりさせられた。
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こちらは、サワラの若竹蒸しだが、どんこ(椎茸)が本当に美味しかったナァ。

地酒の「笑門」を燗で戴き、旨い料理に酔いしれる。あぁ、至福のひとときだ。

さぁ、お待ちかね豊後牛のフィレステーキの登場だ。
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今回の目的は豊後牛だったから、大いに楽しみだったのだネ。良い塩梅の焼き加減に玉葱のソースが絡み絶妙だ。サシが入り過ぎていないフィレ肉の深い味をこのソースが引き立てていた。唸る程に美味しい。

酒がススんだところで、地鶏鍋が出て来た。
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ギュッと身が引き締まった地鶏が素晴らしい。肉だんごも味が滲みて良し。
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〆のご飯もこの鍋の出汁で、大変美味しく戴けた。今回、この宿にして本当に良かった。

寝る前にもう一度温泉に浸かり、早めに床に入った。

翌朝は青空が広がった。早起きをして朝風呂に入っているとウグイスの囀る声が聞こえた。野鳥を探そうと、宿の近くを歩く事にした。外は雪で白く覆われていた。この日は白い雪を纏った由布岳も綺麗に観ることが出来た。
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ホオジロやホオアカの啼く声にシャッターを切る。すると、近くにジョウビタキのオスが飛んで来た。
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オレンジ色のお腹をぷっくりと膨らませ、可愛いネ。

空ではイカルの群れを見つけた。
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大きなクチバシと羽のラインが特徴的だからスグに判るのだナ。

宿に戻り朝餉を戴いた。
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おぼろ豆腐が朝の胃に優しく美味しかった。
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そして何よりお米が大変甘くて美味しかった。練り味噌をご飯に乗っけて戴いた。ご馳走さまでした。
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チェックアウトを済ませ、旅館『津江の庄』を後にした。
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駅に向かうと前日は打って変わって美しい由布岳を望むことが出来た。さぁ、一路熊本へ向かうとしよう。
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by cafegent | 2014-03-22 11:42 | 食べる | Trackback | Comments(2)
二月も終わりに近づき、東京も春が駆け足でやって来そうな気配を感じる。七十二候では、「霞始靆」(かすみ、はじめてたなびく)の頃だ。霞がたなびき始める時季、穏やかな春の訪れが待ち遠しいネ。

昨日は夜半まで雨が続いたが、今朝の東京は青空が広がった。
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気温が高いと越冬していたキタテハもヒラヒラと舞い出てくるのだナ。
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公園の河津桜も大分花が咲き出しており、メジロの群れが花の蜜を求めてやって来ていた。

池からはポンポンと云うガマガエルの啼く声も響いている。
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自然界は本当に面白い。ちゃんと春の訪れを告げる様にカエルが出て来たり、花が咲くのだから。
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三寒四温、暖かい日の後は再び寒い日が舞い戻って来る。明日からはまた気温が下がるらしい。風邪をぶり返さないようにしなくちゃナ。
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     寒明けて幼き子らも駆け回り   八十八

     ◇          ◇           ◇
先日、世田谷文学館にて面白い展覧会を拝見した。
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『クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会 星を賣る店』と題した展覧会は、吉田篤弘と吉田浩美の二人によるユニット「クラフト・エヴィング商會」のこれまでの活動を、棚卸しと云うカタチで一堂に披露している。
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彼らが執筆した数々の著書の中に登場する架空の品々を「商品」としてセレクトショップ「クラフト・エヴィング商會」が仕入れ、それをズラリと並べているのだネ。
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彼らは執筆活動と共に本の装幀を手掛けている。展示の最後のコーナーでは、今まで二人が手掛けた数多くの書籍が並んで居た。

おとぎの国に迷い込んだ様な、実に不思議な体験が出来た。そして、改めて彼ら二人の仕事の素晴らしさに触れることが出来て良かったナ。
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3月30日まで開催しているので、是非観て頂きたい展覧会でアル。

さて、この日は渋谷に出てヒカリエ8Fに在る『小山登美夫ギャラリー』にて川島秀明さんの個展「come out」を拝見した。
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「変化し続けるポートレート」と云うコピーの通り、独自の画風スタイルを確立しながら、新しい驚きがある十数点の作品だった。絵の中の瞳に釘付けにされ、暫く足を止めて魅入ってしまう程に素晴らしかった。
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酒場で会う川島さんだが、世界中で注目されているアーティストなのだネ。この展覧会は3月17日まで開催中。是非!
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それにしても、もつ焼きの名店『宇ち多゛』さんからお祝いの花が届いていたのが凄いネ!w

二つの展覧会を観て、夜は渋谷の住宅地、松濤にひっそりと佇む蕎麦会席の『知花』(ちはな)さんにお邪魔した。
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今月17日は僕の誕生日で食事会の予定だったのだが、カミサンがインフルエンザにかかってしまった為、この日に延期となった。

『知花』は蕎麦業界のアイドル「徳ちゃん」こと徳里信枝さんが満を持してオープンした蕎麦会席のお店だ。
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蕎麦の名店、日本橋の『二行』を営んでいた石井仁さんの元で修行を積み、食に対する情熱がハンパないお方なのだナ。

不動前の寿司屋『なかのや』で、師匠の石井さんとお二人で来ていた時に偶然居合わせたのが縁だが、その時の徳ちゃんの見事な食べっぷりが今でも忘れられない(苦笑)

昨年8月にオープンしたのだが、やっと訪れる事が出来た。
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先ずはビールで喉を潤した。

さぁ、最初に登場したのは、唐津のマス、ノレソレ、帆立、小アワビのカクテルだ。
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出汁の効いたジュレがさっぱりとして山芋にもうまく絡み合いとても上品な味わいだったナ。

これには日本酒だよナ、と奈良の純米酒「風の森」を戴いた。
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むふふ、の旨さ。

続いて出たのは、牡蠣とアオサのチーズ焼き。
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とろけたチーズを纏った、ぷりっぷりの牡蠣に風味豊かなアオサが見事にマッチしていた。
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牡蛎が一番美味しくなった季節を迎え、口いっぱいに幸せが広がった。

こちらは、蕗(フキ)と毛ガニだ。
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生姜が効いて、これも酒がススむ一品だったナ。

そして、スッポンの雑炊の登場だ。
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小さな土鍋が大活躍しているが、コレ欲しいなぁ。

酒を「〆張鶴」に切り替えた。
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熱々の雑炊にキリリと冷えた吟醸が合うのだネ。

続いて出たのは寒鰆(サワラ)の幽庵焼きだ。
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付け合わせは、春野菜の醤油クリーム煮と菜の花湯葉のウニ乗せ。

幽庵焼きとは、薄口と酒、みりんに柚子の皮を入れたタレで焼いた物だっけ。写す前に食べちゃった!

菜の花を練り込んだ湯葉と濃厚なウニが絶妙にマッチして、良い酒のアテとなる。
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酒は唐津の小松酒造が造る大吟醸「万齢」を戴いた。
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盃の中に満月が浮かび、月見酒と洒落てみた。

自家製からすみと明太子も酒がススんだナ。
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これも写す前に食べちゃった。

料理はこれで終了、〆は蕎麦でアル。

僕はおろしそばを戴き、カミサンはあおさそばにした。師匠直伝の蕎麦は十割りの極細の手打ちだ。この細さが、爽快な喉越し感を生み出し、汁に絡むのだネ。

『二行』直伝の蕎麦は、つゆも受け継いでいる。様々な醤油を使い分けて、もり汁用、ぶっかけおろし用等々8種類ものかえしを作っているそうだ。
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ざっくりとおろした辛味大根の辛さと食感が、極細の蕎麦のコシと本当に良く合うのだネ。
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カミサンの蕎麦は、生のアオサと山葵の香りが際立ち、これまた大変美味しかった。
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最後に「酒粕のカスタード」と蕎麦茶を戴き、ご馳走さま。

大変美味しい料理の数々をありがとうございました!
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徳ちゃんの食欲の成せる技を大いに堪能出来た。感謝多謝!
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そして、カミサンよ、誕生日祝いありがとうネ!

松濤の住宅街を抜けて渋谷駅方面へ。
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のんべい横丁の提灯が二つ無くなっており、べい横丁になっていた。
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日曜のバー『Cruva』は、オースティンがカウンターに立っている。
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あぁ、赤ワインが胃に沁みる。

小体のバーは自然に客同士がふれ合い、和気藹々となる。
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そして知った顔が次々と現れるのだナ。
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酒がススみ、夜が更けて行く。時折、ドアの隙間から聞こえる山手線の騒音が渋谷の街に居ることを思い出させてくれる。
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オースティン、ご馳走さま!

この日は風も穏やかだった。春の気配に乾杯!
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by cafegent | 2014-02-28 16:08 | 食べる | Trackback | Comments(0)
先週のNHK番組「日曜美術館」で画家・猪熊弦一郎の特集をしていた。
タイトルは『眼で見たカタチがアートに変わる!猪熊弦一郎』だ。
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誰もが目にした事がある三越デパートの包装紙や上野駅改札上の大壁画も画伯の作品だ。三越の白に赤い模様のモティーフは、猪熊氏が拾って来た石の数々でアル。

猪熊弦一郎は日常の中に有る様々なモノのカタチに独自の美感を持って面白さを発見している。
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時にはそれが卵を納めるパッケージだったり、ブリキの自動車だったり、生活の道具だったりする。
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フランスで絵の修行をしている時に巨匠アンリ・マティスから「お前の絵は、巧すぎる」と批判され、以来独自の画風を極める道を歩み始めたのだネ。

晩年の妻の顔をモティーフにした作品群にも所々に氏が収集したモノや動物などをちりばめているのだナ。

番組では猪熊弦一郎に惹かれている写真家ホンマタカシさんが上野駅の壁画や三越の包装紙を用いて撮影をしている。二人のクリエーターの時空を超えたコラボレーションが実に面白かった。
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昨年、手に入れた『物 物』と云う本は、「猪熊コレクション」(猪熊弦一郎の収集した様々なモノ)の中からスタイリストの岡尾美代子さんがセレクトし、ホンマタカシさんが撮影をした本だ。
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右ページの写真について大きな白い余白の中でホンマさんと岡尾さんが呟いている言葉もまた実に面白いのだナ。
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いつも時々ページを捲っては、発想のヒントを探している。

今度の日曜日に再放送があるので、是非皆さんにも観て欲しいものだ。

あぁ、丸亀市の「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」に行きたくなった。
     ◇           ◇           ◇
閑話休題。

今朝の東京はこの冬一番の寒さだったそうだネ。朝の公園散歩もかじかむ手をポケットから出すのが辛かった。

昨日は午後から東京の空に雪が舞ったネ。八王子辺りでは積もったりしていたが、都心でも大きな綿の様な雪が降り続いた。
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仕事場を出ていつもの酒場の前を通ったが、サスガに空いている様子だったネ。夕べはカミサンが休みだったので家で吞むことにしていたので『牛太郎』の暖簾は潜らずに帰路についた。

紺色のピーコートがどんどんと白くなっていく。
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久しぶりの雪景色だったので、アーケードを歩かず雪の街を楽しんだ。
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カミサン、良い鯛が手に入ったと云うので、鯛の出汁がたっぷりと出た湯豆腐で雪見酒と洒落こんだ。
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大根の煮物はじっっくりと煮た後、雪の降るベランダで熱を取り味を滲み込ませるのだナ。
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ハイ、出来上がりがこちら!味が沁みて美味い!
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野菜もしっかりと取らなくちゃネ。
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熱々の湯豆腐も酒がススむネ。

しめ鯖は京都の居酒屋『赤垣屋』のきずしを模してみた。
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二杯酢に生姜を加えて〆た鯖は、日本酒が欲しくなる。カミサンの料理の腕は、日増しに上がるのだナ。

新潟の高の井酒造の「越後魚沼倶楽部」越淡麗純米酒を合わせてみた。
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越後の雪解け水で仕込んだ酒は、喉越しも良くクィクィとススんだナ。
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程よく酒を呑み干し、最後は鯛の出汁が効いた雑炊で〆てみた。

窓の向こうでは、すっかり雪も止んだようだ。たまには、酒場へ出掛けずに吞むのも良いものだネ。

     物悲し 落ちて消えるや 街の雪    八十八
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by cafegent | 2014-02-05 14:26 | 食べる | Trackback | Comments(5)
     雨の山茶花の散るでもなく   種田山頭火
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今日も東京は小雨がぱらついたり、鼠灰色の空が街を覆っているネ。

白い吐息をもろともせず、今朝も公園を歩いた。
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ようやくツグミの数が増え、メジロやシジュウカラに交じって、ジョウビタキも樹々に集まっている。
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公園の中も赤や白い寒椿の花が咲いている。実は、寒椿は椿でなはく、山茶花(さざんか)の仲間なんだそうだ。僕も最近まで知らなかったのだナ。

山茶花の花には、雨が実に良く似合うと思う。山頭火は、どんな思いでこの花を眺めていたのだろうか。
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椿も山茶花も、どちらもツツジ目ツバキ科ツバキ属の樹木なのだネ。

椿の花は気温の上昇によって春の季節に花を咲かせる。山茶花は、気温の下降に反応して咲く冬時季の花でアル。

江戸時代、武士は椿の花を嫌ったとの喧伝があった。これは、椿の花が花首ごとポトリと地面に落ちることから、武士が首を切られる様に似ているからとの事だが、実際にはそんな話は無かったようで、椿の花は武家屋敷でも愛でられていたらしい。

山茶花の花は、花弁が一枚一枚ひらりと別れて散るのだナ。花の落ち方を観れば、椿か山茶花かが判る。

この時季、公園に咲いている赤い花も花弁が別れて散るので、山茶花の仲間なのだろうネ。

山茶花の花を観ていると、枝の中からガサガサと音がする事がある。
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メジロやウグイスが入っているのだナ。花粉や蜜を求めて小鳥たちがやって来て、樹々を移ることでこの花は受粉をするそうだ。自家受粉を余りしない椿や山茶花は、鳥をうまく利用して生命を繋いでいるのだネ。

     二三片 山茶花散りぬ 床の上   漱石

     ◇          ◇          ◇
閑話休題。

さて、今年も大いに吞んで、食べた。クリスマス・イヴの日は、酒朋渡部クンの誕生日を祝って、男3人で立会川の酒場『鳥勝』の暖簾を潜った。

立会川駅を出て、第一京浜を渡ってスグ川沿いの路地を入ればスグ左手に見える。
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カウンターでは、既に二人がご常連さん達と愉しそうに吞んでいた。

奥のテーブル席に移動し、カンパイ!
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僕もビールからレモンサワーに切り替えた。
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初訪問のやまおクンも気に入ってくれたご様子だ。
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渡部クンの後ろには、お馴染み寅さんの姿も見えるネ!
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この日は、レバ刺しにミノ刺し、生野菜ダブル、センマイ刺しなどを戴いた。
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このハラミステーキは、僕の大好物なのだナ。

二人が入れたダイヤ焼酎の一升瓶は、何回で空くのだろうか。

此処から、タクシーを飛ばして一路武蔵小山へ。
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しかし、タクシーで『牛太郎』に乗り付けるなんて、誕生日だから出来る贅沢だネ!

『牛太郎』では、先に到着していたカミサンと合流。
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ジョーさん特製の湯豆腐を戴き、ホッコリと温まった。

鳥勝の焼酎ですっかりゴキゲンのやまおクンは、牛太郎のカウンターで寝落ちしていたナ。

渡部クンの誕生日祝いを無事に終え、僕はカミサンとクリスマス祝いの食事へと移動。
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武蔵小山でもひと際美味しいビストロ『キャトル アブリール』へ。
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此処は、フランス人のボスコさんがオーナーシェフを務める小体のビストロだが、本当に何を戴いても絶品なのだナ。
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赤ワインをカラフェで戴き、イヴに乾杯!
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いつもの前菜の盛り合わせを戴いた。
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どうです、このボリュームは。鴨肉のサラダ、特製パテ、本日のキッシュなどがてんこ盛りなのだ。
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これだけで、ワインがススむススむ。

続いては、冬のオススメ「カスレ・ド・トゥールーズ」(トゥールーズ地方のカスレ)の登場だ。
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インゲン豆をソーセージや鴨肉などと一緒にじっくりと時間を掛けて煮込んだ素朴な家庭料理だが、これが本当に美味いんだナ。
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ボリュームもたっぷりで、これだけで満腹になる。

心も躯も温まり、程よく酔いも廻って来た。
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地元にこんなに素敵で美味しい店が在るのだから、幸せだなぁ。

ボスコさん、ご馳走さまでした。また来年も宜しくネ。

夜風が冷たく酔いが一気に醒めそうだ。『キャトル アブリール』を出て、斜め前の路地を入り二階の隠れ家に飛び込んだ。

イヴからクリスマスに移るまで、居心地の良いバーの止まり木で酒と戯れたのであった。

たぶん、今年の日記はこれが最後になるだろうか。今年も随分と沢山の方々が日記に訪問して下さった。本当にありがたいのだナ。感謝多謝!

来年も引き続き宜しくお願いします!では、良いお年を!
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by cafegent | 2013-12-27 15:55 | 食べる | Trackback | Comments(2)
今年もクリスマスを迎えたネ。20日には平年より2週間も早い東京の初雪を観測したそうだ。あの日は、雹(ひょう)が降り、それが雪へと変わったっけ。
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イヴの日もクリスマスも青空が広がって良かったナ。

俳句の世界で初めて認められたカタカナの季語が「クリスマス」だそうで、1896(明治29)年に正岡子規が句集「寒山落木」の中で表題の句を読んだのが最初だとか

    八人の子供 むつまじ クリスマス   子規

今週で仕事納めの人も多い。僕も大掃除の支度や帰省の準備をはじめなくちゃ。
      ◇          ◇          ◇
閑話休題。

毎年、師走になると岡山から日生(ひなせ)の牡蠣が送られて来る。
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殻付きの牡蠣が一斗缶で来るから豪快だ。

岡山の牡蠣は生で食べることは無く、蒸して戴くのが一番美味い。大きな鍋で蒸せば殻が開き、中からプリップリの牡蠣が顔を覗かせるのだ。あとは、レモンをギュッと搾って口に放り込むだけでアル。
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天王誕生日だった23日、我が家に酒朋たちが20人程集まった。
もちろん、強者(つわもの)の吞んべい達の事、我が家に来る前に酒場『牛太郎』でしっかりと0次会をしていくのだ。
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あっ、もちろん僕もだが。
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神保町『兵六』、京成立石の『宇ち多゛』、そして武蔵小山『牛太郎』で顔を合わす酒朋ばかりなので、気心知れて愉しい酒宴となる訳だ。
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一人おつまみ一品と酒を持参して来て貰い、我が家では鶏の丸焼きと蒸し牡蠣を振る舞うことにした。
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こちらは、リオちゃんが作ってくれた手作りのオイルサーディンだ。
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さぁ、気合いを入れて吞みますか!

いつもの様にホッシーの手作りチャーシューやキクさん自慢の自家製ハム類も絶品で酒がススんだネ。
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牡蠣の中にカニの赤ちゃんが居たネ!

『牛太郎』ご常連の薮さんは、オイルフォンデュを振る舞ってくれた。
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これまた、酒がススむススむ。
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バーバラとリオちゃんの服がかぶっているから、間違えそうだネ!
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こちらは、荒木マタェモンさん持参の八重山そばを使った一皿だ。
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ビールにシャンパン、ワインも日本酒も次々と空になっていく。
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そして厨房に立つのは、ダンディ岩崎さん。
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仕込んで来たシュウマイのタネを皆で包んでいるのだネ。
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包む係は、リオちゃん、ユリちゃん、そしてトクだったネ。

大量に包んだシュウマイを蒸篭で一気に蒸すのだナ。
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皆さん、お疲れさまでした!

このリゾットは、誰が作ってくれたのだっけ?
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とっても美味しくて人気だったなぁ。
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我が家の忘年会は、男子が厨房に立つことが多い。
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お次ぎはキクさんがオイルフォンデュで残った野菜類などを炒めて、酒の肴を作ってくれた。
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さぁ、ダンディさんのシュウマイも蒸し上がったネ!
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どうですか、豪快でしょ!

遅れて登場した、イナちゃんとカンパ〜イ!
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カミサンの自信作は、スパイシーなジャークチキンの丸焼きだ。
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綺麗に捌いて、ペロリと無くなったが、僕は寝落ちして喰えなかった!トホホ。
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さぁ、再び元気を取り戻し吞み直しだ!
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初参加のルイちゃんもゴキゲンだナ。

最後はホッシーが持って来てくれた『四つ木製麺所』のうどんを捌いたチキンの骨でダシを取って、熱々のおうどんで〆たのだが、すっかり泥酔した僕は食べることなく再び寝落ちしてしまった。
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目が覚めると、もう誰も居なかった。まぁ、毎年の事だが、今年は殆ど食べずに吞んでたのだナ。

皆さん、歳の瀬にこんなにも集まって頂き感謝多謝!また、次回も牡蛎忘年会しようネ。
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by cafegent | 2013-12-26 16:10 | 食べる | Trackback | Comments(0)