東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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カテゴリ:食べる( 282 )

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先日、入谷の朝顔市で買い求めた朝顔が毎朝咲いてくれている。

朝から照り返す太陽のせいで萎れていた花も、水をやるとスグに元気良く顔を上げてくれるのだナ。
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夏の間中、朝顔の花に元気を貰う。こんな小さなことが幸せに感じるのでアル。

それにしても猛暑が続いているネ。こまめに水分補給しないとバテてしまう。こんな時は鰻を食べることにしよう。
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    石麻呂に我れ物申す
        夏痩せに良しというものぞ 鰻捕りめせ

万葉集の中で、大伴家持(おおとものやかもち)が詠んだ歌だが、これは吉田石麿の痩せた躯を嘲笑して作った「嗤咲痩人歌」(やせびとをあざむけるうた)なのだネ。こんな昔から鰻を食べてスタミナをつけろと記しているのだから、流石はウナギだ。

そんな訳で、昨日は馬喰横山の鰻屋『との村』へお邪魔した。
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先ずは冷えたビールで喉の渇きを潤し、涼をとる。瓜の漬け物が良いアテになるのだナ。

親爺さんが目の前で捌いた鰻を外の焼き台で焼く。
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実に丁寧な仕事を眺めながら、香ばしく焼かれた鰻の蒲焼きが2,800円で戴けるのだから、なんと良心的な価格設定なのかと思ってしまう。

親爺さんが外で鰻を焼いている間のひととき、女将さんとテレビ番組を観て過ごす。

さぁ、お待ちかねの鰻重の完成だ。
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此処の蒲焼きは『尾花』や『野田岩』『神田川』などの柔らかく口の中でとける様な鰻とは対極だ。蒸しが少なく、香ばしさと歯ごたえを楽しむ蒲焼きなのだナ。もちろん、まったく蒸さない「地焼き」もやってくれるから嬉しい限りだ。

この界隈は糸へん関係の問屋街なので、関西から出張で来られる方が多かったそうだ。そんな訳で先代の時から関西風の蒲焼きが人気だったと伺った。
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じっくりと味わい、元気を取り戻した。これで、午後も乗り切ったのであった。
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by cafegent | 2013-07-11 16:49 | 食べる | Trackback | Comments(0)
風薫る五月の朝、いつもの公園ではキビタキやセンダイムシクイと云った夏の渡り鳥の囀(さえず)りが響いていた。
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コゲラもせっせと虫を探している。

今日は「八十八夜」だそうだ。立春から数えて88日目という訳だネ。

米の文字を分解すると八十八になる。春から夏へと移る節目の日は、農業に携わる人々には特別な日なのだナ。茶畑では八十八夜から新茶の摘み取りが始まる。

   ♪夏も近づく八十八夜 
   野にも山にも若葉が茂る 
   あれに見えるは茶摘みじゃないか 
   あかねだすきに菅の笠♪

ラジオから「茶摘」の歌が流れていたナ。
      ◇         ◇         ◇
昨日は朝から無性にBLTサンドウィッチが食べたくなった。パン屋やマーケットの開店と同時に駆け込んだ。
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厚切りの食パンをトーストして、バターを塗る。
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水を切ったレタスをたっぷり、トマトのスライスを載せたらマヨネーズと洋カラシを塗り、焼いたベーコンを置き、トーストに挟めば完成だ。

前日に仕込んだ野菜たっぷりのスープを温めてサーモスに入れた。

缶ビールと野鳥用の一眼レフを持って、いつもの公園に出掛けた。
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一時間程公園を歩き、夏鳥や虫を探した。
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さぁ、青空ブランチだ。プシューッ!と缶ビールを開ける。

喉いっぱいに冷たいビールを流し込むのだ。フゥッ!
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青空の下で飲むビールは何故こんなにも美味いのだろうか。

そして、トムズ・サンドウィッチで覚えた分厚いBLTサンドにかぶりつく。
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じゃがいもとキャベツたっぷりのスープも熱々で美味かった。

出来立てのサンドウィッチも美味いが、すこし時間が経ってトーストと具がしっとりと馴染んだ頃合いもまた美味でアル。だが、なんと言っても隠し味はこの五月の青空だネ。
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今年初見のセンダイムシクイも撮影出来たし、大満足な五月のスタートとなった。

自宅に戻るとベランダに1羽のヒヨドリがやって来た。
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まだ幼鳥だろうか。身近な鳥たちも、心を和ませてくれる。夏はもうすぐ近くまで来ているのだナ。
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by cafegent | 2013-05-02 17:41 | 食べる | Trackback | Comments(0)
今朝の東京は風が強かったものの、心地良い日和で初夏の様だったネ。

我が家のベランダにもアゲハ蝶が飛んで来た。
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こんなに天気が良いのに、夜は雷雨だそうだネ。

昨日まで丸の内で開催されていた『1日で巡るお遍路さん in 丸の内』のイベントに参加した。
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「四国八十八カ所霊場」のお砂踏み巡礼を終えて、無事に「結願之証」(けちがんのしょう)が授与された。
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出開帳結願記念の御守りも手に入れたが、いつかは実際に四国に巡礼の旅に出たいものだ。
     ◇         ◇         ◇
さて、先日結婚記念日を迎えたので、カミサンと食事に出掛けた。
赤坂駅を出て、赤坂通りを五丁目交番方面へと歩く。

草彅君が泥酔してしまったレストランの脇の路地を入ると目指すビストロ『コム・ア・ラ・メゾン』が在る。
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此処は社用で伺って、とても気に入ってしまった一軒なのだナ。此処はシェフの涌井勇二さんが一人で腕をふるうフランス西南部ランド地方の料理店だ。

オープン以来、一貫してメニューの内容が変らないのも、シェフの信念を感じるのだネ。サービスを担当する方の優しい気配りも素晴らしく、本当に居心地の良い店でアル。僅か14席の小体の店ゆえに、すぐに満席状態。
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先ずはビールで乾杯し、無事に5周年を迎えられた事にホッ!(苦笑)
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「ランド産鴨のフォアグラのテリーヌ、アルマニャック風味」の濃厚な味わいに赤ワインを戴く。
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続いて、「じゃがいものクリームグラタン」だ。
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グラタン好きのボクには堪らない一皿なのだナ。

そして、こちらは「バスク風 白身魚のすり身の赤ピーマン詰め トマトソース」でアル。
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初めて食べた時は、感動したなぁ。実に美味い。

この「シャラン産鴨の心臓の串焼き ニンニク風味」は此処に来たら絶対に食べて欲しいのだナ。
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渋谷『鳥重』の心臓を彷彿させる串焼きの大きさも嬉しい限り。じっくりと一時間もかけて焼き上げるそうで、絶妙な味加減にワインもススむススむ。
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ワインをお代わりし、最後は鴨のコンフィと悩んだが「ガスコーニュ風トリップ」を選んだ。
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バスク地方の料理に多い内臓系の煮込み料理は本当に美味しい。
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トリップとは、「ハチノス」だネ。

デザートはキャラメルアイスの「ミヤソン」を戴いた。
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最後のエスプレッソと共に自家製のお茶菓子「カヌレー・ド・ボルドー」が出されるのだが、これまたひと際おいしいのだヨ。

初訪問だったカミサンもすっかり気に入ってくれた。
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「これで、日頃の泥酔が無ければ、尚良し」と釘をさされてしまったが、まぁ何とか無事に結婚記念日を迎える事が出来た。

涌井シェフ、美味しい料理をありがとうございました!また次回!
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by cafegent | 2013-04-26 16:52 | 食べる | Trackback | Comments(0)
今日は昨日に比べ、5,6度気温が低く朝や日中に小雨がパラついたネ。
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今の時期、冬の北風と春の南風がぶつかり合い、強風が吹いたり一転して穏やかな気候になったりする。

春から初夏にかけて、アウトドアでピクニックをしたり、キャンプを愉しんだりする機会が多くなる。僕も晴れた休日は、ピクニックの準備をして公園に出掛ける。
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アウトドアでの料理となると結構悩むことが多い。そんな時、いつも参考にしているブログがあるのだナ。「山めし礼讃-山料理 山ごはんレシピの記-」でアル。

此処で紹介している料理は、本当に手軽で美味そうなのだ。また、アウトドアならではの調味料等のチョイスも実に参考になる。

そのブログが、ナント書籍化されたのだナ。
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げんさんの山めしおつまみ

これ一冊で、これからの登山やピクニック、ハイキングが一層愉しいものになるって訳だ。アウトドア派の方は、是非!
     ◇          ◇          ◇
先日の日曜日は雨の予想が高かったが、幸い青空が広がり、良い天気になった。だが、物凄い強風に見舞われたネ。

この日は毎年桜の時期、渋谷のんべい横丁の酒場『Cruva』が中心となって催される恒例のBBQの宴となった。集まったのは、クルヴァのみならず『ビストロ・ダルブル』や『タイト』など横丁内の酒場の常連たちだ。
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午前11時からスタートし、昼頃には100人以上が集まった。
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都立駒場野公園は、BBQ用のブロック台やテーブルが幾つも用意されているので、とても便利だ。

野鳥が啼く青空の下で呑む酒の、なんと旨いことか。
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そして、肝心のBBQも正田さんが中心となってプロならではのアウトドア料理を提供してくれた。
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先ずは、ビールで乾杯し、出来立てのほうとうを戴いた。
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こちらは、じっくりと煮込んだ牛肉を炭火で焼いてくれる。外で食べる肉は美味いネ。

由美ちゃんも元気そうでなにより!
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髪型が変ったネ。可愛いネ!
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キンミヤ焼酎やワインも充実だった。
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そして、オースティン君が焼き場を受け持った塩ホルモンとキャベツでホルモン丼を味わった。
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むふふ、の美味さ!炭火は香ばしい!
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こっちは、シーフードカレーだ。今回はご飯が充実していたナ。
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ふだん、夜にしか会わない酒朋がみんな居て面白い。
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主催のよっさんから乾杯のご挨拶!
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そして、スパークリングが振る舞われた。
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酒も本当に充実していたナ。
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毎回、この猫ちゃんが美女たちを虜にしてしまう。
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猫になりたいと思った輩も沢山居たことだろうナ。w
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しょうちゃん、美味しい料理をありがとう!感謝多謝!
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そして、健太郎クンもありがとうネ!
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途中、何度も突風に見舞われたが、それすらも楽しんだ酒宴となった。
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宴はまだまだ続いたが、本当に気持ち良く酔えた。
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のんべい横丁の皆さん、そしてよっさん、健太郎、しょうちゃん、オースティン等々、働いてくれたみんな改めて「どうもありがとう!」

また、来年も桜の時季に宜しくネ。

「山めし礼讃-山料理 山ごはんレシピの記」のサイト
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by cafegent | 2013-04-11 17:59 | 食べる | Trackback | Comments(2)
昨日は日本列島に春の嵐が吹き荒れたネ。
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石垣島では亡くなった方も出たそうだ。福島第一原発で起きた停電もこの「春の嵐」が原因らしいが、使用済み燃料プールの水温が冷却出来ないのだそうだ。

東京でも可成りの風速だったんじゃなかろうか。目黒通りを歩いていたご老人が風に負けてよろけて倒れてしまった程だ。

突風で看板などが空を舞い、怪我をすることだってあるからネ。気を付けなくちゃならない。
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我が家でも植木鉢を暴風から守るために移動させた。

風の音が窓を揺らす中、ニュースでは更に恐ろしい事を報じてた。

マグニチュード9.1の巨大地震が起きると、最悪クラスで220兆3千億円の経済被害が出るとの想定を発表したのだから、堪ったもんじゃない。

太平洋沖に延びる南海トラフの巨大地震は32万人以上もの死者が出るらしい。一番の経済被害を被るのは四国とのことだが、その額32.4兆円らしい。

今日の朝刊で改めて記事に目を通した。
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常に地震と向き合って暮らしていかなければならない我が国だけに、この発表には背筋が震えたのだった。
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さて、6年程居た目黒の仕事がを今月一杯で引き払うことにした。通りの向かい側が『目黒二郎』だったり、区民プールも目と鼻の先で、なにかと便利だったが如何せん広過ぎた。

今度は大幅にシュリンクしてコンパクトな仕事場になる。

そんな訳で、今日は今の仕事場から徒歩一分の目黒区美術館へ行って来た。
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今度の日曜まで開催中の「記憶写真展」は、その大半を市井の人々が撮った写真なのだナ。

僕の生まれた昭和30年代から40年代の目黒周辺の日常の風景を切り取っており、懐かしさと共に「時の移ろい」の記憶を辿る事が出来た。

縁側で西瓜を頬張る子供らは、今の僕と同じ世代だろうか。
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目黒通りの蕎麦屋『朝日屋』さんは、今でも時々食べに行くが、僕が生まれる前の1954年に撮影された写真を拝見すると、その頃から立派な店構えだったことに驚かされた。

我が家に眠る50年前の写真を改めて観たくなって来た。
      ◇          ◇          ◇
閑話休題。

昨年の十月に開店したばかりの新しいお寿司屋さんに伺った。場所は五反田と不動前、そして戸越銀座駅の丁度あいだ辺り。
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桐谷斎場の在る通りから少し入った処に在る。

屋号は『なかのや』、そして此処の店主は目黒の名店『いずみ』で15,6年修行を積んだキンちゃんこと金城毅クンだ。
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キンちゃんが生まれ育った沖縄県恩納村では、殆どの家が「金城」姓らしく村の中程の家だったので「なかのや」と云う屋号で呼ばれているそうだ。各家庭にそれぞれ屋号がついていないと皆「金城」さんになって判らなくなるらしい。面白いネ。

『いずみ』では大将が体を患ってから、キンちゃんが立派に板場に立っていた。もちろん、此処でも大将から受け継いだ仕事ぶりが、いかんなく発揮されている。

但し、寿司を握るのは彼一人だから、『いずみ』の様にあの創作料理は無い。そして、手渡しでもない。それだけに、酒の肴や握りは実にスバラシイのだナ。

では、日曜の昼にお邪魔した内容を振り返ってみるとしよう。

先ずはビールを戴いた。
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ビールに合わせるのは、ソイの皮を油で揚げたもの。
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ソイは白身で美味いが、皮も揚げると香ばしいのだネ。

そして寿司屋の名刺、卵焼き。
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作り立てで、湯気が立っていた。実に美味い。
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こちらは、真鯛の刺身。これには矢張り酒だろう。
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新潟、白瀧酒造の純米酒「魚沼」を燗で戴いた。

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日本酒には、コレをと出してくれたのが青柳の干したもの。噛めば噛む程に貝の味が口一杯に広がるのだナ。まるでスルメの様だった。

こちらは、焼いた鱒だ。
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恩納村産の緑藻アーサ(アオサ)で戴いた。
あぁ、むふふの美味さ。燗酒のお代わりもススむ。
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さぁ、ここから握りを戴く。

先ずは春の魚、春日子(かすご)の酢おぼろだ。
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「おぼろ」とは、江戸時代の仕事を再現したものだ。云うこと無しの美味さだった。
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こちらは、金目鯛の昆布〆でアル。ぐふふ。

お次は、本ミル貝。
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貝は日本酒に合う。
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そして、本マグロのヅケ。
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今が旬の針魚(サヨリ)を戴く。
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針魚の皮の炙りは、香ばしくて酒がススむ。
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赤身も美味い。続いて、小肌の米酢〆。
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いずみらしさを受け継いだ味だ。お次も春の魚、鰆(さわら)だ。
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桜の開花宣言が報じられた日だけに、ひときわ美味しいのだナ。
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沢庵で一休み。

車海老の酢おぼろは、いずみではシャリの代わりにおぼろを握っていたが、こちらでは米に合う様に仕込んだそうで、シャリと魚の間にも芝海老のおぼろが入っている。
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ひと味違う試みも良いね。
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真鰯(イワシ)も戴いて、アーサともずくの赤出しでホッとひと息。
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煮蛤も変らず美味い。
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そろそろ腹も膨れて来たので、最後は煮穴子にしたかったが、良い物が入らなかったらしい。

そんな訳で煮太刀魚を穴子の煮汁で炊いたのを握って貰う。
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これまた最高に美味しい握りだった。
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最後はいずみでもお馴染み、さくらんぼのしば漬けでご馳走様だ。

この日は、僕ら以外にもう一組来店していた。何処かでお見かけした御仁だなぁ、と思っていたら日本橋小舟町の蕎麦会席の名店『二行』のご主人、石井仁さんだった。

もうすぐ独立をされる徳里信枝さんとご一緒だったが、フェイスブックで共通の知り合いのマッキー牧元さんの話になり、スグに我々もフェイスブック仲間となったのでアル。

さて、昼間から随分呑んだ訳だが、お会計の際になって財布の中身が足りなかった。生来のノンキ者のワタクシは、キンちゃんにコンビニの場所を聞いて、カミサンを一人残しお金を卸しに出たのだった。

少し道に迷ったが、無事にコンビニが見つかり支払いも済ませた。
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あぁ、また新たに素晴らしいお寿司屋さんに出逢った。

既に、近隣の方々にも贔屓にして頂いているみたいだし、独立して良かったね、キンちゃん!弟さんと二人、末永く頑張って欲しい。また、近々伺うとしよう。

午後2時を廻り、このまま野方『秋元屋』へと向かったのであった。
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by cafegent | 2013-03-19 17:13 | 食べる | Trackback | Comments(0)
火曜日は仕事場を6時半に出て、目黒の住宅街にひっそりと佇む寿司の名店『いずみ』へとお邪魔した。
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いつもの様に入口には「準備中」の札が出ている。そう、此処は開業以来47年間、ずっと準備中なのだネ(笑)

大女将や女将さんの笑顔に迎えられ席に着いた。

先ずは、サッポロ赤星でカミサンと乾杯!なんせ、今回は誕生日祝いの酒席だからネ。
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この季節の定番名物「茶ぶり海鼠(なまこ)、海鼠腸の漬け入り」で、いずみ劇場の幕が上がる。

続いて、蟹入り玉子焼き。
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松葉蟹の内子(オレンジ色)とタラバ蟹の内子(紫色)のツメ。卵は奥多摩地鶏を使用しているそうだ。

早々に日本酒に切り替える。

ボクは秋田県山本酒造の「しぼり山本」を戴いた。
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公的種米の秋田小町9号で仕込んだ酒は、結構ガツンとくる味わいだ。

カミサンは、広島「本州一」の土居杜氏が移籍して第一弾の「旭鳳」の初しぼり。酒米「中生新千本(なかてしんせんぼん)」を100%使用した特別純米生酒とのことだ。こちらも濃い味だナ。

次の料理は、大将の故郷伊東辺りで「ヤッパタ」と呼ばれているクロシビ魳(カマス)が登場。
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梅肉醤油でヅケにしており、サッパリとして新しい食感だ。

奄美大島海峡沖で捕れた38キロ物のキハダマグロの赤身と真イワシの刺身が出る。
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刺身は、新玉ねぎの擦りおろしと和芥子(わがらし)で戴くのだナ。
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(写し忘れたので前回の画像でご勘弁!)

お馴染み白子の蒸し物は、通称「痛風蒸し」と呼ぶ。
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真鱈の白子のブツ切り、一週間味噌に漬けたあん肝のブツ切りを裏ごしした白子で茶碗蒸しにしている。
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上にかかっている餡は沖縄の海苔だ。

新作は、一番たぐり湯葉。愛知県の伊藤さんが作る湯葉だそうだ。
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ちなみに一番たぐりの次に取る湯葉は、汲み上げ湯葉、引き上げ湯葉と云う。鯖のつみれは、キウイを鯖で巻いている。サバがキウイの酵素により柔らかくなるのだそうだ。
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赤山椒を少し振りかけても美味い。本がえしの出汁と合わせてあり、実に奥深い味だったナ。
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奄美大島でマーガンと呼ばれている藻屑(モクズ)蟹の蘇鉄(そてつ)と大豆の合わせ味噌を塗って紹興酒で蒸す。仕上げはバルサミコ酢で。
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身を食べた後の蟹甲羅に燗酒を注ぎ吞む。堪らなく美味い。
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そして、最後に残った酒を皿に注ぎ、バルサミコ酢と合わせると、なんとも風味豊かかな食後酒のデザートワインの様に変化した。大将の冗談かと思いきや、実に美味い酒になったのだナ。

次の酒は石川県吉田酒造の「手取川」大吟醸二回火入れ酒。
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米は早稲品種の石川門に五百万石を掛米している。

此処から舞台は第二幕。酒の珍味へと移るのだ。

大将は「痛風まっしぐら」改め「殺人コース」と命名。
まぐろの酒盗と鰹の酒盗、共に二年物。
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蝦夷鮑(えぞあわび)の肝の醤油と紹興酒漬け。
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そして真鱈の生肝漬け。
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酒がススまない訳がない!

酒は越後村上の大洋酒造が造る「越の魂」純米吟醸に移る。
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爽やかな酸味が珍味とベストマッチだったナ。

お次は、真鱸(すずき)のからすみ、鯔(ぼら)のからすみ、鯔の卵巣の味噌漬けだ。
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本当に痛風を通り越して、殺人級だネ!(笑)

ここで大将が「ラヴィ・アン・ローズ」と言う酒を出してくれた。
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「明鏡止水」でお馴染み長野県の大澤酒造が寿司いずみの握りに合う酒として開発したのだそうだ。2012年7月に発売し、既に完売。美山錦米で仕込んみ二回火入れした純米酒で、口の中に爽やかな果実香が広がった。
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通常の酒よりアルコール度数が低く、実に飲み易く寿司米に合う味だが、この名前は何とかならなかったのだろうか?買う時にちょいと恥ずかしいよネ(笑)

「いずみ劇場」は、いよいよ終盤へ。握りの始まりだ。
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まずは、カワハギ肝のせから。
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天然のカワハギは本当に美味いネ。
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続いて、金目鯛の漬け。

今回の小鰭(コハダ)は4種類の酢〆で戴く。
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最初は赤酢〆。
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小鰭のジン酢〆。ライムの香りが素晴らしい。
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小鰭の米酢〆。
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最後は、小鰭のきび酢〆。あぁ、幸せだなぁ。

続いて、白魚の握り。
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江戸の仕事を再現しているのだネ。

こちらは、海苔のお吸い物。
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海苔の香りに心和むのだナ。

黒皮カジキの漬けを和がらしで戴く。
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スポーツフィッシングでお馴染みのブルーマリンは、この黒皮梶木でアル。

これは、墨イカ。
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ねっとりと甘く美味い。
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本マグロの血合い際は、中トロの一番美味い部位だ。

こちらは、筍の炙り。
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香ばしい匂いが堪らないナ。

〆鯖は、赤酢で〆た後に昆布〆にする。
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いやぁ、参った。実に美味い。
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さっぱりと、瓜の漬け物と沢庵で口休め。
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再び金目鯛の漬け。美味いなぁ。
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こちらは、青柳。横から見たらサイの角だナ。

酒は群馬の永井酒造が造る銘酒「水芭蕉」の吟醸が登場。品のある吟醸の香りがいつもながらに素晴らしい酒だナ。まるで、口の中に白梅の花が咲いた様な気分だ。これも握りとの愛称が抜群だった。
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イクラは昆布と醤油の冷や出汁の漬け。
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金目の白子と真子を酒と醤油とみりんで煮た沢煮。滋味だなぁ。

そして、お待ちかね焼き白子。
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むふふの舌ざわりに頬が緩む。
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そろそろ、腹が膨れてきたが、煮蛤は外せない。
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もちろん、この煮穴子もネ。三長流のツメで戴く。

最後は絶滅した「アサクサ海苔」で巻いた干瓢巻で締めた。
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江戸時代から大森海岸に於いて多摩川の伏流水で作っていた海苔だが、今では幻となっていた海苔を古賀重美さんとその仲間たちが十年の歳月をかけて復活させたそうだ。

海苔は胞子で作られるらしく、鹿児島の出水(いずみ)産の海苔を北海道で加工処理している。

海苔は「アサクサ野口種」と「スサビ種」が有り、現在全国の養殖海苔の99%以上がスサビ種と云う品種で作られている。

そんな中、現在二カ所でしか作られていないらしい。
網の消毒から加工に至るまで一切の添加物や薬品を用いず無酸処理で手間を惜しまずに作っている貴重な海苔なのだネ。一番摘みだけに1枚300円もする海苔を今回50枚手に入ったそうで、この本物の浅草海苔で巻物を戴いたのだナ。
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生産者の古賀さんは残念ながら2009年にお亡くなりになられたが、この幻の海苔は復活され今も作り続けられている。
太陽の光を浴び、アミノ酸が出来ているので、甘く濃厚で風味も良い。

握りは全部で19貫戴いた。
さぁ、これにてこの夜のいずみ劇場の終演だ。

正月のお節料理以来だったが、本当に此処は素晴らしいひとときを過ごすことが出来るお寿司屋さんだナ。

大将の食に対する意欲と情熱を駄洒落混じりにたっぷりと堪能し、酒も大いに愉しんだ。あぁ、満足満腹だ。
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帰り際、大将から誕生日のお祝いにと名物の太巻きを戴いてしまった。
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最後の最後まで温かいおもてなしに感謝!

此処は季節毎に食べに来るのだが、歩いて帰れるのが何より便利なのだナ。夜風に酔いをさまし林試の森公園を抜けて武蔵小山駅へと歩く。

路地に入り、行きつけのバーで酒を戴いた。

今年も素敵な誕生日を祝って貰った。カミサンに再び感謝しなくちゃ!
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by cafegent | 2013-02-20 19:47 | 食べる | Trackback | Comments(0)
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東京は今夜も雪が降るかもしれないらしいが、暦も大寒に入ったネ。七十二候では「款冬華」(ふきのはな、さく)の頃。寒い冬、蕗(ふき)の花の蕾みが顔を出し始める時季が来た。款冬とは蕗のこと。

土の中から顔をのぞかせた花の穂が蕗の薹(ふきのとう)だネ。天ぷらにしても美味いが、ふき味噌にすると酒の肴に持ってこいだナ。ほんのり甘い中にホロ苦さも有り、日本酒がススむ。

      大寒の空に響くやモズの声    八十八

     ◇         ◇         ◇
さて、先日久しぶりに新橋の寿司屋で呑んだ。

新橋駅前ビルにて酒朋ケン君と合流し、先ずは地酒ミュージアム『信州おさけ村』にて0次会。
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地ビールのエールビールを戴いた。
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こちらは、菰樽の振る舞い酒をお店から戴いた。そして、この日持ち込む酒を購入したところで、マタェモンさんが到着した。

そんな訳で、この日は男三人で大いに食べ、呑むことになった。
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新橋駅前ビル2号館に在る『すし処まさ』は、三席しか無い。おそらく都内一小さなお寿司屋さんだろう。細い女性陣ならば四人は座れるだろうが、大きなケン君とマタェモンさんでは、三人でもギュウギュウの感だったナ。
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先ずは、先程仕入れてきた長野県川中島の酒蔵、酒千蔵野の「川中島 幻舞」で乾杯!しぼりたて無濾過生原酒の純米吟醸は、キリリとした中に仄かに甘い風味が漂う。
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主人の優さんに感謝の乾杯!
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そして、本日の魚が並ぶ。

カワハギの薄造りを肝ポン酢で戴く。
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のっけから酒がススむ一品だ。

北海道で採れた帆立貝は塩と醤油のいそべ焼きで登場。
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香ばしい薫りに食欲が増すのだナ。
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こちらは、和歌山産の天然ブリと甘えびだ。皆、美味過ぎて会話が止まるのだネ。

さぁ、『すし処まさ』と云えば、コレ!
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メバチマグロの炙りだネ。冬牡丹を思わせる鮪の美しいこと。
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これを軽く炙って、粒マスタードで作ったタレで食す。
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お二人とも満足で、なにより!
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こちらは、濃い豆乳で作った豆腐。大豆の風味を楽しむ一品だネ。

毎回、パターン化されてはいるのだが、鮪の炙りと手作り豆乳豆腐は美味い。

門司の牡蛎もクリーミーで美味かった。酒の勢いも増すのだ。

ここからは、握りだ。
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本マグロのヅケから。云うこと無し!
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そして、金目鯛の昆布〆め。
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大分県中津の赤貝も美味。続いて、ヤリイカだ。
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先日、NHKで観た大王イカの話題になったが、エサに用いたイカが1メートルってのも凄かったネ。
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この小肌の握りも実に美しいネ。
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北寄貝、長崎の鯖を〆めで。
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この〆鯖の三枚付けは良い塩梅の〆加減だったナ。
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根室産のバフン雲丹は、甘く濃厚で酒にも合った。
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最後は、鉄火巻を戴いて「まさ劇場」の幕が下りた。いつもながら、優さんの笑顔は寿司の味以上に僕らに憩いを与えてくれる。美味い料理と旨い酒、そして主人の温かさに、大寒の厳しい寒さをひととき忘れる事が出来た。
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最後にもう一度、優さんへの感謝の酒で一献。

ご馳走様でした。また次回を愉しみにして待とう。

この日は、神保町の『兵六』に伺い、そこから夜の東京を彷徨った。
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by cafegent | 2013-01-21 17:13 | 食べる | Trackback | Comments(0)
新年の蝋梅(ロウバイ)は、実に美しい。
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外からはウグイスの声が聞こえて来る。
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初春に相応しい啼き声だナ。

   あらたしき年のはじめの初春の
        けふ降る雪の いや重(し)け吉事(よごと)

万葉集の編者とされる大伴家持が詠んだ歌だ。

元旦に降る雪の様に、良き事が沢山重なる一年にしたいものだ、と願った歌だネ。東京は年末年始ともに青空が広がり良い天気に恵まれた。

昨日は寒の入りが過ぎ、七草粥で無病息災を願ったが、松の内が終わると鏡開きとなる。

我が家では毎年岡山で餅搗きをして、鏡餅を作る。
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この鏡餅、ただの飾りじゃなく毎年各家庭にやってくる「歳神」(としがみ)様へのお供え物なのだナ。

玄関を飾る「門松」は、この神様が宿るための憑代(よりしろ)だそうだ。歳神様は穀物の神様だから、お祀りすることで一年の豊作を祈願出来るのだ。

家で搗いた餅は、10日の松の内が明ける頃にはひび割れてくる。松がとれると鏡餅も下げて、翌日に鏡開きを行うのだネ。ひび割れた餅を小さく割って、汁粉にするのだナ。こうして神様のお下がりを戴き、歳神様の願力をお裾分けして戴くのだ。

今は真空パックになった鏡餅が主流だが、カビが生えてひび割れた餅を洗って食べるのも正月らしくて好きなのだナ。

    鏡餅 暗きところに 割れて坐す   西東三鬼

床冷えのする奥座敷の床の間の暗いところに供えてある鏡餅が松が明けた頃にひび割れながら座する姿が眼に浮かぶ。実に味わい深い句だネ。
      ◇          ◇          ◇
閑話休題。
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5日の土曜日は、雷門の居酒屋『簑笠庵』(さりゅうあん)の二人と酒朋ハッシーの四人でささやかな新年会を催した。
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簑笠庵のお客様でもある尾花さんが女将を務める鰻の老舗『尾花』にお邪魔した。
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入れ込みの座敷には新年早々から沢山の人が、美味い鰻を求めて賑わっていた。

以前は三種類あった鰻重も昨年の高騰から二種類になっていた。4500円と5500円だったので一瞬悩んだが、新年の景気付けに皆で大きい方の鰻重にしてみた。

そして、この日一番の楽しみだった筏(いかだ)を一皿お願いした。此処の筏は、鰻三匹を鰻重とは違う味付けでの蒲焼きが大皿で出てくるのだ。

此処は注文が入ってから鰻を捌き、串を打ち、焼くので、30分以上は待つことになる。
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そんな訳で、先ずは慶祝ビールで新年の乾杯をした。
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簑笠庵の山本さんと京子さんは、店を始める以前から神保町の酒場『兵六』で酒を酌んでいた。お二人とも酒が大好きだから定休日の月曜日は『兵六』で呑むことが多い。
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酒を熱燗に切り替えた頃合いに女将から差し入れが届いた。
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柚子の香りが効いた肝焼きは、品書には乗っていない。板場を仕切る板長の息子さんに頼んで作ってくれたに違いない。ホロ苦い肝とほんのり甘いタレが絶妙に絡み合い、酒がススんだススんだ。

お銚子が四、五本カラになった当りで、お待ちかねの筏(いかだ)蒲焼きが登場した。
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どうですか、この見事な蒲焼きの筏は!
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これに合わせるのは、桜正宗の冷酒だネ。筏はダレにつけて食むと、これまたひと味違うのだナ。

四人で、愉しく筏をつついていると、お重がやって来た。
本漆のお重の蓋には見事な扇が舞っていた。
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先ずは、器を愉しみ、そして蓋を開ける。
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あぁ、香ばしい蒲焼きの香りが食欲をそそる。

先ずはそのまま食べ、そして山椒を振る。あぁ、至福のひとときだ。酒もススみ、鰻重もペロリと平らげてしまった。

皆、満腹、満足でアル。ご馳走さまでした。
最後に女将さんからお年賀のお手拭きを戴いた。
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これまたなんとも上品なお手拭きだったネ。
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腹ごなしに南千住から浅草まで歩くことにした。
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泪橋を渡りスカイツリー方面へと散歩だネ。途中『大林』はまだ正月休み、『丸千葉』を覗いたが案の定満席だった。久しぶりに吉原ソープ街を歩いた。
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新年早々、続々と送迎のリムジンが行き交っていたナ。みなさん、ボーナスでひと泡なのかネ。むふふ。
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浅草寺にお詣りを済ませ、『簑笠庵』にて二次会となったのでアール。
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by cafegent | 2013-01-08 15:11 | 食べる | Trackback | Comments(0)
昨日は風が冷たくて朝からずっと寒さが厳しかったネ。
二十四節気では、今は「冬至」だ。街の銀杏並木も北風の勢いにあおられて黄色い葉を落としている。
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冬至の時季に「冬至七種」と云う祝いの風習がある。これは「ん」が二つ付く食べ物を食べることで無病息災を願う習わしなのだ。

南瓜(なんきん)、にんじん、れんこん、きんかん、ぎんなん、かんてん、うんどん(うどん)の七種を食べて冬を過ごす。何だか楽しくて美味しい風習だネ。

    鶯(うぐいす)のうしろ影見し 冬至哉

江戸時代の俳人、高井几董(きとう)が詠んだ冬至の句だが、鶯を詠んだ句も多く残している。
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今朝はフェンスで遊ぶウグイスを見かけた。
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冬場はホーホケキョとは啼かず、ジッジッと地鳴きをして藪などで見かけることが多い。
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こんな葉影に隠れていたら、見つけづらいよネ。

    鶯の脛(すね)にかゝるや 枯かつら   几董

     ◇         ◇         ◇
さて、23日の日曜日は毎年恒例となった我が家での牡蛎祭りを催した。
カミサンの故郷、岡山から冬になると日生(ひなせ)の牡蛎が一斗缶で送られて来る。
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日生の牡蛎はクリーミーでふっくらジューシー!本当に美味い。
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殻のまま、ただ鍋で蒸せば良いのだから調理はいたって簡単でアル。
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あとはレモンをギュッと搾って頬張るだけだ。
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今回は神保町『兵六』と立石『宇ち多゛』に集う我が酒朋たちが14名集まった。
しかも、料理男子が多かったので、厨房は男祭りと相成った。
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さぁ、ビールでカンパ〜イ!

先ずは神保町『ユーロスターカフェ』でも大人気、キクさんの自家製ロースハム。
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キクさん、キャベツを千切りにして富士屋本店風ハムキャ別の完成だ。
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相変わらず素晴らしい味でした!
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こちらは、ダンディ岩崎さんが作ってくれたパッパガロ風食通サラダ。
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生ハムとオリーブがアクセントに効いてバカウマでしたネ。
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こちらも、岩崎さんお手製の鶏手羽とさつま芋煮だ。
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ユリちゃんは寶焼酎の百周年記念の極上焼酎を持って来てくれた。先日『宇ち多゛』でも呑ませて頂いたが、芳醇なコクと香りでスバラシイ味だったナ。

我が家はレバーパテにトリッパのトマト煮込み、クリスマスらしくローストチキンを焼いた。
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トリッパは仕上げにモッツァレラを溶かした。

そうそう、北海道のジャガ芋を使ったポテトサラダも美味しく出来た。
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でかしたゾ、カミサン!

そして厨房に立つのは掌中人形作家の舌波(ぜっぱ)クン。
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彼も料理上手で、今回は大豆のフムスを持参してくれて、我が家でボンジリを料理してくれた。
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フムスは、ギリシャやトルコ料理店で出されるひよこ豆のサラダ料理。
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だが、この大豆のフムスも酒のアテにぴったしだったネ。
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ハッシー持参の日本酒で乾杯!
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キクさん、この八海山「越後で候」は旨かったネ。
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而今の純米吟醸も旨かったが、トクちゃんのウイグル自治区土産の白ワインもなかなか美味だった。
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ウイグル自治区でもワイン作ってるのだネ。
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そして、この森乃菊川の本醸造にごり酒、牡蛎との相性抜群だったナ。
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さぁ、ローストチキンが焼き上がった。
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トクちゃんの解体ショーで美味しく戴きました。
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厨房では、ダンディさんが福蘭風シュウマイ作りを開始。
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イナちゃんと舌波クンも手伝って次々と焼売の皮を包んでくれた。
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仕事帰りのケン君も登場し、再びカンパイ!
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そして、お約束マタェモンさんとドーンッ!とね。
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おぉ、可愛いコのお酌だと旨いネ!

こちらは、自転車ホッシー手作りのタイカレーだ。
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魚介のダシが効いていてご飯がススんだネ。プロも顔負けの味に感服!
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ユキちゃんは食べて呑むだけ!なんちて。
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ダンディさんの牡蛎グラタンも美味しかったし、キクさんが即興で作ったオーブン料理もスバラシイ味だったネ。
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Qちゃんのお土産のシュトーレンも美味でしたナ。
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クリスマスらしいケーキ、ご馳走様でした。

いつの間にかワタクシ撃沈しておりました。
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起きたら鼻の穴にサッポロポテトが刺さってた。トホホのホ。

それにしても、皆さん呑んだ呑んだ。
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ビールに日本酒、ワインに焼酎と空いてましたネ。
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眠りから覚めたら、また元気になった。
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〆は、ローストチキンの骨でダシを取った雑炊を舌波クンが作ってくれた。
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トクちゃんやシンゴ君、ユリちゃん、食器洗いありがとう!
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また、来年の冬も催しましょう!

皆さん無事に帰った様子なので、最後は星子をオン・ザ・ロックで味わった。
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あぁ、素敵な休日だったナ。
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by cafegent | 2012-12-27 19:04 | 食べる | Trackback | Comments(2)
夕べは久しぶりに古い仕事仲間と酒を酌み交した。

僕がサラリーマンを辞め、独立した時のこと。先にデザイン事務所を開いた友人のオフィスに間借りさせてもらったのだ。その時の友人の会社のデザイナー二人と最近フェイスブックで連絡を取り合うようになり、また仕事をお願いすることになったからだ。

午後6時半、神田駅で待ち合わせをして出世不動通りへと歩く。

目指す酒場は『あい津』だ。
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小体の店なので、いつも満席で入れない事が多いので今回は事前に席を用意して戴いた。

ガラリと戸を開けると既に賑わっていた。此処もご常連率が高く、この日もお馴染みさんが殆どだった。
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カウンターに座り、先ずはサッポロ赤星で乾杯をした。二人とも15年以上も会っていなかったと思うが、瞬時にして昔の様に和んだ。

先ずは、鮪の脳天刺しをお願いした。
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此処は店主の石村さんが一人で切り盛りしているのだが、忙しい時は奥様がお手伝いに入る。この日も手伝ってましたネ。

程よく脂の乗ったノーテン美味し!
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芋焼酎黒霧島を水割りで呑む。刺身に良く合うのだナ。

黒胡椒の効いたポテトサラダも美味。
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僕は初めて訪れる居酒屋の品書きにポテトサラダを見つけると必ず食べることにしている。ポテサラの美味い店にハズレなし!が持論なのだ。

『あい津』も初めて入った時に食べたポテサラに惹かれたので、足繁く通うようになった酒場なのだ。

続いて、ふぐの唐揚げの登場だ。
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この季節、河豚が旬だネ。酒がススむ料理ばかりで皆満面の笑みを浮かべてる。二人もすっかり此処を気に入ってくれたみたいで、僕もウレシい限り。

揚げたて熱々のカキフライはボリュームも凄い!
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カリっとした衣を噛むと中からふっくらジューシーな牡蛎の香りが口の中いっぱいに広がる。あぁ、冬の居酒屋の定番だナァ、カキフライよ。

さぁ、美味しい肴が続いた後は、自慢のあい津鍋の出番でアル。
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牡蛎と鶏、そしてたっぷりのニラがメインの鍋なのだ。
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奥様によそって戴いたので、ボクらはひたすら食べて呑むだけなのだ。むふふ。
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この一味唐辛子が凄かった。「暴走ジョロキア一味唐辛子」だとサ!
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ジョロキアって、確か世界一辛い香辛料と謳われているよネ。ハバネロよりも辛いらしく、ほんの少しで舌が麻痺する程の辛さだった。

ボリュームたっぷりの鍋はこれで二人前だ。
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三人で十分の量だったネ。満腹、大満足で最後は雑炊にして戴いた。
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二人とも僕より少しだけ若いが、全然昔と変らなかったナ。
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終始懐かしい話に花が咲き、2本目の焼酎もクィクィとススんだネ。

これを機に、また時々こうやって親交を深める事にした。神保町でハシゴ酒をしようと思ったが、もう『兵六』も終わりの時間になっていた。

懐かしい友との酒縁を大事にしながら、この日は大人しく電車で帰る事にした。

真心こもった『あい津』の料理と酒で、家に着くまで躯も心もホッコリと温かかった。
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by cafegent | 2012-12-19 16:20 | 食べる | Trackback | Comments(0)