東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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<   2007年 01月 ( 8 )   > この月の画像一覧

昨年の12月に大阪・新世界「ジャンジャン横町」で飲んだくれていたが、その時の味が忘れられず、週末は恵比寿「カドヤ」のカウンターにて鉄板ホルモンと焼酎ハイボールで幸せなひとときを過ごしていたのだが、カドヤはあの入り口がいいね。昔は畳屋とか土間がある商店の玄関は大抵大きな引き違いのガラス戸で、ガラス面に金色のペンキで屋号が書かれていた。カドヤは、そんなガラス扉をガラガラっと空ける瞬間が何とも云えず、たまらなく嬉しい気持ちになるのだ。
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カドヤの鉄板ホルモンと大阪「ホルモン道場」の親父が焼くホルモンの味と比べちゃいかんが、あのホルモン道場のソースの味はウスターソースとも違うし、いったい何なんだろう。何皿も食べたくなる程、美味いのである。カドヤのジュンちゃんに聞いたら、ソースにカレー粉が少し入っていると云っていたけど、奥が深そうだなぁ。
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ボールをお代わりして、ハムカツを頼んだら、ジュンちゃんがニコニコして何かを持ってきた。「このソース見て下さいよ。大阪から送ってもらったんです。」とカウンターに置いたのが、大阪・西成で作っている「ヒシ梅ソース」だった。
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こんなモノよくぞ手に入ったなぁと思いつつ、ハムカツにかけて食べてみたらこれまた美味い美味い。串カツの本場のソースなんだから、合わない訳ないよね。お好み焼きには「おたふくソース」が合うように、串カツにはこれだね。「とん平焼き」にはこってりの「ヒシ梅 タマリソース」がピッタリだった。
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こんな隠し玉を出されちゃあ、ますます大阪の味が懐かしくなってくる。あぁ、新世界の「どて焼き」が食べたい。

と、頭の中が「どて焼き、どて焼き」とメリーゴーラウンドしていた時に一軒の店を思い出したのだ。
東京駅の丸の内側にあるTOKIAビルの地下に大阪・新世界の立ち呑み屋「赤垣屋」があったでは無いか。
すっかり忘れていたけれど、ここは日本で初めての立ち呑み屋で、創業がなんと大正14年である。ここにあったじゃないの、あの甘い「どて焼き」が。牛スジを串にさして、ダシと白みそでじっくりと煮込んだ串はまさしく大阪の味。
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ちょうど、同じビルに入っている「COTTON CLUB」で、フィラデルフィア・スィートソウルの大御所「デルフォニックス」のライブがあったので、ライブ前に「赤垣屋」に行ってしまった。
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それにしても、何と言う混み方だろう。
丸の内と云う場所がら、渋谷の「富士屋本店」や目黒の「蔵」とは対照的な小奇麗なお客様たちで溢れかえっていた。
タイミング良く店の奥に入り、カウンターでサワーとどて焼きを頼む。待ち望んだ味をほおばり、サワーで喉を潤すと、あれよあれよと幸せになってきた。なんとも安上がりな幸せだが、おやっ、ちょっと待てよ、ここのどて焼きは一皿2本だったぞ。
たしか大阪では3本乗っていたけど、丸の内だから仕方ないか。
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串カツも大阪の味だったなぁ。さて、立ち呑みに長居は無用。クッと呑んでサっと引き上げるのが立ち呑みの良さだ。外に出ると行列ができていたが、立ち呑み屋に並ぶっていうのもなんだかなぁ。

『コットンクラブ」でのデルフォニックスは、さすが筋金入りの極上甘甘ソウルで楽しませてくれた。往年のヒット曲の合間にバリー・ホワイトやスモーキー・ロビンソンの物まねを披露してくれたが、アル・グリーンは唄い方の形態まで似ていて受けてしまった。時間的にはちょっと短いパッケージショーだったが、溜めに溜めた最後のアンコールでの「La La Means I Love You/ララは愛の言葉」は、会場を多いに湧かせて締めくくってくれた。
帰りにしっかり握手もしてもらってミーハーな親爺は満足、満足。
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4月のはじめにはなんと、シカゴソウルの御大「THE CHI-LITES」がやってくる。コットンクラブは、少し前も「コン・ファンク・シャン」を呼んだりして、ソウルモノも力を入れている。
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ソウルジジイには嬉しい限りなのだ。新宿クラブハイツの様なゴテゴテ趣味の内装のこの会場にはソウルが似合うかもしれない。
やっぱコテコテのどて焼き喰ってから来て良かったかもなぁ。
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by cafegent | 2007-01-31 21:00 | 食べる
先日,午前中に恵比寿で打ち合わせがあったので、久しぶりに駅裏の「ストック」にカレーを食べに行った。ここに初めて来たのはもう30年近く前だと思うけど、店内は当時から何一つ変わっていない。
昭和40年代の香りがカレーの匂いとともに蘇って来る。
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ストックのカレーはいわゆるドライカレーと云うタイプで、汁気の無いひき肉カレーだけど、トマトの味が濃いのだ。最初のうちは、ミートソースご飯でも食べているかと錯覚してしまうが、食べているうちにカレーライスになっていくのである。何とも云えず素朴な味は、たまに思い出したように食べたくなるもんです。食べている途中で入れてくれる、冷たいジャスミン茶も嬉しい気遣い。これで550円だけれど、初めて行った頃はいったい幾らだったっけなぁ。
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数年ぶりに立ち寄った店なのに、食べている途中で見た事のある顔が入ってきた。
学生の頃、兄貴とバンドを組んでいた友人だった。そう云えば、駅の上のJ企で働いているんだったっけ。何年も一緒に仕事もしてないから、本当に久しぶりの再会だった。こんな偶然も昭和にワープした「ストック」だからだね。
最近、恵比寿ストアーも含め、この辺りの再開発話も持ち上がっているけれど、出来ればずっとこの地に残って欲しい店の一つだ。
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恵比寿あたりで物件を探しているけれど、全くといっていい程見つからないね。まぁ、あってもトンでもない法外な賃料を吹っかけてくるから困ったもんだ。
投資家の後ろ盾をつけた新興の飲食ベンチャーたちが、どんな値段でも場所を押さえてくるから、こっちはたまったもんじゃない。駒沢通り沿いなんて、どんどん値段が上がっているし、駅前もしかり。これなら土地を取得してしまって建てた方が良いかと思っても、坪1500万円は下らないのだ。
いいプランがあっても、場所が見つからなければ商売にもならず。いやはや、困った。ホント、最近また土地だけはまたバブルだね。

金曜の晩に友人の誕生日パーティがあったので、シャンパンと恵比寿焼き(お焼き)を持ってお祝いに行ってきた。恵比寿さまの顔が神楽坂の「ペコちゃん焼き」のようになっているので、縁起も良さそうだし手土産にもってこいだった。

周りがどんどんと50代に手が届くようになってきている。気持ちと格好だけはまだまだ若いつもりで居ても、身体の中身はガタが来出しているね。僕も今年に入って益々老眼がひどくなってきたし、飲んでいて途中で寝出す事がホントに多くなってきた。前はわざと寝ちゃってそのまま連れの女の子の家に送ってもらう、なんてこそくな手も使ったもんだが、今じゃ一杯目も飲み終わらないうちに、カウンターで爆睡してしまい置いて帰られてしまう事が増えた。起きると大抵レジ締めが終わっているし、トホホだね、まったく。この日も当然の如く、記憶がまったくない。まぁ、朝ちゃんと自分の家で起きたから、なんとか帰ったのだろう。友人の家はウチから歩いても5、6分だけど一体どうやって帰ったかが思い出せない。
最後、誰と飲んだかも思い出せない。でも翌朝は、別に二日酔いでも無いという事は、只ただ「ジジイ化現象」で眠りこけたんだろうか。
良く周りのみんなに「毎晩、遅くまで飲んでるのに朝早く起きてるよねぇ」と云われるが、実は飲み屋で数時間寝てるんだから、十分睡眠足りてるんだなぁ、これが。
まぁ、ジジイで結構なのだ。
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by cafegent | 2007-01-30 11:26 | 食べる
毎年、年末恒例でお邪魔していた池ノ上の『ハッチとノラ』が、12月は僕の勘違いでお店が冬休みに入ってしまい、年明けにずれ込んでようやく行って来れた。井の頭線の各駅に乗って池ノ上駅で降り、踏切を渡ってそのまま歩いて行くとすぐに左側に赤い提灯が見えて来る。

この店にはもうかれこれ20年近く通っていると思うけど、普通の通行人にはどっからどう見ても焼き鳥屋にしか見えない門構えの店である。でも、ここは焼き鳥屋でもモツ焼屋でもなく、牛肉の炭火焼専門の店なのだ。30数年前の開店以来、ここのマスターはひたすら牛肉の赤身にこだわり、250種類以上あるオリジナルメニューを季節に応じて料理してくれるのである。ここは下北沢近くと云う場所柄若者も多い所なので1,500円、2,000円とリーズナブルなコースや単品の串焼きもあるが、まずはマスターに予算を告げてお任せで頼むのが一番なのだ。もう、これでもかッ!!と云うくらいに美味い肉を喰わせてくれる。

そしてこの日は、まず「特製煮込みスープ」から。これを飲まないと始まらない、って云う程の名物です。そして、レバーの刺身。新鮮なレバーが入ったからと塩だけで食べさせてもらいました。次にマスターがボソッと一言、「タルタルステーキ、食べたいか?」。カウンターの3組は皆口を揃えて、「はい!頂きますっ!!」。
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いやぁ、美味い。ホント、ウマかった。長年通っているけど、ここでタルタルステーキを食べたことは無かったなぁ。「ウチは牛の赤身がどれだけ美味しいかを追求しているが、タルタルステーキはやっぱりサシの脂が入ってないと美味しく無いワケよ。」とマスターがつぶやく。何が凄いって、上等な牛の刺身だけでもとびきり美味いのにパルミジャーノレッジャーノを削り、更にゴルゴンゾーラチーズを加える。それをぐちゃぐちゃと混ぜて口に運べば、肉がトロけてチーズの香りと絡まってくるのだ。これ、赤ワインに合うなぁ。いつもの牛刺しも絶品だけど、この「タルタル」にはやられました。

生肉が続き、焼き場の炭火がヒマそうにしていたかと思ったら、マスターがまたガツンと肉の塊を切り出した。厚さ5センチ程に分厚くカットした牛肉に鉄串を数本刺し炭火の上で焼きだした。「今度はステーキね。どう食べたい?」って聞くから、思わず「しらすとサワークリームの奴でお願いします。」とリクエスト。
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コレがまたハマってしまう味で、牛ステーキをしらすたっぷりで戴くんです。他じゃ絶対喰えんね、これは。この取り合わせがまず考えつかないもんね。ちなみに普通に頼むと一人前2,500円もするメニューなのだ。
ワインのボトルが又空いて、続くは、「ハツのニンニクバター焼き」の登場。これはマスターが炭火を持って来て、目の前でハツ焼きの上にデーンと乗ったバターを炭火の熱でジュワーっと溶かしてくれるのである。
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いつもは串焼きなのにこの日はかなりのボリュームで出してくれた。目で楽しみ、味でなお楽しめる逸品だ。

次に「これもワインに合うよ。」と煮込んだシチュー鍋から出してくれたのが、この店にしては珍しく豚バラ肉。
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食べる少し前に鍋に入れた豚肉は程よく味が滲みていて言う事なしの味だった。箸休めの「大根の浅漬けの牛肉だれかけ」。これもさっぱりして美味い。
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しこたま美味い肉を食べて満足、満足と思っていたらマスターが〆の一品を出して来た。「たんもと」だ。
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最初に出してもらった「特製煮込みスープ」の鍋の底でじっくりと煮込まれた「たんもと」は、黙って食べるべしの逸品です。参りました。

マスターの渡辺厚水さんは、元商社マンから脱サラして数十年。牛の赤身の追求のみならず、塩も研究しまくっている。マスターの機嫌が良い時には、なんと塩から調理し出してくれるのである。世界中の塩をセレクトしてブレンドし、干した貝柱をミキサーで粉塵し、塩とダシと酒(etc...)をフライパンで煎り出して、水分が飛ぶまでじっくりとフライパンを回し出す。その途中、途中で僕らに味見をさせてくれて、しょっぱい塩がどんどんと旨味を増した味わいになってくプロセスまで堪能させてくれる。そして、その塩を使った肉料理を作ってくれるのだ。最高でしょう。
霜降り牛肉のすき焼きなんかも良いが、マスター渾身の赤身&究極の塩料理を是非とも食べてもらいたい限りだ。
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ちなみに店名の『ハッチとノラ』は、ペットの犬の名前だそうだ。顔に似合わず、可愛い所もあるマスターなのだ。(と、こんな事云うとまた怒られんだろーなぁ。)

今年も春から至福の肉料理と美味しいワインをありがとうございました。
マスター、ご馳走さまでした。

ここまで来たからには、帰りは散歩がてら、下北沢「アルゴンキンズ・バー」で一杯引っ掛けて行くのだ。
「ハッチとノラ」
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by cafegent | 2007-01-26 15:45 | 食べる
祐天寺の『もつやき ばん』が広くなって再オープンした。となりのラーメン店が閉まったので、そこも借りて中でつなげたカタチなので、入り口が2つになった。
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中目黒にあった頃に比べれば、未だその数分の一位の広さな訳だけど、これでようやっと揚げ物が復活した事が僕らには嬉しい限りなのだ。先月までは焼き場しか無かったので「レバカツ」も「ハムカツ」ももうここでは喰えないのだ、と諦めていたから、往年の「ばん」の馴染み客にはたまらなく嬉しい復活だろう。毎週末、この店に来ているひとみネーサンは、「中目黒のばんが無くなってからと云うもの、レバカツが食べたくなるとわざわざ清澄通りから佃島へ向かった処にある『ひさご屋阿部』までレバーフライ(ひさご屋ではレバカツと呼ばないのだ。)を買いにいかなくちゃならなかったから、良かったっ良かった。」とかなり上機嫌だった。
さて、最初はお漬け物からスタートだ。
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土曜は雪でも降り出しそうな天気の中、外の現場で解体屋との打合わせだったから、身体も芯から冷えきってしまった。まずは、「とんび」で心から暖まって、レモンサワーと行きますか。
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「とんび」とは読んで字の如く「豚尻」である。豚のしっぽをテビチの様に軟らかくなるほど煮込んでおり、赤唐辛子がガンガンに効いているから喰いながら汗だくになるのだ。豆腐が半丁入った「とんび豆腐」も美味いが、ガツンと行きたかったので豆腐無しのとんび2本300円を注文。ガっと汗をかき、生レモンをギュッと絞ったサワーでようやくホっと一息だ。「ばん」は『レモンサワー』発祥の店としても知られている。
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全国に「ハイサワー」を製造卸している博水社の社長は今でもばんに足を向けて寝られないと云う話を聞いた事がある。今から47,8年も前、「炭酎」と呼ばれてた焼酎の炭酸割をサワーと呼んだのが「ばん」だったそうだ。当時、中目黒にあった「ばん」では全国のどこよりも博水社のサワーを空けていたらしい。凄いねぇ。
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「レバカツ」1本130円も変わらずで嬉しい。ここのもつ焼もどれも1本100円
、サワーだって1杯250円なんだから、一人2千円も持ってくれば十分満腹で酔えるのだ。ちなみにここのサワーは、中身の焼酎をお代わりするとかなりの量を足してくれる。で、僕らは炭酸1本で中身3杯なんて事がザラなのである、安い筈だ。ご主人、僕らしょうもない客でごめんなさい。まぁ、その分通うのだ。
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酔い覚ましに旧区役所通りを歩いていると銀座の珈琲屋『カフェーパウリスタ』の看板を見つけた。
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2009年で創業100周年となる「カフェーパウリスタ」銀座本店は仕事のついでに良く立ち寄る喫茶店だが、こんな庶民的な街の裏通りに支店があるとは知らなかったので、一杯コーヒーを頂く事にした。『パウリスタ』とはサン・パウロの人」と云う意味のポルトガル語で、創業当時からブラジルコーヒーを飲ませてくれたコーヒー専門店の老舗中の老舗だ。『銀ブラ』と云う言葉もこの店が発祥らしい。なんか、今回の日記は○○発祥の店が続くなぁ。
目黒区役所が目の前にあった頃は、相当賑わいを見せていたそうだが、今はのんびりと近所に住む方々がコーヒーやビールを飲むようになっている様子。
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コーヒーは銀座と変わらぬ美味しい味と香りだった。
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また『ばん』の帰りに立ち寄ってみよう。こう云う店が長く残ってくれると嬉しいなぁ。
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さて、先ほど打ち合わせに月島に行って来たので、ひとみネーサンが好きな『ひさご家阿部』の「レバーフライ」を買って来た。
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ここはとにかく「レバーフライ」しか揚げていないのが凄い。その場で1本買い喰いし、土産も買って来た。冷めても美味く、1週間は日持ちするので手土産にも重宝する。
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『もつやき ばん』も『ひさご家阿部』も薄くスライスしたレバーの端っこに竹串が刺してあって揚げたてにウスターソースが掛けて出て来る。何でレバカツはこのカタチが定番なのだろう。
月島にもう1件ある「お好みフライ 佐とう」もこのカタチだけど、こちらはパン粉が荒くて揚げたてがガツっと美味いのだ。ここは店内でも食べれるし、他にもメニューが豊富。僕は「しらすオムレツ」が好きなのだ。

うーん、今夜はどこで飲もうか。
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by cafegent | 2007-01-22 19:57 | 食べる
目黒には「とんき」をはじめ、とんかつ屋が多い。とんきのスタッフのあのオーダー時の記憶力には恐れ入るが、権ノ助坂の「とんかつ 大宝」のロースカツの方上かなぁ。そして、ガツンと喰いたい時には、大鳥神社の近くにある「とんかつポーク亭」だな。下味も程よく付いてしっかり揚げているから僕好みである。そして何と言ってもボリュームが凄いのだ。
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これは、海老フライ2本、あじフライ、串カツで800円。ほれ、十分納得な価格でしょ。但し,「ポーク亭」は、初めての人にはかなり刺激が強い店である。しゃべるトンカツ屋なのである。夫婦でやっているのだが、ご主人がトンカツ揚げながらひたすらしゃべっているのである。誰にって云う訳じゃ無く、テレビのネタに食いつけば、それに対して延々としゃべり、一人芝居の如くしゃべっているのである。常連たちは、慣れっこになっており、たまに吹き出す奴もいるが、みな気にせずとんかつを食べているのだ。これも必見なり。

目黒駅近くのビルの地下に入っている「かつ壱」も美味いとんかつを喰わせてくれる。ここのご主人はとても真面目そうで、カウンター越しに眺めていると実に丁寧な仕事をしていて、自然とこっちが安心してしまう店なのだ。そして、僕はここの「ソースカツ丼」が好きなのだ。どんぶり飯の上に海苔を敷き、キャベツの千切り、その上に揚げたてのロースかつを乗せ上からソースをジャーっとかけて出してくれる。
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揚げ油とソースがからまった味がごはんに滲みて美味いのなんの。昔、渋谷の丸山町の中で「キャベツ丼」なる食い物があったけれど、それもソースカツ丼だったっけ。「かつ壱」のソースカツ丼もどこか懐かしい味がして好きなのだ。ちょっとだけ贅沢したい時は、ここの「エビヒレランチ」か、今の時期は「かきヒレランチ」が1,250円でかなりのボリュームなのだ。喰うのにパワーいるもんね。
とんかつ天国・目黒はウレシイのだ。
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昨日は、仕事先との打ち合わせを兼ねて久しぶりに白金台の裏手にひっそり佇んでいる和食の名店『堀兼』にお邪魔した。本当は前日の約束だったのだが、なんせこの店は人気があるので、個室が取れなかった。今回はこちらのお願い事を聞いてもらうのが最重要の目的だったので、あえて一日ずらしてもらって個室を予約したのだ。これが艶やかなオネエちゃん連れて行くのであればカウンター席で構わないんだけど、商談ならば喧噪シャットアウトの個室でしょうな。

最初の先付けが季節野菜の冷製煮浸し風と炊き込みご飯。どちらもひょうたん柄の盆の上に実に小さくて実に上品な器に盛られている。最初はビールで喉を潤し、2杯目からは焼酎に切り替えた。

次に大トロの御造りが登場する訳だが、仲居さんが「つけダレが来ますので、少々お待ちを」と付け加える。こんもりと氷が盛られた器の上に見事な大トロの刺身が三切れ乗っているのだけれど、銀座の寿司屋で食べたら一切れ数千円だろう大間産のトロを惜しげもなく出してくれるところにこの店主の心意気を感じてしまう。それだけじゃあない。ここの一切れは寿司屋のトロ4切れ分くらいに大きいのだ。そして、ここの名物とも云うべきこのトロの食べ方はと云うと、納豆と大根おろしに生海苔をぐちゃぐちゃに混ぜたタレをこの大トロで巻いて、わさびをのっけて食すのである。大トロは脂が乗り過ぎていて苦手って云う方でも、ここで出される素材は口溶けが良く何ともさっぱりと頂けるのです。これだけでも楽しみにしている人が多いのが判るなぁ。

お次は海老の天婦羅に柳葉魚(だと思ったが)の自家製スモーク。これがまたとびきり美味い。燻し具合が絶妙で焼酎に合うんだなぁ、これが。そして、話も弾んでいるとまた寒ブリのお刺身が出て来た。あれ、さっき御造り出たろうに、と皆で疑問に思っていると一人づつ炭入れした小さな火鉢が出て来たのである。そーか、焼くのか。表面だけをサッと焼いて食すのだが、ここでもタレにやられてしまったのだ。小皿に塩とわさびが乗っている。またも仲居さんに「すだちを1個全部そこに絞ってわさびも全部溶かしてくださいね。」と教えて頂き、「すだち塩わさびタレ」に炙ったブリをつけ食べてみる。4人が4人とも余りの美味さと初めての味に唸ってしまった。

いよいよ料理も大詰め、テーブルの真ん中に鍋の用意をし出している。水菜がたっぷりと入った銀の鍋は牛のしゃぶしゃぶ用のお出しなのだけど、またまた仲居さんから「まずは、おだし汁を飲んでみてくださいな。」とのオコトバ。それにしても美味い。この出しを取るだけでもかなりの手間を掛けているのだろうなぁ。そこに見事にサシの入った和牛のお肉をしゃぶしゃぶするのである。皆しばし夢中で、しゃぶしゃぶ、しゃぶしゃぶ、しちゃうのである。ん〜、ンマい美味い。極上の牛肉はこれまた三枚で十分納得でした。

焼酎のロックも4杯目になり、丁度心地良くなってきた頃に〆のご飯である。
お茶碗の中に入った焼きおにぎりに先ほどのしゃぶしゃぶのだし汁をたっぷりとぶっかけて戴くのだ。今日は牛のしゃぶしゃぶだったけれど、松茸の時期になると鍋も料理も松茸づくしになる。季節の旬を出してくれる料理屋だからこそ、また来たくなるんだよね。最後は豆乳のデザートとエスプレッソ。苦めの珈琲が再び頭をシャキっとさせてくれた。本日もお見事な料理でした。ご馳走さまでした。ご主人、堀内さんの料理には脱帽です。
(さすがにこっちも仕事中、料理の写真は撮れなかったのだ。)

仕事の話は15分位で済んでしまい、あとは相変わらず酒と女のくだらない話で花が咲く。まぁ、打ち合わせも上手くいったし、良しとするか。
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by cafegent | 2007-01-19 18:50 | 食べる
日帰り出張で名古屋に行く途中、静岡あたりで見た雪富士に実に美しく朝陽が映り、新年の運気を頂戴したような心地良い気分になった。そう云えば、以前、新聞か何かで読んだ事があるのだけれど、日本人は代々受け継がれたDNAのせいなのか、富士山と桜を見るとホッとするそうだ。平安京あたりから屏風絵などで富士や桜をモティーフにしている訳だし、江戸の頃は浮世絵なんかでも多く見受けられるからね。ビルの無い大昔はどっからでも富士山を眺める事が出来たんだろう、心和む訳だよね。四季によって表情が違う富士とパッと咲いて、パッと散る威勢の良い桜、どっちも自分のDNAに浸透していてくれて、ホント良かったと思うね。

名古屋での打ち合わせが終わり、夕方近くになったが、これが大阪か京都だったら、さぁ一杯飲みに繰り出そうか,とあいなる訳だがいかんせん名古屋ですからきしめん食べて一杯と云う気にもなれず、皆でそそくさと新幹線に乗り込んだ。品川までの間にビールを3本空けて、もう事務所には戻らんモードに突入してきたので五反田で降りて『立ち飲み処 新橋へそ五反田店』へ。

この店、新橋に3店舗ある安い串揚げの立ち飲み屋なのだが、1年程前に五反田の川沿いに新店を開いたのだ。この通りには安い居酒屋が何軒もあるから5時を廻るとサラリーマン達でどこも大賑わいだ。
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『へそ』は、ただでさえ安い店なのに昨日は1周年記念らしく、好きな飲み物に串揚げ5本で、なんと500円だった。よし、今日は一人1,500円で飲むぞ、とホッピー一本で中身4杯コースになってきた。
(ただし、ホッピー注文はプラス80円だった。でも、安いだろう。)
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この店の良いところは、一本一本手作りの串揚げを揚げてくれるんだが、お好み焼きを縦にして串にさした「お好み揚げ」が結構人気メニューで、昨日はソースの上にマヨネーズで「一周年」と書かれていたっけ。
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血糖値を気にするブタドクロが、80円のキャベツに150円の冷やしトマトでちょっとだけ身体に気を使い出している。うーん、今更遅い気もするが。

心地良く酔いが回り、店内がグレーやネイビーの背広の方々で満杯状態になってきた。
この辺りは、大手の企業も多いので皆バッチや首から下げたストラップでどこの会社かが判ってしまうのね。僕らは隣で飲んでる新人OLとの他愛の無い会話を楽しみつつ、彼らの会社を予想して楽しんでいた。
お腹の方も十分満腹になり、安い焼酎が体内に滲みて来たので、オネエさんお会計。
「3人で締めて4,950円!」うん、今夜も想定内の金額だ。よしよし、満足。
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by cafegent | 2007-01-16 13:01 | 飲み歩き
3、4日前、青山のバー『VALLEY』にて飲んだくれ仲間のギョウさんがハイボールを注文した。「かしこまりました。」と、バーテンダーの朱美ちゃんがタンブラーに氷を入れて、スコッチウィスキーを1ジガー入れて炭酸を注ぎ、軽くステアーしてカウンターに置く。行さん、一口飲んで「このハイボールは違う。俺の呑みたいハイボールじゃない!」とブツブツ文句を言い出した。まぁ、ハイボールと云えばウィスキーの炭酸割だから、間違っちゃいないんだが、行さんの呑みたかったハイボールは『サンボア・バー』のあの「ハイボール」なんだろうね。で、行動力の早い行さん、さっそく朱美ちゃんの休みの日を聞いて、毎週木曜が休みだと知ると「今度の木曜に俺がとびきり美味いハイボール作る店に連れてってやるよ。」とまたまた勝手に仕切り始めたのだ。

で、昨日の夜目黒・権の助坂にある『権ノ助ハイボール』にお邪魔した。バーテンダーの武田さんが作るハイボールは、大阪は「北サンボア」のあのハイボールと同じくらい美味いのだ。
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(写真は『北サンボア』のハイボール)
冷蔵庫から取り出すキンキンに冷えたタンブラーに、キンキンに冷えたサントリー角をダブルで注ぐ。そこにまたキンキンに冷えた炭酸を1本なみなみと注ぎ、仕上げにレモンピールの香りをサッとつける。氷を入れない角のハイボール。これこそ、庶民の喉を潤す極上の酒なのだ。全てがキンキンに冷えているとは云え、氷が入っていないのだからチンタら呑む酒ではない。クイックイッとビールの如く数分で飲み干すのが粋な呑み方。2、3杯も引っかけりゃぁ安ウィスキーがダブルで入っているんだから、心地良く酔っぱらって行くのだ。
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それにしても、僕はこの店で合流したんだが、行さん達は既に前の店でしこたま飲んだくれていたらしく、散々ハイボールのウンチクを傾けていた筈が、そんな事どーでもいいって感じで酩酊していた。
「権ノ助ハイボール」を出て、通りの反対側の『EGO BAR』へ移動。
シェリー酒が大好きと云う朱美ちゃんは店のシェリー酒は何があるのだ、とマスターに絡み、行さんはもう飲めんと水を頼み、僕はアードベッグをロックで戴く。
やっと腰を落ち着けたかと思ったら、酩酊の行さん「さぁ、出よう!」と水しか飲んでいないのに席を立つ始末。美味い酒を残せるものか、とこっちも一気に飲み干しお会計。エゴのマスター、スンマせん。

外に出ると、さすがに夜は冷える。朱美ちゃんが以前仕事をしていた恵比寿の『牡丹』に行こうと目黒をあとに。『牡丹』は昔むかし「ペドロ」と云うバーだった場所だけどその面影を残しつつ、しっかりと恵比寿に馴染んだ店になっている。「ペドロ」の時は日替わりで店の女のコが変わっていたので、お気に入りのコの居る曜日だけ通ってたっけなぁ。さて、店の中央の螺旋階段を昇り、屋根裏部屋的なラウンジへ。
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『VALLEY』のチガちゃんも合流し、新年を祝ってシャンペンを開けることにした。さてさて、シャンパンの泡に酔い、女性たちが増え、ガールズトークに花が咲き、行さん窓に向かって一人で黄昏れ始めてきた。
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こーゆーとき、オトコって大人しくなるんだねぇ。
さて、僕も帰ろうか。
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by cafegent | 2007-01-12 13:43 | 飲み歩き
謹賀新年 謹んで新年のお慶びを申し上げます。

さて、2007年が始まりました。昨年も怒濤のごとく毎日が過ぎ去り、毎晩都会の夜を彷徨い続けた訳だが、今年も全国津々浦々と美味しい食を喰らい、旨い酒を求めて酒場を廻って行のだ!がワタクシの所信表明でありまする。

東京での年末大晦日は、どこの家でもたいていは質素に年越しソバを啜りながら一年を振り返り、年が明けると一気にワイワイと家族親戚が集まってお節料理やすき焼きなどで新年を祝うのだが、僕の生まれた北海道では「年取り」と云う行事があって大晦日に皆が集まり、豪勢なご馳走をかっ喰らうのが習わしだ。で、新年はと云うとその残りの料理とお雑煮を食べるのである。
では僕らも一足早く「年取り」を、と云う訳では無いのだが、2006年の年末は仕事納めを兼ねてブタドクロと一緒にえらく豪勢な年取りを行った。それは年末に沖縄から送られてきた一箱のお歳暮。
さて何だろうと箱を開けるなり、「うぉっ!!」っと二人で思わず唸ってしまったのだ。
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中には見事にサシの入った石垣牛の特上ロース肉、送り主は「料理の鉄人」で最年少シェフとして勝った道筆博シェフであった。石垣の牛に惚れ込んで、自ら沖縄に移り住み、研究開発して全国に知らしめた幻の肉がこの「石垣牛」なのだ。何とも凄いのはちゃんと牛の血統書が付いており、我々に贈られたのは3代前まで親が判っている牛で父「平蔵」牛と母「いとにしき」から生まれた「平錦7」と云う石垣牛で指紋ならぬ「鼻紋」がしっかりと記されていた名牛なのでした。
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では、さっそく食そうではないかと、ブタドクロの家から鉄板を持って来てオフィスで納会とあいなりました。
美味しい肉はシンプルに限る、と味付けは塩のみ。付け合わせの野菜にちょいと醤油をたらし、極上の肉で巻く。いやはや脱帽。肉とはこんなにもしっかりと味がするのか、と改めて思わされ、口の中で溶けて行くのだ。
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それにしても余りにも量が多い。美味いモノは残してはならん、とたらふく食べ続けてもまだ沢山ある。肉、肉、肉っと食べ続けていたら赤ワインが4本も空いてしまった。
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今年出る沖縄ムック本の取材でブタドクロが道筆シェフを取材した縁で、頂いたお肉だったが、石垣牛恐るべしである。これで安心して年を越せるのだ、と思ったシアワセな年末であった。

さて、明日から世間はまた三連休、今夜はどこに飲みに繰り出そうか。
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by cafegent | 2007-01-05 18:12 | 食べる