東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

<   2007年 02月 ( 7 )   > この月の画像一覧

先日、目黒の大鳥神社から不動前の居酒屋に行こうとテクテクと歩いていたら、細い路地の奥深くに何やら興味をそそる明かりが灯っていた。老眼、鳥目の親爺二人は近くまでいかないと全く見えないのだ。近くまで行くとそこはどう見ても普通の民家が密集している路地なのだが、「沖縄料理」との看板が出ていた。で、こりゃあ入らない訳にはいかん、とドアを開けてみた。三線の音がピロロンと鳴り響きゴキゲンで唄っているのがご主人のオジィ。
b0019140_198240.jpg
オバァは、お客と一緒に座ってオジィの唄を聴いている。

聞けば、東京オリンピックの前に竹富島から東京にやってきて、そのまま工作機械を作る技術屋をしていたのだが、数年前に引退して自宅を改装してこの店を作ったそうだ。店の名前は『てーどぅん』、竹富島と云うわけで、オバァの甥っ子さんが竹富島からやってきて料理を手伝っている。
この店、酒は当然「八重泉」だが、おつまみセットと云う代物が凄い。
b0019140_197131.jpg
ゴーヤ、ソーメンチャンプルーやミミガー、ソーキおでんなど4品のおつまみに最後のシメに八重山そばが付いて1000円なのだ。
b0019140_1973258.jpg

竹富島と云えば、ブタドクロ氏がプロデュースした映画「ニライカナイからの手紙」の舞台だから、当然島の隅々まで知っているのだが、オバァの姉妹で、この甥っ子のお母さんがなんと映画に出演していたのだ。
b0019140_1983079.jpg
黄色いTシャツ着たキム兄似が甥っ子なのだ。

昨年は、映画の監督たちもこの店を訪れていたらしく棚にボトルがキープしてあった。ブタドクロは、そのボトルを勝手に呑もうとしていたっけ。困ったヒトだ。
b0019140_1994135.jpg

酒も程よくまわり、オジィたちと呑んでいるところに若者ヤマジュン登場。
b0019140_19101061.jpg
b0019140_1910358.jpg
スパム卵焼きを追加して八重泉をかっ喰らう。

70をとうに越えたオジィは、若い時から技術屋だったそうで、15歳の頃にゼロ戦に乗ったことがあるそうだ。当然、パイロットではなく、修理したゼロ戦の具合を見るために操縦していたらしい。そんな話で盛り上がりながら竹富タイムは過ぎて行く。

b0019140_1911389.jpg
〆のそばがまた美味い。出汁がガツっと効いていて、泡盛の後には最高だ。
b0019140_19113156.jpg
それにしてもブタドクロが美味そうに喰っているなぁ。

『てーどぅん』はランチもやっているし、沖縄料理の宅配業務もしているので、近々事務所でオキナワンパーリィーでもしてみようかな。オジィは、三線の教室もやっているので、興味のある方は是非いちどお店を訪ねてみて欲しいもんです。
b0019140_19122669.jpg
どうです、こんな素敵なオジィの笑顔。行く価値絶対アリなのだ。

不動前は、「かむろ坂下」交番の脇道を斜めに入ったら左手にあるのだ。
b0019140_1963576.jpg

『沖縄料理 てーどぅん』
03-3491-1966
品川区西五反田3-15-1
by cafegent | 2007-02-27 19:27 | 食べる
週末は怒濤のモツ煮込み三昧だった。

と云うのも先週ブタドクロが神田の古書街で「モツ煮狂い」なる小冊子を入手したからであり、よくもまぁここまで食べ歩いて書いたもんだと思う程、馴染みの店も行った事のない店も実に良く丁寧に紹介してある呑んべい必読の冊子だったからである。

で、まずは新宿「思い出横丁」にある『ささもと』へ。
b0019140_1542541.jpg
銀座の『ささもと』はけっこう女性客で賑わっているが、新宿の方はは断然野郎率が高い店だ。「キンミヤ」に葡萄酒をいれた「ぶどう割」を呑みながら、串の煮込みを食べるのだ。
b0019140_15423547.jpg
「ささもと」の煮込みは入り口に大きな丸鍋があるが、いわゆる「モツ煮込み」は無いのだ。煮込みを頼むと串をその鍋の中に入れてグツグツと煮込み皿に出してくれる串煮込みなのである。なので、食べたい部位を云って煮込んでもらう。
どす黒い「フワ」(肺)を煮込んだ後に焼いたモンが僕は好きなのだが、「ハツモト」も美味かった。ここのモツ焼きと煮込みはホント美味いのだが、この界隈の中では特筆すべき高い店なので、そうそう気軽には来れないのだ。
大抵の焼きトン屋では千円札2枚もあれば気持ちよく酔っぱらって満腹になれるが、『ささもと』だけは味も値段も銀座と変わらないので、いつも一人4、5千円はかかってしまう。
が、どうしてもあの「フワ」が食べたくなる時があるんだなぁ。んな訳でまた来よう。

土曜日は朝から天気も良かったので五反田から電車に乗って京成立石へ。
b0019140_15431052.jpg
b0019140_15572577.jpg
本当は立石仲見世内にある「もつ焼き 宇ち多"」に行く予定だったのだが、臨時休業と云う事で裏手の寿司屋『立喰い 栄寿司』に変更。
b0019140_15435984.jpg
ここはネタが新鮮で何を食べても美味いし安い。
ここは、『なるきよ』仲間で、友人のイラストレーター平尾香さんが昨年出版した「たちのみ散歩」と云う本にも紹介されているけれど、昭和16年開業だから、江戸前の歴史を感じるねぇ。

江戸前らしく煮イカや煮穴子もいいし、濃厚なツメを塗ったシャコなんかも美味かった。人気の「あん肝」は開店直後に売り切れたので喰えなかったが、牡蛎の握り、湯引きした白子、生ウニ、どれも濃厚で最高だった。
b0019140_15442946.jpg
b0019140_1545222.jpg
しこたま食べてビール飲んで、一人1500円位だから驚きだ。女将さんも愛想がいいし、人が皆温かいのがこの辺りの良い処だなぁ。
b0019140_1545281.jpg
いい気になって食べていたら外に行列が出来ていたので、外の客に席を譲ろう。
『鳥善』で「レバーフライ」買い喰いして、しばしの散歩で腹を休ませ、いざ上野へ移動。

人,人、人でごった返すアメ横方面へ歩き、『もつ焼き 大統領』へ。
b0019140_15455469.jpg
ここは午後3時から開店する支店もあるのだが、狭くても本店が良い。行ったら既に満席でしばらく待っていたら常連のアニキが席を作ってくれた。
b0019140_1546172.jpg
このアニキ、昔やんちゃやっていたらしく両手の拳にヘタクソなドクロやクモの彫りモン入れているんがけど、そのヘタさが妙に愛らしいのだ。きっと自分で彫ったんだろうな、右手の方が絵がヘタなのだ。左手で不器用に彫った姿が目に浮かぶ。アニキは上野の『大統領』に30年も通っているそうだ。平日は現場の仕事しているから毎週土曜日になると群馬から電車に乗って上野までやってきて、朝9時からここで焼酎やるのが「週一回の憩い」だそうだ。午後2時で既にホロ良いのいい顔になっていた。
b0019140_15465578.jpg
『大統領』のモツ煮込みは『馬』である。馬モツ煮込みなのだ。で、モツ焼き屋なのに、くさやの干物が人気なのである。あの臭い匂いが、なんとも酒欲をそそる訳で、ハマッてしまう。ここのモツ焼きは2本づつ頼めるのだけど、つい忘れて「レバたれで」とか云うと一皿5本単位で出てきてしまうので、「2本ね」と付け加えなくてはならないからご注意を。本店も支店も満席状態が続く『大統領』は不思議な魅力があるのだ。偶然出くわす連中との会話がまた楽しいのだ。モツ煮込みが特筆すべき程美味いかと云うとそうでもなく、案外オーソドックスな味だしね。ここで煮込みを頼む時は「煮込み、コンニャクと豆腐のみね。」と頼むと良い。モツがたっぷり滲みた豆腐とコンニャクが酒に合うのである。

風が出てきて、熱燗に切り替えようとしたけど、アニキがビールの大瓶をご馳走してくれたので、またまたビール。アニキ、次回は僕がご馳走しますね。

この日は夕方からゴールドジムのインストラクターと北千住で呑む約束をしていたから、またまた移動。少し遅れそうになったので、駅前の『天七』で現地集合した。『天七』は大阪・新世界にあるような串カツの店だが、北千住の街に良く馴染んでいるのだ。ゴルフの練習帰りのオッチャンと隣合わせになり、いろいろと話をしていたら、親子2代で「大はし」の馴染み客だと云う。僕らも「この後、大はし」に行くよ、って云ったら無茶苦茶上機嫌になって飲んでいた酒をみんなご馳走してくれた。上野でご馳走になり、北千住でご馳走になり、下町万歳なのだ。

いい感じで酔ったところで『千住で二番 大はし』へ。改装して奇麗になったけど、煮込みとうふの味は変わらず美味かった。「キンミヤ」をボトルで頼み、炭酸を頼むと氷と一緒に怪しいエキスを持って来る。
b0019140_15482073.jpg
この不思議な色したエキスが下町の「焼酎ハイボール」、通称「ボール」には欠かせない代物なのだ。恵比寿『縄のれん』でも、勝どき『かねます』でも、この怪しいエキスを入れたボールを飲むことが出来るけど、自分で作れるのは『大はし』くらいかなぁ。
『ささもと』や『宇ち多”』に行くと、グラスになみなみ注いだ安焼酎にこのエキスを垂らしてくれる「梅割」と云うのがある。これ3杯飲んだら、ぶっ倒れるのである。
b0019140_1550174.jpg
煮込み以外も美味しいモノが揃っているが、穴子の稚魚の「のれそれ」と「マグロブツ」も美味かった。「カニコロッケ」も熱々、トロトロで最高でした。
b0019140_15484429.jpg
昔からここの煮込みには口上が書いてあって「名物にうまいものあり北千住 牛のにこみでわたる大橋 千住名物 牛にこみ」とあるのだ。
b0019140_1549832.jpg
3人でたらふく飲んで食べて4千なんぼ。やっぱりハシゴが出来る下町はスバラシいのだ。
b0019140_15494970.jpg
『大はし』の看板には「千住で二番」と書いてあるのだが、その謙虚さもスバラシいね。

次回の北千住は「ときわ」のイカ鍋か「藤や」の串煮込みかなぁ。
当分続きそうなモツ煮込みの旅なのだ。
by cafegent | 2007-02-27 15:55 | 飲み歩き
「こんな夢を見た。」で、始まる夏目漱石の『夢十夜』が10人の個性的な監督によって『ユメ十夜』なる映画になった。「ウルトラマン」でお馴染みの実相寺昭雄、巨匠・市川崑、大人計画の松尾スズキ、ホラーの奇才・清水崇、「リンダ リンダ リンダ」の山下敦弘、等々かなり個人的に好きな監督が参加している。
b0019140_1859527.jpg
僕はこの漱石が41歳の時に発表した短編小説が好きなのだが、不条理な夢の世界をよくぞここまで映像化したもんだ。と思ったが、よくよく考えれば夢なんだから何でもアリなのだ。夢につじつまなんて無いのだ。夢の中で無理矢理繋がっている訳だ。
自分でもかなり不可解で不条理な夢を良く見るが、眠っている間は、そのでたらめな世界がちゃんとつじつまが合って繋がっているから不思議だね。これをノートに記すなんてコトもした事はないが、漱石は実際に見た夢を記したのだろうか。それとも原稿用紙の前で浮かんだ10篇なんだろうか。
この映画、監督も凄いが、キャストも豪勢。小泉今日子、松尾スズキ、うじきつよし、中村梅之助、山本耕史、市川実日子、阿部サダヲ、石原良純、秀島史香、藤岡 弘、、緒川たまき、ピエール瀧、松山ケンイチ、本上まなみ、石坂浩二等々蒼々たる面々が出演している。第一夜を撮った実相寺監督と脚本の久世光彦はこの映画が遺作となってしまった、合掌。

先週末、久しぶりに祐天寺にある馴染みの寿司屋『鮨 たなべ』に行ってきた。昨年、何度か電話を入れたが繋がらなかったので、もしや閉店したかな、と勝手に思っていたのだが、「もつ焼き ばん」の帰りにたなべの場所に行ってみたら、いつも通り開いていたのだ。そんな訳で、また美味い飯と酒を楽しんできた訳なのだ。大将に聞いたら、昨年電話の調子が悪くて工事していて繋がらなかった時期があって、何人かの客にも同じ事を云われたらしい。そうだろう、僕だけじゃなかったんだよ。まずはビールで連れを待つことにした。昨年、この店の近くにマンションを買った友人は、僕が長年していた「たなべ」話に期待が膨らみ、ようやく実現した次第である。先日、ブタドクロと行った店で「寿司屋の所作がなってない」と云う話をしたが、たなべは大将の田辺さんも若い職人も実に気持ちの良い所作なのである。カウンターに座った瞬間から幸せなひとときが味わえるのが、良い店なのだ。そう云う意味でも、ここは良い店だ。
b0019140_1974967.jpg
『鮨 たなべ』は、基本的に座れば黙ってどんどん出してくれるおまかせなのだが、最初に苦手なモノ、嫌いなモノを聞いてくれるので安心して食べれるのだが、かなり腹を空かしていかないと大食漢の僕でさえ苦しくなってくる程種類豊富に料理が出て来る。小さなお猪口くらいの小皿で次から次と出されるのだ。小皿のオンパレードがひとしきり終わると、ようやく握りとなるのである。日本酒も全国の美味しい酒を選りすぐって用意しているのだが、お任せにすれば、盃が空になると次々と違う銘柄を注いでくれるのである。もちろん、気に入った酒があれば、ずっとそれを飲むのも良し、なのだ。以前、ここで呑んだ発泡の濁り酒も美味かったっけ。

さて、この日はまず「ピーナッツ豆腐」と「岩海苔」が小皿で登場。
食べ終わった後にほんのりとピーナッツが香ばしく残ってビールに合うのだ。
「たなべ」では、どんどんと小皿が出てくるので、食べ終わったらカウンターの上に乗せる。そうすると次の料理を用意してくれるのだ。酒もしかりで、空いた猪口を上に乗せれば、大将がなみなみと新しい酒を注いでくれる。
3品目の「白身と蟹と三つ葉、ぎんなんの葛湯仕立て」に合わせて、冷酒に切り替えた。まずは、秋田・六郷の「春霞」を注いでくれた。熱々の葛に冷酒が合うのだ。
4品目に「蟹爪とかに味噌和え」が出され、続いて「白魚のおどり」が登場。
b0019140_194266.jpg
グラスの中の活きしらうおに酢醤油をかけると今にも飛び出さんとするくらいに勢いよく踊るのだ。
これ、このまま噛まずに飲み込むと生きた白魚が胃を内側から喰いちぎり内蔵を栄養としてお腹の中で大きく育つそうだから、しっかり噛んで食べなくちゃぁ駄目なのだ。(ウソです、はい。)

次に脂のたっぷり乗った富山は「氷見の寒ブリ」を刺身で出してくれた。とても甘くて、口の中で溶けていくこの季節のブリは大間のトロに匹敵するくらいに美味い。そして「岡山産のたいら貝」。分厚い貝柱の刺身にレモンと塩でシンプルに食すのだが、一緒に添えてくれた梅和えを少し乗せて食べると、これまた絶妙。冷酒が進む進む。今度は新潟、越後魚沼の地酒「高千代」。これは、まろやかで呑み易い酒だ。
これに合わせて、福島は、いわき市「小名浜のめひかり」を焼いてくれた。
b0019140_1951875.jpg
深海魚のめひかりは小さな魚ながら、その身はほっこりとしており、脂が乗って実に上品。頭から丸ごといってしまうのだ。んー美味い。

次は「のれそれ」が登場。
b0019140_19125556.jpg
のれそれとは、穴子の稚魚。紅葉おろしと刻んだ青ネギをのせて酢醤油で。うぅ、ここの紅葉おろし、かなり辛い。舌がヒリヒリしてきた。
そして、さっきの「ブリのアラ煮」が登場。この時期のブリはどう料理しても美味しいねぇ。
と、今度は北海道、「厚岸の生牡蛎」の登場。
b0019140_1964673.jpg
これ、何もつけずこのままが一番美味い。
今度の地酒は金沢の純米酒「加賀鳶」をトクトクと。これ辛口でイケるっ、やっぱり冬の魚介には北国の地酒が良く合うんだなぁ。

続けて、「子持ち槍いかご飯」が出てきた。
b0019140_1914960.jpg
小皿の料理だと思っていい気になっているとこのボリュームにやられるのである。おーし、気合いを入れ直して喰うぞ。箸休めに「わさびの茎」を出してくれた。甘く煮たイカ飯にガツンと鼻をツく山葵の茎の千切りは効くなぁ。泪出てきた。

次に出されたのは、「淡路産真あじの自家製干物」。
b0019140_1911439.jpg
小ぶりながらもふっくらとしていて酒の肴にぴったしだ。
そして、ここの名物「鮟肝の飛び卵和え」の登場。
b0019140_1971973.jpg
アン肝の濃厚な味わいと飛びっこのプチプチ感がなんとも云えずマッチして、美味いのである。小皿も大詰めになってきたところで、「能登産赤なまこ」が出される。なまこってこんなにウマかったの?って云うくらい美味いんです。
で、最後に「バラちらしの小どんぶり」で小皿料理の〆となる。
b0019140_1944757.jpg
これも小さいながら10数種のタネが仕込まれているたなべの名物だ。
冷酒もこのへんにしとこうと思ったが、「新潟の北雪が美味いよ」との誘惑に負けてしまった。純米の「北雪」はキリっとした辛口で、次の握りにも良く合いそうだ。

さて、ようやく握りの出番である。が、かなり呑んだし、お腹もふくれた。握りは少しにしておこう、と思ったのもつかの間結局いろいろ食べたのだった。まずはトロ、次にマグロの漬け。
b0019140_1921248.jpg
この、かわはぎの肝乗せの握りも美味い。そして墨イカと槍イカの食べ比べをして、小肌を食す。さっぱりした後はすこし濃厚な味が欲しくなるのだ。なので、最後に北海道は厚岸産の氷温熟成生ウニを握ってもらい〆となった。

いやぁ、喰った喰った。これだけ喰って呑んだら、幸せこの上なしなのだ。この日は、金正日の誕生日、総書記はもっとゴージャスで沢山の美女をはべらせて呑めや歌えの大騒ぎでもしているのだろうか。でも、きっと僕のこの小さな幸せの方が楽しいんだろうなぁ。日が明ければ、僕も誕生日なのだ。金正日と一日違いって云うのも何だかなぁ。

それにしても、目黒のはずれには何でこんなに美味い寿司屋が点在しているのだろう。
油面の交差点からさらに奥に入った所にある『寿司 いずみ』はその中でも極めつけの寿司屋だ。こんなに行きにくい場所にある寿司屋も凄いが、その味と江戸前のしごとには恐れ入るばかりなのだ。こればっかりは是非自分で味わってみて欲しいけれど、赤酢、白酢、柚子酢で〆た三種の小肌は絶品なのだ。あぁ、書きながら食べたくなってしまった。近々、行くとしようかな。
by cafegent | 2007-02-20 19:17 | 食べる
メイルで「本日、鱈を発送しました」と連絡を受けた。ようやく来たか。
釧路漁港に朝一番に水揚げされた真鱈をさばいて、その日のうちに空輸で届けてもらったのである。これもウニと同様に水揚げされる日が定かじゃないので、食べるこっちも予定を組むのが大変なのである。

北海道から東京までは中一日はかかるので、真鱈とたちが来る日に合わせて、今回は豪快に岡山から殻付き生牡蛎も送ってもらうことにした。
b0019140_14213427.jpg
それにしても、冬の寒真鱈は身がしまっていて、何よりも新鮮な鱈のたち(白子)の見事なこと。
b0019140_1422330.jpg
日曜日、さっそく友人たちを呼んで「たらちり鍋&蒸し牡蛎の宴」となりました。

冬のこの季節は魚介類が一段と美味しい時期だから、いづれも絶品で、ヘタに味付けなんぞせず、シンプルに喰うのが一番だ。
b0019140_1423260.jpg
鍋に利尻昆布を敷いて出汁をとり、白菜、長ネギ、椎茸、えのき茸、しらたき、豆腐を入れる。
鱈は先にお湯をさっとかけておくと身が崩れにくくなるそうだ。たちもざるにあけ、湯をくぐらせておいた。

鍋がぐつぐつと沸騰してきたら主役の真鱈とたちを入れて蓋をする。
昔聞いたのだが、たらちりの場合はアクをとらなくても良いらしい。
アクを残しておいた方が美味しくなる鍋料理もいろいろとあるそうだ。
b0019140_14181217.jpg
それにしても新鮮なたちは甘いのだ。これ、白子が苦手な人でも絶対ウマいと唸る筈だ。たちには紅葉おろしを乗せ、ポン酢で食す。
b0019140_14222997.jpg
いやぁ酒に合うなぁ、これ。鱈も口当たりがふっくらとして、普段食べるモノとは大違いだった。こりゃ、毎年冬の楽しみになりそうだ。

いやぁ、こんな美味いモンを瞬時に届けてくれる「北釧水産」恐るべし、なのだ。

さてと、殻付きの牡蛎は7、80個程送られてきたので、10数個は殻を開いて、鍋用に準備。この殻を開ける作業も結構大変だった。
b0019140_14202743.jpg
どうだ、この量、凄いだろう。
軍手が見つからなくて素手でやったのだが、殻のギザギザで指の腹とかが切れてしまうんだね。簡単に考えていたら案外奮闘してしまい、結局のところ12、3個位でヘバッたのだった、トホホ。
残りはタワシで殻を洗って、そのまま鍋で蒸しあげた。
b0019140_14195480.jpg
この食べ方は、かなり楽だ。なんせわざわざ殻をこじ開けなくても良いのだ。鍋に少しの湯を入れて後は蓋をするだけ。もー、それだけなのだ。ビールでも呑んで待っているだけ。
蓋がぐつぐつ云って、殻が開いてきたらもう食べごろだ。
殻を開けてレモンをギュッと絞って、あとは食べるだけ。レモン以外何も要らず、である。
b0019140_14211120.jpg
岡山は虫明産の曙牡蛎は身が殻いっぱいに大きく、ふっくらとして柔らかいのだ。半生程度に蒸すことで、殻をナイフでこじ開ける必要もなくラクチン&極ウマでプリプリ牡蛎が食べられる。広島の小町や北海道、厚岸の牡蛎も美味しいが、ここの牡蛎もバカウマだ。

云わずもがなだが、牡蛎にはシャンパンが似合うのだ。
タイミング良くひとみネーサンが手土産にビオのシャンパンを持ってきてくれた。
プルンと牡蛎を口の中に落とし、シャワシャワの泡を喉に注ぎ込む。うーん、言う事なし。
しかしこの牡蛎、今年はもういいやって云うくらいの量だったなぁ。もう、大満足なのだ。
b0019140_14173335.jpg
それでも美味しい出汁が出たたらちりの汁で雑炊を作ったら、ペロっと喰ってしまった。しかし、みな良く食べたよ。

次回は何処から何を取り寄せようかなぁ。
by cafegent | 2007-02-14 14:33 | 食べる
週末の3連休も暖かい日が続き、東京はもうこのまま雪が降らないまま春を迎えるのかと思った。外では、梅の花が咲き出していた。来週あたりは満開かな。
b0019140_1202618.jpg
そんな中、北海道は釧路散布産の極上等級の生ウニ、採れたて真鱈と白子のたち、そして岡山から大量の極上殻付き牡蛎が届いたので、二晩連チャンで、海産三昧と相成ったのだ。

仕事仲間とウニの話をしていたら、ウニには20くらいの等級があって、最上級ともなるとほとんどが高級料亭か銀座の極限られた寿司屋にしか廻らない、と云う事を聞いたのだ。
で、そんな美味いウニを喰ってみたいと思い、ここは地元北海道ネットワークを駆使して見つけたのが、釧路にある「北釧水産」さんだったのだ。
なんでも、釧路管内の浜中散布(ちりっぷ)で採れる「えぞばふんうに」は、田畑さんと云う散布でただ一人の潜水士が氷点下マイナス15度の極感の海に潜り、一個一個「手獲り」しているそうな、凄いねぇ。
通常、「弁当箱」と呼ばれる折り箱に入っているウニじゃなくて、採れたての状態をそのまま保つために海の水と同じ濃度の塩水に浸した状態で届いた。いやはや、これには驚きだ。
b0019140_11563562.jpg
これって、自分で潜って見つけたウニをその場で割って食べるのと同じ状況なワケ。とろっと濃厚で、しかも甘い。生臭さもまったく無し。これ、料亭で食べたら相当イイ値段になるが、まず食べる機会が無いよね。今回も注文してから、良いウニが水揚げされたら出荷できるので、いつ送れるかは判らないとの事だった。そして先週の金曜日、頼んだ事を忘れかけていた日にようやく届いたのだ。
b0019140_1157760.jpg
冷酒を呑みながら、まずはそのままで一つ。
粘り気のある「ねこあし昆布」を食べて育ったばふんうには、十分なコクがある。ホントに美味いよ、これ。
次にすった山葵を乗せて、醤油でやる。こんなウニ喰ったら、もう他のウニじゃ満足できなくなるかもしれん。
程よく酒がまわったところで、炊きたての土鍋ご飯の上にウニを乗せて海苔で食べる。漁師の皆さん、「北釧水産」の皆さん、こんな美味い極上ウニをありがとう。
ほんとはもっと写真を撮っておこうと思ったけれど、気がついたら全部食べてしまっていたのだ。
b0019140_11594874.jpg
もう一品の料理は、岡山から届いた「タイラ貝」をニンニクの茎と一緒にバター炒め。こっちはビールに似合うな、ウンこっちもかなり美味い。

さて、岡山産の牡蛎とタラちり鍋はまた次回にしとこう。
by cafegent | 2007-02-13 12:08 | 食べる
週明け、気合いを入れて名古屋まで日帰り出張に出掛けた。午後一杯使って提案した内容に先方の社長たちも真剣に耳を傾けてくれて、こちらもその熱意に応えてなければ、と十分な手応えを感じて名古屋駅まで戻った。

途中、高級ブティックの立ち並ぶ繁華街を歩いていたら、なんとも渋い喫茶店を発見。その名も『喫茶 赤と黒』。
b0019140_12383681.jpg
昭和な内装にイカした椅子席。次回、立ち寄ってみようかな。

新幹線の時間まで1時間半ほどあったので、ブタドクロと二人で駅近くの居酒屋に入る事にした。まずは冷たいビールで喉の乾きを潤す。
で、名古屋に来たんだからと、スジどて串と串カツを注文。
b0019140_1239312.jpg
八丁味噌の濃い甘さが今日のの疲れをじんわりと取ってくれそうだ。
b0019140_12393196.jpg
八丁味噌って云うモンは喰いながら鼻血が出そうなくらい濃い味だよね。でも、また手がでてしまい、スジどて串をお代わりしてしまうのだ。胸に研修中と書かれた名札をつけた中国系の女のコが妙に憂いを秘めていて気になってしまった。オヤジ二人は、鼻の穴おっぴろげて、ニ〜っとしてしまうのだ。
b0019140_1240286.jpg
「鳥手羽」を醤油味、ニンニク味、カレー味と立て続けに三皿注文し、あのコが運んでくれるのをフガフガと楽しく呑んでいたが、たまにニィちゃんが運んでくるとガッカりなのである。
俺たちまるで東海林さだお、か?
b0019140_12402552.jpg
ジョッキ3杯呑んだ処で「ささみのどて焼き」も気になったが、新幹線の時間まであと15分。
お会計をして、駅に移動。

郡上八幡出身のブタドクロは、名古屋駅に着くなり、「名古屋のオンナはみな顔がキツくて、性格悪そうだ」とヒドいことをほざいていたのに、プレゼン終わって、意気揚々となってくると「名古屋のオンナがみんなカワイく見えてきた」と勝手なことを云いだした。まったくいい気なモンだな。

「これ、結構イケるよ」と、駅のホームの立ち食い屋で「きしめん」を食す。ほんとだ、出汁が効いていて、結構美味かったなぁ。
b0019140_12404764.jpg
パートの叔母ちゃんたちが3、4人でチャッチャか分担作業で作るきしめんには母の味がギュっと絞ってあったように暖かかった。
さてと、心あったまったところで帰路東京へ。
b0019140_12411023.jpg

by cafegent | 2007-02-07 12:47 | 食べる
先週末からジムに行けず身体がなまっていたので、昨日の夜はかなり自虐的に筋肉をいじめてきた。
肩、上腕二頭筋、上腕三頭筋と腕まわり集中攻撃で、腕がパンパンにPump Upするまでやったから汗もどっと出て前の日のアルコールもすっかり吹き飛んで万事快調になった。

あぁ爽快と、トレーニング終わってシャワーを浴びている時だった。
手にシャンプーを出したはいいが、いじめ過ぎた腕が上に上がらず、白いシャンプーが乗った手が自分のイチモツの前でしびれているので、まるでシャワー室で手のひらに射精したみたいな構図になってしまった。
シャワーが個室で良かった、良かった。
表参道ゴールドジムは2丁目系のゲイピープルが多いから勘違いされたらたまったもんじゃない。そう云えば、昔通っていた麻布台の老舗のジム「クラーク・ハッチ・フィットネスセンター」はメンズオンリーのジムだったのだけれど、ここも相当モーホな方々が多かった。
サウナに入っているとジィーっと熱い視線を感じるし、そいつの股間の上に置いたタオルがどんどん上に盛り上がってくるし、ある意味で恐怖度満点なジムだったなぁ。

「クラーク・ハッチ」は、40年近く続いたジムだったけど、惜しくもクローズしてしまったので、元メンバーたちは皆てんでんバラバラと他のジムに移っていった。ハッチは、高倉健さん一派や北大路欣也さん、谷隼人さんと言った名優や、清原選手、曙といったプロスポーツ選手まで身体が資本の方々が真剣に鍛える名門ジムだった。
アメリカのプロレスラーが興行で来日すると必ずここで鍛えていた。ハルク・ホーガンやロードウォーリアーズなんかが半端じゃないヘビーウェイトで鍛えていたもんだ。ベンチプレスのスタートがいきなり100キロからだからね。あいつらバケモノだったなぁ。
当時、ユーノスロードスターが出たばかりの頃で、僕が赤いユーノスでジムに行ったら、ロードウォーリアーズたちがユーノスに乗ってみたいって云うんで鍵かしてやったら、2時間近くも戻って来なかった事があった。どっかで事故ったんじゃないかと心配したが、二人ともゴキゲンで帰ってきたっけ。

話が昔話になってしまったが、昨日の夜は青学裏手の「立ち飲み なるきよ」で美味い魚を食べてきた。
実はその前日に、寿司を喰おうとブタドクロと二人で中目黒近くの「すし屋 魚真」に入ったのだ。店のスタッフが皆新宿二丁目系の短髪・無精髭の男前たちだったので、ブタドクロが「ここは所作が駄目だ。寿司屋としてのカッコ良さがなってらん。寿司屋は小奇麗で清潔感がなくっちゃなぁ」とつぶやいた。
その通りである。まぁ、当然ながらそんな心意気が出される寿司にも表われるように、実に凡庸な味でちょっとガッカリしてしまった。

で、美味い魚が食べたいと思って、「なるきよ」に行った訳である。
相変わらず、店内激混み状態だったが、カウンターの角を空けてもらい、まずはビールで喉を潤す。モデルの真光人(マコト)も久しぶりに会ったし、カウンターの奥ではドレスキャンプのヤギちゃんが元気一杯の笑顔でみんなにカマってもらっていた。
b0019140_19334370.jpg
なんで、ヤギちゃん、指名手配なの?

ビールのアテに出してもらった川海老は筑後川で採れたそうだが、ほんのり甘く実に美味かった。
ビールも終わり、芋焼酎「くじら」をもらい、さて、何を食べようかとカウンター内のつけ場をのぞくと何やら段ボール箱の中で飛び跳ねているモンがある。
なるきよにあれは何だと聞けば、「今治から届いたばかりの活き車海老っすよ。このまま活きたままの刺身が一番っス。」と云われちゃ喰わない訳にはいかん。
b0019140_19322952.jpg
氷の上で2尾の車海老が刺身になって出てきたが、まだ口をパクつかせてもがいている。殻を剥かれて、背わたも取られているのに大した生命力だ。と思いつつこっちの口もパクつくのだ。身がギュッとしまっていて適度な歯ごたえ。んー,美味い。今治産の車海老は、こんなにも美味いのか。
と感動していると、なるきよがそこにまた刺身を乗っけてくれた。
「アニキ、これは大分は豊後水道の寒ブリです。食べてみてください」と脂の乗り具合が程よいブリを出してくれた。
b0019140_1933199.jpg
あぁ、昨日の寿司屋での消化不良が一瞬にして吹き飛んだ。
b0019140_19344130.jpg
この日は、いろんな友人に出会った。デザイナーの田中ミッチーと会うのは今年お初だったけど、また何やら新しい事業を興したとかで、一人盛り上がっていた。
ライターの鈴木ギョーちゃんは、最近合う度に赤いタートルネックを来ている。聞けば、気に入ったモノは同じのを3枚まとめて買うそうだ。本人はお洒落だろ、と云うが、どーにも「また今日も同じセーター着てる」っつう印象の方が強いのだ。
とそこへミラノコレクションから帰ってきたばかりのRoenのオーナー・デザイナー、タカちゃん登場。初のミラノでのコレクションは大成功だったらしい。おめでとう!!
b0019140_19351730.jpg
僕らの右隣で川海老を食べていた二人組のうちの一人がさっきから知っているのに誰だか思い出せない状態で、モヤモヤとしていたのだが、ふっと思い出してみたら、知り合いでもなんでもなく、僕の好きな本の作者だったことが判ったのだ。
そして、その御仁は、山下マヌー氏であった。僕の持っている「山下マヌーのローカル式ハワイの遊び方」や「ハワイ個人旅行得マニュアル」などハワイに行く時に役立つし、文章もとても面白いので、好きな作家の一人なのである。
聞けば、今タイの本を書いているそうで、そちらも是非とも読みたいものデス。
マヌーさん、沖縄にもしょっちゅう行っているらしく、桜坂の「バー エロス」の話で盛り上がってしまった。仕事とは云え、いろんな所へ行けて羨ましい限りである。
マヌーさんと一緒に飲んでいた森部嘉一さんは雑誌「POPEYE」の副編集長でした。
お酒好きそうだし、また一緒に飲みたいものです。
そうそう、マヌーさんの事務所の方々が書いているブログ「肝臓公司」は面白いデス。これ、読んで出掛ける飲み屋とかも多いので、ご参考に。
「肝臓公司」


嵐のような板場も12時を廻り、お客が引けてきたら、なるきよが美味いもん出しますよと、常連客の実家から届いた『熊本県八代の名産 晩白柚(ばんぺいゆ)』と云う巨大な蜜柑を剥いてくれた。
b0019140_19361162.jpg
初めて目にしたが、なるきよの顔と同じくらいデッカいミカンで重さも2キロ近くあるそうだ。
b0019140_19364134.jpg
これ、剥いた皮も砂糖で煮詰めると「晩白柚漬け」と云う八代名物のお菓子になるそうだ。
b0019140_19354883.jpg
田中ミッチーのボクサー顔も酩酊し、この夜もすっかり長居をしてしまったが、なるきよも一段落したらしく、こっちで一緒に飲み出した。
せっかく身体からアルコールが奇麗に抜けたと思ったが、またふりだしだ。まぁ、いいか。
by cafegent | 2007-02-02 19:55 | 食べる