東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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<   2007年 03月 ( 16 )   > この月の画像一覧

週の半ば、銀座エルメスビルの裏手の『サンボアバー』隣に出来た『インソムニア 酒場食堂』のオープニングに顔を出してきた。

恵比寿『カドヤ』と同じオーナーの系列店だが、インテリアデザインも酒兄・矢野寛明氏が手掛け、隠れ個室の壁画、床画はアーティスト遠藤聡明氏の力作。ソーメーさん、丁度今発売中のアエラにも挿絵を描いていたのを拝見したばかりだった。
肩肘張らぬ寛ぎ空間はさすが矢野クン、手堅い仕事なり。
で、出す酒はトリスの「トリハイ」550円、氷なし。ウィスキーハイボールは、油断すると悪酔いするから気をつけなければ。フィッシュ&チップスにたくさんビネガーかけてつまんでみる。
和洋つまみもいろいろで、鍋なんかも在るので銀座のど真ん中でちょっと下町したい方は、覗いてみてはどうだろうか。

銀座を早々に離れ、新橋『ビアライゼ’98』へ移動。タクシーに乗ろうとしたら、通りが渋滞している。ラストオーダーには間に合うかと、歩く事にした。
ここはクィっとビールを数杯引っ掛けて、今度は渋谷に向かった。

道玄坂を上がり、百軒店のストリップ劇場を越えて右に曲がった処に在るバー『WOKINI』(ウォキニ)が開店4周年を迎えていた。狭い店なので、中も外も人,人、人で溢れかえっていた。
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ここは地元出身の黒瀧光祐が仲間のムイコちゃん達と一緒に始めたバーなのだが、もう4年も経つのか。月日の流れと云うモノは年々早く感じる様になるが、やんちゃなコースケがこの春には父親になるそうだ。ウォキニの4周年も大変めでたいが、こっちもめでたい。心からおめでとう。
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一際でかい声で浮かれている奴が居るとおもえば、呑んだくれ仲間の不動産屋のイイノ君。
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そうか、彼も渋谷が地元だったか。訊けばコースケと同級生らしいが、この年代は随分とやんちゃな奴が多いんだなぁ。

外ではコースケのお母さんも皆と一緒に呑んでいて随分と楽しそうだ。暫く会っていなかったが、元気な顔色で何よりだった。さて、店のみんなと祝いの乾杯をして、一足先に出るとしよう。次はもうすぐ1周年の『グラニテ』に移動。

カナちゃん特製のカスレとクスクスをつまみに赤ワインを数杯呑む。
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時計の針が12時を廻ったところで、グラニテの階段を降りた。
外に出ると、吹く風も心地良く頬にあたり、少し元気が戻ってきた気持ちになる。

もうちょっと何か食べたいと、そのまま通りを松濤の方に登って行き旧山手に出る少し手前のフランス料理店『LABO』へ向かったのだ。
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『LABO』のご主人の薮内さんは、1年に一度1ヶ月程仕入れと勉強の為に渡仏で休みを取るのだが、それ以外は無休で営業している凄いシェフなのだ。それに夜中も開いているから僕らの様な酒仙奴たちにはうってつけのレストランなのであーる。
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さっきカスレを食べたので、ここでは豚肩肉のリエットとサラダを貰う。
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リエット好きな僕としては、ここのリエットが特に大好きなのだ。バゲットにたっぷりと塗りたくって、ワインで戴く。あぁ、こんな小さな幸せがなんとも嬉しい。
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フランスはヴァン・ド・ターブルのビオ・ワイン「キュヴェ・デ・エトゥルノー」をいただいた。飲み始めは普通のガメと違ってちょっとクセがあるかなって思ったけれど、時間が経つにつれてしっかりした味わいになってきたぞ。飲み終わりに鼻に残る果実の香りが何とも云えず美味しかった。ハシゴ酒の最後に飲んだ赤ワインだが、酸化防止剤を使っていないオーガニックワインは翌日に全く残らなず宿酔いにならないのがいいね。飲み易くて美味しいワインは、ついつい飲み過ぎてしまうのが玉にキズ。また、だらだらと夜が更けてしまったなぁ。

さて、この夜の帰宅は深夜3時か。トホホ。
by cafegent | 2007-03-30 15:31 | 食べる
京成立石の駅を出て、立石仲見世と反対側の2つ目の踏切の先を左へ曲がるともつ焼きの『江戸っ子』がある。初めてここを訪れた時、夜の8時半だったのだが、既に看板の明かりは消えていた。店内はまだ客で賑わっていたが、もう終わりかと諦めかけた時に焼き場の方が「入れてやっていいかなぁ!」と店の中へ声かけてくれたのだ。
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こうして、中に入り席に着くとカウンターの中で働く姉さんたちが、次々と「ラッキーだったねぇ。」、「間に合って良かったわねぇ。」と言ってくれた。「焼き物はもうダンゴとシロしかないけど、いいわよね!」って聞かれ、こっちもニコニコしながらウンウンと頷き下町の温かさに触れた気がした。
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焼酎ハイボールを頼み、煮込みももらう。
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ボールと云えば、八広の『丸好酒場』のハイボールがバツグンだが、江戸っ子のは味もちょっと濃い目で炭酸も強く、これはこれで僕は好きなのだ。
この店、変形コの字カウンターが凄い長さで繋がっているが、どっからでも入れるのがまた良い。でも、僕はいつもママが居る一番右側のカウンターが好きなのだ。
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ここのママは、映画「千と千尋の神隠し」に出て来たおばあちゃんの様なヘアスタイルが何とも個性的なのだが、僕が「ママさん、ボールお代わりお願いします。」と云うと、「結構、おかぁさんって云うお客さんが多くてさぁ。ほんとはワタシ、ママなんだけどねぇ...」と満面の笑みで語ってくれた。

ここは、刺身類も美味しく、「ハツ刺し」「ガツ刺し」どれも新鮮で美味い。焼き物では、「カシラのニンニク辛みそ」や「てっぽう」もイイ、「シロタレ」も好きだ。

最近もっぱら、土曜の昼間は『宇ち多”』『栄寿司』って感じだけど、夜の立石はここ『江戸っ子』と『串揚げ100円ショップ』が多い。立石は他にもいい店が沢山あるのだけれど、どうしても同じ店に通い詰めてしまうのだ。

『江戸っ子』の看板には、「立石の関所」と書いてあるんだが、立石に寄ったら確かに素通りは出来ねぇなあ。なんせ、あのママを素通りする訳にはいかないのだ。
****************************************************************************立石駅のこちら側には「呑んべい横丁」があり、カラオケが聞こえているスナックや小さな飲み屋が数多く軒を連ねている。
その中で丁度カド地に在るおでん屋に寄ってみた。
店の作りは「昭和」がそのまま残っている佇まいだが、凄く小奇麗な店でとても下町とは思えない、渋谷「のんべい横町」にでも居るような気になるとても居心地の良い店だった。但し,小さな店なので、ご主人にも段取りと云うものがあるのだろう。
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カウンターが一杯で小上がりに座ったが、暫く放っておかれるのだ。まぁ、既にほろ酔い加減だし、大人しく声をかけてくれるのを待つとしよう。そして、ようやくお酒を訊いてくれたので、芋焼酎の水割りを注文。ここ焼酎も色々有るし、全て350円と値ごろ感も十分でかなり満足だ。一口呑んで、ようやく料理を注文。
で、肝心のおでんもとても上品で文句ない味なのである。
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ちくわぶ、はんぺん、大根、豆腐、じゃがいもをもらう。
でも、この店の凄いのは、こんなに小さな処でこんなメニューを出すのか、とビックリするような品書きがいっぱいある事であった。

鴨のローストやおでん屋なのにカレーが数種類。カウンターの方々が注文していたキーマカレーのバゲット付きも実に美味そうだった。
しかし、カレーと云う代物は反則ワザに近いものがあるよね。そば屋に入っても、カレーの匂いを嗅いでしまうと、ついついつられて「カレー南蛮」って頼んでしまうからなぁ。ここでも、狭い店内にいい具合にカレーの匂いが充満してきた。しかし、この日は我慢我慢。

最後にもう一品頼んだ「牛スジのスープ煮」が、これまた絶品だった。
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洋風なスープで煮込まれた牛スジ肉に黒胡椒でビシっと引き立って、これまた酒が進むアテとなった。
****************************************************************************一緒に行った友人から、恵比寿、たこ公園近くにある『たいやき ひいらぎ』のたいやきを手土産に貰った。たいやきと云えば、四谷の『わかば』か、人形町、甘酒横町の『柳屋』が好きなのだが、この姫路から東京進出をしてきたと云う『ひいらぎ』のたいやきも中々どうして美味しい一品だった。
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味は麻布十番『浪速家』のたいやきと同様にこんがりパリパリの薄皮に余り甘く無いホクホクの小豆餡が溢れんばかりに詰まっている。
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花見の手土産は大抵「いなり寿司」と決めていたが、今年はこの『ひいらぎ』のたいやきも良いかもしれぬ。

そんな事を考えながら、またも夜中に甘い物つまんで呑んでいる。うぅ、いいのか?
うーん、これでいいのだ。
by cafegent | 2007-03-27 11:28 | 飲み歩き
このところ、週末になると京成線に乗って酒場巡りをしている。

土曜日は、どうしても『宇ち多”』のホネが食べたくて、開店30分前の11時から並んでしまった。
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ホネとは、豚の顎の骨でその廻りにびっしり付いた肉が煮込まれていてとても美味い一品なのだ。但し、いつも10数皿分しか用意されていなので、開店前から並ばないと食べられないのである。開店と同時にホネ引き換え用「割り箸」をゲット出来たので、この日はなんとも気分が良い。
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煮込みのホネをアテに宝焼酎の梅割をチビりチビり、昼前の酒は胃に、アタマに効くなぁ。
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追加に「レバ素焼き若焼きのお酢がけ」と「たんナマ」を戴いた。
梅割3杯目を飲み干し、時計をみると11時半なり。おぅ、もう30分も居たのか。店内満杯で、外も行列をなしている。混んでる店は永井豪、じゃなくて長居は無用ノ介。このへんで〆てもらうと、この日も会計1,020円。むふふ、これだから『宇ち多”』に足繁く通ってしまうのだ。
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宝焼酎の刺激を冷まそうと、そのまま向かいの『栄寿司』へ。エビスビールの小瓶でシャキっとし直す。煮帆立、小肌、生かきを握ってもらい、つまみで玉子焼き。昼時になるとここもまた賑わいを見せて来る。外にまた列が出来てきたから、ここもお勘定。3人で2900と数十円。何っ、一人1,000円しないのか。千円札2枚でこれだけ心地良くなれるのだから、京成立石サマサマなのである。
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京成立石を後にして、人形町で日比谷線に乗り換えて三ノ輪へ。
駅を出て、日光街道をジョイフル三ノ輪のアーケード街へ行く手前に、昭和にワープした様な細い路地が目に入る。
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路地の奥、「居酒屋」の赤いちょうちんが目指す『弁慶』だ。
ガラガラっとガラス戸を開けると、座っていた大将が笑顔で席を空けてくれた。
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ハイボール250円を頼み、モツ煮込みをもらう。
『弁慶』のモツ煮込みは串である。丸い煮込み鍋の中で串に刺された様々な部位のモツがひしめき合っているのだ。常連さん達は好き勝手に大ぶりの菜箸で鍋から串を取っているが、欲しいところを云えば、大将が皿にもってくれるのである。
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ハチノス、シロ、フワ、を頼むが、一串なんと40円。驚きの南千住価格なのであーる。ドス黒い鍋で煮込まれたモツはちょっと濃い味だが、酒のアテにはこれぐらいの方が丁度良い。
追加でナンコツをもらう。
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下町の大衆酒場は日曜休みの所が多いのだが、ここは日曜も開いているのである。それが何故かは店内に入れば一目瞭然なのだが、主人も若い士も常連たちも皆揃って競輪、競馬が好きなのである。で、モツ串片手に店のテレビに全員が釘付け状態なのだ。

酒も煮込みも相当安くてウレシイのだが、この店の価格設定にしてはチトお高いメニューがある。それは、「カレーコロッケ」350円なのだが、これ絶対に頼んだ方が良い一品だ。カラっと揚げたては、どこか懐かしい味がして、これまた酒が進むのだ。
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一人2杯づつ呑んで、二人で〆て1,670円。これぞ、ハシゴ酒の醍醐味なんだなぁ。
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ここんところ、土曜日は『宇ち多”』スタートでハシゴが始まり、日曜は八広の『丸好酒場』からハシゴ酒が始まるのだ。そこからどんどんと都心に戻り、いつもの馴染みの店で寝てしまうのである。

最近、この辺りまで来る電車賃は、酒場の「お通し」代わりだと思うようになってきた。
さて,日比谷線で酔いを冷まし、夜の第2部に突入するとしようか。今夜は『立ち飲み なるきよ』で座敷座り呑み、『ビブラビ』5周年に顔を出して、最後は『マルクス』だ。今夜はマルクスのカウンターで寝ずに帰れるだろうか。
by cafegent | 2007-03-26 17:24 | 飲み歩き
今朝も気温が高く、目黒川沿いの桜が少しだけ咲き出していた。
今週末あたりからこの川沿いも花見で賑わうのだろうなぁ。
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毎月必ず愛宕のオフィスに行く用事があるので、その時を利用してエロ爺ぃの居る『味芳斉』のピーマンレバーか激辛の牛丼を食すのが楽しみなのだ。先日も昼過ぎに用事が済んだので、『味芳斉』本店に向かったら既に長蛇の列。10数人並んでいたので、早々に諦めた。そう云えば僕がいつも訪れる時間は午後2時とか3時だからいわゆるランチタイムではないので空いているのか。この店、仕込み中でも親爺さんの休憩ビールタイムでも、いつでも店は「やってるょ」の看板がいつも出ているから嬉しいのだ。

で、ここはまた次回にして、慈恵医大の入口近くにある鰻の老舗『ての字 本丸店』にてうな丼を食べることにした。創業文政10年と鰻一筋、なんと今年で180年の老舗なのである。『ての字』では、毎日静岡の養殖うなぎ工房より活鰻を運んで来て、店の一階で裂いているので、いつでも美味しい鰻が食べれるのが何より嬉しい。
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よく串打ち3年、裂き8年、焼き一生と云われるが、江戸前の鰻は、裂き、串打ち、白焼き、蒸し、蒲焼きと五つの行程で完成する。
『ての字』はこの「江戸前蒲焼き」が美味いのだけど、白焼きから蒸さずに仕上げる「尾張流の蒲焼き」と云うものもある。「たまり醤油」で味付けした蒲焼きで、これを短冊に切って海苔をまぶした「信長丼」なる人気商品もある。まずは、どんぶりの中の鰻と海苔をご飯と一緒にかき混ぜて食べてみる。これだけでも十分美味いのにそこに今度は刻みネギを入れてまたかき混ぜるのだ。ひとつで2度美味しいうな丼なのである。
もう少し贅沢に食べたい時は「尾張流ひつまぶし蒲焼」がある。これも最初の飯はかき混ぜて食べ、次はお茶をかけて頂く名物だ。他にも蒲焼きと肝焼きが乗ったあいのり丼などもあるが、値ごろ感も良いので昼時を外すと品切れになってしまうのである。
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『ての字』も入口の券売機で食券を買って2階に上がるのだが、そこもまた庶民的でいい。新橋界隈には、ここまで老舗ではないが、600円で喰える『宇奈とと』の「うな茶づけ」とか、職人が丁寧に目の前で焼いてくれる静岡の活うなぎ問屋駿河淡水の直営『うなぎのお宿』のうな重など安くて美味しい鰻屋が集まっている。
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夏は鰻に限る輩としては、毎年梅雨が明ける頃になるとこの界隈出没率が高くなるのだ。そして、この日はベーシックに「うな丼」を戴いた。
夏じゃなくったって、ここの鰻が美味しくない訳がない。
by cafegent | 2007-03-26 12:03 | 食べる
昨日は一人で『なるきよ』に行ったのだが、11時近くだと云うのに満杯状態。それでも、カウンターも座敷も知った顔ばかりで、皆席を空けて入れてくれるのだ。

不動産屋のI君とPさんが、相変わらずオネェちゃんを口説いてるので、そこの席に無理矢理参入なり。
さて、誰を口説いているのかと覗けば、この店で良く見かける葵ちゃんだった。
葵ちゃんは来月銀座に出来るグッチ・グループのブランド「ボッテガ・ヴェネタ」に転職したそうだ。たしか今は表参道ヒルズ店だったけれど、銀座店は全く違う客層に戸惑うだろうなぁ。
昔、ボッテガの編みあみ革のバッグが欲しいから買ってくれ、とほざいた馬鹿たれCAが居たのを思い出してしまった。50万近い値段のバッグを平気な顔して「欲しいから買ってくれ」って云える性格が凄いよね。
それとも世の男性諸氏は皆当然の如く買ってあげているのだろーか。

葵ちゃんを酒の肴に芋焼酎を呑んでいたら、ブタドクロが階段を下りて入ってきた。
うぅ、今宵もいい所で持って行かれてしまうのか、と思いきや一足早くI君が「僕、葵ちゃん送って行きまーす!」とそそくさと会計済ませて出て行ってしまった。うーむ、またもやブタドクロと男酒かぁ。

青森からさっき帰ってきたばかりのブタドクロは、鞄の中からおもむろに「南部せんべい」と「八戸産秋さば水煮缶詰」を取り出し、せんべいの上にさばの水煮を乗せて、ちょろっと醤油を垂らして皆に配りはじめたのだ。
いやぁ、このサバの美味いのなんのってビックリする程とろける美味さで、酒の肴にもってこいの味だ。葵ちゃんよりもこっちの方がウレシイのだ。

なるきよもこのサバの水煮は「美味い美味い」と云っていた。でも、値段を聞いてまたもやビックリ。一缶なんと540円だと。えーっって云う位トゥーマッチ・エクスペンシヴな訳ですよ。サバ缶ってせいぜい100円で、安売りだと60円位で買えるから、この値段にはさすがに皆驚いたのだ。
そう云えば、小さい頃サバの水煮を入れたカレーが好きだったけど、あれは絶対に一缶60円の水煮缶に違いない。

そしてブタドクロは、「高いから全部食べてはいけないのだ。」と『なるきよ』の板場から刻みネギを半分残ったサバの上に振りかけてもらい、「残りはウチで食べるのだ。ぐふふ。」と帰って行った。ブタドクロよ、今宵も高価なお土産をありがとう。うん、4、50万円のボッテガバッグよりこっちの青森産さば水煮缶の方が貴重かも。

いつのまにかカウンターの隣には、酒兄の米田サンが呑んでいた。しばし酒談義をしていたが、こうして二人で呑むのも久しぶりだ、とこれまた暫くぶりのバー『GATTACA』へ行く。
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僕は大抵行く店で呑む酒が決まっている。なるきよでは芋焼酎、Nonではヒューガルデン、丸好酒場ではボール、宇ち多”では焼酎梅割、そしてコレオスに行ったら大泉さんのマティーニ、云々なのであーる。
で、ボーイさんの店『GATTACA』に来ると決まってギネスを頼む。米田兄はまた訳の判らんムヅカシイイ酒を注文していた。それにしても、パリの話と酒の話をし出したら、彼に敵う奴は居ないんじゃないだろうか。夕べも「カジノ・ロワイヤル」に出て来るヴェスパー・マティーニについて仕切りに話していたが、いかんせんこちとら酔っている。コイツ、イッタイナニイッテンノカ、ワカランのだった。

さて、今日はとっても暖かい陽気になった。ただ、花粉症の僕としては朝からくしゃみが止まらないのがツラいのだ。

昼過ぎ自転車に乗って、中目黒のカフェ『HUIT』へ。山手通りと駒沢通りの交差点を恵比寿方面に進み、花屋の角を目黒川沿いに中目黒の駅と逆側に入った所にそのカフェは在る。お店って、時間が経ってどんどんと地域に馴染んでくるとグンと味わいが増すけれど、ここもオープンしたての頃に一度来た事があるが、今ではすっかり目黒川沿いに馴染んでいた。ランチもとても美味しかったし、居心地の良いカフェになっていた。
この辺り、昨年数件のお店が出来ていたが、もうすぐ桜が咲き出したら相当賑わうのだろうなぁ。

このカフェ、友人がお気に入りらしく今日も待ち合わせだったので、来たのである。
久しぶり俳優の尚玄君から連絡があり、映画の試写会に誘われたのだ。ショーゲンは沖縄出身で学生時代からモデルとして人気があり、今ではテレビ、芝居、映画と活躍する様になっている。
10年程前、僕が渋谷で『UNDERLINE』なるバーをやっていた頃、大学に入りたてのショーゲンがよく遊びに来ていた。今は家が近いので、近所のTSUTAYAや駅で偶然会う方が多くなったが、暫くぶりにゆっくり会うとすっかり大人になったなぁと感心するばかりである。単に僕がジジイになっただけか。

岸本司監督の映画「アコークロー」は、沖縄を舞台にした初めてのホラー映画らしい。ショーゲンもかなり良い役どころらしいので、期待して観てみたい。アコークローとは沖縄の方言で、「明るい暗い」らしく、日が暮れて夜になる間の時の事だそうだ。彼のお母さんは那覇の空港の近くでカフェを営んでいる。今度、沖縄に行く時には是非とも立ち寄りたいものだ。
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「映画/アコークロー」
by cafegent | 2007-03-23 16:57 | ひとりごと
先日、確定申告があったので、渋谷税務署に行ってきた。
最初、区役所に行って書類を貰って記入していたら、どうやっても還付金の所がマイナスにならず、相談室に居た専門家の方にアドバイスしてもらった処、あなたの場合は還付では無く納めるほうなので、隣の税務署に行ってください、と云われてしまった。まったくトホホ、である。

渋々と税金を納めて税務署を出ると、もう昼を過ぎている。
渋谷で昼飯でも食べるかと、しばし考え道玄坂は百軒店の『ムルギー』へ向かった。

ここも18くらいから通っているから、かれこれ30年近く食べている事になる。今は亡きおじいちゃんが元気だった頃(と云っても、相当年取ってたが)、席に着くなり「はい、卵入りね。」って勝手に決めてしまうし、食べ終わってレジで1万円札を出すともうお釣りの計算がこんがらかってしまうのだった。すなわち毎日が「時そば」状態なのだ。
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今もおばあちゃんがカレーを仕込んでいる様子だが、店のスタッフはかなり若い男のコに変わっていた。
『ムルギー』のカレーは、ご飯がアルプス山脈の如く三角形に尖っており、そこに元祖スープカレーの様なルーが山を映す湖の様に皿に盛られているのだ。皿に添えられたマンゴーチャツネも辛さを引き立たせてくれて、実に美味しい。
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そしてやっぱりここで食べるのは、スライスゆで卵にケチャップがかかった「卵入りムルギーカレー」なんだなぁ。ご飯の山を崩しながら、卵とカレーを混ぜ合わせて頬張るのだ。どんどんと額から汗が噴き出して来る辛さも心地良い。ずっと変わらない味はいいなぁ。
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この界隈に来ると、大抵『喜楽』の「モヤシラーメン」か『とりかつチキン』の「フライ組み合わせ定食」、それに『ムルギー』と何処に行こうか悩んでしまうのだ。
あぁ、それにしても今でも餃子の『大芽園』が無くなってしまったのは、悲しいなぁ。
by cafegent | 2007-03-22 21:00 | 食べる
午前中に墓参りを終えて午後から代官山に買い物に出掛ける。
ハリウッドランチ・マーケットにて、バッグを買おうと思ったからだ。そのバッグとは、『FREITAG』(フライターグ)なる代物なのだが、トラックで実際に使われていた幌と自転車のチューブ、それにシートベルトを再利用しており、チューリッヒで作られている。東京では、ハリランと伊東屋で取り扱っていると聞いていたので、散歩がてら代官山まで行ってみた。
トート、ショルダー、ポーチ等サイズもカタチも種類豊富に揃っているが、トラックの幌の再利用なので、柄も切り取る場所などによって全部違うので、結局店の在庫を片っ端から見て行く事になってしまった。

さて、何年ぶりにハリランの店内に入っただろうか。一時、隣のヒルサイドテラスの2Fに仕事場があったので、昼休み時に覗いていたが、あるとき若者の長蛇の列が出来ていて店内に入るのに入場制限をしていると聞いて、それ依頼来ていなかった。まぁ、この日はすんなり入れたので、一時のハリラン・ブームも終息したのだろうなぁ。

10年程前、ハリランの経理を担当していたクリ坊がガンを患って亡くなってしまった。当時、40歳前後だっただろうか、テニスとビーチボーイズとクリント・イーストウッドが大好きで、通夜ではずっとビーチボーイズを流していた。
当時僕は永く禁煙をしていたのだが、クリ坊が火葬されるのを待っている間に何故かまた煙草を貰い吸い出してしまった。クリ坊は運動好きで健康そのものだったのに、健康過ぎてガン細胞が人一倍早く身体の中を駆け巡ってしまったのだから、神様も人が悪い。あの時僕は健康すぎるのも考え物かと、また10年近くも煙草を吸っていたっけなぁ。
それにしてもクリ坊の通夜の席で今でも強烈な印象を残してくれたのが、ハリラン一派である。垂水社長以下、出席者全員が喪服なのにスキンヘッドに素足でローファーなのだ。まるでレザボアドッグスか何処かの組の構成員の様だった。

結局、これぞと思う程気に入ったモノが無かったので、『FREITAG』は諦めた。他のバッグでも探そうと、八幡通りを並木橋方面に出たら、古くからこの街に馴染んでいた「代官山パシフィックマンション」が老朽化で取り壊れる事を知った。
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何ともイイ感じの昭和のビルがまた無くなってしまうのか、残念だ。
かつて、兄貴の最初の事務所もここだった様な気もするし、仕事をしていたCMディレクターもここに仕事場を構えていた。当時僕は、独立したら絶対に「代官山パシフィック」か「パーフェクトルーム」に入居したいと思っていたが、廻りの友人たちが一足早くに移って行くのが悔しかったっけ。
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並木橋から渋谷に向かい『サンスイ釣り具店』でバッグを探すが、ここでも気に入ったモノが見つからなかった。きっと今日は鞄日和では無いのだな。しばらく街をブラつくが、日も暮れて東急文化村へ移動。
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シアターコクーンにて、今月5日から始まった土田英生作、生瀬勝久演出の芝居『橋を渡ったら泣け』を観劇。
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生瀬勝久が演出に徹して、役者陣も大倉孝二、奥菜恵、八嶋智人、六角精児、戸田恵子と豪華だったが、舞台初となる岩佐真悠子は芝居が終わりパンフレットを見るまでまったく誰か気が付かなかった。まぁ、可愛いコだなぁ程度だったかな。

災害で生き残った人も少なく、信州の乗鞍岳で難を逃れた7人のコミューンへ諏訪湖からパンダ型の遊覧船で流れ着いた一人の男(大倉孝二)が加わり、最初は平和なコミュニティが徐々に自我と欲で壊れていく、云々と云うお話。絶妙に計算された台詞はとても面白く、さすが土田作品は素晴らしいと思ったが、ストーリーの流れ、最後のメデタシ、メデタシ的な演出はちょっと僕にはいただけなかったかな。それでも、各役者たちの絶妙なやりとりは、大いに笑わせてくれた。
ただ、奥菜恵があんなにいい役者だったのは拾い物かも。以前、大人計画と一緒に出た舞台を見逃していたので、これから奥菜恵が出る舞台は見る事にしよう。

役者一人一人はベテラン揃いで上手いと思ったけど、芝居は舞台、照明、音響、演出、そして役者の全体で完成されるモンだから難しいね。
8500円出しても、十分楽しめた舞台であったが、スタンディング・オベーションする程じゃぁ無かったかな。

2時間半の舞台だったので、時計は10時。
文化村から徒歩1分もかからない『グラニテ』にて夕食。
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「ミコノス」の紅一点だった香奈ちゃんが開いた小ぢんまりとして素敵なカフェだが、早いものでもうすぐ1周年だそうだ。
心からおめでとう。
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腹ペコ状態なので、「マッシュルーム・オムレツ」と「カスレ」を貰う。
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最近、どうもカスレとリエットにハマっていて、メニューにこれが載っていると必ず注文してしまうのだ。
うーん、グラニテのカスレも美味い。バゲットをヒタヒタに浸して食べればビールにも合うなぁ。祭日に開いていると云うのも嬉しい限り。
珈琲豆屋の崎玉君と六本木のバー・トライポッドの間瀬君もカウンターで和んでいた。
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崎玉君は日が明るい時から呑んでいるらしく、すでに11杯目との事。目の廻りも相当緩んでおり、気持ちよく酔っているのか、時折、香奈の愛のムチにご満悦。オイオイ、お前はMかっ!!

ビールから赤ワインに切り替えた所にウメカナさん、石川ちゃんの登場。馴染みの顔に出くわすと何だかホっとするね。これだから、酒場廻りは止められない。
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結局、ビール3杯にワイン4杯。良い芝居も観たし、また今日もイイ気持ちで帰るのだ。
by cafegent | 2007-03-22 14:53 | 飲み歩き
土曜日の午後、ジムに行く途中を歩いていたら、偶然に山本コータローさんにお会いした。丁度、その1週間前の土曜日に「少年探偵団 一度きりの再結成」ライブを見たばかりだったので、その時のライブに感動した事、懐かしさと若林純夫追悼に皆で泣いた事などを伝えたのだ。
僕はもう随分昔、若林さんがまだZOOで仕事していた頃にコータローさんと一緒の時に居合わせたことがあった。ほんの数分の立ち話だったけれど、そんな事も思い出した。

そして今朝、仕事仲間の森一起さんからメイルが届き、先日コメントを戴いた川村恭子さんも、実は森さんの友達の輪から繋がっていた事が判った。
森さんも昔音楽の世界に居て、ムーンライダースの岡田徹さんと一緒に活動していた事があったらしい。初めて森さんと会ったのも酒場だし、ずっと只のグルメェな飲んだくれだと思っていたら無茶苦茶ブルースハープとウクレレが上手かったのに驚いた覚えがある。
それにしても、こーゆー風にいつのまにか皆が繋がっていた事に、「東京って街」で暮らしていることを改めて感じた。

前日の酒を抜こうと1時間程走り、胸がパンパンになるまでベンチ・プレスで身体をイジメた。これ、全て夜の酒の為だって思うと、我ながら呆れてしまうなぁ。
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午後3時、表参道から銀座線に乗って新橋へ。幸い天気も良く「ゆりかもめ」で台場まで行き、今月始まったグレゴリー・コルベールの『ashes and snow』展を観てきた。
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駅からの遊歩道を歩いていくと忽然と表われるコンテナ製の移動美術館が見えて来る。建築家の坂茂氏が設計した再生可能なコンテナと紙の筒(紙管)で出来た『ノマディック美術館』である。数年前にニューヨークで開催した時と同じ貨物コンテナだろうか。巨大な2つの建物は迫力満点だ。
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この巨大な移動美術館を設計した坂茂さんは、20数年程前僕がまだサラリーマン時代に「エミリオ・アンバース展」を企画し、一緒に仕事をした時期があったので、その後もずっと作品を観ている建築家だ。坂さんは、神戸の震災の時にはいち早く彼のライフワークである紙管を使った集合住宅を建てており、その後のボランティア活動も積極的に活動している。(そう云えば、池ノ上の『ハッチとノラ』を最初に教えてくれたのは、坂さんだったなぁ。)

ノマディック美術館は、中に入るとグっと照度が落とされており、音と映像と写真が実に神秘的な空間に溶け込んでいた。僕と同い年のグレゴリー・コルベールは、15年の歳月をかけて、40カ国以上を訪れて、人と動物のふれあいを描く映像作品、写真作品を発表している。作品展を開催する毎に新作も加わり、移動美術館同様に進化し続けているらしい。和紙にプリントされた大きな写真作品も素晴らしいが、作家本人が巨大なクジラや象と水の中でふれあう姿は圧巻だ。

この1時間余りの映像作品は、とても素晴らしかったのだが、やはりコンテナ製の会場は冷え込みも凄くて、じっと座って観ていると余りにも寒くて、辛くなって来る。もう少し暖かい季節になったら再度観に来ようかな。
「ashes and snow展公式サイト」

「ゆりかもめ」にゆられて新橋に戻る頃には身体の冷えも治まった。時計を見れば、夕方7時。たしか、第三土曜日は新橋『ビアライゼ ’98』は8時まで営業している筈だ。近くまで来てサインが灯っている事に一安心。しかし、席に着くなりラストオーダー。
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メンチカツとベーコンにじゃがいもバター煮を戴く。
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『灘コロンビア』からの常連のじいさんと一緒にカウンターで生ビールをあおる。
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プゥーっ美味い。
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ラストオーダーと聞いてから、更に2杯も頼んでしまった。松尾さん、すいません。
さっきまで後ろの席で騒いでいたオヤジ連中もさすがにこれ以上、無理を言って追加オーダーも出来なくなったか、席を立ち上がり出した。そして、爺さんと僕らにこれから7丁目に行くか?と誘ってくれた。
7丁目と言えば、言わずもがなの『ライオンビアホール』だ。タクシー停めて、運転手さんに「遠くてすまないね」、と酔っぱらいの戯言をほざきながら、ワンメーター程もない銀座のライオンへ移動した。
「美酒・美味達人伝/松尾光平氏」
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ビアライゼの常連さん達から何故か「理事長」と呼ばれているファンキーなオヤジの稲垣さんと70年代のソウル話に花が咲いてしまい、ビール片手にソウル談義となったのだ。

それにしてもこの連中、7丁目のライオンに来ると「ビールを注ぐ人」を指名しているのだ。皆、かつては『灘コロンビア』の名人・新井さんのビールに酔い、その味を受け継いだ愛弟子・松尾光平氏のビールを求めて集まって来るのだが、ビアライゼが8時で閉まると今度はライオンに集合するのだ。
そして、店に入るなり「エビさん、居るの?エビさん。」と支配人に聞いているのである。
銀座ライオンで一番美味いビールを注げる人は、そのエビハラさんしか居ないらしい。
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休憩中のエビさんを無理矢理呼び戻し、灘コロ爺さんも稲垣理事長も満面の笑みを浮かべながら、エビさんが注いだビールをグイグイとやっている。
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ホールの女の子が「そろそろ、エビハラさん上がります。」って告げに来ると全員が「じゃぁ、あと2杯づつお願い!っ」となり、エビさんが上がった後も大いに飲んだくれた。「灘コロンビア」に通っていた御大達と「ビアライゼ」から仲良くなっている若者連中に交じり、僕もすっかりいい良い心地だ。
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「またエビさんのビール飲もうなっ!」と理事長もゴキゲン状態。

みんなと別れ、青山に移動し「立ち飲み なるきよ」の階段を下りる。あいにく今夜は、なるきよは休みらしい。ケースケたちも片付け支度に入っていたが、無理矢理一杯飲ませてもらう。
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つまみで焼いてもらった「小きんき塩焼き」が芋焼酎にハマった。
店の中には一足早く桜が咲いていた。いいね、夜桜で酒と云うのは。
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長居はいかんな、と近くの「ビブラビ」へ向かう。途中、ヤマジュンに電話を入れて呼び出した。タイミングよく来てくれる奴が居るとなんだか嬉しいものだが、酔った勢いと言うのはワガママすら吹っ飛んでしまうから恐ろしい。
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この日の「ビブラビ」はみっちゃん一人。土曜日だと云うのに客も僕らだけだった。最近は朝まで飲む輩は減ってしまったのだろうか。
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ヤマジュンと「ashes and snow」の展覧会カタログを拝見しつつ、またもビールで乾杯。この『VIVE LA VIE』も外苑前からこの地に移転して、5周年が経つそうだ。みっちゃん、おめでとう。

さぁて、今夜も大いに呑んだが、頭は以外と冴えている。
この季節、まだまだ夜が明ける時間が遅いから後ろめたさも無く帰れるのだ。午前4時帰宅なり。
by cafegent | 2007-03-20 12:59 | 飲み歩き
先日、知りたかった「バンタン」の由来について、KJさんよりお教え頂きました。

中公文庫の『また酒中日記』(吉行淳之介編)所載の滝田ゆう氏の文章に出てくるとの事。
それによれば、「バン」は「番場の忠太郎」(瞼の母)から「酎」のこと、「タン」は炭酸、要するに焼酎の炭酸割り、のことだそうだ。さすが、下町を愛する漫画家滝田ゆう氏ならではです。大昔に滝田ゆう作の「寺島町奇譚」を読んだなぁ。
そして、さっそくAMAZONでこの文庫本を注文した。ネットでいくら検索しても判らなかったのに、KJさんホント感謝!です。
喉に刺さった魚の骨がやっと取れたって感じですか。

でもその「バンタン」と云う呼び名が西五反田の酒場で根付いていいたなんて凄い。
更にこうして一旦由来を知ると、今度はどんどんと糸が繋がって行くから面白いもんだ。
最近、目黒で良く呑みに行く『栄坊』と云う小料理屋がある。
立派なビルの地下の飲食街に佇む店だが、この場所がまだビルになる前からここで店を営んでいる古い名店なのだ。カウンターの後ろの壁には昔の店の入り口に立つ女将さんの写真が飾ってある。

で、なんと! ここでも焼酎の炭酸割りを「バンタン」と呼んでいたのだった。そう云えばいつもここでは2合徳利の熱燗ばっかりだったからなぁ。灯台元暗しとはこの事だね。
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さて、『栄坊』は、今は女将さんと息子の嫁さんの二人で切り盛りしているのだが、何を頼んでも実に美味い。刺身も焼き物も揚げ物も美味いが、僕が特に気に入っているのが「ふぐ皮煮こごり」と「イカわたホイル焼き」だ。
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イカわたの方は酒の肴にぴったしだが、イカを食べ終わった頃に女将さんが「それで、ご飯作ってあげようか。」と云ってくれた。刻んだ野菜とご飯をホイルの中に入れて、また火に掛けてくれる。
程よく酒がまわったあたりに熱々のイカわたおじやの出来上がり。
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これ、もうたまらなく美味い。ペロっと全部平らげてしまった。

ちなみにここのお嫁さんがフライパンで作る「お好み焼き」と「天ぷら」も美味しい。
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天ぷらは旬の魚や野菜を揚げてくれるのが嬉しい。
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この前、ブタドクロは2合徳利を1合と勘違いして女将さんに「酒呑みのくせに徳利の大きさも判らないのか!」と叱られながら呑んでいた。となりの「ひょうたんや」もそうだが、たまに一人で来てお袋の様に小言云われながら呑むのもいいもんだなぁと思った。
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桜が咲く前にまた寒い夜が続いてしまっているので、燗をつける時が多くなっているが、次回行く頃には目黒川の桜も満開だろう。
次回は、キンキンに冷えたバンタンを飲むとしようかな。
by cafegent | 2007-03-15 12:12 | 飲み歩き
目黒から武蔵小杉経由で菊名でJR横浜線に乗り換えると3つ目が鴨居駅。改札を出て階段を下りると川を渡る橋がある。少し前まではこの川の向うはNECのデッカい工場地帯だったところだ。ここに15日、新しい街が誕生する。『ららぽーと横浜』だ。開発した三井不動産は当然のごとく隣接エリアに巨大マンンション棟を作り、ここに新たな家族たちが引っ越してくるのだ。
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一足早く、昨日12日に関係者や地元住民の方々への内見会があったので、僕も出店者として見学してきた。ちょうど1年程前、ここにカフェを出店する件で現地に打ち合わせに来た頃は、まだ鉄骨だけの構造が見えているだけで、どこにどんな店が出来るかも判らなかったし、こんなにも広いショッピングモールになったのか、とびっくりしてしまった。中にはイトーヨーカドー、大丸百貨店、東急ハンズと云ったメガ・テナントが入り、そのまわりを中規模、小規模のテナント群がひしめき合っているのだ。まぁ、東京では見慣れたテナントがほとんどだが、近隣に住む人たちにとっては夢の様なショッピングエリアになることだろう。これ一見グゲンハイムでしょう。
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ただ、最近の新型のモールでは、必ず何か話題となる事を無理矢理でも創らなくてはならない訳で、三井不動産のテナント誘致営業の方々は必死で頑張ったんだろうと思うようなコーナーもある。その最たる処が『特選ダイニング FOURSYUN』なるフードコートだ。これって四季の旬って意味だろうか。それにYは要らんだろう。SHUNじゃねーか?こーゆー処にもセンスが出るよね。

厳選されたテナントは、横浜中華街で行列が出来ると云われている焼きそばの名店『梅蘭』、茅ヶ崎で評判?だと云う海鮮料理の『えぼし』、原宿の広東料理『南国酒家』、神田駿河台山の上ホテルの洋食、等々特選10軒の老舗料理店と飲み物用の別コーナーがセルフサービスになっており、ダイエーやヨーカドーの中にある様なアレとは別世界のフードコートな訳である。
ちなみに「えぼし」の地魚煮付け定食が1,680円、山の上ホテル「ヒルトップ」のオムハヤシが1,580円、「南国酒家」の気仙沼産ふかひれつゆそばに至っては2,600円、うなぎの「宮川」の宮川御膳に至っては何と2,800円、ヒョエーッ!!である。梅蘭やきそばは、890円と横浜中華街と変わらずだが、最近では渋谷に朝4時まで営業している支店があるし、地元の方なら中華街に足を運ぶだろうと思う。
東京・銀座、丸の内じゃぁあるまいし、フードコートでこんな高い飯を誰が食べるのだろうか?と云うか、これだけのお値段出すんだったら、ちゃんとエスコートしてくれるレストランに行くんじゃないだろうか。と、余計なお世話なのだが。
三井不動産の高級分譲マンションに引っ越して来られる方たちは、フードコートはコーデなくっちゃ、と考えているのだろうか。判らん。

で、ここのオーダーの仕方が六本木ヒルズにあるようなシネコン・スタイルなのだ。まず最初にシステムを把握しないと戸惑うのである。まぁ、昨日はスタッフもかなり戸惑っていいたが。食べたい店が決まったら、オーダーカウンターに行き、人数を伝えて席の場所を指定されるのだ。席番号表と座席マップをもらい、その横のカウンターに移動。そこでようやく料理とか飲み物をオーダー。お金を払うとレシートと一緒にポケベルを渡されるのである。マップを片手に自分の座席を探して、席に着く。ふんふん、としばらく店内の様子を眺めているとポケベルが鳴り出した。
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やっと頼んだ料理が出来上がったのだ。で、目当ての店のカウンターに行くと、ポケベルと引き換えに料理を受け取れる。まぁ、後はいつものフードコート同様お盆を持って指定の席に着くのだ。こーゆー時って、足がつんのめんないかとっても慎重になってしまうんだよね。
昨年の夏に麻布十番のウェンディーズでホットコーヒー2つ頼んで、左奥のテーブルに行こうとした時、あそこほんの少しだけ段差があって(ダンサーじゃないよ)見事にコーヒー2つが宙に舞った事がある。幸い、誰にもかからずに済んで良かったが、さすがにあれはビックリしたなー、モーだ。
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「梅蘭やきそば」は、卵でパリッと焼いて焦げた麵でおおわれていて、麵を崩すと中からトロッとした野菜餡が出て来るのだ。これは、ここでも十分に美味しい味だった。

ここのフードコート、どの店も飲み物は無いのだ。『PACIFIC CAFE』と云う店だけがお酒も含めて販売しているのである。うーん、似た様な所に云った事があるぞ。新大久保のアジアン街にある屋台村だ。地場のそのスジの方が駐車場の様な場所を仕切っていて、タイ、インド、ベトナム、中華など10軒程の屋台が並ぶ屋台村だが、酒、飲み物だけはショバを仕切っているお方のドリンクコーナーでしか買えないのだ。スゲー商売しているなぁ、と感心した記憶がまたここで蘇るとは。
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さて、『梅蘭』の焼きそば食べてお腹も満足。館内もほとんど拝見したし、カフェの様子を見てオフィスに戻ることにした。
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工場地帯に突如と表われた巨大ショッピングモールを後にして駅に行く間には昔からある大衆酒場が沢山ある。昔は5時で終業した労働者が、帰りしなに一杯引っ掛けていたんだろう。「ららぽーと横浜」の工事中も結構繁盛していたらしいが、大規模工事も終わり、新興の生活者が増えてきて、この辺りも変わってしまうのだろうか。ここいらの大衆酒場や小料理屋はずっと残っていて欲しいと願うばかりだ。
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橋を渡る頃、ちょうど夕暮れ時だったのだが、橋の向うに見える富士山は夕陽に映えてやけに美しかった。この時間が何だかホっとするひと時なのだ。
by cafegent | 2007-03-13 20:14 | ひとりごと