東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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シンガーソングライターのジェイムス・テイラーとビーチボーイズのドラマー、故デニス・ウィルソンが出演している70年代のアメリカン・ニューシネマ「断絶」がDVDになって発売された。

この映画は公開時には観ておらず、テレビで観たのが最初だった。それでも高校生の頃だと思うからもう30年も前の事になる。
その後、90年代に入ってから一度だけ劇場での再映に行ったが、アメ車心に火がついたのもこの映画をまた観たせいだった。
それまで乗っていたジャグァの12気筒2ドアを売り払い、ロス・アンゼルスで見つけてきた73年式のシボレー・エル・カミーノに乗り換えたのだ。6m近いロングボディでベンチシート3人乗り、と正直まったく必要性の無いクルマなのに運転していて、楽しくて仕方が無かった。
よく通勤途中に出会う小学生たちから「クジラが来た!」と云われたが、白と水色のツートンカラーのボディはまさしくクジラだったなぁ。
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70年代のアメリカン・ニューシネマと云えば、真っ先に「イージー・ライダー」が浮かぶが、あの映画でのジャック・ニコルスンが最高に可笑しかった。彼が主演した「ファイブ・イージー・ピーセス」や「さらば冬のカモメ」、そしてこの映画同様にクルマがメインの「バニシング・ポイント」などは僕らのフリー&イージーなアメリカへの憧れを決定的なモノにしたかもしれない。「バニシング・ポイント」の中で、コワルスキーにラジオから語りかけるDJ、裸で馬に乗る自由さ、ハイになるってコト...そんな事への興味が一気に膨らんだのがこの頃のニューシネマってヤツだった。

「断絶」は、ちょうどジェイムス・テイラーの「マッド・スライド・スリム」と云うアルバムが出た頃でダンガリーシャツにサスペンダー姿のジャケ写のJ・テイラーをまねしたりしていた。デニス・ウィルソンはもう大分前に海で水死してしまったが、J・テイラーは今も元気に歌っている。先日、恵比寿の「Bar TRACK」で最近のJ・テイラーの歌う映像を見ることが出来た。頭の上がり具合を見るとやっぱ歳取ったなぁと思うが、歌う唄は変わらず素晴らしかった。

「断絶」は、路上での賭けレースをしながら旅を続けている彼らが時としてドキュメントの様に見えたりして、ロスからニューメキシコ、サンタフェ、メンフィス、テネシーと憧れていたアメリカの風景も印象的だった。僕としては、名役者が揃った「イージー・ライダー」よりもウォーレン・オーツ以外皆素人役者の「断絶」の方がロードムービーらしくて好きなのだ。こうしてまた改めて観ても、この時代のアメリカもクルマも彼らも実にカッコいい。断絶 コレクターズ・エディション

今週の月曜には、あのトニー・ジョー・ホワイトが26年ぶりに来日し、5月にはエイモス・ギャレットのライブもある。また、70年代の匂いプンプンのムーブメントが押し寄せてきそうな気配だなぁ。
「エイモス・ギャレット来日情報」
by cafegent | 2007-04-19 16:57 | ひとりごと
毎朝、珈琲を飲んで頭をシャキッとさせている。朝目が覚めるとペーパードリップで落としながら眠気をさますのだが、珈琲を落としている時間がとても心地良くて好きなのである。家でまず飲むのだが、歩いてオフィスに行く途中で、また飲みたくなるのだ。
ちょっと前まではスタバかタリーズに寄っていたが、最近は目黒駅近くにある『谷中珈琲店』の一杯150円の深煎りの珈琲を飲んでいる。
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いつも夜中に帰宅しているので、大体この珈琲タイムに前日の夕刊に目を通している。今、朝日の夕刊に連載している萩原浩の小説「愛しの座敷わらし」が面白い。これとしりあがり寿の「地球防衛家のヒトビト」の為だけに夕刊を取っているようなものだ。家から目黒駅まで15分、目黒駅からオフィスまで10分。この途中の小休止があるだけで、楽しくオフィスに歩いていけるのが嬉しい限りだ。
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そしてオフィスに着くと、またもや珈琲を入れるのだが、こっちはラクチンのネスプレッソにしている。 

日が暮れて、恵比寿から埼京線に乗って赤羽まで。途中から降り出した雨が本降りになっていたため十条駅で下車するのを止め、赤羽から京浜東北線で東十条駅に行く事にした。
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前回も思ったのだが、東十条の駅を出るとすぐ緩やかな坂道になり、左手に電車の操車場が見える。それがどことなくパリなのだ。北駅とかを彷彿させる光景と坂道は夜の雨で余計にそんな雰囲気にしてくれた。
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坂道を下り「たての百貨店」を過ぎて右に曲がると、この日の目的である『埼玉屋』が見えて来るのだ。
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いつもは4時の開店と同時に満席になってしまう程だが、雨のせいかテーブル席が運良く空いていた。ジョッキの生ホッピーを頼み、しばし待つ事にする。どの店もそうだが、その店独特の流儀やシステムがあって、それさえ判っていれば、安心して酒に酔い、美味いものにありつけるである。

大の大人が大人しくツツマシヤカに待っていると、大将が「ちょっと待っててね、これ食べてて。」って云って、「アブラのタレ」を持ってきてくれた。ここは、アブラと云っても牛のリブロースなのである。もう美味いのなんのって、のっけからシビレてしまうのだ。
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しばらくすると女将さんが「サラダ食べる?」って聞いて来るので、こっちも「うんうん」と頷くのである。ここのサラダは、クレソンと大根だ。やきとん屋でクレソン?って思うが、これも美味い。どことなくこの店は西洋の匂いを感じるのだ。
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そうこうしているうちにカウンターが空いた。大将が「こっち、おいでよ」と呼んでくれ、大将の前に座る。おぉ、ようやくショータイムの始まりだ。ここは大将の焼き場を囲むようにコの字カウンターになっている。まるでストリップ劇場のガブリ席であり、大将の串焼きパフォーマンスに酔いしれるのである。時間も遅いので、売り切れのネタも多い。こういう時は大将に「おまかせ」が一番なのだ。「シロ食べる?」「ハイ」、「バラは?」「ハイ」、と出されるままに食べる。むふふ。幸せなひとときなのである。
角の席に僕らと同世代か少し上の親爺3人がロックを語っている。リトルフィートやらクラプトンだの、昔の音楽を隣の若者君たちを肴に楽しそうに語っていた。すると、大将がぽつり「俺はやっぱビートルズかストーンズだなぁ。ポールに限るよ。」だと。さすが、年期に恐れ入った。

『埼玉屋』は昭和29年の創業とのことだが、店内に飾られているボロボロの暖簾が歴史を物語っている。しかしここのやきとんは進化し続けている。まさに「やきとんニューウェーブ」なのだ。脾臓の部分の「チレ」をタレで焼いてくれた。そこで大将が「ちょっと、そのまま食べないでね。」って奥からボールを持ってきた。なんとエスカルゴに使う「ガーリックバター」である。「これ、全体に溶かして食べみて。」ってスプーンですくって乗っけてくれたのだ。
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これまた美味い。思わず、声に出して「美味すぎるっ!!」て云うと、大将も「うんうん、そうだろう。他で出せるもの喰わしたってしょうがねーもんなぁ。」ときた。これまた、恐れ入る。
クレソンのサラダといい、エスカルゴバターのちれといい、まるでパリのビストロか!。
どの串も大将の創意工夫が本当に味に活かされていて、ただただ「美味い」の連発になってしまうのだ。そして僕の右手のバングルを見るなり、大将が「メキシコ好きか?」と聞いてきた。「今、いいもん出してやるよ。メキシコ好きならサルサだな。」と「シャモのサルサソース」を出してくれた。これまた美味い。
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生ホッピーからレモンサワーに切り替えた。ここの焼酎も凄い。ゴードー焼酎の一升瓶がビンごと凍っていてシャーベット状になった焼酎をグラスに入れるのである。当然、キンキンに冷えた炭酸を入れるので氷など入らない。生レモンを3切れギュッと絞り、ジョッキの口元に塩が盛られるのだ。これもまたまたメキシコのテキーラスタイル。大将、やるなぁ。サワーも生ホッピーも氷無しだから、薄まることが無い。なので、当然酔いも早く廻るのだ。ズシーン。

なすがままに10串程食べただろうか。最後に大将が品切れになっていた筈の「上シロ」を一串焼いてくれた。これももうシロ好きにはたまらない美味さ。こっちが美味そうに食べれば、大将も乗ってきて次に何を喰わせようかと思案する。
まるで客との勝負を楽しんでいるようだ。
ここの料理は、とても上品だし、大将の気合いが感じられる。ホント、パリのビストロなのだ。エスカルゴバターにサルサソース。そうか、ここは「パリ、テキサス」だったのね。
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一串140円は京成沿線に比べると少し高いが、西麻布や白金あたりでバカ高くて普通の串を食べるなら、絶対に『埼玉屋』に通うほうがいい。『宇ち多”』のもつ焼きともまた違う世界なので、当分は立石と東十条を行ったり来たりになるなぁ。

雨も小降りになってきたので、帰りは十条駅まで歩くことにした。篠原演芸場では、「伊達男、都若丸」の舞台がハネた後だった。
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駅の界隈にも良い酒場が点在している。よし次回は、もう少し早くに来て、『斎藤酒場』で一杯やろうかな。

駅に着いた時にはすっかり雨も止んだ。
雨上がりの路地から香ってくるスミレの匂いに春を実感したなぁ。
by cafegent | 2007-04-13 15:29 | 食べる
恵比寿駅前にある『こづち』で昼飯を喰らう。ここは、「男の定食屋」とでも云うべきガツンとくる食堂だ。長年通っているのだが、オヤジは僕のご飯の量を把握してくれているので、黙って大盛りにしてくれるのが嬉しい。
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いつもは、「肉生姜」か「野菜炒め」なのだが、ちょっとシンプルに「焼き鮭」と「豚汁」に飯にした。ちなみにここの「肉生姜」は生姜焼きではないのである。茹でた豚のロース肉を生姜汁に浸すのだ。トンカツ用のロースなので分厚くて美味いのだ。最初はびっくりしたが、妙に病みつく味である。他にも「焼きうどん」が美味いので、ついつい通ってしまうのだ。
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夜は、不動前で一献。
最近よく通っているかむろ坂下の住宅街にある沖縄料理の店『てーどぅん』が4月一杯で店を閉めるそうだ。せっかくオジィとオバァとも仲良くなれたと思ったのに、とっても残念な事だ。

昨日の夜は、ジョン改め「うなぎ」と命名された座敷犬を連れて八重泉呑みに行ってきた。9時半頃に伺ったら、てんやわんやの大盛況、満席状態。2つ椅子があったので、僕は先に座り、ブタドクロは犬の散歩で時間潰してくる、と云う事に。
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ゴーヤのお浸しをつまみに八重泉の水割りをごくり。ふぅ、ホっと一息つけた。他で呑んでいるひとみ姉さんや友人たちもこれから『てーどぅん』に向かうと云う。
しばらく満席状態が続いていたから、僕は立って呑む事にしたが、オジィがどんどん酒を注いでくれるので、こっちもどんどんと酩酊してくる。
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「うなぎ」は当然、みんなの人気の的で他のテーブルの女性陣がひっきりなしに相手をしている。そして、僕もブタドクロもむふふ状態になっている。

『てーどぅん』のオジィは三線教室もしているので、習っている方々も店に集まって呑んでいる。そのうち、野球の審判をしている好青年君が三線を弾きだした。東京モンだそうだが、シマンチュの様にいい顔している。役者にでもなったら人気が出るんじゃないだろうか、とオッサンもしきりに感心していた。
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彼の弾く「島唄」や沖縄民謡で盛り上がり、そのうちお客が全員一体化してきた。
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調子に乗って、ブタドクロのオッサンがまた八重泉の一升瓶を頼んでしまったもんだから、さぁ大変。うーん、八重泉美味いが酔いも廻る。
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今度はオジィが三線を弾きだした。それに合わせて、オバァが陽気に踊りだす。まるで竹富島の民宿にワープしたような気になるのだ。あぁ時間がゆるーく流れて行く。
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〆の八重山そばも相変わらず美味い。こんないい店が今月で閉まるなんて、本当に残念だなぁ。
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『てーどぅん』を出て、目黒の『権ノ助ハイボール』に移動。
店に着くなり、「ごめん、30分寝かせて」って云って1時間程熟睡。ハイボールで目を覚まし、生き返る。しかし、我ながらヒドい客なのだ。まぁ他の連中は、勝手に呑んでてくれているから良しとするか。武田さん、毎度の事ながらスマンこってす。そして帰宅。就寝午前3時。
by cafegent | 2007-04-11 17:31 | 飲み歩き
我が社にジョンが来た。

ジョンと云っても、ジョン・セバスチャンでもジョン・レノンでもない。当然、ジョン万次郎でもない。ロングヘアー・ダックスフンドのジョンなのだ。もうすぐ3歳になるオス犬なのだが、既にジョンと云う名前が付いていた。それにしても、オス犬にジョンとは王道すぎないか?
犬を飼う時には名前を「バカボン」にしようと話していた。それと云うのも、散歩の最中にすれ違う女性たちから、「あらっ、バカボンのパパさんね」って呼ばれたいと思ったからである。でも、コイツは「ジョン」なのだ。まるで、「ちんちん」って呼んでいるようなものなのだがなぁ。
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何故、ジョンが来たのかと云えば、先月、目黒の酒場『てるてる坊主』で呑んでいた時のこと。そこの店にも子供のダックスが居る。プロレスラーの武藤にそっくりな巨漢のマスターが犬の話になるとまるで無邪気な子供のように語るのである。
で、何度か通っているうちに話の弾みでブタドクロのおっさんがダックスのブリーダーを紹介してもらい、そこから譲ってもらう事になったのである。

毛並みが長く、コンテスト用に飼育された犬なので、立ち姿が実に凛々しく格好良い。今まで大勢のダックスと暮らしていたせいか、昨日初めて来たときは随分とオドオドしていたが、もうすっかりブタドクロになついている。1日でこんなにも慣れるなんて、よっぽど人の愛に飢えていたのだろうか。まぁ、愛に飢えているのはオッサンも一緒だが。

ジョンは大人しい犬だ。事務所で吠えることも無い。ブタドクロの後をくっついて付いて行く。トイレに行くのもコーヒー取りに行くときも後ろからピョコピョコと付いて行くのである。むふふ。実に可愛いのだ。

昨日、ジョンを連れてオッサン二人は近所の「コジマ」にいろいろとペット用品を買いに行ったのだが、どっからどう見てもゲイのカップルが犬の散歩をしている実にホホエマシイ光景にしか見えないのだ。それでも、むふふ。愛らしいのだ。
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コンテスト用に育てられたので「ステイ」と云うと胸を張って燐と立つ。が、「お手」も「お座り」も出来ない。これから教えていかなくてはならないが、心配なさそうだ。すっかりブタドクロがお父さんになっていて、甘えん坊の子供の様に馴染んでいるので、すぐに覚えていくことだろう。
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ジョンはドイツ犬らしいが、顔もキリっとしていてハンサム君なのだ。あぁ、もはや親バカになっている発言。いかん。ブタドクロも最初は昔良く田舎とかで土手を歩いていた名も無い雑種犬なんかを飼いたいと云っていたくせに、こんな愛くるしい座敷犬、ホステス犬にメロメロになっている。
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男臭い事務所にいきなりホンワカした空気が流れてきたようだ。
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ちょうどモリンコもやってきてオッサン度が一層増してきたのに、ジョンが居るだけで部屋がホンワカになるのだ。
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実はジョンの散歩で、公園での「モテ道具」に使おうと考えていたのだが、そんな考えはどっかに行ってしまった。オッサンたちは当分はコイツに夢中になりそうだ。むふふ。
by cafegent | 2007-04-06 18:23 | ひとりごと
先週末、桜並木が満開の中目黒では昨年に引き続き『CASPER'S Gallery』に於いて、田保昌喜展覧会『咲裸・満 TABO展』のライブペインティングと花見が開催された。
この日はあいにく駆けつけられなかったが、先程時間が出来たので観ることが出来た。
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今年は大きい作品ばかりの構成だが、布に描かれた女たちは、どれもが今にも動き出すのではないかと思う程の躍動感溢れる力強さを感じた。彼は強い女が好きなのだろうか?
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今回は布にペインティングしていたが、紙に描くのとはまた違った見え方になる。

田保昌喜の新作を観ていて感じたことがある。昔、イヴ・クラインがクライン・ブルーと云う名の独特の青色顔料を女性の裸体に塗り付けて画布に写した「人体測定」なる作品を創っていた。その青とも紺とも云えない独特のクライン・ブルーだけで描くモノクロームの世界を思い出したのだ。田保昌喜のモノクロームの女たちは、作家自らの筆で力強く描かれているが、生身の女以上に『オンナ』が溢れ出ている。

また、以前、展覧会用に書道家の横山豊蘭氏に依頼してアメコミのマーベルコミックスに登場するヒーローキャラクター「シルバーサーファー」を墨絵で描いてもらったことがあった。その作品もかなり迫力があり、モノクロームの墨絵の世界からシルバーサーファーが今にも飛び出さんばかりだった。今回、田保作品を観て書道家の『書画』にも相通じるものがあると思った。ギャラリーでは、ちょうど外国人二人が作品を鑑賞しながら、この絵の描き方について語っていた。
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今回の作品には「田保」の落款が押されていて、より一層書画的イメージが強くなっているのだが、そんな処も外国人を惹き付けているに違いない。そう云えば、昨年の展覧会でも通りすがりの外国人家族が田保昌喜の『女』に惹き付けられてしまい、衝動買いをしていたそうだ。

そして圧巻は会場のど真ん中にどーんと置かれた、酒瓶で出来た立体オブジェだった。
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割れた酒瓶で創られた「女」の突き出したお尻もかなりの迫力である。ずっと観ていると後ろから抱きたくなる程魅惑的なお尻だが、酔った勢いで抱きつくと血だらけになること間違いなしだろうなぁ。
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田保昌喜展覧会は4月8日(日)まで開催しているが、14日からニューヨーク、チェルシー地区のギャラリーで展覧会を開くらしい。凄いね、どんどんと活動の幅を広げて行ってるなぁ。目の肥えたニューヨークのアートコレクターたちも、彼の描く『女』に釘付けになってもらいたいものだ。
今年は、今井アレクサンドルもNYでの展覧会が決定したそうだが、時間がつくれればどちらも是非とも観に行きたいものだ。

急に雲行きが怪しくなり風と雨が降り出してきた。ギャラリーの中にも桜の花びらが吹き込んできた。
外に出ると遠くで落雷の音が響いている。春の嵐で、目黒川にも桜吹雪が舞っている。

春雷と散りゆく桜が何だか妙に物悲しくさせるのだ。何故だろう、何も悲しいことなんてないのに。
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by cafegent | 2007-04-04 18:22 | ひとりごと
今年はお花見用に東京の地酒「澤の井」が作る地域限定の酒を手に入れた。
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これ、青梅市にある赤塚不二夫記念館とのコラボレーションで地元の澤の井酒造が青梅の梅を使って日本酒に浸けて作った「梅リキュール」なのだ。まぁ、いわゆる梅酒ね。
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昨年もバカボンのパパの顔が強烈なインパクトの限定日本酒を作って話題になったが、今年はイヤミをモチーフに昭和な感じが漂う洒落たラベルになっていた。
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が、しかし今年は花見を待たずして、目黒『栄坊』に持ち込んで呑んでしまったのだ。
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3月終わりの金曜日。朝の豪雨も嘘のように晴れ、心地良い風が吹く夕暮れどき僕は浅草橋へと向かった。江戸通りを歩き、神田川に出た処に船宿『三浦屋』の待ち合いが在る。この日は関連会社の社長が毎年恒例にしている「屋形船から夜桜を楽しむ会」に招待して頂いたのだ。
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日が暮れる少し前から屋形船に乗り込み、18時出航。
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船が夏の花火大会で賑わう辺りまで来た処で停泊、川沿いの桜は見事に咲き誇っていた。
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外も気持ちよく晴れており、隅田川沿いの夜桜を船から見物しながら、ひと時の宴を楽しんだのだ。
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まずはビールで乾杯をし、その後は持ち寄ったワインや日本酒、泡盛などで船上宴会は続いた。
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川面には、他にもたくさんの屋形船が停泊しており、遊覧船も行き交っている。なんとも素敵な光景だ。
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この『三浦屋』の屋形船は座敷だけじゃなく、デッキに出られるようになっているので、夜風にあたりながら桜を楽しむ事が出来るのが嬉しい。他の船だと本当に屋形だから、風情はあるけれど上には出られないのだ。座敷では、5人の可愛いコンパニオンにお酌をしてもらいながら、皆盛り上がっている。宴の後半はカラオケタイムとなり、若い社員がマイクをあちこちに運んでいる。
K君が後生大事に抱えて持ち込んだ高いワインも次々と空になってしまった。
それにしてもこの中で外の夜桜を楽しんでいる御仁はおるのだろうか。まぁ、いいのかそんなこと。2時間半の楽しい宴も終わり、船は神田川に戻ってきた。
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風が少し強くなってきたが、みんなで記念撮影をしてお開きとなった。帰り際、お土産に揚げたての天ぷらを包んでもらった。夜食は天ぷらそばとするか。
by cafegent | 2007-04-02 19:48 | 飲み歩き
目黒川の桜も満開になった。
今年は桜の木の下で腰を落ち着けて酒を呑む事は無かったが、昼間の暖かい日差しの中、川沿いの桜並木を散歩するのも随分と気持ちの良い物だった。
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恵比寿から湘南新宿ラインで20分程で着いたのは、十条駅。ここから東十条駅方面へ抜けて行く商店街のちょうど真ん中あたりに在るのが『篠原演芸場』なのだ。
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昼の部、夜の部と一日2回、大衆演劇の唄と芝居が催されているのだ。
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今回は企画のネタ探しだったのだが、入場料1500円も良心的だし、普通のコンサートや演劇と違って、写真だってどんどん撮ってちょうだいって云う和やかな雰囲気なのだ。それにしてもこのSEX着物凄い!!
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この日は、たまたま劇団「華月」の座長、華月照師の第一回自主公演と云う現代劇だったのだけれど、さすがに殺陣(たて)は堂にいっていて見事なものだった。
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大衆演劇は余り馴染みがなくて、昔見た西田敏行主演のドラマ「淋しいのはお前だけじゃない」の中で初めて、梅沢富男の妖艶な女形にハマった思い出があるぐらいだ。ところが、都内にも数件大衆演劇専門の演芸場が在り、全国各地にも相当数の小屋やセンターがあったのだ。劇団だっていろいろと存在し、ド派手な衣装と目尻がキリっとした化粧で変幻自在に化ける役者達も大勢居る事が判った。これからは、こまめにチェックして篠原演芸場に足を運ぶことにしよう。
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それに、ここ十条は京成立石に引けを取らないもつ焼屋、大衆酒場が立ち並んでいるエリアなのだ。篠原演芸場から東十条の駅を越え、2つ目の角の自転車屋を曲がると『もつやき 新潟屋』だ。
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席に着くなり男三人声を揃えて「ハイボール!!」。ここのハイボール350円は、かなり美味い。キリっと炭酸が効いていて、甘さも控えめ、すぐお代わりしたくなる味だ。
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グラスに「ボール」って書いてあるところがまた良い。この文字間まったく無視な感じが大衆心を掴んでいるのだ。ここの杯数チェックは勝どきの『かねます』同様にグラスの中のレモンスライスの枚数で数えている。3枚入っていれば、「はい、ボール3杯ね。」って事になるシステムだ。八広の『丸好酒場』の場合は、ニホンシトロンの空き瓶がカウンターに並べれるのだが、7、8本並んでいる客も居るほどボールが人気。
僕が一番好きなボールは丸好だけれど、「がたや」のボールは急遽2番に浮上。現在、3番目が『江戸っ子』かな。
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まずは「ハツ刺し にんにく醤油」と「煮込み」を頼む。
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どちらも美味い。特に煮込みの味はとても上品だった。ほんのり甘い味噌味なんだけれど、モツとこんにゃくにいい塩梅に味が滲みているのだ。シロ、ハチノスなんかが入っているが、これもお代わりしたくなる程絶品だった。
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焼き物は、「かしら味噌」、「ればたれ」、「しろたれ」、「はつ塩」をお願いした。
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ここの「かしら」の味噌焼きは、もうオーダー必須って云うくらい美味しいのだ。「小袋のなまこ」(生の小袋ね)も人気だが、あいにく品切れ。まぁ、また来ればいいのだ。

「がたや」を早々に切り上げ、オジサン3人衆は、信号越えて『埼玉屋』に向かった。
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ガラガラっと引き戸を開けるとテーブルが1つ開いているではないか。
これはラッキーと思っていたら、大将が「もう呑んできているね。この次またゆっくりね。」って出されてしまったのだ。
しかし時計を見てもまだ8時前。うぅ、楽しみにしていたのに入れてもらえなかった。皆それぞれに「お前の顔つきが酔っぱらい親爺を醸し出していたのだ」、云々と言い合って歩きだしたのだが、要するに「まず一番最初に来い!」と云うことらしい。

諦めの早いジジィたちは「また次回来よう」と次なる酒場を探しにまた十条駅に戻るカタチで演芸通りを散策。
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ナポリ、リリー、天国と、この辺り結構キッチュでモダンなカンバンの店が多いのだ。いただけるネタも多いぞ。さて、もう一軒どこか覗いて帰ろうか。
by cafegent | 2007-04-02 10:56 | 食べる