東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

<   2008年 02月 ( 10 )   > この月の画像一覧

今朝は外がポカポカと暖かい陽気になった。
久しぶりにコート無しで歩く事が出来たが、このまま暖かい春になるのだろうか。
b0019140_16404748.jpg
近所の枝垂れ梅も見事に咲き誇っていた。週末は「梅祭り」でも観に出掛けようかナ。

午前中ずっと外出をしていた。
打ち合わせの後に入った喫茶店で、珈琲を飲んでいたら古い歌が架かった。映画「ラ・ブーム」の主題歌だった。随分と懐かしい歌だ。確か、リチャード・サンダーソンが唄った『愛のファンタジー』だったかな。高校三年生の頃に観た映画だったが、僕はその時一目でソフィー・マルソーに恋をした。あれから長い年月が流れていったが、僕は今でも彼女が出る映画は見続けている。

歌を聴いていて、ふと頭に浮かんだのだが、平井堅の大ヒット曲「思いがかさなるその前に・・・」が此の「ラ・ブーム」のテーマにとても似ていたと思ったのだ。鼻歌で曲をなぞっている内にいつの間にやら平井堅になってしまうのである。

たまにこんな風に他の曲に変わってしまう歌と云う物が有る。今井美樹の「PRIDE」(96年)と藤井フミヤの「TRUE LOVE」も同様にいつの間にか変わってしまうのだ。「TRUE LOVE」の方が先に作られた曲だが、何処かでインスパイアされたのか、全くの偶然なのか、似たフレーズで始まる曲だった。

以前、なぎら健壱氏が新聞のコラムで書いていた。
酔っぱらって家に帰ると、ふと良い曲が頭に浮かんだ。夜中だったが曲をテープに吹き込んだらしい。朝目を覚まして、夕べ作った自信作を改めて聞き直したら、誰かのヒット曲と同じメロディだったそうだ。きっと何処かの酒場で聴いた曲だったのだろう、とガッカリしたそうだ。

あれ?何故かソフィー・マルソーからなぎら健壱話になってしまった。
まぁ、どーでも良いか。

懐かしい歌を聴いたせいか、昼飯にどうしても学食のカレーライスが食べたくなった。あのタマネギと薄い豚肉の安っぽい味のカレーだ。
オフィスの近くには大学のキャンパスが無いのだが、目黒川沿いの目黒区民センターの食堂が在るのを思い出した。此処ならば値段も味も大学食堂と変わらない筈だ。
b0019140_16401440.jpg
そうそう、この味だ。「ラ・ブーム」のソフィー・マルソーを思い出しながら、カレーライスを頬張った。あぁ、小さな幸せ。
b0019140_16394949.jpg

ソフィー・マルソー 「ラ・ブーム」
[PR]
by cafegent | 2008-02-29 16:51 | ひとりごと
「虫の知らせ」(ジェイ・キャスト刊)と云う本が面白い。
九州国立博物館が所蔵する「針聞書」(はりききがき)と云う古い書物が気になっていたのだが、「虫の知らせ」はその古書の内容を判りやすく紹介し、見識者たちが解説しているのだ。

さて、この「針聞書」とはどんな書物かと云うと、戦国時代に生きた茨木二介元行なる鍼灸師が聞き書きしたとされる医学書なのである。五年前に大阪の古書市に出た写し本を九州国立博物館が収蔵したそうだ。

偶然にも昨日の朝日新聞夕刊で、これを取り上げたコラムを読んだ。
b0019140_15141013.jpg
MIHO MUSEUMの辻館長が2月の間書いていたシリーズの最後なのだが、「針聞書」について興味深く語っていた。

「奇想とは、人目を驚かし楽しませる変わった発想のことだが、その実態はさまざまだ。奇をてらったわざとらしい奇想、作者の内側から発する天然の奇想、技のつたなさが思わぬ効果に結びついた奇想....。
天然にして稚拙、これが私の求める奇想だが、この本はまさにその見本だ。」(「辻 惟雄さん 彩・美・風」コラムからの抜粋)
b0019140_15151254.jpg
「針聞書」の内容はいたって真面目である。
針師が一人前になるために知るべき基礎をまとめたもので、針の病気別の打ち方を記した聞書、針や灸を体の何処に施すか、体内にいる虫の図解とその治療法、そして各臓器や体内の解剖図を紹介している。

だが、躯の中に蔓延(はびこ)っている虫の空想画が凄い。
様々な虫たちを何とも自由奔放な発想、奇想で描き、それぞれに名を付け説明しているのだ。
b0019140_15155534.gif
その数63種、どれも決して上手とは云えないが、否や、むしろ下手である。それ故にユーモラスで本当に腹の虫ってこんなのが居るのじゃなかろうか、などと思ってしまう程だ。

例えば、「肝の虫」。
b0019140_15144393.jpg
「大悪虫。からいものが好き、背骨のある寄生虫。」と記してある。
脾臓に居て、六本の鋭い爪で飯を食べる「悪虫」はトボケた姿が何とも可笑しい。
b0019140_15163576.gif
大病を患った後に胃に現れると云う「大病の血積」などはまるで胃のカタチをした宇宙人なのだ。

今年は「針聞書」が書かれてから440年目だそうだ。「虫の知らせ」以外にも数冊本が出ているらしいので、探してみようかな。
b0019140_15203336.jpg

『針聞書』 虫の知らせ
[PR]
by cafegent | 2008-02-28 16:13 | ひとりごと
草木萌動(そうもくめばえいづる)

春一番が吹き去り、草木が芽吹き始める季節である。

その昔、古代中国で生まれた「七十二候」は一年の二十四節気をさらに3つに分けて72もの季節を表したものだ。二月の終わりから3月にかけては「草木萌動」、何ともこの時期にしっくりと来る表現だ。

気持ちの良い朝、白金台プラチナ通りから東大医科学研究所の門をくぐり、地下鉄の駅まで行く途中、目の前に一羽の鳥が降りて来た。
b0019140_189767.jpg
よく川沿いなどで見かけるハクセキレイだ。何とも凛々しい姿である。
ヒョコ、ヒョコと細長い足で地面を歩き回り、小さな虫でも探しているのだろう。季節ごよみじゃないが近づく春を感じるナぁ。

週末はようやく映画「ラスト、コーション」を観てきた。
b0019140_18125482.jpg
上映館が少ないのと、その前評判の人気ぶりから何度トライしても「満席」が続いていたのだった。この日は急いで文化村へ行き、1時台を観ようとしたのに、既に満席。トホホ、次の4時半になってしまった。

可成り長い映画だから、こうなると予定も何もあったもんじゃない。3時間、何処かで時間を潰さなくてはならないのだ。強風吹き荒れる中、代々木公園まで歩いてみたが、黄砂の様な色の風が舞い、髪の毛はパサパサになるし、花粉で目はぐしゃぐちゃになるし、最悪だった。結局、渋谷の街に戻り、喫茶店で時間を潰す。

さて、映画はと云うと尺が「長過ぎ」だ。アン・リー監督の撮る作品は結構好きなモノが多いが、日本占領下の上海が舞台なだけに監督の力もグッと入り過ぎた感が在る。
女同士で麻雀をするシーンはとても良かった。ボカシの入った過激なセックスシーンはと云えば、タン・ウェイの可憐な裸体と、ピンと立った乳首が印象的なだけで、本番さながらのトニーの熱演もまぁこんなモノかと云った程度。リアル過ぎるセックス描写よりも想像を掻き立てる様な方が僕は好きかも。

トニー・レオンはとても人気の在る役者だが、眉間にしわを寄せ、オールバックヘアのトニーより「恋する惑星」の方が好きだったナ。
映画全体としてはとても良かったが、あれで2時間位に編集してくれたらもっと良かったのに。

7時半に映画が終わり、文化村近くの「グラニテ」へ。
「ハートランド」ビールで喉を潤し、カナちゃん特製のカスレとクロックマダム、それにリエットを戴く事にした。それにしても、彼女の作る料理は何処かホっとする味だ。パリに住む友人宅で、そのお母さんに作ってもらった様な料理なのである。ヘタなビストロとか行くのだったら迷わず「グラニテ」にした方が良いね、ホント。

お腹も落ち着き、渋谷から代官山へ移動。新しくオープンしたロックバー「SPEEDSTAR」へ向かった。風は夜になっても治まらず、電車の音に負けじと喧嘩している様な勢いだった。代官山駅から程近く、渋谷区民プールの向かい側のビルの二階、階段前に光るSPEEDSTARのネオンを見つけた。
b0019140_18133798.jpg
カウンター席に座ると真横の窓越しに走る電車を見る事が出来る。

全体に黒いトーンの店内に赤く淡い光を放つバックバーの灯り。
b0019140_1823565.jpg
うーん、「東京」で呑んでいると云う感じだ。ジャック・ダニエルズをオン・ザ・ロックで煽り、アサヒのスタウトをチェイサーにする。時折曲の合間に氷の溶ける音がグラスから響いてくる。
b0019140_1814165.jpg
美味い酒とロックか、しみじみ良いねぇ。

一口にロックバーと云っても様々な店が在るのだね。渋谷「Wokini」や池尻「coda」の様な熱い雰囲気の店から、西麻布「Cream」の様に可成りマニアックなバー、骨董通り「七面鳥カフェ」のゆる~い空気が流れる中で架かる70年代のロック、恵比寿「Truck」の様な渋い選曲、等々。
店は通う人々の個性でも、良い味に染まって行くんだよね。「SPEEDSTAR」がこれからどんどん素敵な酒場になって行くと良いなぁ。良い酒には良い音楽とイイ女が必要だ。後者は自分で探すとするか。

店を出て、そのまま踏切を渡り、五叉路を抜けて恵比寿方面へ。風は一向に穏やかにならない夜だったが、ハートに火が灯るようにウィスキーがしみて来た。
[PR]
by cafegent | 2008-02-26 18:29 | 飲み歩き
ここ数日、春の暖かい陽気が続いていたが、春一番が吹いた。
天気が良く朝歩くのも気持ちが良いのだが、花粉も凄い。僕の場合、涙目とくしゃみが止まらないのが厄介だ。それでも、あの大きなマスクやゴーグルの様な防塵メガネなど付けたく無い。ひたすら、目を赤くしながら突き進むのだ。案外と、僕はこの我慢と云うヤツが好きなのだナ。

週末の強風も凄かった。八広「丸好酒場」では暖簾が吹き飛ぶのじゃないだろうか、と親父さんが暖簾の端っこを輪ゴムで留めていた。
b0019140_12574836.jpg
熱々の温とうふをアテに焼酎ハイボールを戴く。
b0019140_125951.jpg
女子駅伝が競馬中継に変わる頃合いに競馬好きが次々と集ってくる。
小一時間程、酒を愉しみ店を出た。
b0019140_1258184.jpg
水戸街道のこのヌケが気持ち良いなぁ。

八広から都営バスに乗って錦糸町へ移動。
b0019140_1314750.jpg
すみだトリフォニーホールの十周年記念を祝う「すみだ区民音楽祭 AZUMA吹奏楽団トリフォニーコンサート」を聴きに行った。フルオーケストラの壮大な演奏にしばし心を委ね、リラックスする事が出来た。

我が酒場の友、クマさんが緊張した面持ちでホルンを吹いていた。
b0019140_1311970.jpg
凛々しい姿のクマさんに感動し、第一部が終了した時に挨拶も出来た。お疲れさまでした。「ぼんそわ」で酒を楽しむクマさんとは又ひと味違うイカした姿に感動したよ。
b0019140_13132483.jpg
コンサート終了後は亀戸に出て、「亀戸餃子」で老酒を呑む。
b0019140_1313060.jpg
ここはサッと二杯で切り上げて、赤羽「まるます家」に出向いた。

一階席は満杯だったので、二階の座敷へ上がる。誰かの家に遊びに来た様に寛いでしまえる畳だ。
鯉の洗いにうざくでレモンハイ、後ろの学生たちの大食漢ぶりに驚きつつ、こちらはチビチビとアテをつつく。
b0019140_1303570.jpg
ナマズの唐揚げも美味い。かねますの熱燗に酒を切り替え、尻に根が生えたように落ち着いて来た。
b0019140_12593314.jpg
イカン、ここはお銚子三本までだった。元気な内に埼京線で恵比寿に戻ることにした。
*****************************************************
さて、先週は小学館「サライ」が開催している「らくだ亭」なる落語会を拝見してきた。前回、江戸東京博物館にて権太楼師匠やさん喬師匠を聴いたのも同じシリーズだ。この落語会は中々素晴らしい。噺家の組み合わせなど実に良い。今回は今脂が乗りに乗っている瀧川鯉昇師匠とベテラン古今亭志ん五師匠の二人会である。
二人とも50代の噺家だが、志ん五師匠の方がテレビなどを通じて馴染みが深いのかな。

鯉昇師匠は最近の落語ブームなど何処吹く風と云った趣きだが、近頃随分と人気が上昇している。まさに名前の通りになって来た訳だ。またその風貌も良い。まるで落語の世界に出てくるキャラそのまんまな雰囲気だ。この人の落語は語りの間合いと躯全体を使った表現が素晴らしい。今、観たい噺家の一人なのだ。

開口一番は柳亭市朗の「転失気」だ。若手故、頑張っている姿勢は判るが、まだどうもこちらが落語を楽しむと云うより、コイツ失敗すんじゃないだろうかと余計な心配をしながら聴くと云った感じだった。大丈夫かなぁ。

志ん五師匠は「干物箱」と「付き馬」の二席。この人の表情も良い。
特に駄目な若旦那や調子の良い奴を演じる時の語り口と顔の動きが面白い。この日の噺は二席とも吉原へ出掛けるそれぞれ二人の旦那を演じたが、これが「落語」なのだ、とグイグイ引き込まれて行き、ずっと笑いっぱなしだった。

鯉昇師匠は前半が「宿屋の富」、後半が「長屋の花見」の二席。お馴染みの古典落語を実に見事に自分の落語に仕立ていて、本当に最初から最後まで愉しい時間を過ごせたと云う気分に浸れた。

たっぷりと二席づつベテランの落語を聴く事が出来て嬉しいひと時だった。二人とも本当に「落語」と云う芸を大切にしているナぁと感じた。新しい波に乗っている噺家も多い中、とても貴重な存在だ。
b0019140_1321156.jpg
素晴らしい落語を聴いた後の酒が不味い訳がない。
新橋「ぼんそわ」での一人酒は暫くその余韻をアテに酔う事が出来た。
[PR]
by cafegent | 2008-02-25 13:15 | ひとりごと
都心でも寒椿や梅の花が咲く頃は野鳥が何処からともなく集ってくる。
目黒界隈でも随分といろんな鳥を見つけることが出来る。メジロ、ヒヨドリ、ツグミ、シジュウカラ、セキレイなどなど。
b0019140_1404640.jpg
今朝はメジロがちょこんと木に停まっていた。最初、瑠璃鶲(ルリビタキ)の雌かなと見ていたのだがお腹をぷっくりと膨らませたメジロだったのだ。
b0019140_1411382.jpg
日曜は珍しくキツツキのつがいを見つけた。キツツキはアカゲラやコゲラなどの通称だが本当にクチバシで木をコツコツと突いている姿が愛らしい。
b0019140_1413393.jpg
実に可愛いアカゲラだった。

先週は、宮崎に出張で出掛けたが天岩戸神社に行く途中、シジュウカラのつがいを見つけた。
b0019140_1433996.jpg
また、高千穂峡では美しい色を纏ったジョウビタキを見つけた。
b0019140_1441032.jpg
東京では見た事がなかったのでとても嬉しかったのだ。
b0019140_1442715.jpg

段々と歳を取ってくると、商店街の在る街に住みたくなるのだろうか。僕自身が商店街の在る街に繰り出す事が多くなっている。

目黒から二駅で行ける武蔵小山などは仕事帰りによく立ち寄るし、週末になれば立石仲店商店街や三ノ輪のジョイフル、阿佐ヶ谷パールセンターなど商店街を散策して、そこから酒場に腰を落ち着ける訳である。
b0019140_1451987.jpg
今、書店に並んでいる雑誌「東京人」は東京の商店街特集だ。
当然の如く、商店街紹介と共に街と馴染み親しんでいる酒場も紹介されている。
*****************************************************
立石仲店商店街では、例の如く「宇ち多”」とおでん「二毛作」、鶏の半身丸揚げが美味い「鳥房」が紹介されており、武蔵小山では「働く人の酒場 牛太郎」が堂々と紹介されていた。案内している方も「東京人」でお馴染みの酒場評論家アートディレクターの某氏である。

さて、今年に入ってからと云うもの、立石「宇ち多”」へ行くと新しいお客さんの数に驚くばかりである。しかもだ、11時半の開店だから普段僕らは11時から店の前で待つのが常であったのだが、新しい方々はどんどんと並ぶ時間が早くなっているのである。

以前、僕も「ホネ」にありつきたいが為に10時半頃、暖簾を覗いたらアンちゃんが「未だ早すぎるから11時に来て並んでよ!」ってな具合だったのにナぁ。
b0019140_1463520.jpg
先々週、僕は第一巡に入れなかった。開店早々最初のお客さんが出るのを待つ羽目になった訳である。なので、この週末は少し早めに着こうと
10時45分に立石駅に着いたのだ。

それでも、新しい方々が我こそはと10人ほど既に並んでいたのだった。
こりゃ本当に凄い。そして、11時にはもう1回目の席数の人数が並んで居たので打ち止めである。
そして、なんと!「宇ち多”」も11時10分に営業を始めたのだった。
おぉ、早っ!て、みんな驚いてたナ。いつも通り11時過ぎに現れたスーさんもこの時間に開いていることに目をきょとんとしていたが、黙って外で待っていた。

「ホネ」をゲットしたのでホっと一息、「タン生お酢」をアテに梅割りをゴクリ。あぁ、躯が無性にこの安酒を欲していた。

前日まで宮崎県「高千穂酒造」で本格麦焼酎を浴びる程呑んだので、この安い宝焼酎が躯に沁みるのだった。
b0019140_14185135.jpg
「アブラ赤いとこタレ良く焼き」もいつも通り美味い。煮込みのホネをしゃぶりながらこの日は焼酎二つ半で終了。
b0019140_14173977.jpg
ホネは食べた後、箸置きになるのだった。

開店時間が早かったので、当然ながら店を出た時間もまだ12時ちょい過ぎだった。

この日は祐天寺「ばん」の馴染み客が武蔵小山「牛太郎」で呑もうとの事だったので、そのまま京成線に乗って三田方面まで戻ることに。

電車に乗ると、さっき「宇ち多”」で呑んでいた方が乗って来た。
深々と帽子をかぶり、雰囲気がちょっと開高健に似た旦那は、宇ち多”で並んでいる時も電車の中でもずっと山本一力の文庫本を読んでいた。

2時開店の「牛太郎」も1時半に行かないとすぐ席が埋まってしまうので、三田からそのまま目黒線で武蔵小山駅へ直行した。
b0019140_14201516.jpg
「牛太郎」の玄関を開けるとまだ席が空いている。左角の席へ座ると、なんと隣には開高健似の旦那が座っているではないか。おやおや、恐れ入った。「宇ち多”」「牛太郎」とハシゴ酒する御仁が此処にもまた居たなんて。そして、その旦那は黙っていても、ちゃんと焼酎と水が出てくるのであった。
「上には上の呑ん兵衛が居るのだナぁ」、と一人感心したのであった。

少し遅れの開店間近に待ち合わせの呑み仲間がやってきた。彼らもタイミング良く並んで座る事が出来て、皆ひと安心だった。
b0019140_1421442.jpg
途中で武藏小山に引越してくる女友達も合流し、名物「とんちゃん」をアテにホッピー、お湯割りと焼酎を呑んだ。
b0019140_14214061.jpg
小一時間程、至福の時を愉しんで、後ろで待つ方々へ席を譲り、祐天寺「ばん」へ移動した。
b0019140_14282759.jpg
土曜日は結局三軒で終了となったが、ずっと焼酎だったので、翌日は実に清々しい朝を迎える事が出来た。

そして日曜日、僕はとうとう48回目の誕生日を迎えたのであった。
[PR]
by cafegent | 2008-02-20 17:15 | 飲み歩き
朝、早朝一番の飛行機で福岡に入るために、6時前に家を出た。
b0019140_16203354.jpg
朝焼けがこんなにも美しいものだったとは。毎晩夜更けまで呑んでちゃ駄目だね。

昨年、下北沢「シネマアートン」で落語映画特集を見ることが出来た。
昭和と云う時代を席巻した落語家達が一堂に出演した杉江敏男監督の「落語野郎 大馬鹿時代」では、歌奴時代の三遊亭圓歌師匠が、十八番のネタで笑わせてくれた。
例のカール・ブッセの詩「山のあなた」を元にした『山のアナ、アナ、アナ、アナ....アナタもう寝ましょうよ!』だ。もう知ってる奴、少ないだろうナぁ。また、婆さん落語で人気を得ていた古今亭今輔師匠もほんとに婆さん役で登場していたのも懐かしい。此の映画、他にてんぷくトリオや、Wけんじなども落語家に混じって出ており早くDVD化して欲しい落語映画の秀作だ。

その圓歌師の弟子である落語家の三遊亭歌雀師匠が今月6日に亡くなった。享年44歳と云う若さである。
糖尿病を患い右足を切断した後は、義足を付け、闘病生活をネタに高座に上がっていた。その後、左足も切断し両義足でも頑張って高座を続けていた落語家だった。

落語協会会長であり、落語界でも最古参となった圓歌師匠に弟子入りし、確か98年の真打ち昇進した直後に病気と闘う事になったと思った。
圓歌一門の巨漢、歌武藏と同じ年に真打ちになったが、この一門にも色んな噺家がいるなぁと思っていた。それだけに、歌雀師匠のこんなに早い死は残念でならない。二つ目の歌彦あたりが、次の世代の圓歌一門を作ってくれると嬉しいが。
謹んで、ご冥福をお祈りします。合掌。

映画の世界でも巨匠、市川崑監督が天に召された。戦後の映画史を代表する監督だっただけに悲しい訃報だった。我が兄も大変お世話になっていたので、悲しみに暮れている事だろう。

先週はシャンソンの巨匠、アンリ・サルバドール氏もお亡くなりになった。昨年秋に来日したばかりだったのに非常に残念だ。

訃報続きで残念だが、連続テレビ小説の中、徒然亭草若師匠までもが亡くなってしまった。ここの処、朝からテレビの前で泣いてしまう日々が続いている。
梅の花が咲き始めていると云うのに、二月の訃報に合掌。
[PR]
by cafegent | 2008-02-18 18:02 | ひとりごと
今朝は残り物の鮭と昆布の佃煮でおにぎりを作って食べた。
b0019140_19211251.jpg
味噌汁も欲しい所だったが、渋めのお茶で我慢した。
朝飯をしっかり喰うと前の日の酒が抜けて行くようだ。

目黒美術館の脇の木でヒヨドリがのんびりと日向ぼっこをしていた。
b0019140_19225430.jpg
コイツもきっと朝飯後で満腹なんだろうね。

昨晩は武蔵小山「牛太郎」へ。
一番、混む時間帯だったので後ろの待ち合い席で40分程待つ。
常連山田夫妻の並びの席が空いたので、そこでようやくホッピーにありつけた。

煮込みとお新香で呑んでいると友人登場。皆さん気を使ってくれ、席を移って隣同士にしてくれた。此の店は、女将さんをはじめ、皆優しい。そして常連さん達も皆優しくて、馴染みの薄い僕らを助けてくれる。

暖簾が仕舞われると、続々とお馴染みさんたちが入ってくる。もうコの字カウンターは全員が常連たちである。皆、何十年と「牛太郎」へ通っているそうだ。毎日来る方も大勢居る。立石の「宇ち多”」も毎日足繁く通う方が多い。良い店とはこーゆー処の事を指すのだナ。ここもホント和む名酒場である。

武蔵小山を後にして、電車で新橋へ出だ。
「ぼんそわ」はいつも通りクマさんたちが和んでいる。
b0019140_19201052.jpg
ここの酒はガツンと来る。レモンサワーを二杯で足に来た。立ち飲みの酒場は「ホドホド」の加減が足腰で判るからイイネ。この日はこのまま帰宅した。

最近は余り漫画を読まないのだが、谷口ジロー氏が描く「孤独のグルメ」を借りた。前々から読みたいと思っていたら、仕事仲間が持って来てくれた。
b0019140_19203541.jpg
この漫画、原作が漫画家の久住昌之さんである。僕が好きな大井町「廣田」の店内には久住さんの切り絵作品が多く飾られていて、どれもイカしている。ようやく読む事が出来たので一気に読んだのだが、良く行く店などが結構出ていて驚いた。
b0019140_19232494.jpg
この江ノ島丼や赤羽「まるます家」のうな丼、浅草「梅むら」の豆かんなど今でもたまに行く。

第18話に出て来た餃子屋は今は無き「大芽園」だった。懐かし過ぎて、読みながら目がうるうるして来た。
ワインが大好きな親父さんの為に良くワイン持って餃子を食べに行ったもんだ。餃子とやきそばしか無くて、あとは酒だ。目の前で皮から作る親父さんの餃子を誰か継いでくれてれば良かったのになぁ。ここと喜楽のハシゴって云うのが贅沢なチョイスだったっけナ。
あぁ、面白い漫画を読んだ。

さて、今夜は酒の前にジムでも行くとするか。
[PR]
by cafegent | 2008-02-08 19:31 | 飲み歩き
今日も朝から雪が降ったね。月曜日は晴れたから、油断をしていたがまた寒い一日となった。厚着して出掛けたら、地下鉄の中は暖房が効き過ぎて大汗をかいた。
汗が引かないまま、四谷の駅に出ると無茶苦茶寒く汗が一気に冷気に変わった。こりゃ風邪引くな。まったく、トホホである。

近頃、何処の酒場にでも「ホッピー」を置いてある店が増えているが、武蔵小山界隈は「ホッピー」と共に「ハイッピー」と云うモノを出す店が多い。これは、ハイサワーでお馴染みの博水社がこの武蔵小山に在るからだろう。さすがに、お膝元の街が支持しないとねぇ。で、これの「レモンビアテイスト」と云う奴がイイのだ。
b0019140_1853190.jpg
この所、武藏小山の「牛太郎」にて、此のハイッピーを呑む事が多い。

さて、今一番観たい映画のハナシ。
つい先日、オーバードーズで亡くなってしまったヒース・レジャー、「パフューム」で好演をしたベン・ウィショー、「ベルベット・ゴールドマイン」のクリスチャン・ベイル、リチャード・ギア、マーカス・カール・フランクリン、そして「エリザベス」のケイト・ブランシェットの六人が全員ボブ・ディランを演じている映画「I'M NOT THERE」が大変評判を呼んでいる。

ケイト・ブランシェットはこのボブ・ディラン役でアカデミー賞にノミネートされるし、ゴールデン・グローブ賞では見事助演女優賞を獲得してしまった。

残念ながら未だ本編は見ていないが、トレーラーを観ただけでも公開が待ち遠しい程である。監督のトッド・ヘイズは「ベルベッド・ゴールドマイン」を撮った人だが、50年代のアメリカ、コネチカットを舞台にした「エデンより彼方に」が良かったので好きな監督の一人だ。あの映画はデニス・クエイドをゲイにしたのが良かった。

フィクションも交えながら、様々な時代のボブ・ディランを6人の役者が演じている。また、劇中誰もボブ・ディランを名乗っていないと云うのも面白い。

サントラもこれまた良いのだ。
御大ウィーリー・ネルソンにロス・ロボス、ソニック・ユースやジャック・ジョンソン、シャルロット・ゲンズブールなどがカヴァーした曲で構成されており、収録された34曲全てが良い。
特に最後の「アイム・ノット・ゼア」はボブ・ディラン本人が唄っており、今までブートレグだけで出回っていた音源だそうだ。
b0019140_18532971.jpg
アイム・ノット・ゼア


   All I can do is be me.
   Whoever that is.
      - Bob Dylan

アメリカ版の映画トレーラーが実にカッコイイので要チェック。
「I'M NOT THEREのサイト」

それにしてもヒース・レジャーが死んでしまったのは悲しい知らせだった。「ブロークバック・マウンテン」も良かったし、残念でならない。合掌。
[PR]
by cafegent | 2008-02-06 18:59 | ひとりごと
今年の始めに家の近所で「逃げてしまったネコを探しています」と云う張り紙を見つけ、気に留めていた。
b0019140_19245663.jpg
野良猫を見る度に張り紙の猫を思い出してチェックしていたが、早々見つかる筈もない。

ところが、先日電柱の張り紙の所に「ネコが見つかりました」と貼ってあった。
b0019140_19251785.jpg
そして、その張り紙には沢山の人が「ヨカッタネ」と書き込んでいた。僕も猫が見つかってホっと一安心したのだが、大勢の人たちも心配していたのだナぁと思うと我が街もまだまだ捨てたもんじゃないのだな、と思ってしまったのだ。

オフィスの近くに随分と侘びた町の中華屋さんが在る。「五十番」と云うのだが目黒通りの肉まん屋では無い。
親父が一人で切り盛りしており、大雪の日曜も開けていたそうだ。
「あの雪だから、だーれも来やしなかったヨ」なんて云っていた。
b0019140_19255280.jpg
ここは中華屋なのだが、定食屋のメニューが揃っている。焼き魚もあればスタミナ焼き定食なんてのもアル。

そして、別に取り立てて美味くも無い。ただ、昼過ぎのテレビを見ながら、炒飯なんかを食べたくなる事が時々あるのだ。そんな時に来る訳である。

僕はココの森永牛乳のロゴが入ったグラスがとても気に入っている。
b0019140_1927897.jpg
京都イノダコーヒの水グラスと同じ位好きなグラスなのだ。これでぬるーいお茶を呑むのでアル。

夜は恵比寿から埼京線に乗って十条へ。「埼玉屋」はいつも盛況だ。でも一人だと案外スグに座れるので助かる。
b0019140_19283362.jpg
生ホッピーを呑んで、社長にお任せで焼いてもらう。ココは親父さんが社長でアル。
b0019140_19274174.jpg
奥さんがクレソンサラダを持って来てくれる。これがたまらなく美味いのだ。
b0019140_19281270.jpg
エスカルゴバターをたっぷりと乗せたチレを戴き、大満足。早々に店を出て「新潟屋」の暖簾をくぐる。

「がたや」はハイボールが美味い。
b0019140_19285969.jpg
グラスに片仮名でボールと書いてあるのが可笑しい。
b0019140_19292469.jpg
小袋なまこにシロたれを戴き、程よい酔い心地となった。
b0019140_19294460.jpg
このまま帰ろうかと思ったが、渋谷に出てそのまま「のんべい横丁」へ入ってしまった。

「Non」へ行くと酒場の友ヤマさんとCA4LAの社長が呑んでいた。
しばらくすると恋の悩みを抱えたコが登場し、彼女の恋愛相談の相手をするハメになった。

ヤマさんは面倒臭くなったのか、そのコにあんまり興味が湧かなかったのか裏の「Piano」へ消えてしまった。CA4LAの社長は一応しっかりと答えてあげていたのだが、如何せん彼女のハナシを聞けば聞く程バカらしくなってきたので、社長も僕もちょっとウンザリになってしまった。

でも、まあ恋する乙女は相手からの返事が3日も来ないと胸が締め付けられる程苦しく切ないのだろうナ。頑張れ、恋に悩むオトメよ。

この日のNonは女性客が多かった。途中、ドドっと数人の美女たちが二階に上がっていった。ハテ、見た事ある顔が居た。前にも来たかコかなと考えていたらテクノデュオで唄ってた双子の「FLIP-FLAP」の二人だった。

一階はCA4LAの社長と入れ違いに友人モリケンさんが登場。しばし男酒を交わしていたら、二階の団体が降りてくる。

モリケンさんとも久しぶりに逢ったと云う事で「FLIP-FLAP」のゆうこちゃんとあいこちゃんは残って一緒に呑み直すことになったのだ。僕も随分と昔、彼女たちのプロモーションツールを制作した事があった。

当時、女子高校生だったのだから10年程前の話である。随分と大人の顔になっていたが、可愛い事は変わらない。うーん、双子の美人姉妹のおかげで安酒も随分と美味くなるナぁ。
b0019140_193028100.jpg
店主の荒木源司がもう一軒営んでいる「ミコノス」の改装が終わり、装いも新たに店名も「ARC」になったそうだ。
聞けばアラキでARCらしい。うっ、そりゃ無いぜ、オイ!
「Non」もそろそろ閉店時間だと云うので、モリケンさんと「ARC」へ向かった。

カウンターの上のメタルな感じが無くなり、随分と居心地の良いバーに変わっている。こりゃ、カウンターに顔を埋めて寝る奴が増えるぞ、僕もだが。
[PR]
by cafegent | 2008-02-05 19:42 | 飲み歩き
今朝は雪もおさまり、太陽が照っていた。近所の枝垂れ梅も咲き出している。
b0019140_17364718.jpg
節分の日曜は朝から雪が降っていた。
先月の雪は「舞う」と云う感じだったが、昨日は「しんしんと降る」雪だった。

晴れた朝は大抵鳥の鳴き声か眩しい日差しで目を覚ます。雨降りだとベランダを叩き付ける雨音で起きるのだが、雪の日は全く物音一つせず静寂とした朝を迎える。と云っても寒さで目が覚めるのだが。

高浜虚子の弟子、川端茅舎が詠んだ句にこんなのがある。

    しんしんと雪降る空に鳶の笛

好きな句だが、実際にあれだけ雪が降り続けたら、鳥だってじっと雪を耐え忍んでいることだろうナ。

    世の塵を降りかくしけり今朝の雪

幕末の武士、井上井月が詠んだこの句は、今の時世にまったく持って当てはまる。

窓の外の雪を眺めならが熱いうどんをすすり、家に篭る。
b0019140_17372417.jpg
こんな冬の一日もたまには良いか。

暦では二月四日から「立春」、新しい季節だ。
この節目が節分なのだが、人の世の運気も、太陽暦の正月じゃなくて自然暦の節分から切り替わると云う。これが「一陽来復」だ。
*****************************************************
先週は最近ハマっている武蔵小山「牛太郎」に行く事が多かった。仕事帰りに、ちょっと歩けば武蔵小山に着くので、自然と足が向かうのだ。ここはその佇まいも良いし、大きな暖簾もイイ。そして何よりも上の看板に「働く人の酒場」と記してあるのが素晴らしいのだ。そして「働く」の文字も省略した「イカ く」なのがこれまたスバラシイ。

ホッピーを頼み、煮込みを貰う。コレ100円と実に嬉しい値段なのだ。もつ焼きだって一串70円と下町より安いのだ。焼き加減も上手い。レバ刺しも100円なのだが、早い時間に終わってしまう。常連さん向けにはちゃんと取っておいてあるのが横目に悔しいのだが、仕方ない。

4杯程呑んで良い気分で帰ろうとしていたら、常連の山田夫婦に誘われて軒を変える事にした。駅の近くの居酒屋で呑み直し。ここも夫婦たちの行きつけの店らしかったなぁ。僕も仕事帰りの友人を呼び出して宴は随分と盛り上がった。

土曜は朝から毎度の立石「宇ち多”」に。
年末の「アド街」効果でこの所、大盛況である。10時45分に店に着くと表の入り口側はもう大行列。暫くすると、ひとみ姐さんが現れた。

姐さんは「宇ち多”」仲間に次も誘われていたが、この日も「牛太郎」に顔を出すと云う。土曜は午後2時には開くから丁度良いんだろう。
僕は武藏小山には行かず、そのまま別れて恵比寿方面に戻った。

夕方5時過ぎ、湯島の「シンスケ」の暖簾をくぐる。
たまたま「芸術新潮」を見ていたら、恵比寿の「さいき」とここが紹介されていた。どちらも大変良い酒場なのだが、「シンスケ」の記事はマガハの編集者岡本さんが書いていたので久しぶりに出掛けてみたのだ。
b0019140_17383757.jpg
凛とした佇まいの店内は開店すぐだと云うのにもう結構埋まっている。
タイミング良く二つ席が空いていたので、ラッキーだった。最初のビールを呑み終わらないうちに、もう格子の向こうでは待つ人たちが並んでいた。

この店は酒屋から始まって七代、大正十四年に居酒屋になって四代目の酒場である。秋田湯沢にある両関酒造の酒しか扱わない。冬の時期だけの樽酒が実に旨い。

品書きも季節で変わるが、ここで必ず頼む肴は「炒り豆腐」だ。豆腐に葱、ゴボウ、人参、玉子などで炒った素朴な味わいは、子供の頃の食卓に並んだ家庭の味だ。「暮らしの手帖」のおそうざいの本なんかに出てくる味である。これを肴に燗酒を呑むひとときは本当に心和む。
「牡蠣の磯焼き」を頼む。これも今の時期のメニューだ。牡蠣の旨味を醤油と一緒にギュッと詰めた味だ。

途中、親方が大きな升に入った節分の豆を振る舞ってくれた。こんなちょっとした心遣いが、この店に足を向かせるんだろうナ。

酒がどんどんと進み、「きつねラクレット」なるものを頼んでみた。
これは、岡本さんが紹介していた一品なのだが、初体験である。
ラクレットはトロトロに溶けたチーズをじゃがいもにかけたスイスの名物だが、シンスケのコレは、油揚げの中に溶けたチーズが入っている。これにちょっとだけ醤油を垂らすと大変美味かった。居酒屋の肴で油揚げの中と云えば「納豆」が浮かぶが、それをチーズにしたものだが、成る程発酵食品には違いない。次回また頼もうっと。

さて、顔も随分と赤くなってきた。お銚子もう一本とイキたい所だが、外で待つ人に悪いので、ここで〆ることにした。

    熱燗やはやくも酔ひしあとねだり

これは、久保田万太郎の句だが、随分とこの句が似合う店だな。久保田万太郎は生前、湯島天神のすぐ近くに住んでいたそうで、今もまだその家が残っていると聞く。きっと、「シンスケ」の炒り豆腐を肴に燗酒を嗜んだのだろうナ。

ここから歩いてすぐにバー「EST!」が在ると云うのも困りモノである。まぁ、酔うか。
[PR]
by cafegent | 2008-02-04 18:04 | 飲み歩き