東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

<   2008年 06月 ( 12 )   > この月の画像一覧

ソニー「VAIO」のサイトの中に面白いコンテンツを発見した。

ロクロを廻して、自分だけの陶器を創れるのだ。形を作り、絵付けをして、窯に入れて焼くのである。ロクロを廻したり、止めたりしながら独創的な形や色を浸けて行く。土の色まで三種類選べるので、焼き上がった時の色合いに驚いてしまうのだ。何度かやっていくうちにコツを覚えていくので、楽しいのだ。
また、CharやUA、尾上菊之助など6人のアーティストたちが創っている姿や作品も紹介されているので、それを参考にするのも良い。
でも、コレ最後に本当に焼いてくれると良いのだが、あくまでもバーチャルなところが残念だね。
「ロクロでオーナーメード」
b0019140_20182950.jpg
b0019140_20192711.jpg
ちなみにコレは僕が創ってみた器たちなのだ。

昨日は午後の打ち合せがいきなりキャンセルになった。するとタイミング良く宇ち多”仲間のビリーから誘惑のメイルが来たのだ。そして、誘われるままに平日の宇ち入りを決行したのだった。

いつもより少し早い時間だったが、やっぱり大勢並んでいた。でも、20分程で入る事が出来たのだ。
ビリーは、あの頭ツルツル黒人のシェイプアップDVDを買った事を宇ち多”のみんなに知られてから、通称「ビリー」になってしまった奴だ。
此処ではマスターはじめ、お母さん、そうさん、朋あんちゃんたち皆にイジられキャラを確立しているのだった。

先ずは梅割りで乾杯。「乾杯」と云ったって、焼酎が表面張力しているので、グラスを持つ事が出来ないのだ。持ったフリして、いざ乾杯。そして口をグラスに持ってく。

朋あんちゃんから「まだ、シンキあるよ。」と嬉しい一声。
二人して「いただきまーす!」だ。シンキとはコブクロ(子宮)とテッポウ(直腸)だ。
b0019140_20202388.jpg
平日2時半に開店しても、1時間もしないうちに品切れになってしまうほど、人気なのだ。でも、最近はモツ焼きも人気らしく、仕入れがどんどん厳しくなっているそうだ。
心して食べないと申し訳ないなぁ。あぁ、幸せ。

そして、無いものねだりの悪いクセが出て来た。「ツルまだあるかなぁ?」と訪ねると「もうとっくに無いよ。」と返された。
先日もソウさんに「シンキかツル残ってますか?」と聞くと、ニヤニヤしながら「えっ、何、フザケた事言ってるのカナ?」と切り返された。うぅ、僕もビリー化して来たみたいだ。十分、皆にイジられてるナ。

ビリーが一生懸命に朋あんちゃんの写真を撮りたがっていたが、中々撮らせてくれないのだ。
b0019140_20234943.jpg
あんちゃん、後ろ向いて煮込みさらっているが、スキンヘッドが定着してきたね。
シンキ食べられただけでもラッキーかと思っていたら、あんちゃんがツル一本だけ残ってたよ、と嬉しい一言。
ツルとは、豚のおちんちんなのだ。コレ食べても自分のは変わらないのだろうナぁ。
b0019140_20205328.jpg
カシラと一本づつでタレで焼いてもらった。またもや、幸せ。
b0019140_2021216.jpg
レバ素焼き、うんと若焼きでお酢掛けてもらう。梅割り3杯吞んで良い気持ちになってきた。外はどんどん行列が出来ているので、一時間弱で席を立った。
そうさんに「じゃあまた土曜ね。」と云われて、外へ出る。そうか、明日も朝から宇ち入りだったナ。

踏切を渡り、ビリーと二人で「鳥房」を目指した。
b0019140_20245748.jpg
ちょうど、小上がりの小さなテーブルが一つ空いていたので、タイミング良く待たずに座れたのだった。此処も最近いつも行列が出来ているので、待つの覚悟になっている店なのだ。

名物「鳥の丸揚げ」は鶏の半身を素揚げして、塩を振っただけのシンプルな料理なのだが、これがまた美味いのなんの。一度食べたら病みつく味なのだ。ただ、人気だけに出てくるのが遅いのだ。正面の鶏肉店でも持ち帰り用に揚げているから、仕方無いのだけれどね。

此処のお通しもウマイ。
b0019140_20301453.jpg
鳥皮をショウガ和えにしているのだが、酒のアテに丁度良いのだ。
ポン刺しを頼み、丸揚げが出て来るまでジっと待つ。
b0019140_20253118.jpg
ポン刺しはちょっと辛いタレがかかった鳥刺しなのだが、此れもビールが進む進む。

そして、お姐さんが待望の丸揚げを持ってやってきた。

席に着くなり、ビリーが「650エーン、ふたつーッ!」と叫ぶので、一番大振りの半身になったが、此処の鳥の丸揚げは毎日時価なのだ。時価と云ったって、600円前後でアル。
大抵3種類値段があるのだが、昨日は600円、620円、650円だったが、580円て時もある。しかし、何故こんなに細かく値段を刻むのだろう。都会じゃ、絶対600円、800円、はい1000円、ってな感じなのにネェ。やっぱり下町立石は両親的なんだナ。
b0019140_202654.jpg
熱々の揚げたてはジューシーな肉汁たっぷりで、この味を知ってしまったらケンタのチキンなど食べられないぞ。始めてのお客さんにはお姐さんたちが親切にほぐしてくれるから誰でも安心して食べられる。
b0019140_20263524.jpg
おバカなビリーは、「僕もやってください!」と頼んだら、「あんた、しょっちゅう来てるじゃないの!」と一喝されていた。鳥房のお母さん、いや看板娘は実にキビシイのだ。
b0019140_20303068.jpg
行儀が悪いと怒られるし、みんな良い子になっている。渋谷の「鳥重」とおんなじだナ。
b0019140_2027753.jpg
どうです、コレ!

首の部分のナンコツまでしっかりと揚がっていて、コレがまた美味しいのだ。
ビールでお腹が膨れてきたし、外も並んでいるのだろうと思い1時間程で店を出た。

ビリーに次どうしようか訪ねると何処でも行きまスって事だったので、恵比寿「縄のれん」へ連れて行くことにした。焼き場の横の席が空いていたので、其処へ滑り込む。
b0019140_20293417.jpg
恵比寿だって美味いハイボールが吞めるのだ、とビリーにもボールを出してもらった。
b0019140_2028791.jpg

宇ち多”とはまたひと味違う、「縄のれん」の味を知ってもらおう、と先ずはハラミ串から。
b0019140_20283271.jpg
芥子を付けると、これまた味がぐんとアップするのだ。
b0019140_20285668.jpg
ハツ下を追加した処で、ひとみ姐さんが合流。

続けて、恵比寿「カドヤ」へと移動。
椅子席全部埋まっており、立ち飲みとなった。
b0019140_20321319.jpg
ハシゴ酒にビリーもハイテンション状態だ。
世界のナベアツよろしく、世界のビリーになっていた。
b0019140_2031069.jpg
「イチ、ニー、サ〜ん!」の顔でアル。しかし、可笑しい奴だね。

宇ち多”の梅割りがボディブローの様に効いて来たゾ。カドヤのボールも十分効いてきた。そして、いつのまにかまた店で寝てしまった。起きるとビリーは居なかったが、ひとみ姐さんはまだ飲んでいた。家に戻るとバタンキュー。気がつきゃ洋服着たまま床で寝ていた。トホホ。

さてと、今夜はジムで躯でもイジメようかナ。
by cafegent | 2008-06-27 20:45 | 飲み歩き
先週の日曜日、朝からあいにくの雨が降り続いていたが、とても素晴らしいパーティに参加出来て感無量だった。

目黒のはずれ、住宅街の路地裏に佇む寿司店「いずみ」の創業33周年記念を祝う感謝祭が催されたからだ。

僕も仕事柄、銀座を始め、多くの寿司屋を訪れるが、自分へのご褒美として寿司を愉しむ時は此処以外考えられない。

本当はもっと前、親方の事を一冊にまとめた本「失われゆく鮨をもとめて」(一志治夫著)の出版記念に合わせて開催される予定だったのだが、親方が病に倒れた事で延期となり、必死のリハビリを続けた事で、漸く元気になってきたので会が実現した訳だ。

「寿司いずみ」は先代の後を継いで、今の親方が江戸前寿司を更に追求し、全国各地の魚場や食の産地を自分の足で訪ね歩き仕入れた魚介をしっかりと一手間かけた仕事をしてから寿司にして出してくれる究極の寿司屋である。
開業以来、暖簾も出さず、いつも「準備中」の札が玄関に置かれているのだ。それでも、連日お客さんで埋まっている名店だ。

カウンター10席で一杯になってしまう程の小さなお寿司屋さんのお祝いなのだから、いつも通りの普段着でふらりと出掛けようかナと思って居たのだが、親方から送られて来た招待状の内容を見て、こりゃ案外ちゃんとしたパーティなのかな?と思い直したのだ。

開催場所も目黒雅叙園である。そして、その中でも大広間である舞扇の間と記されている。此処って、芸能人や財界人が数百人招いてパーティが出来る場所じゃないか。そして、当日記念撮影が有るから開演の一時間前までには受付を済ませて欲しいと書いてあった。

雅叙園のエスカレーターを上がり二階に上がると、それはもう凄い人の数。そして、親方家族や先代女将の敏子さん、愛弟子キンちゃん達を前にして次々とお客さん達が並び記念撮影が始まっている。
b0019140_1535384.jpg
なるほど、1時間は裕にかかりそうだね。

そう、10席の小さな店に通うお馴染みさんたちが、ナント500人近くも集って居たのである。
b0019140_15425396.jpg
会場の中に入ると10人毎の円卓がずらりと会場を埋め尽くしている。
開いた口が塞がらないほど、驚いてしまった。
b0019140_15372616.jpg
感謝祭の発起人も長年のいずみファンだと云う尾崎亜美さん、小原礼さん夫妻や楽天球団社長の島田さん等々早々たるメンバーだった。
b0019140_15383180.jpg
鏡割りには直木賞作家の村松友視さんなども顔を揃えていた。
b0019140_15375518.jpg
処狭しと壇上には47人もの方々が小槌を持って、いずみの33年に感謝の意を込めて樽酒を割ったのだ。親方の笑顔も実に素敵だった。
b0019140_15395285.jpg
四百勝投手、金田正一氏の乾杯の音頭にのせて、500人近い人々の「カンパイ」の声が会場に響きわたった。

舌の肥えたグルメたちがこれだけ一堂に集ったのだから、雅叙園の料理長だって大変だっただろう。でも、どの料理も大変素晴らしく美味しく戴いた。

親方の愛弟子キンちゃんが一人黙々と500人分の寿司を握っていたら可笑しいナ、なんて思っていたが、この日は流石にビシッと格好良くスーツに身を包んでおりダンディさをアピールしていたナ。それにひきかえ、親方の格好は凄かった。とんでもなくブッ飛んで居た。新しい新興宗教の教祖様か、新手の山伏か、一体全体何処であつらえたらあんなファッションになるのだろうか。親方のジョーク以上に摩訶不思議のひとつだろう。

日本酒も親方の目利きで集められた志田泉や明鏡止水など、美味い酒が勢揃いした。
b0019140_1541217.jpg
いずみでもいつも「座敷の裏に宿泊施設が完備してあるから朝まで吞んでもいいよ。」なんてキツイ冗談を言われてしまう程、いつも飲み過ぎなのだ。

会場ではいずみで扱う食材の生産者や魚介漁の方々も全国から招いており、みんなきっとあんな小さな路地裏の寿司屋のパーティがこんなにも豪勢だったとは思わず度肝を抜かれた事だろう。お客の僕らだってそう思ったのだから。いずみの客ならば誰もが知っている和芥子を作っている方も、いずみ自慢の生うにを捕っている方も来場していた。皆が親方の寿司に対する情熱に心惹かれているから、協力しているのだろう。

此の日は「寿司いずみ」を通じて、食の生産者と食べ手側が出会う事が出来た記念すべき日でもあった。常々、親方は「生産者とそれを食べる人の架け橋になりたい。」と語っていたが、それが実現したのだった。正に夢の様な出来事だ。

宴も盛り上がって、発起人の尾崎亜美さんの歌が4曲も披露された。
b0019140_15403820.jpg
小原礼さんのベースラインに乗って、亜美さんも気持ちよく唄ってくれた。歌を聴きながら、本当に親方に感謝をしている気持ちが胸を打ち、ジーンとしてしまった。「オリビアを聴きながら」、良かったナ。

親方は2年前に病に倒れ、生死を彷徨うほどの体験をし、まだまだ寿司を握り続けたいと云う強い思いで、元気になりつつある。愛弟子キンちゃんは、すっかり親方のジョークまで受け継ぐ程になっているし、親方自身も最近また中に入る様になってきたので、ちょっと安心してきた。でも、まだまだ無理をせずリハビリを続けてもらわないと、これから先まだまだ続く長い寿司人生なのだからネ。親方をずっと支え続けて来た奥様やご家族、お弟子さんたちもさぞや嬉しい日を迎えた事だろうね。
b0019140_15421020.jpg
寿司いずみのトイレには先代が書き残した書が掛けてある。「健康は命より大事」とある。親方自身がいちばん感じていることだろう。こんなにも大勢の方々に愛され続けているのだから。

会場では、他のお馴染みさんたちとも仲良くなれたし、またグっと「いずみ」との距離が近くなった感じがした。

二次会でも、一緒に酒を酌み交わしたし、実に愉しく酔えた。
b0019140_15432641.jpg
親方は作家の一志さんと愉しげだったが、二次会でもトンデモナイ柄のシャツを着ていたなぁ。あれは、あれできっと目黒名物になっているのだろうナ。

キンちゃんも饒舌になって語っており、嬉しそうだったなぁ。親方が着々と元気になっていく姿を見るのが、一番幸せなのだろう。
b0019140_15451375.jpg
この夜のキンちゃんもいつも以上に男前だ。

大いに酔って、大いに「寿司いずみ」と親方家族、そして愛弟子たちに感謝した夜になった。雅叙園を出ると、外はまだ雨降りだったが、この雨が親方の病をすっかり洗い流してくれたら良いなぁと思ったよ。

家に戻り、戴いた土産袋の中の封書を開けると、親方から「感謝の心」との手紙が添えられていた。お寿司のこと、お客さんのこと、作り手たちのこと、そして命のこと、全てに対して親方は「感謝」の気持ちで一杯なのだ。

こんなに素晴らしい「感謝の心」を僕はそのまま紹介したいと思った。

「寿司の話」

寿司を食べれば長生きをする。寿司という字は、
長寿を司ると書くと故・父勇からよく耳にした。
平成壱拾八年壱拾壱月弐拾七日この病気(脳出血)
を発病して、死ぬか生きるかを味わい病室のベッドの
中で「寿司」という食べものを改めて考えた。

寿司の命は寿司飯いわゆる「舎利」である。
「舎利」の意味は「舎利頭」、「仏舎利」からきている。
人間、他界すれば骨になる。この骨(舎利)を使うのが、
寿司である。そして「種(たね)」、江戸の早寿司(握り寿司)
では、寿司飯(舎利)の上に乗る魚介類である。

「種(たね)」は生であり生物の命の誕生の意味である。
考えれば考えるほど不思議な食べもの、それが寿司である。
「舎利(骨)」は死であり、「種(たね)」は生(命)、
この二つが融合した食べ物、生と死が一体となっている。

命が燃えつき命が生まれる生物そのものである。
私はこの寿司を作る仕事をしている。一生をかけられる
仕事だとほこりに思う。
                         感 謝
             平成壱拾九年参月八日 午前九時
           昭和大学付属リハビリ病院ベッドの上
                      佐藤 衛司 
                        寿司を衛る
b0019140_154604.jpg
僕は、読みながら泪が溢れるほど感動し、ますます親方が握る寿司が恋しくなってきた。そう、早く元気になって欲しい。そして、なによりも親方に「感謝」の気持ちを捧げたい。
b0019140_15454168.jpg
で、また酒が足らず、土産で貰ったニャンカップを吞んだのであった。
こんなに吞んで、長寿を司れるのかネ、まったく俺は。
by cafegent | 2008-06-25 18:05 | 食べる
今日は朝から気持ちよく晴れたね。
b0019140_17145648.jpg
目黒川沿いを歩いていても日差しは強いが風も心地よく、北海道にでも居るような感じだった。
新緑が眩しい中、雀たちも沢山飛び交い、眺めているだけで心穏やかになれた。

先日、三谷幸喜監督の映画「ザ・マジックアワー」を観た。
マジックアワーと云う言葉は以前、「ほぼ日」に連載していた写真家の菅原一剛さんのコラムで初めて知った映画用語だが、テレンス・マリック監督が撮った「天国の日々」では全編をこの太陽が沈みかけるマジックアワーどきに撮影したそうだ。夕暮れに輝く麦畑の何とも美しかったことか、映像美の魅力に惹き付けられた作品だった。
三谷監督もこの映画用語を知った事で、興味を抱き、そこから内容を考えていったと語っていた。
b0019140_1774093.jpg
前出の「天国の日々」とは似ても似つかぬコメディに仕上がっており、終始大笑いしてしまった。三谷組とでも云うべき、役者陣も勢揃いしており、カメオ出演している役者も楽しみながら参加している様子が伝わってきた。撮影中に市川崑監督が亡くなってしまったのは非常に残念だったが、映画を撮っている姿がこの映画に残された事はファンには嬉しい限りだ。

そして、何よりも此の映画が素晴らしかったのは、初めて喜劇を演じた佐藤浩市の凄さだろう。役者と云う仕事って凄いんだなぁとつくづく感じさせられた。
僕は全編笑い転げてしまった程だが、もうこの一場面だけでロードショーで見る価値があるナと思ったシーンがある。酒場で敵のボスと鉢合わせする場面での佐藤浩市の演技は最高に面白かった。

昔、大友克洋の漫画「ショートピース」の中で、四畳半程の部屋に新年会で四人が集って居るのだが「実はオレ宇宙人なんだよね」ってシーンが有ったのだ。それを思い出しちまって、暫く他のプロットに移っても佐藤浩市の演技を思い出して、笑いが止まらずに困ってしまった程だ。

是非この映画で、とんでもなくクレージーな佐藤浩市を観て欲しいモンです。
b0019140_1763439.jpg
先日、そんなマジックアワーな時間に大門で打ち合せが終わったので、一緒に居たライターのモリンコさんと共に一杯やりますか、とふらりと都営浅草線に乗り荒川を越えたのだった。
b0019140_16511497.jpg
立石に降り、迷わず「宇ち多”」へと向かったが、既に沢山の人が並んでいた。

それでも、30分も待たずに席に着く事が出来た。久しぶりの鏡下の席。
この日が初宇ち多”と云うモリンコと梅割りにレバ生塩を戴いた。ツル、てっぽうは既に終わっていたが、脂少ないとこ良く焼いてタレで頂き、煮込みも間に合った。
b0019140_16445176.jpg
二人で3杯づつ吞み、八広の「丸好酒場」へと移動したら、ナント休みだった。体力的な問題なのか、週4日営業に変わっていた。ちょっと、心配だナ。

まぁ、仕方ないと夕暮れ時の曳舟川通りを散歩しながら、「岩金酒場」の暖簾をくぐる。

此処は四方一面を蔦に覆われており、古き良き昭和の香りが漂っている居酒屋だ。陽が沈みかけた群青色の空の下、その建物は風に揺れる暖簾を引き立たせて、自ら存在証明を誇示しているようだ。隣家も取り壊されて仕舞ったので、本当にポツンと佇むと云った雰囲気だったナ。
b0019140_16452980.jpg
思わず、二人ともシャッターを切っていた。

暖簾をくぐり、ガラリと戸を開けると優しい笑顔の姉妹がカウンターの中から「いらっしゃい」と声を掛けてくれるのだ。
b0019140_16454734.jpg
先ずは居酒屋の定番メニュー、ポテトサラダをアテに焼酎ハイボールを戴く。

グラスに注がれた焼酎は既に此処独自のブレンドが施されており、炭酸の効いたソーダが横に置かれる。
b0019140_16461169.jpg
氷無しにすれば、ソーダ1本が丁度良くグラスを満たしてくれるのだ。曳舟、八広、立石と京成沿線の酒場では何処の店もそれぞれの味を誇るハイボールが有るので、コレを呑み歩くだけでも実に愉しい散歩になる訳だ。

カウンターに座ると、正面には食器棚を覆い隠すかの様に沢山の短冊が貼られている。
b0019140_16465626.jpg
ほら、昭和にワープだ。

ハムカツ、あじフライ、鯨ベーコン、豚モツ煮込みと下町の居酒屋定番のメニューがずらりと書いてある。此れからの季節は、煮こごりや冷やしトマトがビールのアテに最適だろう。
b0019140_16463668.jpg
ウィンナーもお約束通りにカットされていて嬉しい限り。
b0019140_16515142.jpg
モリンコさん、頭のてっぺん怪我してるけど、大丈夫ですか?
昔から、このお方は酔っぱらってはドコかしらにカサブタ作ってたからねぇ。まるで、マジックアワーが過ぎた後の満月の様なアタマだね。

良い気分になってきた。
この後、新橋「ぼんそわ」へ行きレモンサワーで楽しんだ。

渋谷「Non」ではビールで乾杯。
b0019140_16554742.jpg
「田神バー」とハシゴして、「ビブラビ」、「マルクス」と駄目押しで吞んだ。さすがに七軒もハシゴ酒すると酩酊する。ぼんそわ以降の記憶がまるで無し。

屋根裏の酒場マルクスがこの日が最後の営業だったのだが、人、人、人で大盛況だった様子。でも、誰に会ったかもまるで覚えていない。
あぁ、参ったネ。

タボちゃん、楠林さん、マルクスお疲れさまでした。次もまた良い酒場を作ってくだされ。
by cafegent | 2008-06-24 17:24 | 飲み歩き
先週後半は梅雨の曇り空。湿った空気が肌にうっとうしくまとわり付いて、歩くのを邪魔しているようだった。西麻布の交差点で車を降り、広尾方面へ少しだけ戻る。丁度、交差点を渡った辺りで会食の相手たちに合流した。

西麻布キャンティの階段を下りると、先程まで僕を困らせていた梅雨の湿度から解放されて、穏やかな冷気がシャツの隙間を通り過ぎた。「いらっしゃいませ」の声と共に心地良い風が僕を救ってくれたのだ。

奥へ進みいつものテーブルへ向かうと仲間が既に席に着いており、キールを飲んでいた。いつもはイカツい野郎ばかりの円卓なのだが、この夜は女性が二人居たので随分と華やかな宴となった。当初は肉が食べたいとのリクエストが出ていたので、鉄板焼きか焼肉にでも行こうかと思案していたのだが、キャンティの前菜とデザートのハナシを聴いて居たらしく、どうしても此処が良いと云う事になったのだ。

一緒に仕事をしている者が此の店を贔屓にしており、もうかれこれ30年近く毎週2回はキャンティを訪れているのだ。「もう三千回くらいは来ているんじゃないの?此の店の家具なんて、全部僕が支払ったようなもんだよ。」とあながち冗談じゃない様なジョークを飛ばしている。かの服部幸應先生は飯倉のキャンティ本店に週2,3回通っており、もう五千回以上は行っている、と語っているそうだが、此の店は本当にこんなお馴染みさんばかりが贔屓にしている名店だ。

20年位の間に巷には数えきれない程のイタリア料理店が出来たが、「オーセンティック・イタリアン」な料理を味わいたいと思ったら「キャンティ」しか浮かばないのだ。一時、キャンティ出身者が出した天現寺の「アッピア」も良かったが、結局キャンティと同じ味を倍近い値段で食べる事になるので、居心地の良いキャンティになってしまうのだね。まぁ、テレビで良く見かける方々を生で拝見したい人はアッピアが良いだろう。「笑っていいとも」の舞台裏かと思う時が多々あるしネ。

あぁ、冷たいビールが僕を生き返らせてくれた。痛風持ちの友人はウーロン茶を飲んでいる。かわいそうに。
ワゴンに乗せた前菜が次々とテーブルに並べられて行く。それでも乗り切らず、ワゴンが2つやって来た。前菜は20種類は有るだろうか。
担当のカメリエーレが立て板に水の如く、スラスラと各料理を説明してくれるのだが、最後にはこっちの方が判らなくなってくるのでアル。

お馴染みゴボウのサラダに変わって、山芋のソテーなんてのが登場していた。秀逸のポテトサラダ、鰻の稚魚のオイル煮込み、トリッパの煮込み、鮎のマリネ、季節のフルーツと生ハム、米茄子のアンチョビ仕立て、イベリコ豚のロースト、和牛サーロインの生肉、魚介のサラダ、季節野菜のサラダ、鮃のカルパッチョ、カポナータ(いわゆるラタトゥイユね。)、トマトとモッツァレラ、モッツァレラチーズのフライ、サザエのバジリコバター焼き等々、あぁやっぱり全部は覚えられん。

僕が選んだのは、先ず「岩牡蠣」。
b0019140_14332810.jpg
大降りのカキだが、レモンだけ絞って食べたらクリーミーな味が口一杯に広がった。あぁ、シャンパンにすれば良かったかナ。
b0019140_1434370.jpg
続いてイチジクと生ハム、米茄子のアンチョビ、山芋のソテー、お馴染みポテトサラダが盛り合わせでやってきた。山芋の美味いのなんの、お代わり欲しくなった程だ。

ペロリと平らげたところで、最後の前菜「トリッパの煮込み」が熱々になって登場。
トマト煮込みではなく、肉じゃがの様なホっとする味わいに仕上がっており、汁まで残さずパンを浸して食べてしまった。

ここで、今の時期だけしかやっていないと云う「朝採れのとうもろこしの冷製ポタージュ」を戴いた。日曜日に来たときに教えてもらったそうだが、その日の早朝に収穫したてのとうもろこしは、水分を多く含みとても粒が水々しいらしい。
b0019140_14344998.jpg
とうもろこしをそのまま食べる以上にとうもろこしらしい味だった。此れは病みつくぞ。

さて、パスタは今が旬の「ウニとキャビアの冷製カッペリーニ」。
細くて腰のあるパスタに濃厚なウニとキャビアが絡まり、もう「むふふ」な感じ。美味しすぎてどう表現したら良いかわからん。

女性たちは牛とほうれん草のグラタン・フローレンス風を頼み、僕のメインは和牛のサーロインステーキ。
b0019140_14351928.jpg
肉って焼き加減一つで味が大きく変わってくるが、レア過ぎず焼き過ぎず、絶妙な具合で出してくれるところが恐れ入る。醤油を少し垂らして戴いたが、脂と肉が口の中で溶け合っている。重めの赤ワインがとっても合うステーキだった。

食後のデザートもまた、この店の楽しみの一つだ。前菜と同様に沢山の種類がワゴンに乗って運ばれて来る。キャンティの名物の一つになっている栗のロールケーキ「ネスラード」やアップルパイ、ティラミス、カスタードプリン、等々15,6種類程の中から幾つかチョイスした。デザートも少しづつ種類を味わえるのが嬉しい限りだ。
b0019140_14354841.jpg
僕はレモンパイにチョコレートムースを戴いた。
女性陣は4種類程選んでいたが、こればっかりは別腹なのだろうネ。

最後の珈琲で酔った頭をリフレッシュ。実に素晴らしい宴となった。

皆と別れ、渋谷まで出た。暫く足が遠退いていた「なるきよ」へ向かったのだ。
来月、キラー通り沿いに待望の二号店「やるきよ」を開店すると聞いていたしね。
b0019140_1436277.jpg
芋焼酎を貰い、カウンターに居た友人たちと大いに盛り上がった。
b0019140_14364910.jpg
美女たちが居ると酒も美味しく感じるねェ。
b0019140_14432772.jpg
しかし、「やるきよ」の告知も凄いインパクトだね。笑っちまったヨ。

金曜日がラストとなるバー「マルクス」に顔を出すと、店主の楠林さんはじめ大勢の顔馴染みが集っていた。
b0019140_14373058.jpg
タボちゃんも大忙しだネ。
b0019140_14382364.jpg
店が終わった「なるきよ」の連中もシャンパンを持ってやってきた。
b0019140_1438519.jpg
キムちゃん、シャンパンをラッパ飲みだ。
皆、ラストデイは混むと思って集ったのだろうか。でも、翌日も結局集っていたネ。

成清君と田中ミッチー、キムちゃんに誘われて九州らーめんの「渋三」へ移動。
キャンティを出てから何時間経っただろうか、と自問してみたが結局食べてしまった。
b0019140_14394957.jpg
4時を回るともう空が明け出して来た。さすがに家に辿り着くとバタンキューであった。
by cafegent | 2008-06-23 14:45 | 食べる
天気が良かったので、目黒から歩き池田山公園まで散歩をした。企画中の仕事のアイディアがうまく浮かばないので気分転換をしたのだ。
b0019140_19233239.jpg
途中、美智子様の生家が在った正田家跡地に出来た「ねむの木の庭」へ立ち寄るとのんびりと日向ぼっこをしているお年寄りなどが花を愛でていた。
b0019140_19235970.jpg
マーガレットが見事に咲いていた。
b0019140_19241583.jpg
ナデシコの花も愛らしかったナ。

池田山公園では、紫陽花も咲き出しており、池のほとりではアヤメの花が空に向かって咲いていた。
b0019140_192675.jpg
池では大きな鯉に混じって、メダカや小魚も泳いでいた。
b0019140_19253769.jpg
ちょっと前まではオタマジャクシが沢山居たが、皆カエルになって飛び出して行ったのだろうか。
b0019140_19265772.jpg
しばらくベンチに座ってのんびりと過ごしたが、面白いプランが浮かんで来た。矢張り、考え事には頭をスコーンと解放出来る処に限るね。

足元に「蛍袋」(ホタルブクロ)の花を見つけた。
b0019140_19251449.jpg
キキョウの仲間で、釣り鐘草とも云われている花だ。ほんと、つりがねを垂らしているみたいだよね。

今日は東銀座の代理店に行ったので、帰りに木挽町で昼飯を食べた。

銀座歌舞伎座の裏辺り、木挽町界隈はなんとも長閑な裏通りだ。
コロッケパンが美味しいチョウシ屋や割烹おさき、老舗の酒蔵秩父錦など、佇まいその物が素晴らしく「木挽町」と云う町にしっかりと馴染んでいるのだ。
b0019140_19311836.jpg
イイよね、此の年期の入った佇まい。

此の辺りは、時が止まったかのようにひっそりとした路地が多い。何度歩いても、知らない路地を見つけたり、「こんな処に、こんな店が在ったのか」と云う発見も多々ある界隈なのだ。

新富町に程近い銀座一丁目の小さな路地裏に一軒の蕎麦屋が在るのだ。
b0019140_19291161.jpg
それにしても、一体誰がこの路地を通ると云うのだ。此れはもう偶然通らなければ決して見つける事が出来ないのじゃなかろうか。それでも、店はいつも混んでおり暫く外で待つ事になる。
b0019140_19275345.jpg
手打ちそばの「木挽町 湯津上屋」は元々在った日本家屋を綺麗に改築したのだと思うが、実に可愛らしい佇まいだ。外の風が気持ち良い昼どき、玄関が開け放たれて暖簾の向こうに中が見渡せる。外観からもある程度想像は出来たが本当に小さな店だ。小さなカウンター席の向こうでは、ご主人が黙々と蕎麦を茹でている。キリッとした女将さんのてきぱきと働く姿も清々しくて実に気持ちが良い。

此処は、塩原の蕎麦屋「湯津上屋」の息子さん夫婦が東京に開いた店だそうだが、実家でみっちりと修行を積んだのか、それはもう素晴らしい蕎麦だ。田舎蕎麦の様な色合いだが、太過ぎず、細過ぎずの絶妙な蕎麦はコシも有り喉越しも良い。 

まずはもりそばだが、この季節にオススメなのは「冷やかけすだち」そばだ。
b0019140_19284629.jpg
初めて食べた時の驚きと感動を是非お裾分けしたいと思う一品である。冷えたそばつゆに浮かぶ薄切り酢橘の香りが蕎麦の味わいを際立たせ、食後の爽快感だけがずっと残りまた味わいたくなる蕎麦なのだ。
うーん、ジメジメした梅雨の鬱陶しさを吹き飛ばしてくれる程、爽快な蕎麦だ。
b0019140_19282327.jpg
外も長閑だね。

美味い蕎麦の後は、近所の喫茶店で珈琲を飲もう。

喫茶ミモザは昭和40年代から時が止まってしまった様である。横のテーブルはインベーダーゲーム機だし、こっちのテーブルの上にはグラスの水に光る布が浮かべてある。
b0019140_1930684.jpg
当時、流行ったスナックとかの装飾品ではきっと旬だったのだろう。
b0019140_19302381.jpg
灰皿には煎れ終わった珈琲豆を乾燥させて敷いて有る。コレ、脱臭効果があっていいんだよネ。
b0019140_19305638.jpg
珈琲も丁寧に煎れており、香りが良い。

こーゆー喫茶店ではナポリタンが美味いのだが、ミモザのスパゲティも評判だそうだ。今度食べてみよう。
僕らと一緒に蕎麦屋に並んでいた二人連れも食後の一服をしていた。湯津上屋からミモザがまるで、コースのようだなぁ。
b0019140_19294759.jpg
それにしてもサスガだなと思ったのは、ミモザの女将さんが実に品が良く凛としている事だ。銀座で生まれて、銀座で育ったのだ、と云うオーラを発している事が凄い。木挽町って不思議な町だなぁ。
by cafegent | 2008-06-19 19:39 | 食べる
今週は月曜からずっと恵比寿吞みが続いている。何故かと云えば、新しい酒場がてんこ盛りだからなのだ。週末に行った「恵比寿横丁」を制覇しなくてはならんしなぁ。

先月末に恵比寿東口のえびすストア向かいに位置する旧山下ショッピングセンター跡地に居酒屋が13件集結した「恵比寿横丁」が誕生した。
b0019140_12171558.jpg
随分長い間シャッター街と化した商店街で、パチンコ帰りのトイレとして活用していた人が多かった場所だが、今流行りの飲食店コンサルティング会社が一括で借り受けて、テナント誘致をしたそうだ。なんでも、此処の前に「亀戸横丁」と云う昭和30年代の酒場横丁を作って成功したらしく、その第二弾なのだそうだ。

まだ、オープンして2週間とちょっとだが、連日大いに賑わいを見せている。関西風串かつの店や、魚介の炭焼きの店、おでん、お好み焼き、沖縄料理、焼き鳥、等々業種が重ならない店舗を集めているので、梯子酒に持って来いの横丁に仕上がっている。

ただ、何処で吞んで居ても知った顔に声を掛けられるのが、玉に傷か。
京風おでんの「でんらく」では和服姿が肝っ玉母さん風な店長が頑張っているので、ついつい足を止めて、一杯やってしまう。
b0019140_12362336.jpg
一軒の規模が3坪程度と小さいので、すぐ隣同士が仲良くなれるのも楽しいかもしれない。
えびすストアのワインバー「Whoopee」のお客さんたちも結構、こっちで吞んで居る姿を見かけるし、恵比寿東口界隈が活気を見せて来たナ。
b0019140_12223112.jpg
牛タンがウリの居酒屋「ベコヒラ」は店の人が実に良い顔つきをしていたので、何となく居心地が良かった。
b0019140_1237164.jpg
レモンサワーが甘すぎるのがちょっと駄目だったが、この味噌ダレに浸かったマルチョウの網焼きは美味しかった。
b0019140_12233519.jpg
茹でた牛タンにワサビを付けて食べれば酒がススむのだ。

二、三品をアテに数杯引っ掛けて、次の店に行く。そんな感じで気楽に酔える店が出来た事は、呑んベエには嬉しい限りでアル。

昨日は「ベコヒラ」の真向かいに在るお好み焼きの「うめ月」へ行ってみた。どの店もそうだが、3、4坪の小さな造作の中にコの字カウンターを作っているので、炭火焼きも鉄板焼きも熱気が凄く汗が吹き出して来る程だ。

この「うめ月」はどこかのチェーン店の何号店とか云うのではなく関西出身の姉妹が初めて持った自分の店だそうだ。妹夫婦とお姉さんの三人力を合わせて店を切り盛りしているのだ。

オリジナルの「うめつき焼き」は、中に入った京都の粒山椒がピリリと効いており、胡麻油で食べると云うのが初体験な味であった。
b0019140_12183814.jpg
でも、ちょっと醤油を垂らしたかったナ。そのほうがもっと美味くなる筈だ。

続いて「かしみん焼き」なる物を注文。
出てくるまで全く中身が想像出来なかったのだが、かしわ(鶏肉)とミンチでかしみん焼きとの事だった。
b0019140_121839.jpg
でも、これソースがたっぷりかかっていて美味かった。随分と酒がススむ味であった。

この夜は「でんらく」を素通りして、えびすストアの「Whoopee」へ。
此処はいつも通りの賑わいで外まで人が溢れていた。中に入ると常連たちに混じって見覚えのあるイケメンが吞んで居た。ハテ、誰だろうと思っていたら「昨日はどうも」と声をかけられた。そうか、恵比寿横丁の「ベコヒラ」の兄ちゃんだ。
話を聞けば、独立したばかりで、自分の店を出したばかりだそうだ。
それなら、こっちも応援してやらんとナぁ。
b0019140_12214835.jpg
話が弾んで、あっと云う間にボトルが空いてしまった。
****************************************************
先週末、新橋オヤジタウンでハシゴをしたが、此処はリアルな横丁酒場が縦横無尽に軒を連ねている。サスガ、恵比寿のなんちゃって横丁とは醸し出す佇まいが違うナ。

SL広場から烏森口へ出て、神社の鳥居の脇道をスルリと抜けると居酒屋が並ぶ横丁へ出る。六本木の高級炉端「田舎家」の数十分の一の値段で炉端が楽しめる「炉端武蔵 烏森口店」へ。

微妙な高さの椅子に腰掛け、真正面に正座する焼き場の男の子に焼き物を頼むのだ。
b0019140_12243926.jpg
この店の凄いところは全品290円と云う安さだ。魚介から肉に至る料理が全部この値段だし、焼きたてを炉端焼きお馴染みの長いしゃもじで目の前まで運んでくれる。
此処は、外国人大喜びのメイド・イン・ジャパンな居酒屋なのだ。
b0019140_12251056.jpg
この夜は、天気も良かったので「ビアライゼ'98」にてメンチカツをアテに極上の生ビールを頂き、続けて「ぼんそわ」へとハシゴ酒。

「ぼんそわ」でも外が気持ちが良かった。
b0019140_12193290.jpg
冷たい風にあたり、酔いを冷ましたかと思いきやレモンサワーでガツンとやられてしまうのだった。
外の席では、僕の吞んだくれ日記をいつも読んでくれていると云うキトクな方にお会いしたり、クマちゃんたちも外に出て来たので、皆で愉しい宴となった。
b0019140_12195656.jpg
あいちゃんもすっかり皆と馴染んで吞んでいる。
あぁ、素敵な金曜日だったナ。
b0019140_12343157.jpg
土曜はいつも通り、朝から荒川土手を越えて、立石「宇ち多”」へ。
b0019140_12205998.jpg
この日も早くからお客さんが沢山並んでおり、11時10分には暖簾が出てしまった。
b0019140_1221151.jpg
しっかり煮込みのホネを頂いて、梅割り3杯半楽しんだ。しかし、こう開店が早いと当然店を出る時間も早くなるから、次が困ってきたね。

武蔵小山に出掛けて、1時半口開けの「牛太郎」へ行く事にした。
b0019140_1236539.jpg
少し早めに行けば席に着けるかなと思ったのが甘かった。ギリギリ満席になっており、30分ほど後ろでジっと待つ事になった。
でも、まぁそのお陰で宇ち多”の酔いも冷めるってもんだ。
b0019140_1239552.jpg
とんちゃんをアテにホッピーを戴いた。小一時間程お馴染みさんたちと話が弾み、愉しいひと時を味わった。

一旦、酒を抜き事務所に戻り、メイルをチェック。

夕方、祐天寺「ばん」で吞んで居た酒の友ひとみ姐さんと合流し、武蔵小山の「ホルモン道場みやこや」へ行く事に。開店時間の夕方5時をとっくに過ぎていたが、タイミング良くカウンターへ滑り込む。
b0019140_12264349.jpg
レバ刺しにもありつけたし、ホイスをグビっとやりながら、盛り合わせを戴いた。
b0019140_12255344.jpg
此処のミノもハラミもどうしてこんなに美味いのだろう。
b0019140_12262448.jpg
程よく焼いたハラミでご飯を巻いて食べるのだ。ムフフな味で、参ったネ。
b0019140_1227386.jpg
ハラミも追加。うひひ。
b0019140_12345530.jpg
しいたけホイル焼きを頼み、グラスがどんどんと空になっていく。
最高な週末だナ。でも何だか、僕は酒さえ有ればいつでも幸せなのかしら。トホホ。

夜も更けてきたので恵比寿に戻り「恵比寿横丁」を覗いてみた。「でんらく」の店長、泰子ちゃんと目が合ってしまったので、ズルズルと中に入ってしまう。
b0019140_12353092.jpg
既に満腹状態だったので、酎ハイを戴いて軽くつまむことにした。そんな、こんなで週末も呑んだくれなのであった。

土曜日から連日恵比寿界隈で吞んでいるが、いつも同じところばかりに入ってる。うーん、中々「恵比寿横丁」全店制覇出来そうにないなぁ。
by cafegent | 2008-06-18 12:53 | 飲み歩き
この夜の乃木坂「ビルボードライブ東京」には、僕と同世代か更に年配の方々が多く見受けられた。ミッドタウンの夜景を窓越しに眺めながらしばし酒に酔いしれる。
b0019140_12322324.jpg
ステージ前のかぶりつき席ではお洒落した男女が楽しそうに語り合い、期待に胸躍らせる様子がこっちまで伝わってくるようだった。

カーテンが閉まり夜景が隠れると同時に、バンドの演奏がファンキーなリズムを刻み出した。そして声高らかにシャウトして現れたのは、今宵の華チャカ・カーンだ。80年代のソウル・シーンを席巻し続けたチャカの歌はあの頃以上にエキサイティングでファンキーだった。

一曲目のプリンスが作った名曲「I Feel For You」から「Do You Love What You Feel」まで一気に会場を沸かせ、オーディエンスと一緒に唄い踊る。たくましい巨漢を揺らしながら、踊るチャカの力量の凄さには改めて驚かされてしまった。そして、ヒット曲がこんなにも多かったのか、とつくづく感じてしまった。そして、ルーファスのギタリスト、トニー・メイデンが本ツアーに参加していたのも嬉しい限り。
「Do You Love What You Feel」では、まるでルーファス復活って雰囲気だったナ。

途中、僕の大好きな曲「Whatcha Gonna Do For Me」を唄った時は泪が出て来るほど嬉しかった。ネッド・ドヒニーが作り、アベレージ・ホワイト・バンドが唄った楽曲だが、チャカ・カーンによって世界中で大ヒットした曲だ。うーん、いつ聴いても名曲だ。
バラード曲も数曲唄ったが、矢張りチャカはファンクの歌姫だ。泥臭くファンク色の強い「Tell Me Something Good」まで聴けて、躯が震えるばかりだった。
b0019140_12324570.jpg
しかし、あれからもう20数年と云う時が過ぎていると云うのにチャカの歌声は益々魅力的になっていた。まるで、時代をワープだったね。

ミッドタウンを出たら、外の風が湿気も無く気持ち良かったなぁ。
思わず札幌の「Jim Crow」って云うソウルバーのカウンターで酒が吞みたくなってしまったが、さすがに場所はワープ出来ないものな。
赤坂まで移動して、川畑さんの居る「ミラクル」へお邪魔した。札幌ジム・クロウのキャッチフレーズが「Soul Music Lovers Only」なのだが、やっぱ東京じゃ此処だよね。
*****************************************************
先日久しぶりに昔のジム仲間と六本木で吞んだ。「クラーク・ハッチ・フィットネス・センター」が閉店してからもう3年が経つのだな。高倉健さんや谷隼人さんなどは一体何処のジムに移ったのだろう。

チャカ・カーンの巨体にガツンとやられたばかりだが、集った面々の大きさにまたビックリした。みんな明らかに巨大化してるじゃないか。
b0019140_12331829.jpg
境君、井上君、フジヤン、皆まるでナイトクラブの用心棒ばりだね。
彼等と夜の六本木を歩いていると、大きなアフリカ系たちが道を開ける程なのだ。ホント、凄いよ。

僕はゴールドジムに通っているが、この日来た譲原君は前のジムのインストラクターだったが、今は渋谷区東のジム「Ichigeki」でトレーナーをしている。右のサオリ君はゴールドから「WOW'DI」に移っている。聞けば、綺麗な女性が多いそうだ。イイナぁ。
b0019140_12333752.jpg
「Ichigeki」は極真会館が運営するフィットネスクラブだが、結構女性に人気のジムらしい。ゴールドはストイック系マッチョが多いから、ちょっと興味湧くなぁ。
フジヤンはVシネマなどで活躍している役者だが、強面(コワモテ)が板に付き過ぎてるネ。
b0019140_12341060.jpg
オイオイ、ここでウデ自慢している場合か。

あぁ、そろそろ筋肉の上に覆い被さっている体脂肪を減らさないと病気真っしぐらになるかもナ。
b0019140_12474397.jpg
ねぇ、境君よ、僕と歳変わらないのだからさ(苦笑)
by cafegent | 2008-06-16 12:51 | ひとりごと
今朝は、昨日の鬱陶しい雨が嘘の様に晴れた。こんな日は、ベランダに布団を干している家が多いね。
b0019140_14571755.jpg
紫陽花も太陽に向かって花開いている。

最近、ウチの叔母が圧力鍋に凝っており、ローストビーフを作ったからと戴いた。
b0019140_14531477.jpg
小さな薄切りパンをトーストにしてバターをたっぷり塗り、レタス、トマトを乗せ、その上にローストビーフをはさむのだ。
b0019140_14542195.jpg
大変美味しかったので、ラップしてお昼用も作って持って持って出た。

首都高速道路の脇道は日陰が多いので夏の晴れた日は助かるのだ。普段余り上など見ないで歩いてるが、沢山のビワの実が成っているのを見つけた。
b0019140_14544254.jpg
大抵、鳥達が集って、ピーチクと鳴いている箇所にはたわわな実が成っているのだ。柿や蜜柑は見かけるが、ビワがこんなに沢山実っていたとは驚きだ。

目黒川沿いの遊歩道では、桜の葉の隙間から太陽が眩しい木漏れ日を落としていた。
b0019140_14535184.jpg
気持ち良い朝だなぁ。

昨日は白金台の割烹「堀兼」へ伺った。此処は以前はプラチナ通り沿いに在ったのだが白金トンネル入り口の脇へ移転して可成り経つ。前の場所は「モレスク」になっているが、どちらにせよ隠れ家的要素の強い店作りをしている料理店だ。

会食の時間が20時半と遅かったし、僕の住まいがモレスクと掘兼の間に位置するので、夕べは一旦家に戻り着替えてから出掛けることにした。家から1分程で行けると云うのもどうかと思うがナ。最近では、近所の「カンテサンス」が連日満員御礼のご様子だが、其処の客が食後に通りで大声でしゃべっていたりして、結構その声が夜の白金に響くのだ。
どうせご馳走したおネェちゃんに「もう一軒、飲みに行こう」などと強引に口説いているのだろう。まぁ、高級な創作フレンチはそんな輩には向いているのネ。

「堀兼」の暖簾を潜ると、結構混んで居るご様子。個室も全部埋まっていたが、僕らの隣が同世代だと思うがやたら大声で喋っていて、まるで居酒屋にでも来たのかと思ってしまった。

此処はご主人が個性的だ。気に入らない客には、本当に無愛想である。それに輪をかける様に仲居さんたちも無愛想なのである。始めは、こんなんで客商売やってていいのか、と思っていたが来る度にそれが馴染んで来てしまうのだ。料理の味が良いと云えば、笑顔で応えてくれるし、料理以外の事に関しては相当不器用なのだろう。

先ずはビールで喉を潤し、先付けでしめじの載った小さなおこわを戴いた。「分とく山」もそうだが、最初にちょっとご飯ものが出て来るとお腹が安心するのか、食がぐんと進むのだ。
続いて「水茄子」が出た。もう暦は夏なのだ。水茄子にかかっていた和え物がとても美味しかったのだが、ハテ一体何が入っていたのかが判らない。山芋と出汁とつぶつぶな食感は魚卵だろうか。上に載った海ぶどうの色鮮やかな緑が水茄子の紺色と白い餡に見事に調和していて美しかった。

仲居さんが「最初の料理は蒸し物なので少々時間がかかります」と云ったが、本当に遅かった。誰かが他の料理を先に出して貰えんだろうか、と言おうとした頃に凄い物が運ばれて来た。「北京ダックのスープ」だそうだ。何だ、そりゃあと皆で首を傾げたら、黄色の色が映えたパパイヤの実をボウルに見立て、その中に熱々の北京ダックのとろみが効いたスープが入った器が目の前に置かれたのだ。
内側のパパイヤをスプーンですくい、スープと一緒に食べるのである。冷房が効き過ぎていたのは、まさか此の料理の為だったのだろうか。熱気を放つ湯気が顔をかすめ、ハフハフしながら食べるのだ。

それにしても、思いもよらない料理を毎回出して来る。まるで、勝負しているかのようだ。以前もフカヒレに洋梨とか凄い組み合わせが出て来たが、この飽くなき探究心には恐れ入るばかり。
余りの熱さに口の中の上あごの薄皮がペロリと向けてしまった。

続いて出て来た一品も驚いた。なんと、フカヒレの唐揚げだ。あの姿煮で出て来る大きさそのモノが唐揚げになって現れた。普段、トロトロスープ仕立てのフカヒレばかり食べて居たので目からウロコの味だった。フカヒレ特有の細かい繊維質が口の中でねっとりと深い味を残してくれるのだった。最高に美味い。

「金目鯛の酒盗焼き」が運ばれてきた。随分前に仕事で道後温泉に行った時、泊まった旅館で出て来た料理の中にも此の料理があった。酒盗はカツオの内蔵の塩辛だが、酒を盗んででも飲みたくなる肴だから、此の名が付いた珍味だ。目黒の寿司「いずみ」では様々な魚で酒盗を作って出してくれるが、痛風真っしぐら覚悟で酒が進んでしまうのだヨ。
酒盗だけでも美味いが、コレを贅沢に使った金目鯛の焼き物は「ご飯頂戴」と云いたくなる一品だった。

酒を芋焼酎に切り替えたところで、さぁ、お待ちかねの登場だ。
「堀兼」と云えばコレと云わんばかりの大間の鮪大トロのお造りだ。
サシがしっかりと入った大間マグロの厚切り刺身が3枚氷の上に横たわる。この目にも美しい盛り付けも此の店の魅力の一つだ。

マグロを浸けるタレも此処の名物だ。醤油に大根とひきわり納豆が入っている。其処へ岩海苔、ねぎ、刻みシソを全部入れてぐちゃぐちゃに混ぜ合わせのだ。此れを海苔巻きよろしく大トロで巻いて山葵を載せて口に運ぶのでアル。
今まで、納豆が苦手だと云っていた方々も此れを食べたら、皆「美味い美味い」と唸ってしまうのだ。

「堀兼」の凄いところは、此れでもかと云う程次々と料理が運ばれて来る事だ。女性だったらきっと全部食べきれないのじゃなかろうか。
そして、またお椀が登場。美しい漆の蓋を開ければ中には美しい茄子の蒔絵が描かれていた。(ここで漸く写真撮ってない事に気付いた。)
b0019140_14554090.jpg
蟹肉と湯葉がたっぷりと詰まった蒸し物の上にフォアグラのソースがたんまりとかかった逸品だ。うーん、これも痛風真っしぐらか?

続いて、しゃぶしゃぶの登場だ。此の店の出汁は絶品で、これが飲みたいが為に通っていると云う客も居る程だ。

いつもは肉のしゃぶしゃぶが出たりするが、夏の先取り「鱧しゃぶ」が登場した。
b0019140_1456211.jpg
もう早取りのハモの時期なんだね。まずは美味い出汁にたっぷり入った水菜をお椀に取り、じっくりと味わう。いやぁ、本当に此処のおダシは素晴らしい。
b0019140_14562882.jpg
鍋がグツグツして来たところで、ハモをしゃぶしゃぶするのだ。
こりゃ、ポン酢がイイね。今年の初ものだ。嬉しいねぇ。

たっぷりとおダシを堪能したところで、御料理終了。さぁ、〆の食事となる。
b0019140_1520941.jpg
夏の鰻茶も美味しいが、穴子天せいろが出て来た。揚げたての穴子の油が蕎麦つゆの中に広がり、良い香りが広がるのだ。蕎麦も喉越し良く結構なお味だった。

食後はエスプレッソに豆乳のムース。
b0019140_14552225.jpg
濃いめの珈琲が胃に刺激を与え、満腹な体に激を入れてくれた。

外は昼間の雨のせいか少し肌寒いくらいで、梅雨とは思えない程の心地良さだった。自宅の前を素通りして、またも夜の帳へと消えて行ったのでアル。
by cafegent | 2008-06-13 15:23 | 食べる
一昨日は丸の内で打ち合わせの後、一人新橋へ。
烏森口はもう赤ら顔のサラリーマンたちで賑わって居る。矢張り新橋の夜は早いねぇ。
クマさんが「ぼんそわ」あたりで吞んでいるのだろう、と思って暖簾をくぐると案の定、もう既に居た。
b0019140_15574213.jpg
空腹に此処の酎ハイは効くので、レモンサワーを一杯。

お腹がグゥグゥ鳴って来たので、「ビストロ・ウオキン」へ移動した。
カウンターの方へ行けば、「ぼんそわ」のお馴染みさん達が既に吞んでいるじゃないか。そして、暫くするとまたまた移動組のロッシさんが流れて来た。
b0019140_1625819.jpg
夏の到来を感じさせる岩牡蠣のジュレ仕立てを貰いワインを戴いた。
b0019140_1632350.jpg
此処に来るといつも頼んでしまうカスレをアテにワインも進んでいく。

腹にたまる炭水化物を欲して、〆にパエリアを平らげる。
b0019140_1634797.jpg
うーん、満腹。

恵比寿に戻ると、まだ「縄のれん」の暖簾が出ているじゃないか。
それなら、行こかと戸を開ける。
レバーステーキがまだ有るよ、と云うのでしっかり戴いた。
b0019140_1614134.jpg
このレア具合がたまらんのだヨ。プリプリしたレバーの美味いこと。
黒こしょうをたっぷり振りかけて、醤油を垂らすのだ。うひひ。
b0019140_162856.jpg
ハイボールも杯が増すし、キュウリもさっぱりしてイイね。

昨日の昼は無性にハンバーグが食べたくなり、不動前のステーキハウス「ケネディ」へ行ったのだ。
此処は中目黒店に良く行っていたのだが、今年の春に目黒不動前店がオープンした。開店サービスと称して、夜はステーキやハンバーグなどの料理が全部半額なのだが、9月まで延長サービスとなっていた。大食漢にはたまらんだろうネ。

ランチタイムも500円でサーロインステーキや180gのハンバーグが食べられるのだから驚きなのだ。
b0019140_161756.jpg
しかし、昨日はハラ減りモード全開だったので、1300円と奮発してチーズ・ハンバーグステーキ360gを平らげた。見た目は結構ヘビーかと思ったが、案外ペロリといけてしまうものだね。
b0019140_1604817.jpg
途中に在った児童公園は、其処だけ時が止まっていたナ。
*************************************************
夕べは「宇ち多”」仲間たちが次々と連絡してきたので、仕事を切り上げ京成立石へ向かった。

途中、泉岳寺の駅ではお馴染みの京急電車が歌を奏でていた。
あの「ファ・ソ・ラ・♭シ・ド~」って奏でているのは電車のモーターのノイズなのだそうだ。此の歌う電車は1998年に登場した「2100形」と2002年導入の「新1000形」の車両なのだが、ドイツのシーメンス社がうるさいモーター音を音階にしてしまおう、と云う遊び心から生まれたらしい。導入当初は「耳障りだ」等々の意見もあったらしいが、いつの間にやら「ドレミファ・インバーター」と呼ばれ親しまれるようになったそうだ。
b0019140_15554314.jpg
ところが、この5~10年のうちに新車両導入が決まり、「歌う電車」も姿を消してしまうそうだ。京急の名物だったのに、ちょっと寂しいね。惜しい気もするし残念でならないナ。

そんな事を思っていたら立石に到着。真っすぐ「宇ち多”」を目指したが10人程並んでいる。まぁ、のんびり待つ事にしたら、サラリーマンたちは案外早く入れ替わるんだね。
b0019140_1556773.jpg
15分程待ったあたりでいつもの奥席へ入れたのだ。

煮込みはとっくに終わっていたが、平日ならではのレバ生を戴いた。これ、お酢でも美味いし、塩も良い。向かいに座る初宇ち多”のカップルと一緒に楽しい宴となった。梅割り軽く2杯のつもりが、結局いつもと同じだけ吞んでしまった。

近くの「ゆう」で吞んで居たひとみ姐さんと合流し、「二毛作」へ。
さっき「宇ち多”」で出会ったばかりのカップルが外のテーブルでおでんを突いて居るじゃないか。
「どうぞ、どうぞ」の甘い言葉に誘われて相席させてもらったのだ。レモンサワーで梅雨払い。夕べはホント外が気持ち良い気候だったなぁ。

9時を回ったので、姐さんと恵比寿へ向かうことにした。三田で乗り換えようと思ったら二人とも酔い心地。気が付けば品川駅だった。また、あの「歌う電車」の音を聞いてしまったナ。トホホ。

恵比寿駅から東口を抜けて、八重山そばの美味い「マンタ食堂」へ行くと店主が変わっていた。よく見ると店名も違っていた。
b0019140_15563553.jpg
でも、内装も沖縄料理ってところも其のままだったので、良かった。
入り口外のテーブルで八重泉を戴いた。
うーん、外の風が心地よい。梅雨の合間のつかの間の晴れだね。
b0019140_1557285.jpg
スパム玉子をアテに泡盛吞めば、気分はもう沖縄の夜だ。
b0019140_15572046.jpg
それにしても、ひとみ姐さんはまるで自分の別荘にでも居るかの様に寛いでいるねぇ。あぁ、すっかり酔って、店の名前を忘れてしまった。
by cafegent | 2008-06-12 16:16
昨日の天気にはすっかりヤラれた。
朝から湿度の高さに悩まされ、午後に雨になったかと思いきや、打ち合わせに出掛ける頃には太陽が顔を出して来た。

もう、傘はいらないナ、と思って出掛けたら徐々にまた空が暗くなって来た。
赤坂で打ち合わせが終わった時には爆音の様な落雷が鳴り響いてる。
参ったね。TBSの裏手にはタクシーも通らず、赤坂通りまで出た時には前身ずぶ濡れになって仕舞った。

濡れてすっかり服の色が変わり果てた頃、漸くタクシーが捕まった。
恵比寿ウェスティンまでクルマをかっ飛ばして貰い、少し早めにホテルに入る。ホテルのトイレはちゃんとしたハンドタオルが用意されているからイイネ。
濡れた頭を吹きとってたら、相手が30分程遅れるとの連絡が入った。
あぁ、そのお陰ですっかり洋服も乾いたのだった。ホッ。
*****************************************************
初夏の北海道は気持ちが良い。
イサム・ノグチ設計の「モエレ沼公園」も美しい限り。
b0019140_16425096.jpg
さて、年に一度、桜草が花咲く季節に実家のある札幌に帰省する。

別に札幌が桜草の地では無いのだが、我が父の道楽が桜草集めなので、桜草の花見をするのである。
此れまで様々な趣味を愉しんで来た父が晩年ひたすら取り組んで居るのが桜草なのだ。

シナトラに始まり、モダンジャズ、ニール・ヤング、ライ・クーダー、イタリアオペラ、マリア・カラス、三味線、長唄、斉藤真一の瞽女(ごぜ)の絵収集と多彩多趣味の人生を歩んで来たのだが、半端じゃ済まない凝り性の性格なので、毎年毎年増えていく種類の数に圧倒されるばかりだ。
b0019140_1673114.jpg
この南京小桜と云う品種は江戸時代から三百年も続いているそうだ。

プリムラと呼ばれる花があるが、此れは西洋桜草と云い、日本の桜草とは違う種類だ。日本でも全国的に愛好家がおり、独自の品種改良などを重ね、登録しているので、今では200種類以上の桜草が有るそうだ。

そんな中で、北海道にも愛好家が二人居る。
一人は小樽に住む方で桜草の文献なども記しており、全国的に有名な愛好家である。そして、もう一人が我が父なのだ。

どうスか、此れ!呆れるでしょう。
b0019140_1693100.jpg
アホじゃなかろうか、と唸る程の量が処狭しと室内を占拠している。
b0019140_1693018.jpg
200種類あると云うのにウチには150種類程の鉢が有るのだそうだ。
b0019140_1610182.jpg
正面だけじゃなく、横にもまだ有るのだ。

桜の花に似た小さな桜草は江戸時代に庶民の間で人気が出始め、巣鴨界隈の植木屋や農家などでも栽培され江戸市中に売られていたそうだ。
白、桃色、薄紫、朱色など色も鮮やかだが姿かたちがそれぞれまるで違う所が面白い。

また、それぞれ特徴を捉えた「云い得て妙」な名前が良い。
b0019140_161554100.jpg
「隅田の花火」も其れらしいネ。
b0019140_161721100.jpg
「明け烏」
b0019140_16144595.jpg
「新雪」
b0019140_16174621.jpg
「日の丸」
b0019140_1615317.jpg
「獅子頭」
b0019140_161621100.jpg
「富士の雪」、どれも素敵な名前を付けるねえ。

中には、こんな名前もある。
b0019140_16121810.jpg
「折紙付き」
b0019140_16132738.jpg
此れは、「天晴」だ。
b0019140_16125344.jpg
「心意気」なんてのもある。
b0019140_1611815.jpg
此の、花の中に花があるので「紅重ね」なんて、実に素敵だね。

竜田姫、漁り火、薄化粧、玉光梅、母の恵み、武蔵野、紅葉狩り、綾瀬川、末摘花、高根の雪、晩春、紫式部、雪月花、鈴の音、吹上桜、などなど挙げ出したらきりがない。

5月の後半から花が咲き始めるが6月に入ってしまうともうしぼみ出すので花を切り落として行くのだそうだ。そうしないと翌年美しい花が咲かないらしい。
b0019140_1632723.jpg
一年の内、11ヶ月は葉っぱだけの状態の鉢上が庭一杯に並ぶのだ。

ずっと眺めていても飽きない程、可愛い花だが、厄介な課題もある。
「いずれ此の桜草の世話はお前に任せたから」と云われているのだが、さて一体どうやって世話をすりゃあ良いのやら。まったく、今から唸るばかりなのでアル。

   我が国は草も桜が咲きにけり 

いつ詠んでも素晴らしい。小林一茶の名句だね。

そう云えば、前に俳句の話をしてた時のこと。
「こりゃ名句だねぇ」って云うと友人に「何、ナガシマみたいな事言ってんだよ!」って返されたのだ。名句を「メイク」と勘違いしたんだろうけど、日本語ってオカシイね。

昨日も地下鉄の車内吊り広告を見ていたら、水の広告で「軟水」ってのが有った。
僕が「軟水ってさぁ?」って話をし出すと、いきなり横から「今、渋谷でナンシー関の展覧会、やってるよねぇ」ってまるで違う事を言う奴が居たのだ。
しかし、軟水で「ナンスィー」ってのも笑かしてくれたね、まったく。
まーどーでも良いけど。

   桜草摘まずに帰り君想ふ。
b0019140_15575124.jpg

なんて詠んでみたけれど、枯れる前に摘んでしまうのだナ。
by cafegent | 2008-06-10 16:48 | ひとりごと