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by cafegent
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<   2008年 08月 ( 14 )   > この月の画像一覧

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女優、深浦加奈子さんがお亡くなりになった。享年48歳とは実に若い死だが、がんと云う病気は突然襲いかかってくるから恐ろしい。そうか、彼女は僕と同い歳だったのだね。

劇団「第三エロチカ」の頃から、妙な色香を漂わせていて、結構好きな女優さんだっただけにとても残念だ。東京パノラマ・マンボ・ボーイズでも唄っていたっけ。ドラマじゃ「SP」での看護婦長役が最後に観た姿だったナ。

彼女が出ていたドラマの中で、ボクが一番印象に残っているのは「私の青空」だった。8年前のNHK連続テレビ小説なのだが、利根川ボクシングジムの娘役で、新しい深浦加奈子の魅力を発見したものだった。

僕はクセの強い女優が好きだ。太地喜和子、伊佐山ひろこ、緑魔子、ひし美ゆり子、八並映子、范文雀、夏純子、中島ゆたか、辺りがイイネ。強烈な色気にクラっときちゃうんだナ。あれっ、こうやって好きな女優を挙げてみると、テレ東の「プレイガール」に出ていたコが多いネ。

そう云えば、太地喜和子も48歳でこの世を去ったのだっけ。
イイ女の寿命にしちゃあ早過ぎるネ。謹んで深浦加奈子さんのご冥福をお祈りしたい。
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今頃、極楽浄土の蓮の花の上に乗って冥途へと歩いているのだろうか。合掌。
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さて、夕べは大門での打ち合せの帰り、「ぼんそわ」へ立ち寄った。
一人、気ままにレモンサワーを吞んで居た所へ、立石「宇ち多”」帰りのひとみ姐さんがやって来た。雨降りの宇ち多”は空いていたらしい。何処でも好きな席に座れたそうだ。ふーん、そんな時もあるのだネ。

僕は夕飯をまだ済ませてなかったので、蕎麦で一杯と云う事になり、久しぶりに新橋「辻そば」へお邪魔した。

蕎麦屋で呑む酒は実に旨い。
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山椒がピリリと効いたちりめんじゃこをアテに北海道の銘酒「男山」を冷やで戴く。う~ん、たまらんね。
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お薦めの「たこわさび」も程よく山葵が効いて、酒がススム。
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出し巻玉子でホッと一息ついて、蕎麦で〆るとしようか。

此処は太打ちの田舎そばと細打ちが有る。
夏の暑い時期には太打ちのぶっかけ「剣客そば」でガッと行くのが良いが、雨上がりの夜は蕎麦の香りを楽しむざるそばが良いかナ。店の軒先に有る自家製粉用の石臼でそば粉を挽いている。
つなぎ無しの生粉打ち蕎麦の香りをしっかりと愉しむ為にも、ご主人の辻さんは山葵ではなくおろした辛味大根を薬味に添える。
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先ずはそのまま汁(ツユ)に浸けずに一口食べてみた。ちょっと舌にざらつく食感とそば粉の香りがイイネ。そば粉本来の持つ味を改めて感じる事が出来るのが、素晴らしい。汁に浸けてズズッとすすれば、思わず顔が緩んで仕舞う程に美味い。
続いて、薬味の辛味大根と細く刻んだ葱を乗せて戴くのだ。
渋く味わって、なんて思っていたが、大盛りのざるそばをペロリと食べて仕舞ったナ。
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板場に立っているご主人は実に凛としており、弟子と二人で寡黙に仕事をしている。
一仕事終えた後に酒場でお会いする辻さんは、実に陽気で気さくな御仁なのだ。蕎麦打ちってかなりハードだし、腰への負担も多いと聞いた事がある。重労働の後の酒は最高に美味しいのだろうナ。

心地良く酔いも廻ってきたし、美味い蕎麦も堪能した。

ひとみ姐さんと二人で、新しい店でも出来て居ないかナ、なんて路地裏を徘徊しながら、歩いていたら柳通りを前から自転車に乗った辻さんがやってきた。手には僕のカメラを持っているではないか。そうか、うっかりして「辻そば」にカメラを忘れて来て仕舞ったのだった。それにしても、良くぞ見つけてくれたなぁ。新橋だってそんなに狭い街じゃないのに、凄いなぁ。
いやはや、チト反省。そして、辻さん本当に申し訳ない。とショボショボと電車に乗り込むのであった。

今度の土曜日はS-Kenさんのウェディング・パーティだ。めでたい事はスバラシイね。
そして日曜日は新宿花園・ゴールデン街の「納涼感謝祭」なのだ。
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新宿にやってきた吉本興業が全面的に協力したイベントだそうだ。
1ドリンク500円で何処の店でも呑めるそうだ。これも愉しそうだネ。
by cafegent | 2008-08-29 18:02 | ひとりごと
先日、永年の友人の息子が二十歳を迎えた。

母親のお腹の中に居る時分から知っているのだから、幼年期からずっと見続けてきた。それにしても、一体いつ思春期や反抗期を迎えたのだろうか、と端から見ていて心配して仕舞う程、実に穏やかに爽やかに成長したものだ。まぁ、心配するこたぁ無いのだが。

これで、漸く酒を酌み交わす事も出来る訳だ。
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この夜、ひとみ姐さんは深夜12時を廻り、晴れて大人の仲間入りをした息子と同い年の20年モノのシャンパンを持ってやって来た。
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おぉ、「アンドレ・ボーフォール」の1988年か。
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ヨっさんが記念の栓を抜いてくれた。
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こいつぁ、凄いね、ビオ・シャンパンの傑作だ。
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20年を振り返ると、いろんな出来事を思い出す。子供の成長と大人の時の経過ってのは、随分と感じるスピードが違うものネ。

まぁ、社会に出ているとアッと云う間に過ぎて仕舞うのだが、子育て20年となれば大変な労力だったろうね。
これからは、息子もイッパシの大人の男の仲間入りだから、姐さんも少し肩の荷が下りたことか。
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翌日は青山「Vive la Vie」にて盛大な誕生日パーティが開催されたそうだが、残念ながら所用で参加出来ず。ヴィヴ・ラ・ヴィは「人生万歳」でアル。オースティンのこれからの人生が素晴らしい人生である事を願ってお祝いしよう。

さて、先日は久しぶりに大井町「食堂 廣田」へお邪魔した。
冬のカキフライばかりでは、申し訳ないものネ。この日は、初「廣田」をお連れしたので、シェフのエンドさんのお任せで大いに美味いご馳走を味わう事が出来た。

先ずは、キリリと冷えたスパークリングで喉を潤す。
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「クレマン・ド・ブルゴーニュ」はしっかりとしたぶどうの味にほんの少し柑橘系のピールの香りが漂っていた。
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エンドさん、最初の一皿はこのシャンパーニュに合う「石ガレイのカルパッチョ仕立て」から。トマトと人参とマーシュだろうか、あぁ、本当に美味い。
続けて、「アワビと松茸の海ぶどうソース」の登場だ。
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早い松茸は8月から出て来るのだね。これは中国雲南省産だそうだ。
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ソースに使われている海ぶどうは、飛行機好きで餃子好きのパラダイス山元さんのお土産だそうだ。世界公認サンタはグルメでもあるのだナ。

シャンパーニュを二杯お替わりした後は、ブルゴーニュの赤にした。なんせ、今度は肉が続くからだ。
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「オート・コート・ド・ニュイ2005」だ。
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「仔羊のスモーク」にはボルドーかな、なんて勝手な先入観はイケナイね。いやはや、失礼しました。
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このブルゴーニュの赤はたまらなく合っていた。はい、脱帽。
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厨房に立つエンドさんは格好良いネ。最近は酒場で会うほうが多いからなぁ。

お次の料理は、「シャラン鴨のソテー」だ。
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野鴨に近い鴨を窒息させて絞めているそうで、これがとても美味しいとの事。付け合わせは、鎌倉産のジャガ芋にモロッコインゲン、それにまたもやパラダイス山元さん土産の島らっきょうが刻んで入っていた。

ワインもどんどん進み、エンドさんから極上モノをご馳走して頂いた。
ドメーヌ・ブシャール・ペール・エ・フィスの「ル・コルトン・グラン・クリュ2002」だ。
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先日も家でコルトンを開けたが、奥深い味わいはどちらも引けをとらないナ。

ワインもクイクイと空いて、〆はパスタかと思いきや「冷うどん」だった。
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相変わらずエンドさんの変化球には恐れ入る。豚肉と小松菜が味を引き立てていた。

この夜もエンドさんの素晴らしい宴に感謝だ。
美味しい料理に美味しい酒は欠かせないね。つくづく、自分が呑ん兵衛で、酒呑みの仲間が多い事に感謝するナ。あぁ、幸せ。
by cafegent | 2008-08-28 16:09 | 食べる
お盆の間も熱かったネ。毎日、灼熱の太陽が降り注いでいる。
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外に出るだけで手の甲に汗が噴き出して来る。
アスファルトの照り返しやエアコンの放射熱は、軽い目眩を覚える程強烈だ。遠くの路面がゆらゆらと揺らいでいる。まるで、向こうの景色が蜃気楼の様に思えてくる程の熱波だ。
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これだけ暑いと、冷たいものよりも更に熱いモンを食べてガッと汗を出した方が猛暑を凌げるのではないだろうか、と武蔵小山は「河童子」の味噌ラーメンを食べた。

此処の味噌味は、札幌で食べるラーメンの味がする。
帰省出来ない時もこれを食べれば、札幌に戻った気になれるのだ。
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ガツガツと食べていると、どんどん汗が垂れて来る。短パンの太腿の辺りがびしょ濡れになっている。夕べ呑んだアルコールが全て躯の中から出て行ってくれる。

夕方は恵比寿カドヤで一杯引っ掛ける。
下町御用達の「バイス」を仕入れたとの事だったので、早速バイスサワーを頂いた。
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シソの味が何とも安っぽくて旨いのだ。まぁ何杯も呑む酒じゃないが、夏の夕暮れの最初の一杯にはいいかもネ。

軽く呑んだら、二子玉川まで出掛けてみた。

この日は、「たまがわ花火大会」なのだ。
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世田谷区と川崎市が合同で開催するので、二子玉川駅のホームを挟んで両サイドに打ち上がる花火を楽しむ事が出来るのだ。駅を出て、河川敷まで歩く。対岸の二子新地側にも沢山の人が出ているナ。これだけ人で溢れていても、ちゃんと隙間は有るもので、ちょいと探せば見物場所を確保出来るのだ。
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華やかな花火が夜空を彩ってくれたな。どちらも見事だったが、川崎市の方が日本の花火って感じで、世田谷区は西洋風で派手なディズニーランド的な花火が目立った感じかナ。
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今年の花火大会もこれが見納めだ。

二子玉川は駅構内に行く前の誘導規制が厳しいので、大会が終わる少し前に出るのが良いのだ。背中で鳴り響く花火の音を振り切り、駅へ向かうとスムーズに電車に乗る事が出来た。矢張り、長年の経験が生かせたかナ。

渋谷に戻り、「Non」にて軽くビールを戴いて、食事に出掛けた。
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つい最近まで中目黒で営業をしていた「根室食堂」が装い新たに渋谷に移転して来た。それも、地下1階地上3階建ての戸建てビルなのだ。
ビルなのに、かたくなに立ち飲みを貫いている姿勢も凄いネ。中目黒で吞んでいた頃とまるで雰囲気が変わっていない事もスゴイ。で、一階のカウンターで呑む事になった。

時々、北海道の魚が食べたくなる時がある。いつもの目黒の寿司屋に伺えば、それはもう大層な料理を戴けるのだが、実家で食べるような刺身や焼き魚が食べたくなる時は迷わず「根室食堂」に来る。取り立てて凄くないのだが、妙に肌に馴染むのだ。

先ずはミョーバンじゃなく、塩水に浸けて保存したウニをアテに呑む。
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捕れたての殻を割ったばかりのウニを味わってる様なのだ。ただ、ウニが少ないのが悔やむな。これじゃ、一口で名古屋だ。イヤ、おわりだ。

続いて、水ダコの刺身に八角刺しだ。
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水蛸は酒のアテに良いね。煮てもザンギにして揚げても美味いが、新鮮な蛸は刺身が旨い。

札幌では八角に味噌を塗って焼く「軍艦焼き」を良く食べる。この魚、タツノオトシゴをピンと真っすぐ伸ばした様な姿をしており、「海底2万マイル」に出て来る潜水艦の様なカタチなのだ。
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でも、やっぱり新鮮なウチは刺身が美味いネ。
とても美味しく戴いたが、もう少し脂が乗っていた方が良かったかナ。
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〆は縞ホッケにご飯を戴いた。真ホッケより脂がのってて好きなのだ。
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この日は昼から味噌ラーメンで札幌を思い出し、夜もまた実家の味を楽しんだ。云う事無しの夏の夜だったナ。

お盆休みが明けた途端、急に忙しい日が続いている。
打ち合せのスタート時間が夜遅いと、それだけでストレスになるネ。

そんな訳で、ちょいとスタミナ補給しようと目黒「ホルモン稲田」へ行ってみた。
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先ずは駆けつけ生ビールをグィッと一気に。
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ホルモン盛り合わせで精をつけ、美味い肉へと突き進むのだ。

上ハラミを頼み、この日の裏メニューから「芯ロース」を戴いた。
日常使いのマイベスト・ハラミは迷わず「ホルモン道場 みやこや」なのだが、ちょいと贅沢したい時の絶品ハラミは、ここ稲田の上ハラミだろうか。
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文句無しの美味さなのだヨ。

そして、篠崎「焼肉ジャンボ」でもお馴染みの芯ロース。
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片面5秒焼きを飯に乗っけて食べる幸せ。あぁ、心ときめく至福の味わいだ。その後に続く、上タン塩にザブトン、上ミノと、幸せの超特急が僕の躯の中を駆け抜けていったのだった。

さて、昼休みも終わったし、今日も頑張って乗り切ろうかナ。
by cafegent | 2008-08-21 12:50 | 食べる
日曜の雨降りから少し過ごし易い風が吹き込むようになっていた。ずっと熱帯夜が続いていたので、久しぶりに窓を開けて眠るのが心地良かった。
それでも今日はもうジリジリと暑い日差しが戻って仕舞ったね。

北海道、美瑛から朝摘みのとうもろこし「ピュアホワイト」が送られてきた。北海道は日照時間が長いので他の産地に比べると糖度が高い。そして、昼と夜の温度差も激しいので、温度がグンと下がる為、糖分の消費量が少なく糖度が保たれるそうだ。先ずは生で食べるのだが、その水々しさと甘さに驚くのだ。こうなるともうフルーツなのだネ。朝は生で頂き、夜はビールのアテに茹でて戴く。
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あぁ、小さな幸せだ。

とうもろこしの粒ってお米と同じで、水分を吸収するので美味しくご飯を炊くときに30分程水に浸けるように、とうもろこしも十分水に浸すといい。要するに水から茹でれば良いのだナ。沸騰して2、3分茹でればもう良し。この時に鍋に塩を入れては駄目なのだ。塩を入れるとプックリした粒がシオシオに萎れてしまうのだ。塩は茹で上がってから好みで振ると良い。僕は何も付けず、甘さを楽しむのだけどね。

縁日気分で、焼きとうもろこしも旨い。生で食べられるのだから、そのままグリルか網で表面を焼けば良いのだ。両面を10分程焼いて醤油を塗り、更に2分程焼けば完成だ。香ばしい匂いが、これまたビールに合うのだナ。むふふ。

8月末には、十勝の足寄町からフルーツとうもろこしの「あまえん坊」が届くのだ。朝もぎ立てをその日のうちに航空便で届けてくれるので、翌日には家で食べられるのでアル。あぁ、今から待ち遠しい。

雨が止まない日曜の午後、散歩がてら白金の庭園美術館に行ってみた。
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東京都庭園美術館では、ちょうど今彫刻家の舟越桂さんの展覧会「夏の邸宅」が開催されている。
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5年前、木場の東京都現代美術館での大規模な展覧会を観たが、大きな展覧会はそれ以来だろうか。或の時は、広いスクェアな空間をゆったりと使いながらも、可成りの作品の数々が展示された。その迫力ある彫刻の数に圧倒されたのを思い出す。中でも展覧会出品用に制作された「水に映る月蝕」と云う作品には驚かされた。天使の翼を彷彿させる背中から突き出た手がとても印象的だった。

舟越桂が創り出す彫刻群は、どれもその瞳に引き込まれて仕舞う。大理石で出来た瞳は必ず片方がズレており、所謂「斜視」になっている。
以前、拝見したインタビューでも、わざと「外斜視」にして遠くの方を見つめる様に配置していると語っていた。その虚ろな視線の向こうには作者自身の想いが秘められているのだろうか。

今回は氏が近年シリーズとして制作し続けている「スフィンクス」が展示されていたので、此れ等を拝見する事も楽しみだったが、本展覧会を知った時から、何より此のアールデコ様式美に彩られた洋館「旧浅香宮邸」との見事なまでの作品群との調和を楽しみにしていたのだ。
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大理石に囲まれた浴室に置かれた「言葉をつかむ手」にしばし足が止まり、或の「水に映る月蝕」も5年前に観た時と全く違う印象に息を吞んだ。重厚な石の暖炉を飾る見事な壁画は、あたかも此の作品を待っていたかの様に思えたのだ。

深い眠りから覚めたクスノキの木彫り彫刻像がアール・デコ様式の館の各部屋に静かに佇んでいるのだ。言葉は発しないが、見る者に何かを語りかけている様だ。

庭園美術館の入り口を入ってすぐに展示されたスフィンクスシリーズの「戦争をみるスフィンクス」に始まり、「森に浮くスフィンクス」、「遠い手のスフィンクス」など、此の邸宅美術館で観ることが出来て、より強く引き込まれて仕舞った。

人間なのか化身なのか、ギリシャ神話の中のスフィンクスは女性の顔と乳房を持ち、鷲の翼とライオンの躯をした怪物なのだが、此処に居るスフィンクスは両性具有の躯を持つ不思議な存在だ。豊満な乳房に力強いまでに鍛え上げられた筋肉、そして動物の様な長い耳を持ったスフィンクスである。

「戦争をみるスフィンクス」は2体制作されているが、「戦争をみるスフィンクスⅡ」に見られる表情は、今回のシリーズを象徴しているかに思えた。
先に「東京都庭園美術館ニュース」での解説を読んでいたので、必然的に作者の意図する所へと誘導されたのだが、可成り強烈なインパクトを与える像であった。
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眉間にしわを寄せて、苦虫を潰したような表情で遥か遠くを見つめるスフィンクスは、とてもアイロニカルで不気味な笑みで彼方を見つめている。まるで此の地球上で実際に起きている様々な戦争を見て嘆いている様に見えた。解説では「イラクやパレスチナのおぞましい戦争を見て、思わず顔を曇らせているのだ。」と記されていた。作者自身の思いを木彫りの人物像に託した訴えなのかもしれない。

「これが現実の世界なのだよ、諸君」とでも語りかけてるのだろうか、それとも「神の望まない結果が実際に起きているのだね。」と、悲しんでいるようにも見えて来る。

舟越桂が創り出したスフィンクスは、まるで「パンドラの箱」を開けて仕舞った愚かな人間たちへの「怒り」「悲しみ」「嘆き」「虚無感」を全て秘めているかの様だ。

新作の「見晴らし台のスフィンクス」では、スフィンクスの頭部から小さな男性が拳をあげて居る。「新日曜美術館」の中で語っていたが、此れは舟越桂自身の自刻像だと云う。スフィンクスと同じ目線で、人間がやっていることを見たい」との事だ。
「森に浮くスフィンクス」は高い所から人間社会を見下ろしている様に見えた。現実社会への芸術による舟越桂のテーゼなのだろうか。

一連のスフィンクスシリーズは、これまでとは違う舟越桂の世界を切り開いたようだ。

アーティスト舟越桂は、「リアリズムとリアリティは違うのだ。」と語っていたが、太いクスノキにノミを当て、命を吹き込む姿は凄い。電動ドリルを抱え、瞼に穴を開けている姿は、まるでアンドロイドを作っているロボット博士の様である。
会場の一室に「ピノッキオ」の像が展示されていたが、人の影が無くなる隙を見計らって、何処かへヒョイと飛び出して仕舞うんじゃないかと思った。

舟越桂が彫り上げる作品の存在感は、現実を遥か遠い望郷の世界から眺めている様だ。永い間、人が住み続けたアール・デコ洋館の部屋から、現実を見つめる木彫りの彫刻像たちは必見だ。

今回は彫刻のみならず、ドローイングや版画も多数展示されていた。彫刻の制作過程の「習作」と云う枠を越え、一つの完成された作品としてのドローイングは実に素晴らしい。
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雨降りの午後、旧浅香宮邸宅の館内には妙な湿度を感じたが、木彫りの人物像とアール・デコ様式の館は互いに共鳴しあっていた。
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アンリ・ラパンが手描きで装飾を施した部屋の中で、何かを見つめる「遠い手のスフィンクス」やルネ・ラリックのシャンデリアの下に無言で佇む「肩で眠る月」の像など見事なバランスで置かれている。

「夏のシャワー」と云う古い作品も印象的だった。
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本が一冊も無い書庫の中に男が一人佇んでいるのだが、何処か物寂しげな顔に見えた。まるで、書物を欲している様にも思えるのだ。

もう一度、今度は日差しの強い晴れた日に訪れてみたいと思った。
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「舟越桂 夏の邸宅」展は、9月23日まで開催しているので、是非。

本展の作品カタログを販売していたのだが、残念な事に此の旧浅香宮邸宅での展示が載っていなかった。但し、今井智己さん撮影、服部一成さんデザインの小さな展覧会カタログが200円で販売しているので、此れは絶対に手に入れておきたいものだ。
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そうそう、会場に来て知ったのだが、木で出来たアクセサリーやボタン等を身に着けて行けば団体割引料金(800円)になるそうだ。帰りの珈琲代が浮くネ。
by cafegent | 2008-08-19 14:07 | ひとりごと
朝、ちょいと早起きをして、散歩してみた。
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東大医科研の木々では、様々な種類の蝉が羽化していた。
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葉っぱの裏側で羽化するのだネ。

ちょうど今は蓮の花も綺麗に咲いているのだろうナと思い立ち、上野不忍池まで足を伸ばしてみた。

御徒町で電車を降り、上野広小路から鈴本演芸場を過ぎた三橋跡で左に曲がると上野公園に隣接する不忍池に出る。朝6時だと云うのに大勢の人が池の畔に集っている。毎日の散歩に来る人、ウォーキングを楽しむ老夫婦、朝まで此処で過ごした方々などだ。中でも目立つのは矢張り一眼レフのデジカメを持った人たちだ。
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皆、不忍池の畔に向かってシャッターを切っている。
ほら、夏の時期になると、水面一杯に美しい蓮の花が咲き誇るのだヨ。

蓮の花は早朝に開花するので、皆さん朝早くから此処にやって来る。
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池の真中に位置する辯天堂を背景に花々を写そうと思うのだが、周辺の高層ビルなどが邪魔をして中々上手い具合に撮れないのだナ、これが。
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さて、水上音楽堂の脇では、今年もまた「蓮見茶屋」が始まっている。
此処は、仕事帰りにちょいと浮世を忘れて一休みするのに持って来いの休み処なのだ。
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そんな訳で、夜またやって来たのだ。

仄かな灯りに照らされた蓮の花を眺めながら、冷酒を一献つけるのだ。
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水面から吹く心地良い涼風に和み、盃に映る月の灯りをぐいと呑む。
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お盆休みの最中、夕暮れの辯天堂の向こうでは暗雲が立ち込めて稲妻が輝いているが、不忍池上空は晴れている。
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まるで、あの世の世界にでも誘われたかのような錯覚をして仕舞う。

今年も、京都のお盆では大文字焼きが催されたが、この「大文字の送り火」の灯りを頼りに、ご先祖様が冥途へ帰るのだそうだ。
昔から、この明りを盃の酒に映し、願い事をしながら呑み干すと願いが叶うとの「言い伝え」がある。
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京都までは行けないが、幻想的な蓮の花を照らす月明りを大文字に見立てて、呑んでみるのも粋だろう。
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此処は東京都と台東区が協力し運営しているそうだが、店に入ると石原慎太郎都知事の書いた「蓮見茶屋」の額が掛けられていた。
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都知事も毎年必ず立ち寄るそうだ。

中では一文百円の木札が用いられる。
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千円の十文札を貰い、酒と特製蓮見弁当のセットを戴くのだ。
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酒は冷酒の一合徳利や生ビールのジョッキ出し、特製弁当も蓮根をふんだんに使った松花堂弁当風の逸品で、これが酒に合う。
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ほら、凄いでしょ。

酒の肴もえいひれ、板わさ、合鴨薫製などと豊富だし、本日の銘酒もあるのだ。この夜も出羽桜の吟醸酒に麦焼酎のとっぺんだった。これ全て五文なので、ワンコイン酒場ってな具合だね。
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畔に突き出た桟敷席で眺める蓮の群は見事だ。蓮の花の向こうには美しく輝く弁天堂や五重の塔の遠景も愉しめる。
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早朝にポンと咲く花も素晴らしいが、今にも咲きそうな蕾みたちも実に美しい姿をしている。
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ちょいと浮世を忘れたら、辯天堂の弁天様にお詣りして帰るのも良いだろう。
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「蓮見茶屋」は9月末までの間、午後5時から9時まで営業しているので、存分に楽しめる。また、毎晩午後6時には江戸芸や落語、講談などの演芸も催されるので、大いに酒が進むのである。もちろん、昼から抹茶に和菓子も楽しめるので、たっぷりと江戸情緒を味わってみると良いだろうネ。
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by cafegent | 2008-08-18 17:04 | ひとりごと
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今が一番、美味しいビールの季節だね。
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こんな洒落た大麦をデザインした日本手ぬぐいも素敵だね。これは手ぬぐい絵師の高橋武さんの作品だ。
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今年も8月17日から23日まで銀座のギャラリーポートにて「高橋武型染めてぬぐい展が開催されている。

さて、手ぬぐいの話題をもうひとつ。

浅草の日本手ぬぐい店「ふじ屋」の先代が昨年11月に89歳でお亡くなりになった。亡くなるその日まで、仕事を続けていたそうだ。故人となった川上桂司さんは、ご長男の千尋さんと共に、江戸時代に流行った山東京伝の「手拭合(てぬぐいあわせ)」に登場した作品を30年と云う歳月をかけて復刻させた親子なのだ。
江戸時代、歌舞伎役者や作家たちが洒落を効かせたデザインの手ぬぐいの図柄を競い合ったのだが、実に見事でずば抜けたセンスなのである。

斧(よき)、琴(こと)、菊(きく)の図柄を配し、「善き事を聞く」と読ませたのは、三代目尾上菊五郎の持ち柄で、粋なことをするもんだナと感動したものだ。

七代目市川団十郎は鎌の絵に○と「ぬ」の文字を染め抜いた襦袢を愛用していたそうで、これも有名な手ぬぐいの図案として残っている。歌舞伎役者なのだから、「舞台の上では何を演じても”かまわぬ”」と自分の心意気を込めた柄なのだ。
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團十郎ファンは皆この「鎌○ぬ」柄の手ぬぐいを使ったらしい。
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先日、新宿の京王プラザホテルのロビーギャラリーにて、ふじ屋の「手ぬぐいあわせ」展が催された。
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今回の展覧会は、故川上桂司さん、長男の千尋さん、そして今年24歳になった孫の正洋さんを加えた「手ぬぐい一筋三代展」なのである。
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先日、朝日新聞に掲載された記事の中で、千尋さんが「手ぬぐい一筋だった父がつくったものを遺産にしてしまうのではなく、それを継承し、作り、伝えていくことが私たちの役割」なのだと語っていた。続けるって凄いなぁとつくづく感じたナ。
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こんな「目出鯛」手ぬぐいもあった。

会場には約400点もの作品が展示されていたが、その中で3点だけ孫の正洋さんの作品が有った。今年の干支である子(鼠)を愛らしくデザインしていて印象的だった。
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彼が期待のホープ、ふじ屋三代目の正洋さんだ。

残念ながら展覧会は先週で終わって仕舞ったが、浅草の「ふじ屋」を訪れれば、どれも買うことが出来る。
僕は鯨の目の部分だけを大きく染め抜いた手ぬぐいが気に入っている。
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これは横にして飾り、「詰まらんことに、目くじらを立てるな!」と洒落るのだ。

会場では、「手ぬぐいあわせ」に登場する様々な図案が解説と共に展示されていたので、大変興味深く拝見することが出来た。
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この吉原箱提灯の柄は、そっくりそのまま提灯を切り取った図柄になっている。これも素敵だね。

今回は二つ新しい手ぬぐいを手に入れた。
ひとつは染めた手ぬぐい生地を長い竿に掛けて乾かしている図案だ。
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「鎌○ぬ」柄や「藤の花」、「目くじら」などが風に揺れている粋なデザインだネ。もう一枚は蛙の図案だ。カエルの戯けた表情が何とも云えずユーモラスだ。

夏の時期は浴衣で出掛ける機会も多いが、そんな時こそお気に入りの日本手ぬぐいを持って出掛けたいもんだネ。毎年、新柄を買い増すのも実に愉しいのでアル。
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こうやって帯に引っ掛けておけば、洒落たアクセントにもなるのだヨ。

外へ出ると、京王プラザホテルの目の前に突如現れたの凄いビルが目に飛び込んで来る。
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まるで蚕の繭の様だが、これが噂の東京モード学園コクーンタワーか。北京の鳥の巣と競い合えそうだが、ヘルツォーグ&ドムーロン作じゃあ無いのだろうナ。
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何処も彼処もお盆休みだね。
1ヶ月前の旧盆にお墓参りを済ませているし、お盆にする事と云えば、テレビで高校野球か、今年はオリンピックだぁね。

家でゴロゴロしていても仕方が無いし腹も減って来たので、日差しが強い午後2時過ぎ、無謀にも大崎百反通りに在るラーメン屋「六厘舎」へと向かった。大崎駅から細い坂道を上がり、店の軒先まで辿り着くと、相変わらず人、人、人の人だかりだった。

トホホ、と思いつつも此処までやって来たのだから喰わずに帰れるか。ざっと数えて50人以上並んでいたね。1、2、3カ所と待つ列が出来ているのだが、最後尾の僕は百反通りに面した辺りで日陰が無いのだ。

カウンター12席しか無い店だから、おのずと何回転目に自分が入れるのかが判って仕舞う。あぁ、1時間以上は待つ事になるのだなぁ、とペットボトルで冷気を取り、ひたすら本を読んで待つのでアル。ただ、この店は12人毎に一気に入れ替わるので、最後の番に近づく時の喜びが大きいのだ。

そして、結局席に着いたのは、午後3時40分だった。おぉ、一時間半以上も待ったのか。それでも、待った甲斐が有る程の素晴らしい味の「つけめん」なのだ。味玉が売り切れとの事だったので、つけめんに豚ほぐしをトッピング。細かくほぐしたチャーシューにスープが滲みてグンと美味さが増すのだナ、これが。
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先ず、とろりと濃厚なスープに超極太の麺を浸けズズっといってみる。
続いて、海苔の筏(いかだ)の上に乗った魚粉をスープに溶いて、個性的な刺激のつけ汁で麺を楽しむのだネ。むふふ。
外で並んでいる間に浅草開花楼のバンがやって来て、大量の麺を納品して行った。
あの濃厚スープには、この麺が打ってつけだ。麺だけ食べてみると小麦の味がしっかりと判るのだから凄いよね。
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行列100人超2時間待ち、なんてのが日常茶飯事の「六厘舎」では、この日はまだ少ない方だったのだろうか。あれだけ待って、喰う時間は15分程度なのだから随分と贅沢な時間の過ごし方だろうか。お盆休み様々って感じかね。

がっつりと汗をかいた後は、武蔵小山へ出て「清水湯」の天然温泉に行くのだ。つけめんの後は自分が浸かっちゃうのだヨ。ぐふふ。
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此処は天然の温泉が二つ、露天風呂になっている。ひとつは東京の温泉に多い黒い湯だ。そしてもう一つが「黄金の湯」と呼ぶ黄色の温泉だ。
青空の下でのんびりと湯に浸かり、たっぷりと汗を出す。
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さっぱりした後は、冷たいビールだよナ、やっぱり。と云う訳で駅を通過し、「牛太郎」へ。暖簾はとっくに中へ仕舞われていたが、満席で賑わっている。
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丁度、角の席に山田御夫妻が居たので、待ち合いの席に座りビールをご馳走になった。
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湯上がりのビールは最高に美味いネ。
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今回の日記はビールに始まり、ビールで〆たナ。う〜ん、満足。
by cafegent | 2008-08-15 16:23 | ひとりごと
毎年、夏になると全国津々浦々から美味しい物が届く。
菓子だったり、果実だったり、酒だったりと多種に及ぶが、何と云っても北海道から届くメロンが嬉しい。
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大きなハコで届くので、近所の寺などにもお裾分けに持って行くし、知り合いのバーにも持参してメロンカクテルなんぞを作ってもらったりもする。これは、岡山の桃も同様だ。
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だが、何と云っても朝目覚めの一発でザクッと半分に割ったメロン半個をスプーンですくって豪快に食べるのが一番美味い。
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夕張メロンが無くなる頃合いになると、今度は静岡からのメロンが届いたり、岩見沢産のメロンが次々と届くのだ。
考えてみると、毎年夏は果物を買ったためしが無い。皆さんに感謝だ。

さて、毎年これに参加しないと僕の夏が来ない、と云う程の夏の風物詩「圓朝まつり」へと出掛けて来た。
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江戸時代に今日の落語の礎を築いた三遊亭圓朝のお墓が在る谷中の「全生庵」で催される落語協会の感謝祭である。
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本堂での法要の後、圓朝師匠への奉納落語が開催されたり、沢山の噺家さんたちによる手作りの芸人屋台が処狭しと出店するのだ。
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オイオイ、泡だけ売るなよナ。

寄席でしか拝見できない沢山の落語家さんが一堂に集まり、気軽に落語ファンとの交流が図れるのも、この祭りの魅力のひとつなのだ。
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全生庵の入り口付近では、只今人気急上昇中の若手落語家、柳家三三師匠が居たのでサインを戴いた。

高座帰りなのだろうか、私服でやってきた林家正楽師匠にもご挨拶。
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師匠の紙切り芸は日本一だねぇ。正楽師匠は紙切りでトリを飾った初めての芸人でもある凄い方なのだ。
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実行委員席では、春風亭正朝師匠はじめ、入船亭扇橋師匠たちが張り切って「福扇」を販売していた。

今年は扇橋師匠の俳句をあしらった扇だったので、師匠のファンとしては大変嬉しいかぎり。
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そして、その福扇には師匠の一番弟子の扇遊師匠にもサインを戴いた。こりゃ、僕の宝モンになるナ。

古今亭志ん五師匠も大人気でサインを求め、長蛇の列が出来ていた。
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志ん五師匠の落語も本当にベテランの味が出ていてイイしね。

そして、更に長い列があったので、目で追うと林家いっ平師匠だった。矢張り、「二代目林家三平」を襲名するので、人気が出たのだろうネ。
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オジさんも一緒にパチリだ。
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その他、会場では林家正雀師匠や柳亭一馬師匠、古今亭菊之丞師匠、津軽三味線でお馴染みの太田家元九郎師匠などにもお会い出来て、大変嬉しい週末になった。
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一段落し、圓朝師匠の墓へお詣りをして、全生庵を後にした。
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「圓朝まつり」のガイドブックの表紙には、僕の大好きな柳家権太楼師匠のサインを戴いた。あぁ、幸せな一日だ。

のんびり谷中方面へと歩き、薬膳カレーでお馴染み「じねんじょ」へ。
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野菜カレーを食べながら、扇橋師匠の福扇を開いてみた。
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これまた、師匠らしい一句だね。

   くらやみをふわりと脱ぎし雪をんな 扇橋

夏に涼しい一句だナ。全生庵で今、公開中の幽霊画も背筋が凍るしネ。
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和菓子の老舗「荻野」の前を通り抜け、初音小路の前を通る。
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此処の都せんべい、美味いよネ。

「夕焼けだんだん」を降りて、商店街へ。
コロッケにビールで寛ぐ人たちに混じって、2匹の子猫がのんびりと寝ていた。
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この猫たちは、昨年吉祥寺や池袋方面で話題になり、朝日新聞等で取り上げられた「眠り猫」と飼い主が同じであり、左がゴンちゃん、右のがアイちゃんだそうだ。

夕暮れ時も近づいたので、谷中を出て、野方「秋元屋」へ移動した。

4時の口開けには間にあわなかったが、タイミング良くカウンター席が空いていた。むふふ。
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キンキンに凍った金宮の「シャリ金ホッピー」を戴き、セロリ漬けをアテに呑む。
このセロリがバカウマなのだ。
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昆布のダシが効いていて、酒がススムねぇ。
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テッポウにレバ味噌を戴いて、サクッと店を出る。
此処から浜松町まで移動して、「東京湾大華火祭」を見物することに。

昨年は佃大橋の方から眺めたが、今年は穴場の浜松町で観た。
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良い場所を確保したので、後はのんびりと酒でも呑みながら夕暮れを待つのだ。
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どうですか、真正面に見事な大輪の華火が打ち上がったのだ。
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もう云うこと無しの真夏の夜の出来事であった。
by cafegent | 2008-08-13 13:01 | ひとりごと
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三遊亭小遊三師匠が得意とする落語に、「千早振る」と云う噺が有る。

  千早振る 神代も聞かず竜田川
      唐紅(からくれない)に 水くくるとは

ご存知、百人一首の中で有原業平が詠んだ歌だが、幼い娘に質問され、この歌の意味を聞きにきた長屋の八五郎。ところが、とんだ知ったかぶりのご隠居が途轍もないデタラメな解釈を思い付き、一気に即興でまくしたて誤魔化して仕舞う一席だ。

竜田川と云う相撲取りが吉原の花魁「千早」に一目惚れしたが、振られて仕舞い、それじゃあ妹の「神代」を口説こうとするが、話すら聞いてくれない。
この調子で「千早振る神代も聞かず竜田川」を説明しちゃうのでアル。

相撲を引退して、家業の豆腐屋を継いだ竜田川。そこへ、吉原を出て、喰うや喰わずの空腹で旅をしていた千早が現れる。おからで良いから恵んで欲しいと慈悲を乞うが、昔自分を振った花魁千早大夫だと判り、恨みが蘇った。「お前には、おからはくれてやれねぇ!このアマーっ」と引っ掴んで、裏の土手まで千早を放り投げてしまったのだ。目に涙を浮かべた千早はすぐ傍の井戸の水の中に身を投げて仕舞うのでアル。
コレが「から(オカラ)くれないに 水潜るとは」になる訳ダネ。
大変面白い話だが、最後のオチは、是非師匠の落語で聞いて欲しいナ。

まぁ、これじゃあ、有原業平もさぞ腹を抱えて笑うコトだろうネ。

とマクラ話が長くなったが、先日は「宇ち多”」の常連ご夫妻に連れられて、押上は「業平公園」方面へ遠征に行って来た。業平と云う場所は、そう有原業平にちなんで付けられた地名なのだ。

その業平公園のちょいと先の「まるい」へお邪魔することになった。
開店まもない時間だと云うのに、一階は既に満席で二階の座敷へと上がることに。
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こりゃ、まるで昭和の時代に逆戻りして、誰かの家に遊びに来たみたいだね。すっかり和んで仕舞う。
二階に上がると、不思議と下のざわめきが一切入って来ず、時が止まったようなのだ。テレビを付けたら「シャボン玉ホリデー」なんか映ってたりして。

「まるい」と云えばエッジの立った牛のレバー刺しや〆の仔牛サンドが有名だが、この日は牛が早々に品切れとの事で、残念無念、皆ウ~ンっと唸って仕舞ったのだった。
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だが、生ビールのジョッキで乾杯して、先ずは「煮込み」から。
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此処は二階に上がって仕舞うと忘れられたんじゃなかろうか、と云う程次の料理が出て来ない。
なんせ、夫婦と息子の三人で一階と二階を切り盛りして居るのだから仕方無いよネ。のんびりと夜風が通る座敷で呑んでいると、次の料理が来た。「地鶏すきみ焼き」だ。
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こりゃ旨いねぇ。酒を焼酎に替えて正解だ。酒のアテに良いお味。

お次は「まるいサラダ」の登場。
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新鮮なガツの上に何だか訳の判らない絶品タレが沢山かかっており、サラダとは名ばかりなホルモン料理なのでアル。

まるいサラダをアテに、暫くまた料理の来ない時を焼酎でまったりと過ごす。そして、忘れた頃に「シロ」登場。
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此処のはシロと云っても、テッポウがたんまりと入っているのだ。ウレシイ限り。
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で最後に「軟骨ホルモン焼き」でガツンと脳天一撃を喰らうのでアル。一階でトントントントン...と包丁で叩く音が聴こえてくるとウチらのかなぁと思いながら、暫く運ばれてこないと「あぁ、下の注文かぁ」とガックリ肩を落とすのだ。
暫くしてまたトントントンの音がして、漸く僕らの軟骨ホルモン焼きが出来上がって来た。
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アッサリした味に細かく刻んだ新鮮なタマネギがたっぷり乗っている。
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コレはもう食べた人じゃなきゃ判らない至福の味だナ。

押上に新しい東京タワーが建ったら、「まるい」はもっと入れなくなるのだろうネ。

さて、最近、立石「宇ち多”」仲間と呑む機会が多い。いつもは僕が立石方面へお邪魔しているので、この日の夜は渋谷のんべい横丁の「鳥重」へ連れて行く事にしたのだ。

此処も以前はその日に電話をすれば入れる事が多かったのだが、最近は随分と前に電話をしないと席が取れない程になっている。エチエンヌが朝日新聞に紹介したからか、モリンコが料理通信に紹介したからだろうか、ネェ。嬉しいやら悲しいやら、なのでアル。
それでもお母さん、普段大勢の予約は受けてくれないのに、僕の予約を快く引き受けてくれたのだ。そして九時半の会を外で待つ。
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あいちゃん、仕事帰りと思えぬ様な、バッチリ横須賀の不良娘的ポーズになっているネ。
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岩崎さんは相変わらず呑んだくれての登場だ。

「鳥重」は焼き鳥屋の顔をした鳥料理屋である。
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先ずは「柔らかいモツ」をタレで焼いて行く。他店の焼き鳥屋ならば、4串分は有るだろう程の大串だ。コレにこれでもかと云う程モツが串刺しされており、炭火でじっくりと焼くと、レバがくっつき合った箇所がレアに仕上がり絶品の美味さになるのだナ。

一本目が焼き上がると、漸くお酒を聞いてくれる。外の猛暑にバテ気味なので、冷たい瓶ビールにした。ひとみ姐さんと岩崎さんは既に酔いの口なので、ノっけから日本酒をつけていた。

続いて、心臓が焼き上がる。
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焼き台では煙が天井高くまで立ち上り、その匂いが食欲を誘うのだ。心臓はいわゆるハツだが、これも他店だと半身に開いたハツを3つ程串に刺しているが、鳥重は違うぞ。ナント、一串に鶏の心臓が12,3個まるごと刺さっているのだから。
これに柚胡椒を付けて食べると、もう「ぐふふ」状態なのだ。
ビールをお替わりし、合鴨を戴いた。これも脂が乗っていて素晴らしい。

此処の名物だった生の鳥レバーが仕入れ先の倒産によって、手に入らなくなって仕舞ったと聞いた。先月、タイミング良く食べられたので僕は良かったが、初めての皆さんに食べさせてあげたかったナぁ、残念。

その代わり新しい一品を戴いた。「鳥ささみの炙り焼き」だ。
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表面だけ焼いたささみの美味い事、旨い事。これなら、すぐまた名物になるね、お母さん。
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気分良く酒に良い、旨い鳥料理を戴いたが、時計の針はもう12時近くになっていた。すっかり長いをしてたんだね。立石組が帰れなくなると困るので、彼等を送り、僕はまた横丁へと戻る事にした。

「Non」へ戻ると、いつもの顔たちが集って居た。真夏の深夜、虫の音を肴に呑む酒もまたオツだねぇ。
by cafegent | 2008-08-12 13:22 | 飲み歩き
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北島康介が2大会連続で金メダルを獲得したネ。予選から見ていたけれど、全てに全力でぶつかって行く姿勢が素晴らしいと思った。しかも、世界新記録での2連覇達成ってのは全ての日本人を元気にさせてくれたんじゃないだろうか。
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さて、新宿へ出掛けたら、駅の柱全部がポニョ一色になっていた。読売新聞のタイアップらしいが、大人も子供も足を止めて眺めていたナ。
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人間になったポニョが本当に現れたら、是非とも北島康介と勝負して欲しいモノだ。

宮崎駿監督の最新作、「崖の上のポニョ」を観た。子供の心で世の中を見続けていないと、いつか全てが海の中に沈んで、世界が滅びてしまうぞ、とでも云いたげな作品だった。崖の上の一軒以外はネ。

最近のフルCGアニメなどへのアンチテーゼの様にも見えたパステル画風の背景も素晴らしかったし、波の描写を生き物の様に捉えた斬新なアイディアにも驚いた。

67歳になった宮崎駿監督が、この映画の製作中に、「お迎えが来る日を指折り数えられる年齢になった」とプロデューサーの鈴木敏夫さんに漏らしたそうだ。そうしたら、天国に居るお袋さんと再会出来る、そんな事を映画を作りながらずっと考えていたそうだ。
この映画の中に子供の宗介がお婆ちゃんと出会うシーンが有るのだが、5歳の子供の姿を借りた監督の「母との再会」が描かれていたんだと。

このお婆ちゃんとのシーンをはじめ、ポニョとグランマンマーレ、宗介とリサ、小舟に乗る婦人と赤ちゃん、と「母と子の強い絆」を感じ、映画を観ながら僕自身北海道に居る母の事が頭に浮かんだナ。

「崖の上のポニョ」は子供の為だけの映画では無い。映画を見終えて、もっと沢山の大人に観て欲しいと思った。
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この映画はアンデルセンの「人魚姫」をベースに宗教色を払拭し、描いたと監督が語っていたが、実は夏目漱石の小説が随所に影響を与えていると云う。

字は違うが、「三四郎」「それから」に続く三作目「門」の主人公の名前が宗助なのだ。こちらの宗助は親友の妻、御米(およね)を奪って結婚し、崖の下の家にひっそりと住むのだが、読み進むうちに語られる宗介と御米の過去の回想シーンの描き方が実に映画っぽかったと思う。随分、昔に読んだのだから、ほとんど忘れたケドね。

この話に、崖の上に住む大家が「冒険者(アドヴェンチュアラー)」と云う台詞が何度か出てくるのだが、ポニョの父であるフジモトは何だかこのアドヴェンチュアラーに思えて来た。

また、宮崎監督はワーグナーの「ワルキューレ」を聴きながら、この映画の構想を練っていたそうだ。ポニョの本名はブリュンヒルデと云う設定らしいが、これもワーグナーの大作「ニーベルングの指輪」に登場するのだ。
このオペラの最後は神様が支配する世界が人間になって仕舞った女性の為に滅びるのだが、神をも恐れぬ愛を貫くと云う事なのだろうかネ。とすれば、さながら宗介はジークフリートと云う事になるのだナ。

この映画でも世界の終焉を回避しようと必死に奔走するフジモトが居るが、彼は神ヴォータンをイメージしていると解説に記されていた。知れば知る程、奥が深い作品になっており、僕ら大人に対して「子供の心で観よ」と諭しているのだろう。

5歳の宗介に「ポニョが半魚人でもいいの?」とシビアに問いかける海の神グランマンマーレには恐れ入ったが、可成り素晴らしい映画であった。僕はてっきり、お婆ちゃんたちも宗介の母リサも船の墓場に辿り着いた父も皆海の中に沈み死んでしまったのかと思って観ていたのだが、実はそうでは無かったのネ。

でも、余り深い事を考えず、可愛いポニョに笑ったり、泪したりすれば良いでアル。
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映画の後、家に帰ってラーメンを作ってみた。映画を観た人ならば、きっと同じこと思うだろうナ。むふふ。
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そして、毎日ポニョポニョと歌を聴いて口づさんでいるのだ。

さて、お盆の間にもう一度、観に行こうかな。
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日記を書いていたら、ラジオからアイザック・ヘイズの訃報が飛び込んで来だ。「黒いジャガーのテーマ/シャフト」など好きな歌が多かっただけにとても残念だ。今年はボ・ディドリーが亡くなり、アイク・ターナーも昨年末にこの世を去った。ブラック・ミュージックを代表する偉大な人がまた一人居なくなって仕舞った。合掌。
by cafegent | 2008-08-11 12:24 | ひとりごと
先週の土曜日は天気も良く、早起きをして1時間程散歩をした。
いい感じで汗をかいたので、シャワーを浴びて珈琲を煎れた。ちょうど前日に買っておいたまい泉のカツサンドが有ったので、朝飯にした。
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コレ、一日置いた辺りが丁度しっとりして美味いのだ。

9時半に家を出て、東大医科研の中を抜けて駅へ。
白金台から三田経由で、毎度お馴染みの京成立石へ、いざ出陣。

10時20分に「宇ち多”」へ到着すると、既に沢山の方々が並んでいる。相変わらず皆さん早くから並ぶのだナ。この前は、のんびりし過ぎて口開けに入れなかったしね。
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いつもの皆さん方と煮込みをアテに梅割りを頂いた。正午には既に店を出ていたので、宇ち入り仲間と共に次の店に行く事にした。いつもは立石界隈でのハシゴ酒になるのだが、この日はちょいと足を伸ばして武蔵小山へ。

立石の揚げ物屋の前では気持ち良さそうに猫が寝そべってる。
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猫と遊んだついでに揚げたてコロッケ買い込んでホームで買い喰いだ。
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コロッケを頬張っていると宇ち多”に間に合わなかったあいちゃんがムサコに行きたいと云うので一緒に行く事に。
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僕らはすっかり酔い心地なのだが、あいちゃん一人シラフである。
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と思ったら、なんとバッグからポケットサイズの「Toris」を取り出したじゃないか。参ったね、まったく。

武蔵小山に着いて、そのまま「牛太郎」へと進む。
まだ1時だったので、誰もおらず。では、その前にもう一杯、と駅前の「鳥勇」にて焼き鳥二、三本つまんで生ビールをゴクリ。

滞在時間10分弱で、牛太郎へ。
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一番奥の風通しの良い席へと入れて頂いた。
エアコンの無い店だから、窓を抜ける風がなによりも心地良いのだ。
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立石住人も「牛太郎」には感動していたナ。むふふ。
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とんちゃんをアテにホッピーだ。さすがに夏場は焼き物を頼む人が少ないナ。その分、冷や奴なんかが良く出てるみたい。

しばらくすると、仕事仲間のライター、モリンコが息子と共にやってきた。
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この息子がとんちゃんダブルいっちゃうのだから、将来が楽しみだ。

「宇ち多”」に「牛太郎」と東京大移動で大いに酔ったので、またまた大移動をして篠崎駅へと向かうことに。
「焼肉ジャンボ」だろう、と思ってる方も居ると思うが、この日はチト違うのだ。
江戸川の花火大会なのでアル。
駅からぞろぞろと人の列が続いており、そのまま篠崎緑地まで繋がっている。
5時半頃に着いたので、タイミング良くシートを敷ける絶好の場所を確保した。
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しこたま買い込んだ酒と肴でまたまた小宴会の始まりだ。
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凄い人だね。やっぱり夏に花火は欠かせないネ。
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夕暮れ時になるとコウモリなんかが飛び交うが、今はバッタが飛んで来た。

7時を廻り、いよいよ花火大会の始まりだ。
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大小様々な花火が真夏の夜空に大輪の華を咲かせてくれた。ディズニーランドで観る様な艶やかな花火より、江戸から続くシンプルな和玉の花火が好きだなぁ。
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酒にまかせて、何処からともなく「玉や〜、鍵や〜っ」てな掛け声も聴こえてきて、なんとも和むのだ。

大いに花火を愉しみ、大いに吞んだ夏の夜だった。僕らは篠崎から地下鉄に乗り込んだが、あいちゃんは歩いて行くとスタコラ行って仕舞った。まさか、小岩を抜けて立石まで歩いて帰ったのだろうか。まーどーでも良いが。
by cafegent | 2008-08-07 13:41 | 飲み歩き