東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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<   2008年 09月 ( 13 )   > この月の画像一覧

金曜はジムで一汗流した後に電車で一本の神保町へ。
「兵六」の暖簾をくぐれば、酒友の矢野寛明師にひとみ姐さんがカウンターで既に吞んでいた。僕はテーブル席に腰を下ろし、お通しのひじきをアテにさつま無双を呑む。白湯で割る焼酎は口当たりが良いねぇ。

カウンターを見渡せば、ずらりと見た顔ばかり。皆、前日にも一緒に呑んだばかりだったネ。
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此処は壁に掛かる額もまた素敵なアテになる。

     友のさし入れてくれた
     林檎ひとつ
     掌にのせると
     地球のように
     重い
              壷井繁治

プロレタリア詩人の壷井繁治は、その活動や詩の内容から、何度も投獄された作家だ。この詩もきっと獄中で詠んだのだろう。うーん、一杯の無双がグッと重く喉を通った。

神田を後にして、恵比寿横丁へと向かった。博多屋台「純ちゃん」へ入ると隣の席に偶然ヤマジュン君が居た。彼は一時期僕の処で仕事をしていた事があったが、今の方が元気良さそうだネ。良かった、良かった。
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新しい職場は恵比寿との事で、先輩と二人で来ていたのだが、奥の聖子ちゃんのポスターが彼等と同化して、まるで三人で呑みにでも来ているかのようだった。可笑しいネ。ヤマジュンよ、煙草ふかして何想う。
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「兵六」で余り食べなかったので、「焼きチャンポン」を頂き、シークァーサーサワーをゴクリ。
そんな処へ神田からひとみ姐さんが戻って来た。
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ヤマジュンも交じってすっかり楽しい夜となったネ。

土曜日は肌寒い秋風が吹いていたが、天気は良かったネ。
10時20分頃、立石駅に着くといつもの眠り猫君が珍しく起きていた。
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揚げ物屋のお母さん曰く、寒くてのんびり寝てられないんだとか。

もつ焼き「宇ち多”」の前へ行くと酒仲間のイシワちゃんが友達連れて早々と並んでいた。
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東十条在住のかっちゃんは、イシワちゃんと新橋「ぼんそわ」で知り合ったそうだ。なんだか、皆酒場繋がりなのだネ。彼は斉藤酒場とか北千住の「徳多和良」がお気に入りの酒場らしい。斉藤酒場のコロッケ、串かつが長年続いた200円から220円に値上がりしたとの事。まぁ、それでも随分と良心的な値上げだよナ。

雑談に花が咲き、そんなこんなの待ち時間が実に楽しいのだ。
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そして、11時を廻ると暖簾が下がった。またしても開店時間が早くなったネ。

この日は、また随分と宇ち多”仲間が集った。奥の席があっと云う間に塞がってしまい、立石の重鎮イシさんは、セイキさんと共に真中の卓だ。イシさんが着物の親爺さんの前に座る光景も珍しいナ。そして、宇ち多”のマドンナあいちゃんと岩崎弟コンビは、なんと鏡下。想えば、宇ち多”初心者の頃は、廻りの古株たちから「先ずは鏡下3年からだナ。」なんて云われたものだ。今、こうして普通に一番奥の卓に座ってるのが不思議なくらいだ。

タン生をアテにビールで喉を潤し、梅割りを戴いた。
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串の最初は「レバ塩うんと若焼き」から。
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平日のレバ生も素晴らしいが、表面だけ炙ってもらうレバは実に旨い。そして、「煮込みのホネ」の登場だ。
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かっちゃん、初宇ち入りでコレにありつけるのだから、ラッキーだね。イシワちゃんが早くから並んだお陰だろうが、10時は幾ら何でも早過ぎるだろうに。店の方が慌てちゃうよなぁ。

「カシラ素焼き若焼きお酢」に「アブラ少ないとこ良く焼いてタレ」を追加し、満足。行列が切れない様子なので、早々にご馳走さまだ。

外へ出るとあいちゃん達が次の店へ向かうところだ。
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最近のパターンは、宇ち多”の次は中華「海華(カイファ)」だね。他の連中も皆宇ち多”の後に来るとの事なので、奥の広い座敷に上がることにした。
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此処は大衆的な町中華の店なのだが、何を食べても実に美味いのだ。
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空芯菜炒めに焼き餃子をアテに紹興酒のボトルを戴いた。お馴染み「カエルのフリッター」も外せない。酒によく合うのだヨ、これが。
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皆、長閑に週末を楽しんでいるご様子だ。

午後から原宿で髪を切る予定が有ったので、僕だけ早々に引き上げた。
ハテ、皆はその後何処へ流れたのだろう。彼等の事だから、あと2、3件はハシゴ酒だろう。

さっぱりと髪を短くカットして、気分一新だ。夕方、ひとみ姐さんも仕事が終わったらしく、祐天寺の「ばん」に誘われた。
日が暮れるちょいと前の空が一番美しいネ。
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「ばん」の提灯も映えるねぇ。
相変わらず、此処も混んでいたが、いろんな席に知った顔が居たナ。トンビ豆腐をアテにレモンサワーが美味い。暫くすると、徐々に皆が同じ席に集り出した。こうやって、自然に呑んべい達が集う訳なのだナ。

大いに吞んで騒いで、祐天寺駅へ向かうバス通りを歩く。
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ハヤマさん達に誘われるまま、「きこり食堂」で呑み直す事になった。
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此処は食堂だけに何を食べてもホッとする味だ。
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お新香の色が素敵だねぇ。
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それにしても、呑んだくれの面々は、凄い勢いだ。
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さっきまで、「ばん」で可成り食べていたのに、冷や奴にウィンナーイタメ、しらすおろし、ハムエッグ、そして餃子と無節操に黒板のメニューを片っ端から頼んでいた。
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えーい、それならと最後に駄目押しで僕もカツカレーを頬張っていたのであった。トホホ。
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by cafegent | 2008-09-29 19:42 | 飲み歩き
ジョン・クラッカワーの書いたノンフィクション小説「荒野へ」が映画化された。ショーン・ペン監督による「イントゥ・ザ・ワイルド」だ。

アラスカの荒野の中、朽ち果てたバスの中で死んだクリストファー・マッカンドレスと云う青年のドキュメントだが、ペン監督が10年もの歳月をかけて撮った映画だけに期待に胸弾み鑑賞した。

成績優秀で大学を卒業し、何不自由無い家庭環境に育った若者が家族を捨て、生活を捨て、何もかも放り出して放浪の旅に出る。

古びたトヨタを途中で乗り捨て、バックパック背負ってヒッチハイクを繰り返し、川を下り、途中トランプ(放浪者)なヒッピー中年カップルに世話になったり、家族以上に熱く語ってくれる農場経営者や孤独な老人と出会ったり。

皆が、目指すアラスカに到達したら、また戻っておいでと優しい言葉を投げかけてくれる。だが、クリストファーは、彼等との出会いと別れを繰り返しながら、かたくなにアラスカの荒野を目指すのだ。

経験の無さを克服する為に、彼は地あたまの良さで本を読み漁り、人生の先輩たちからウィルダネスな生活のノウハウを学び、無謀な独り旅を続けて行く。

自らを放浪の使者とでも表現したいのか、無謀な青年の幼稚さからか、本名を捨て身分証を捨て、「アレキサンダー・スーパートランプ」と名乗るクリス。
金を燃やしたり、本当のホームレスに交じって、寝床を確保しようとしたり、と若さ故の愚かさに時として腹立たしい部分もあるのだが、彼をアラスカへの旅へと駆り立てた父親との確執を各章の合間合間に挿入する事で、クリスの深層を描こうとしている。

実はアマちゃんのガキなのだナ、彼は。そして、父親に見る許せない過去(不倫)に対する抵抗を大学卒業までジッと心に秘めていたが、卒業と同時に糸がプツンと切れたのだ。そして、ピュア過ぎる心の持ち主だからこそ、「世間を捨てる旅」に出たのだろう。

二年間の放浪の果てにクリスが見た大自然の風景には圧倒されっぱなしだった。雪原や渓谷、峡谷、力強く流れる川のうねり、もう自然の美しさにこの映画の救いを見い出した。きっと彼もこの景色に魅了され、独りで生きることを自問しながら長い一日一日を過ごしたのだろう。

ショーン・ペンはクラッカワーの原作を読んで、これを映画化したいと考え、独自に取材をして見つけた事実も加えて脚本を練り上げた。

ショーン・ペンの解釈によるクリス・マッカンドレスの生涯だ。
きっと、ショーン・ペンはクリスの生き方に共感を覚えたのだナ。それまでの自分の人生に重ね合わせて。

148分と随分長い映画だったが、見終わってその長さに気付く程見入ってしまった。脚本も良かったし、ショーン・ペンの監督としての腕は凄いね。どんだけ編集しても、これだけの長さになったのだろう。
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主役のエミール・ハーシュは大人と子供の端境期を演じるのにハマり役だった。脇を固める役者たちも素晴らしかった。映画の作り手としてのショーン・ペンに脱帽だ。

見終わって外へ出ると殺伐とした都会の風景だ。荒野の大自然の美しさと共にその厳しさも感じたが、もっと感じた事は「旅もまた麻薬」なのだナ、と云う事か。
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昨日は昼間御成門に用事があったので、「味芳斎」にて昼飯を喰った。
刺激を求めて、激辛の牛丼にしようと思ったら、アッサリ「品切れ!」の宣告だ。人気メニューだけに、まぁ仕方無いか。此処は他にも沢山美味い物が多いのだから。で、「納豆炒飯」を戴いた。
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此れも納豆好きにはたまらん味だね。一気に腹にかき込んでしまった。むふふ。
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壁のエロ写真が取り払われてすっかり綺麗な店内になっていたが、漢方の瓶に貼られた効能の紙がプリンター出力になっていたのには笑えた。

夜は、日比谷で打ち合せだった。仕事が終わり、さてどうしようか。都営三田線で二駅先は神保町か。
てな訳で、また「兵六」の暖簾をくぐることにした。
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世間は待ちに待った給料日。混んでるかナ、と思いきやスンナリと席に着く事が出来た。
カウンターでは、ひとみ姐さんが既に一杯やっている。詩人の紅さん、サッカー好きのフルさんに囲まれて、随分と愉しそうに呑んで居た。

炒豆腐に餃子、つけ揚げと美味しい料理もたんまり戴いた。

あぁ、この夜も大いに愉しく酔った。「兵六」の灯りが消える時刻、皆で連れ立って次の店へと移動する。
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ハテ、今夜は独りで呑みに来たんじゃなかろうか。酒が入れば、もうそんな事はどーでも良いのだ。神保町の街をいざ出陣。
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それにしても真っ赤な紅さんと黄色い服のひとみ姐さん、神田の街には目立ち過ぎか。

交差点を渡り、立ち飲みの「銀漢亭」へ。
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戸を開ければ、さっきまで「兵六」で吞んでいた面々が集っている。カウンターの籠に千円札一枚入れて、酎ハイを一杯。
出版社が集る街は、やはり物書きの方々も多い。兵六歴40年とか、学生運動の頃から来ていた云々と酒に身を委ね、皆大いに語っていたナ。

「兵六」の馴染み客、京子さんが来月浅草雷門一丁目辺りに酒場を開店するそうだ。「箕笠庵」と云う名だ。なんとも素敵な名前だネ。秦野の近くに箕笠神社と云う処が在るが、別に関係ないんだろうね。
今度から、浅草に行ったら「アロマ」で珈琲飲んで、「正直ビアホール」で喉を潤し、「箕笠庵」の暖簾をくぐるとしようか。

ひとみ姐さんと渋谷に戻り、のんべい横丁の「Non」へ。
フランス帰りの美女たちに囲まれて、またまた愉しく酔ってしまった。

このところ、最後は「Non」で締めくくる夜が多いなぁ。
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前の日もモリンコさんと立ち寄ったら、ひとみ姐さんに出くわした。
まぁ、或る意味此処も「センセイの鞄」な店なのだネ。

夕べは歩いて帰る気力無く、終電で帰宅。あぁ、酔っぱらった。
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by cafegent | 2008-09-26 12:33 | ひとりごと
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僕はいつも携帯電話をマナーモードにしている。着信音を出した事が殆ど無い。

大抵、ジーンズの左ポケットに入れているのだが、ちょくちょく鳴っていると錯覚する事が有る。ポケットの中でブルッと携帯が振動したと思い、取り出してみるとそんな気配は全く無く着信は無いのだ。でも、確かに携帯が震えたんだがなぁ...。

ずっと、この事が気になっていたら、先日「R25」誌の中で興味深いコラムを読んだ。
携帯をバイブレーションに設定して、何らかの着信を待っている時に、この「錯覚」バイブ着信を感じる事が有るそうだ。アメリカで研究実証されており、「Phantom Vibration Syndrome」(ファントム・バイブレーション・シンドローム)だと云うらしい。直訳すれば、「幻想振動症候群」でアル。

2007年6月12日付の米紙『USAトゥディ』の記事では、「携帯電話の着信に対する『過剰な意識』がこのような現象を生む」と記されているとの事だ。

ずっとポケットにマナーモードの携帯を入れていると、電話が当たっている太ももがバイブの刺激を「着信」と記憶して脳に伝えるそうだ。それ故に、何か別の振動や刺激(財布や鍵が太ももに当たったり等)で、太ももに何かが触れただけで、勝手に脳の方が、着信が有ったと勘違いしてしまうらしい。人間の知覚システムの「誤認警報」だそうだ。

そして、何かの連絡を心待ちにしている時などに、一層この反応が敏感になり錯覚振動を覚えるそうだ。ガールフレンドからの連絡を待ってる時なんかが多いんだろうネ。

それにしても、こんな事でも解明しようと云うコトが偉いね。またひとつ、どーでもいー事の勉強になったナ。それなのに、相変わらずブルっとした錯覚バイブに驚くのでアル。
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先日、神保町の居酒屋「兵六」へお邪魔した。雨の降る夜7時半頃だったので、店内もお客さんで賑わっており、カウンターも卓も満席状態だった。まぁ、これと云って予定も有る訳じゃなし、のんびりと待つとしようかと思ったら、店主の柴山真人さんが「立ち飲みでも良ければ席を作りましょう。」と声を掛けてくれた。
嬉しいじゃないか。仕事が終わって、真っ先に来たのだから、人肌の薩摩焼酎で自分を癒したい。

窓辺に置かれた数々の鞄類を脇へ退かしてくれて、カウンターの後ろの狭い処に立ち飲み専用スペースを設けてくれた。木の桟にスッポリと納まる四角い陶板が皿の代わりだ。無双の徳利と白湯の入った小さな薬缶もちょこんと置けるのだ。
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立たせちゃって申し訳ない、と真人さんから、きびなごを頂いてしまった。これまた、嬉しいね、優しいね。暫くの間、窓の外の雨を眺めながら、一人酒と向き合ってみた。そう「ダレヤメ」からの解放だネ。

丁度、一つ目の徳利が空いた頃にカウンターが空いた。ひょいと躯を向き直し腰を下ろす。独り呑みも愉しいなぁ、と手作りシューマイをアテに酒を嗜んでいると、卓の方に知った顔を発見。我が酒の朋友、矢野寛明師じゃないか。てっきり四人で吞んで居るのかと思いきや、彼も独り吞みだった。早い時間から近所の「ラドリオ」で一杯引っ掛けて、その後此処へ来たそうだ。良いねぇ。

無双の徳利を何回お替わりしたのだろうか、すっかり酔い心地だ。
時計の針も10時を過ぎていた。それにしてもお客さんが多い。そして、皆知った顔が集っているのだ。皆、長年足繁く通っており、ほぼ毎日仕事が終わると此処の暖簾をくぐるのだろう。
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川上弘美の小説に「センセイの鞄」と云う作品が有る。初老の先生と元教え子との素敵な恋の話だが、ここに大変庶民的な居酒屋が登場する。

毎日、仕事が終わり家の近くの居酒屋の戸をガラリと開け、カウンターに腰掛け独り吞みのツキコさん。約束した訳じゃないが、センセイもまた独り酒を一献つけている。この何でもない情景にとても憧れていた。切なく淡いツキコさんの恋物語、泣けたナ。

そして僕も毎晩ホッと一息つける居心地良い酒場を求めている。だが、一つ処に落ち着けない性分ゆえに東京都内を縦横無尽に飲み倒している訳だ。

自分がもっと何事にも無頓着な性格だったら、きっと一つのお気に入りの酒場を見つけたら、其処しか通わないのだろうネ。欲張りで何にでも興味を抱いてしまうから、毎晩電車に乗って酒場を廻るのだろう。
でも、今暫くは此処「兵六」で独り酒を愉しみたいものだ。

そして、この夜もやっぱり矢野君とハシゴ酒となった。そして、酩酊。
駄目だこりゃ。
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by cafegent | 2008-09-25 17:04 | ひとりごと
先週の土曜日は天気も回復し、朝からまた立石行きの電車に乗った。

押上を過ぎ、曳舟へと地上に出る時がとても大好きだ。あの雰囲気は四谷三丁目の駅に着く時と同じで、車窓から入る開放感溢れる光のせいだろうか。

もう随分前に無くなってしまったが、銀座線の古い車両は途中必ず、ほんの一瞬の間だけ車内が真っ暗になった。ドア脇の小さなランプだけが点灯するのだが、ほぼ真っ暗闇だ。あれも大好きだったなぁ。銀座線は車両も短くて、オンボロで花屋敷のジェットコースターの様な怖さが有ったっけ。
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京成線の八広駅を過ぎると土手が見えて来る。ジョギングをしたり、キャッチボールをしたりと、天気が良いと大勢の人が土手に集って来る。眺めているだけで、気分が良くなるナ。

駅に降りて立石仲見世商店街へと向かうと、揚げ物屋の猫が気持ち良さそうに寝ていた。
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コイツ、本当にいつも我が物顔で大の字に寝ているのだ。

「宇ち多”」は相変わらず並ぶ人が増えている様子でアル。以前は10時半頃に店を覗くと、「まだ早過ぎだよ!」と云われたもんだが、今じゃ10時半なんかに到着しても、もう満席で一巡待ちとなってしまうのだ。そんな訳で、開店時間も今年に入ってからどんどん早くなって来た。11時半になり、11時20分頃になり、11時15分になり、そして先週は遂に11時6分に戸が開いた。

ホネをゲットし、先ずは酒をグイと呑む。最近はホネの割当数も厳しくなってきた。まぁ、新しい人たちにも沢山ホネの美味さを知って貰わないとね。来週は、遠慮してみようかナ。

一番奥に在る僕らの卓は知った顔ばかりなので、当然話にも花が咲く。酒の杯も重なるのだが、食べずに呑まずに喋ってばかり居るのだナ、と女将さんに思われると厄介だ。外に沢山待ってる人居るんだからネェ!ッと厳しいおコトバを浴びせられるのだ。
そして、ソウさんにグラス半分しか継がれなくなったら終了だ。此処はひとつ、くれぐれも女将さんに背中ポンと叩かれる前に引き上げたいものだ。
ありゃ無言の「もう帰れ」アピールだからネ。
この日は、酒三つに皿二つ。〆て900円の会計だった。毎週土曜の朝の至福だネ。

午後、渋谷に戻り、メンズブランド「Two Pole」の展示会へ出掛けた。

日差しがグッと強くなり、額に汗をかきながら金王坂を登る。
凪ラーメンの在るカミニートビルの2Fで展示会は開催されていた。このビルももう随分と古いよな。僕はずっと永い間「カニミート」だと思ってたしネ。

「Two Pole」は、今年2度目の展示会だが、ご存知「立ち飲み なるきよ」の店主である吉田成清君がクリエイティブディレクターを務めるブランドなのだ。
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彼のヴィンテージ・ウエアのコレクションは全国的にも有名で、今回発表のウェア類も40年代、50年代のヴィンテージのフォルム、エッセンス、風合いなどを絶妙なセンスで生かしており、テキスタイルも国内で調達したとは思えない程、イイ味を出していた。
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但し、今のモード系のファッションとはひと味も二味も一線を画しているので、本当にお洒落を愉しめる玄人受けの男服なのだナ。
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「Two Pole」を着こなす男たちが徐々に増えてくれるとイイね。

自分用に幾つかオーダーを付けて、引き上げた。
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帰り際、なるきよ君が手を振って見送ってくれた。
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昨日の秋分の日は良く晴れた。前の日の大雨が嘘の様だ。

この日が最終日だったので、東京都庭園美術館で開催中の「舟越桂 夏の邸宅」展を観に行った。
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8月にも一度訪れたのだが、その日はずっとあいにくの雨降りだったので、どうしても晴れの日に再度観たかったのだ。
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さすがに最終日だけあって、人が多いね。

どの作品も建物と調和し不思議な空間になっていた。
唯一、外光が差し込む浴室に展示された作品「言葉をつかむ手」を晴れた日に観てみたかった。風呂場に作品を展示すると云う事も珍しいが、舟越桂の彫刻と見事に調和する程の美しい浴室。前回、観た時とまるで違う印象に、矢張りもう一度来て良かったと思ったのだ。

そして、もう一つ本が一冊も無い書庫に一人佇む男性像の作品「夏のシャワー」も観たかったのだ。
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夏の強い日差しをあえてカーテンで閉ざして、寒々しい書庫の冷気の中、何処か物寂しげに遠くを見ている彫刻像に自分を重ね、此の夏を閉じようかナ、と考えてみた。「夏の邸宅」を出ると、全てが夢となって消えてないだろうか。頭の中で、クール&ザ・ギャングの「サマー・マッドネス」が流れて来たが、邸宅の階段を降りると何も変わらない日常に舞い戻っていた。
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外に出て、庭園へ向かうと沢山の人々が長閑に午後を過ごしていた。
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お彼岸だし、お墓参りに行こうと白金から天現寺まで歩く事にした。
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by cafegent | 2008-09-24 17:36 | ひとりごと
恵比寿駅近くを歩いていたら、白い彼岸花が咲いていた。
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    雨あがれ 空に指差す 彼岸花

昨日から雨が降り続いている。
夕べは眠りについてから、夜中に鳴り響く落雷の音にすっかり睡魔をかき消された。今朝も続いていた雨はようやくあがりそうだ。
昼はさっぱりと蕎麦でも喰おうか、と目黒川近くに在る手打ち蕎麦屋の「川せみ」へ。
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ここの鴨せいろは結構美味いのだ。肉だんごが入っているのも良い。

一緒に行った若者の一言につられ、つい大盛りにしてしまった。それでもペロリと食べれてるのだから、健康なのだろうか。いや、夕べ久しぶりに酒を抜いたせいだろうか。朝の胃もたれが消えていた。
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昨日は日曜日だと云うのに、午後から仕事が入り、芝大門へ。
雨降りで気温が低いのは良いが、湿度が高くて汗をかいたナ。

夕方になって、雨足はより一層強くなって来た。
打ち合せの後は渋谷に出て、映画を観ることにした。副都心線の地下鉄が開通したお陰で、渋谷駅からシネアミューズの在る辺りまで雨に濡れずに行けるのは、イイネ。

この日は、ターセム監督の新作「落下の王国」を観る事にした。

   絶望の淵に落下しても
   行きていれさえいれば
   この世界は美しい

舞台は1915年、カリフォルニアの病院だ。
映画の撮影中に鉄道高架線から川に転落し足に大怪我を負い入院したスタントマンのロイ。その間に主演スターに恋人を寝取られ自暴自棄になっており、病院の中で独り自殺願望を抱いている。
一方、家族が働く農園でオレンジを摘んでいて木から転落し左手を骨折して入院していた5歳の少女アレクサンドリア。ちょっと小太りで純粋無垢な少女は退屈しのぎに病院内を歩き回り、ロイの病室に辿り着く。

足が動かなくベッドから起きられないロイは、自殺用の劇薬を手に入れたかった。そこへ突然現れた少女アレクサンドリア。ロイは少女の気を引き、看護婦の目を盗んでモルヒネを取って来させようと企み、思いつきの空想物語を語り始めたのだ。

彼は、六人の勇者たちが、力を合わせ一つの悪に立ち向かう、壮大な愛と復習の物語を語り始めた。ただの思い付きで語り出した他愛のないお伽話はいつしか、二人の物語になっていき、純粋な少女の観る夢が死を望む青年の心を救おうと現実と空想が交差する壮大なストーリーへと展開していくのだった。
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目を見張る光景の中にまるで巨大なチェスの駒の様に美しく配置された孤高の勇者たち。

時空を越えた映像のマジックの中にグイグイと引き込まれて仕舞い、いつしか観ている僕でさえストーリーテラーとして「次の展開ははこうであって欲しい」、と願いながら物語が進行していく。

この映画の原題は「The Fall」、落下だ。橋から落下したロイ、オレンジの木から落下したアレキサンドリア、そして二人が紡ぐ空想の物語も一人の青年の背負う絶望感によって、「落下」へと導かれて行く。

勇者たちが一人、また一人と命を落として行く都度に泪を流しながら「生きていく物語に変えてよ。」、と願う少女。次第に二人は心を通わせるようになり、死へと落ちようとした青年が5歳の少女との出会いから「生きる」気力を取り戻していくのでアル。
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この映画は、脚本家の書いたストーリーに少女アレクサンドリア役のカティンカ・アンタルーの感じた意見、感想を取り入れその都度修正したそうだ。ターセム監督は24年前にこの映画の構想を思い描き、それから17年もの歳月をかけロケ地を探したと云う。撮影期間は実に4年。ロケ地はなんと24カ国、世界遺産13カ所での撮影を実施した。そして役者たちの反応で話の内容を変えながら作り上げたそうだ。

ターセム監督の描く映像世界は、まるで「万華鏡」だ。レンズの向こうをじっと覗きながらお伽話を聴いている。万華鏡をくるりと廻せば、まるで違う世界へひとっ飛びである。この映画は世界中でロケを行っているが、壮大な夢物語を語っているので、リアルな世界を巡る冒険では無いだろう。二人だけの空想の世界を描いているので、世界遺産の絶景とコスチュームデザイナー石岡瑛子の創る衣装が、本当に見事に寓話の世界を表現してた。北京オリンピックの衣装も手掛けた石岡さんならではの衣装は、ターセムの映像美を更に奥行き深くしている。

1980年代に、サントリーローヤルのCFにアルチュール・ランボー篇とアントニオ・ガウディ篇と云う作品が有った。砂丘に踊る大道芸人はフェリーニの世界にも似ており、風景と衣装による摩訶不思議な映像美に虜になったものだ。確か、あの時の衣装は伊藤佐智子さんだった筈だが、映像はCMランドの高杉治朗さんだったっけか。
ターセムの「落下の王国」は、まさにその時の衝撃の再来だった。やはりCMの世界で活躍したターセムだけに、映画とCF映像それぞれの持ち味を生かしているのだろうね。

写真家植田正治が砂丘をモティーフに描いたモノクロームの世界にも通じ、ある種の浮遊感を覚えたのだが、映画「落下の王国」は極彩色の映像美で観る者に圧倒的な残像を残す作品だ。

斬新な実験映画的手法も取り入れながらも、古き良き映画へのオマージュも込めた素晴らしい作品だ。
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空想と現実が交差し、万華鏡の中に放り込まれたような感覚なのだが、時として純粋で好奇心旺盛な少女の「生」への牽引力に、僕まで心惹かれてしまった。
「落下の王国」オフィシャルサイト
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by cafegent | 2008-09-22 15:14 | ひとりごと
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     兵六の 灯り惹かるる 赤蜻蛉

昨晩、ライターの森一起さんと一緒に神田神保町の「兵六」の暖簾をくぐった。芝大門で仕事が終わったのだが、無性に「兵六」へお邪魔したくなり森さんに無理言ってお付き合い頂いたのだ。

此処に来るのは実に二十年ぶりじゃないだろうか。社会人になって5、6年経った頃だったからナ。当時は何でも背伸びしたくて、大人が集う酒場などに足繁く通ったものだ。八重洲に在ったビアホール「灘コロンビア」もあの頃に知ったのだ。

三代目の店主、柴山真人さんが笑顔で迎えてくれ、正面のカウンターに腰を下ろした。
変わらない店内、変わらない常連客たち、そして変わらないどこか凛とした雰囲気が漂う中、妙に落ち着いてしまうのだナ。

その三代目亭主が、或る雑誌で語っていたのだが、「‟ダレヤメ„と云う鹿児島の言葉があります。ダレは疲れ、ヤメは取るの意。仕事の疲れを取り、再び活力を得るには、肩の力を抜いて無心で酒と対する時間がオトコには必要だと思います。此処はそういう場であり続けたい。」と。

ホント、その通りだよね。酒と向き合って無心になる。さっきまでの疲れも、きっと肥やしになるのだよネ。

そして早速、薩摩焼酎の無双を戴いた。
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徳利と一緒に添えられた豆薬缶の白湯で自分好みの味にして呑むのだ。此処は僕が初めて訪れた頃から、既に薩摩焼酎がウリの店だった。当時はまだ焼酎ブームなど無くて、焼酎と云えば宝焼酎しか知らなかったものだった。あぁ、ハズかしい。

昔、五反田にすこぶる茶漬けの旨い居酒屋「てやん亭”」(てやんでぃと読む)と云う店が在った。其処の壁に「居酒屋禁止語録」なる張り紙が有った。
「放歌高吟、席外献酬、他座問答、乱酔暴論」と四文字熟語にして書いてあったのだが、酩酊客への厳しい言葉だ。
「声張り上げて高らかに唄うな!他の席にお酌をするな!他の席に行って喋るな!ヨッパラって暴論を交わすな!」と云う意味だネ。

随分と経ってから、それと殆ど同じ語録を此処「兵六」で見つけた時には、妙に嬉しくなったもんだ。
「他座献酬、大声歌唱、座外問答、乱酔暴論」の張り紙は煙草の煙で随分と燻されていたが、今もしっかりと壁に貼られていた。

当時は、背筋を正して、しゃんとして酒を呑め、と云わんばかりの空気が流れていたが、代が替わってもその雰囲気はお馴染みさんたちにしっかりと受け継がれている様だ。皆、それぞれに寛ぎ、隣同士で語らって居るのだが、心の中にしっかりと「兵六憲法」が染み付いているのだ。微妙な一線を越えない所がイイネ。

但し、三代目はとても物腰が柔らかく人当たりも良い。それでも初代の血を受け継いでいるので、酒の嗜み方を知らない輩にはさぞかし厳しい事だろう。
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炒豆腐(ちゃーどうふ)をアテに酒がススむ。空腹に芋焼酎はガツンと効いたので、豆腐の優しい味が嬉しいネ。玉葱も甘くてどこか懐かしい味わいだ。
徳利も空きが早くなってきた。食べ出すと止まらなくなるもので、お次は餃子をお願いした。一つひとつ丁寧に手作りされた餃子は香ばしくて旨い。この焼き色がたまらんね。口の中にほんの少し生姜の香りが広がるのも、芋焼酎に合う。
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森さん曰く、此処の初代亭主は、上海に住んで居た事があるので、創業時から品書きに「炒麺」や「餃子」が有るのだそうだ。

長年の常連さんである詩人、水上紅さんが並びの席で愉しげに酒を嗜んでいた。帰り際に紅さんの詩集「私のすばる」を一冊戴いた。
嬉しいネ、優しいね。
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ページをめくると17編の詩と共に沢山の紅さんのポートレイトが載っていた。
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今もとっても若くて可愛らしい人だが、先代のご主人、平山さんの居る「兵六」で和む紅さんはモノクロームの写真の中なのに、陽気な酒に酔い頬を紅く染めているのが判る。まさに「兵六ハッピー」だ。

今宵も陽気な紅さんと入れ替わりに、ひとみ姐さんの登場だ。
姐さんは初「兵六」との事で、随分と嬉しそうな顔をしていたナ。

無双をもう一つお代わりをした。ぬか漬けも実に旨い。山芋のぬか漬けは酒のアテに最高だね。

兵六の壁には沢山の文士たちの色紙が架けられている。
「花のいのちはみじかくて苦しきことのみ多かりき」、ご存知林芙美子の「放浪記」からの一節だ。実に味のある文字で描かれた色紙だった。きっと、何処へ行っても色紙をせがまれ、数多く書いたのだろうネ。そうじゃなきゃ、こんなに上手に書けない筈だ。

「放浪記」と云えば、今では林芙美子を演じている森光子さんの方が凄いよね。一度たりとも舞台を休んでいないのだから。そんな訳で僕の中の林芙美子像は、勝手に森光子の顔になっているのだ。

「放浪記」の中で、「私は、一人の酔いどれ女でございます。」と語る林芙美子は、きっと此処のカウンターの隅で酒に酔っていたのだろう。森光子の顔をした林芙美子が焼酎を呑んで佇む姿が目に浮かぶなぁ。
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銀座の「鉢巻き岡田」も文豪が集った名酒場で、至る処に作家たちが贈った手紙や色紙が飾られている。あの店は暖簾にも久保田万太郎や川口松太郎の季節の句が描かれていた。皆、酒を酌み交わしながら、大いに語り合ったのだろうか。

良い酒場は、こうやってずっと続いて行くとイイネ。
湯島の「シンスケ」や恵比寿の「さいき」、自分が少しづつ歳をとってきて、ようやく和める店が増えて来たのかナ。
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塩辛をアテに焼酎がススむ。
9時半を廻ったところで、最後の酒を呑み干した。

あぁ、幸せなひと時を過ごしたね。外に出て気付いたのだが、「兵六」はビルの一階なのだネ。あの頃からもうビルだったのか、当時はまだ一軒家だったのか記憶が曖昧だ。どちらにせよ、暖簾の向こうは変わらぬ世界だったナ。

ひとみ姐さんもまた、足繁く通う様になるのだね。むふふ。

神保町を後にして、僕らは渋谷のんべい横丁へと向かったのだ。
「ビストロ・ダルブル」は通りの外まで賑わってるし、「莢」もカヨさんが居たせいか男どもが多かったナ。そして僕らは「Non」へ。

狭い店内がひと際狭く感じたのは、「CA4LA」の社長が居たからか。
30数キロダイエットしたとは云え、矢張り巨漢には変わりないのネ。

愉しい酒宴は終わりを知らないのだが、深酒をする前に店を出た。そのお陰か、今朝は胃もたれもせず、調子が良かったナ。

さて、もうそろそろ神田「ランチョン」のカキフライも始まる季節が来るね。神保町の古書屋を散策後、ランチョンが先か、兵六が先か大いに悩むところだ。
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by cafegent | 2008-09-19 16:33 | 飲み歩き
     一人旅 何想うかと 問うコスモス
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日曜日、何も予定がなかったのでぶらりと旅に出てみた。

恵比寿から埼京線に乗り、大宮に出た。構内の書店で本を探してみる。
これだけ新刊が出ていると読む方が追いつかないね。まぁ、旅には文庫本の方が都合が良いので、取り敢えず新刊本は無視。文庫の棚へ移動。

買い逃していた単行本がどんどん文庫になっていた。伊坂幸太郎も奥田英朗も森見登美彦など、読みたかった本が文庫本になっている。
その中で手に取った一冊は、重松清の「その日のまえに」だった。確かこの秋に大林監督で映画化する小説だ。映画を観る前に読んでおかなくちゃ、と旅の友はコレに決めたのだ。

日常の中にあるありふれた幸せ、家族や友人の間に訪れる生と死を見つめる七つの短編が収められている。夏の終わりには丁度良いかナ。

大宮から新幹線で一駅の軽井沢まで行く事にした。ぶらりと行ける距離も良い。
短編は、短い小旅行にはもって来いだ。軽井沢駅に着く間に最初の一編「ひこうき雲」を読み終えた。秋の空に様々な想いが交差した。
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駅を出ると、風が冷たく空気が澄んでいるせいか、夕日を放つ太陽がとても大きかった事に驚いた。
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軽井沢に来るのは久しぶりだ。前に来た時はまだ夏が終わる前だっただろうか。もっと暑かったナ。

駅からまっすぐ旧軽井沢まで、ぶらりと歩いた。
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新しい店も出来ているし、人も多い。
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美味しいハンバーグを喰わす店も健在だった。階段下まで行列が出来ていたが、そんなに人気店だっただろうか。
ミカドコーヒー店も混んでいた。何も変わらない風景が時計の針を逆さに廻しているかのようだ。

軽井沢で仕事をしている友人に教えて貰った創作和食の店「Ogosso」で夕飯を食べることにした。オゴッソとは信州の方言で「ご馳走」の事だと聞いた。
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此処は大変に繁盛しており、軽井沢別荘族ご用達しだそうだ。ひっきりなしに予約客が訪れて来る。出される料理も絶品だが、何よりも店主の柳沢さんの人柄が人を惹き付けて止まないのだろう。
皆から「俊ちゃん」と声が掛かり、あっちこっちの席で笑顔のキャッチボールをしているのだ。
そうだね、さながら軽井沢の「なるきよ」って感じだろうか。料理もお任せにして、美味しい軽井沢の旬をアテに酒を嗜んだ。

先ずは地元で採れた法蓮草のお浸しから。
「喉が乾いたからビールを早く!」とけしかけたら、俊ちゃん急いで持って来た。ところが、親指サイズの小ジョッキだった。
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まったく、可笑しな計らいだネ。
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地野菜の茎ブロッコリ、モロッコインゲン、アスパラガスをそのまま茹でたボイルセットが出て来た。塩、オリーブオイル、マヨネーズで素材の味を堪能する。
続いて、カボチャの煮浸し、アメイラ・トマトが出てきた。
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このトマト、本当に甘いので最近は良くレストランのデザート等に使われているネ。

「軍鶏(しゃも)の鳥わさ風」が日本酒に合う。
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酒は諏訪湖の近くで作られる「御湖鶴」を戴いた。舞茸の天麩羅も香りが立つ。

酒が進んだところで、目当ての名物「ぎたろう軍鶏スキ」の登場だ。

シャモスキの味を更に引き立てるのが、卵だ。
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浅間鳥牧場の朝取れ卵を椀に溶き、軍鶏が煮えるのをジッと待つ。

オゴッソが扱う軍鶏は、長野県上伊那郡辰野町で飼育された鶏だ。
プリプリでジューシーな軍鶏のもも肉やレバー、砂肝、鳥皮などが特製の割下でグツグツの煮込まれる。
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お椀を持って構えていると、一番美味しい頃合いで俊ちゃんが肉や野菜を入れてくれるのだ。ホラ、元気な顔でやって来た。
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この絶妙のタイミングに心打たれるのでアル。むふふ。

心行くまでシャモスキを堪能したら、最後の仕上げはおじやなのだ。程よく甘い汁には軍鶏の旨味がたっぷりと濃縮されている。此処にご飯を入れ、卵をたっぷりと廻し入れ、蓋をしてじっと待つ。
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熱々のおじやの完成だ。
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酒は「水尾」、「登水」と続き、最後は「明鏡止水」の生酒で締めた。大いに吞んで、大いに食べたナ。

外へ出ると、軽井沢の夜は霧に包まれていた。温暖化のせいか、ここ数年軽井沢も霧の発生が少なくなっているそうだ。
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秋の夜長、イギリスの片田舎なら満月の夜、深い霧の中からオオカミ男でも現れるだろうか。そんな気配を感じさせる帰り道だった。

タイミングよくキャンセルが出て部屋が取れたと云うので、「ホテル音羽の森」に泊まる事が出来た。
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此処はレストランの方が有名だから、初めて泊まったのだが、旧軽井沢らしい古き良き洋館の佇まいはとても気分が良かった。部屋でまた重松清の一編を読んでいる内に、いつの間にか寝てしまった。

鳥の声に目を覚まし、珈琲で眠気を吹き飛ばす。
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窓を開けると清々しい空気が部屋の中を駆け巡る。
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散歩でもしようとチェックアウトをして、ホテルを後にした。
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軽井沢本通りをまっすぐ進み、ミカドコーヒーで珈琲をもう一杯飲み、六本辻方面へと歩く。
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此処を右へ曲がると「雲場池」だ。
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緑溢れる雲場池では、生まれて間もない小ガモが懸命に泳いでいた。
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あと2ヶ月もすれば見事な紅葉で池が紅く染まるのだナ。

1時間半ほど歩き、小腹も空いたのでスモークの店「薫製工房 煙事」(えんじ)で昼飯をとる事にした。
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先ずは薫製の盛り合わせをアテに生ビールをごくり。
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目の前のピッツァ専用石釜の火を眺めながら、自慢のピッツァを待つ。
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此処は全てが燻されてスモークされている。
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醤油もオリーブオイルも胡麻も全部薫製なのだ。だが、これがまた香ばしくて食を誘う。
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美味しいピッツァについついビールをお替わりしたくなったが、グッと我慢。次のビールは温泉の後に取っておくことにした。
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中軽井沢方面へと移動し、星野リゾートが在るところへ。午前中の散策でひと汗かいていたので、「トンボの湯」でひと風呂浴びる。
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露天風呂に浸かっていると、冷たい初秋の風が顔だけを叩いて行く。

じっくりと浸かり、過ぎ行く夏を洗い流そうと思うのだが、中々そんなに早く夏は終わらないのかナ。
サウナでじっくりと汗だけは出すことが出来た。
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風呂上がりに「村民食堂」でエールビールを一杯。
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ふぅ、とため息が出たが、別に寂しい訳じゃない。たまにはのんびり一人で想いにふける旅ってのも良いものかネ。

一時間に一本のシャトルバスが来るまで、まだ暫く時間が有った。また文庫本を取り出して、一編読み出した。

バスは軽井沢駅の南口、アウトレットモール側へと着いたが、さして買い物もしたい訳じゃなかったので、そのまま新幹線に乗る事にした。

軽井沢では、もう至る所でコスモスの花が咲いていた。ひと足早い秋を感じながら、残暑厳しい晩夏の東京へ戻ったのだ。
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     コスモスに 心の底を 見透かされ

帰りの新幹線の中で、最後の短編を読み終えた。
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by cafegent | 2008-09-18 16:39 | ひとりごと
先週は大門で打ち合せが有ったので、大好きな「味芳斎」へ行った。
支店を手伝っていた孫が、いつの間にやら本店も手伝うようになったので、店内のイメージがすっかり清くなってしまった。壁一面に貼られたヘアヌードのポスターもまったく無く、いたって普通の中華料理屋になっている。厨房に居るエロ爺ぃも何だか昔の元気もなくエロトークも炸裂しない。今度は夜に行って、大いにエロトークでも聴かせてもらおうかナ。

そんな訳で、この日のランチは名物ピーマンレバー炒め定食だ。
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ニンニクが効いたスタミナ豊富なレバーに更に特製辣油をたっぷりと振り掛ける。激辛になったところをご飯と一緒にかっ喰らうのだ。
頭のてっぺんからガッと汗が噴き出して、午後の打ち合せもバッチリなのだネ。むふふ。

大門での打ち合せも無事終わり、ひとみ姐さんから呑みのお誘いが入った。久しぶりに赤羽で呑みたいとの事だったので、一度事務所に戻り、それから恵比寿から埼京線にて赤羽まで行く事にした。

駅を降りると、夕暮れの赤羽に祭り囃子が聴こえてくる。そうか、この辺りも秋祭りが始まっているのだナ。
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この日の目的の「もつ焼き 米山」の口開けまで、まだ少し時間が有ったので、駅前の路地を抜けて、「立ち飲み いこい」へと向かった。

勤労オヤジたちの憩いの場として君臨しているだけあって、店内はすっかり賑わっていた。よく見りゃ女性はひとみ姐さんだけなのだが、その内スナック開店前のママらしき方々もチラホラと見えてきた。
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それにしても此処は働く勤労中年の懐に優しい店だ。焼酎ハイボールはなんと210円だし、酒の肴も110円とかだ。もつ焼きだって3串で220円とかだから、ホント1,000円でベロベロになれる「せんべろ」の名店なのだ。渋谷の富士屋本店同様に酒屋が営んでいる酒場は安くてイイネ、ウレシイネ。

煮浸しと冷や奴をアテにホッピー2杯呑んで、いこい終了。そして、線路沿いの道をずんずんと進んで米山を目指す。余裕で間に合うかナ、とタカを括っていたら、店の前にずらり20人位が並んでいた。
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あぁ、こりゃ口開けは無理かなと思いながらも、後ろに待つ事にした。

大将が両側の暖簾を出して、店が開いた。並んだ順にどんどんとカウンターに腰掛け、店内はすぐに埋まる。外用テーブルが出て、其処もすぐに一杯となった。おぉ、こりゃ矢張り一巡待ちかナと思いきや、大将が小さなテーブルを出してくれた。何とか座る事も出来たし、外の気候も気持ちが良い。
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僕はシャリシャリに凍った金宮焼酎(通称シャリ金)とホッピー、ひとみ姐さんはトマト割りにした。
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外テーブル席御用達のポリ洗面器に入った酒がやってきた。コレもまたイイネ。注文はこの紙に書くのでアル。

先ずは、レバ刺しから。宇ち多”同様に串に刺さったレバが最高に旨い。
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続いてカシラ、ハツ、つくねと串を戴き、三杯目をお代わりしたところで、「玉ねぎ合え」の登場だ。
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これがまた旨いのなんのって、玉葱スライスとカシラ、ハツが絶妙に絡み合って、酒が更にススム訳でアル。

外で呑んでいると当然、待っている方々と目が合うものなのだネ。宇ち多”同様に適度に呑んで食べて、大いに「米山」のいぶし銀の空気を堪能したら、腰を上げる事だ。さて、寒くなる前にまた来るとしようか。

埼京線でピューっと戻り、渋谷のんべい横丁の「Non」へ。
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此処も最近ヨッさんが頑張って「今日のアテ」なる酒のアテを出すようになったので、またまた混み出したネ。

ちょいと一杯引っ掛けて、外苑前の「やるきよ」へ向かうことにした。

タクシーもすぐに捕まり、外苑西通りへと移動。
週末だけあって、「やるきよ」も賑わっていた。ケースケの姿が見えなかったが、客が多いと皆も元気だネ。
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厨房のヒカル君も良い笑顔だ。
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結構、赤羽で食べたような気もしたのだが、美味しい料理にはつい手が出てしまうね。
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オバケ君もハイテンションで料理作ってたナ。
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芋焼酎も杯が増し、最後の鯛ソーメンまで満足しっぱなしだった。

この後もう数件行った様だが、記憶がぶっ飛んだ。気付いたら「ビブラビ」のカウンターで爆睡していたようだ。みっちゃんに起こされ、久しぶりに茂田君にお会いしたがもう夜明けの時間だった。うぅ、参った。

翌日土曜日は、早起きして前日の酒をシャワーですっかり洗い流し、いざ立石へ。

毎週、変わらぬ連中と変わらぬ酒を交わすってのが、最高の楽しみなのだネ。
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そして、煮込みのホネをアテに梅割りが進むのである。

今月は祭日が多いせいか、「宇ち多”」も連休が多い。
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来週は三連休らしいので、うっかり行かないようにしなくちゃナ。
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by cafegent | 2008-09-16 18:32 | 飲み歩き
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最近、歌舞伎と現代劇の境目が薄れてきた様な気がしている。

かつて猿之助が演じた空を舞うスーパー歌舞伎は一部の保守派歌舞伎マニアからの批判的な意見の方が目立った感が残っているが、中村勘三郎(当時の勘九郎)が劇作家の串田和美と作り上げた文化村の「渋谷・コクーン歌舞伎」あたりから、新しいファン層も着実に増えて、歌舞伎の新世紀到来を迎える事が出来たように思う。

あれから15年が経ち、勘三郎は更に幅広い層まで歌舞伎の面白さ、楽しさを伝えようと赤坂ACTシアターにて「赤坂大歌舞伎」を上演中だ。
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「江戸みやげ 狐狸狐狸ばなし」は、歌舞伎初心者にも判りやすく、より歌舞伎を身近に親しんでもらおうと云う勘三郎の熱い想いに溢れ、勘太郎&七之助兄弟や坂東弥十郎などとの競演で大いに笑って、楽しめる舞台だ。

昨年は渡辺えりの演出で「新版 舌切り雀」の舞台を観た。小劇場の持つパワーと独創的な芝居作りが勝っていたが、これもまた新しい「歌舞伎」なのだナと感じたものだ。

蜷川幸雄や串田和美、渡辺えり等々、時代をリードする舞台演出家たちが挙って歌舞伎の舞台を作り上げているが、今年の夏に上演された歌舞伎座の「野田版 愛蛇姫」も話題十分で盛況のうちに終演した。

愛蛇姫とは、すなわちアイーダ姫でアル。ヴェルディの名作オペラを野田秀樹ならではの解釈で、「歌舞伎」になっていた。
台詞も現代語がふんだんに使われて芝居の色が濃かった。でも、これこそが中村勘三郎が「歌舞伎の未来」を見据えて、一歩一歩新時代を開拓していると云う事じゃないだろうか。そう、これも歌舞伎であり、平成中村座が仕掛けている舞台も「歌舞伎」なのだ。

今月は歌舞伎座、新橋演舞場、三越劇場、赤坂ACTシアターと歌舞伎が大いに盛り上がっている。新橋演舞場に出ている中村時蔵の女形も魅力的だし、「三越歌舞伎」の中村橋之助も観たい。うーん、芸術の秋到来って感じで、楽しい毎日だナ。

さて、夕べは祐天寺「ばん」で軽くレモンサワーを引っ掛けて、名物「とんび豆腐」を戴いた。豚のしっぽだから豚尾で「とんび」。
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これを野菜と唐辛子で煮込み、豆腐と一緒に食べるのだが、かなり辛くて酒のアテに最適なのでアル。
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深酒の日々が続いているので、サワー2杯で切り上げ、歩いて学芸大の「246」(にょろ)へ顔を出してみた。

平日だから閑古鳥でも啼いているかと思いきや、どんどんとお客さんが入って来て、タボちゃん大忙しって感じだった。

タボちゃんニコニコしながら、お客さんに頂戴したと云う日本酒「痴虫2号」を自慢していたナ。
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これ、相当マニアックな酒だね。ラベルの絵が、あの佐伯俊男画伯なのだ。ガロが好きな人や三上寛のジャケットの絵と云えばワカル人にゃ判るよネ。

この絵は「一寸法師乱れ衣」だ。「痴虫」って作品集の中の作品だね。
「佐伯俊男オフィシャルサイト」
昨日は生ビールを軽く呑んで引き上げた。夕べも外は涼しかったなぁ。
でも、佐伯さんの絵を観たせいか、淫美な夢を見た。参ったネ。
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by cafegent | 2008-09-12 12:48 | ひとりごと
九月に入った途端に秋らしくなってきた。今日の風はもう残暑を通り過ぎて、涼しく吹いていたね。
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午後から急変した空模様に驚いた。太陽が雲に呑まれて行く様だった。

今日は11日か。今でも2001年に起きた同時多発テロの映像が記憶に残っている。ニューヨークでは各地で9.11の追悼をしている事だろうか。

先日、我らが酒友ひとみ姐さんの誕生日を祝うため、蒲田「くま寿司」へとお邪魔した。
開店までちょいと時間があったので、僕と森さんは蒲田駅近くの「立ち飲み 炙り安」で軽く一杯。
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森さんはホイスで僕はホッピーだ。
此処もいつ覗いても混んでおり、入る隙間が無い程盛況なのだが、さすがに開店早々の時間だったので、スンナリと入る事が出来た。
茗荷の甘酢漬けをアテにホッピーがススム。

昼飯を食べていなかったので、寿司を喰う前だが空腹に酒は胃に優しくない。
てな訳で、ニラ玉を戴いた。これがまた絶品なのだ。
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僕はどこの酒場に行っても、品書きにニラ玉の文字を発見すると頼んでみるのだ。

学芸大の「楽助」、八広の「丸好酒場」のニラ玉が結構好きなのだが、「炙り安」のニラ玉は玉子のトロり具合が素晴らしい。

軽く一杯のつもりが結局焼酎のナカを3杯もお代わりしてしまった。

そして、「くま寿司」の暖簾が下がる時間になったので、移動。
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この日は、ひとみ姐さんと一人息子のオーちゃん、旧友富塚君夫妻、モリンコさんにヨッシー、そして僕と狭い店内に大人数で押し掛けてしまった。スマンね、大将。
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先ずはサッポロ赤星で、さっきの焼酎を一掃だ。
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さっぱりとリフレッシュした処で、〆鯖、鰈、蛸あたりをつまんで酒にする。
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握りはイカ、本マグロ赤身、トロ、小肌、シマアジ、鯖、新いくら、ウニと続く。
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ウニが甘い。
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車海老が凛としているネ。
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最近の飲み過ぎ傾向が胃にたたっているので、少し量を控えようと思っていたのだが、美味い魚を前にすりゃ、やっぱり呑んでしまうのだナ。
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穴子はつめと塩で戴いた。
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どちらも旨い。
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梅錦山廃仕込み、萬歳楽、まんさくの花とカップ酒が次々空いていく。
それにしもて、二十歳を過ぎた息子と酒を酌み交わすってのは最高の気分だろうね。
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この日を二十年間も待っていたのだから。
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僕や富塚君はオーちゃんが生まれるずっと前、かれこれ30年もひとみ姐さんと一緒に遊んでいる事になるのだなぁ。皆、歳をとる訳だよネ。

しこたま食べて、しこたま呑んで、大いに酔っぱらったネ。
極上の魚を丁寧な仕事で握ってくれる「くま寿司」は、本当に気持ちよく過ごせる寿司屋だ。
寡黙な店主が、一人でこなせる仕事しかしないのも実に素晴らしい。

蒲田を出て、恵比寿へと向かった。恵比寿横丁は牛タン居酒屋「ベコヒラ」へ。こんな大勢で入れるかしら、と思っていたら今度は酒場の友、リイチさんにお会いした。で、総勢10名ほどでベコヒラのコの字カウンターを埋め尽くした。皆さん大いに吞んで食べたね。

ひとみ姐さん、誕生日心からおめでとう。
こんなに沢山に祝ってもらって、あんたは本当にシアワセもんだねぇ。
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夕べは立石宇ち多”仲間たちと「立ち飲み なるきよ」へお邪魔する予定だったが、ひとみ姐さんが熱出したらしく、宴は延期になった。
誕生日が楽し過ぎて、熱が出たのかな(苦笑)早く治さないとネ、お大事に。

そんな訳で、僕も呑み過ぎの酒を絞りだそうと、ジムで一汗かいた。

帰りにスパイラルビルに立ち寄ると、フィンランドのテキスタイルブランド「marimekko」とインテリアの「artek」がジョイントした展覧会を開催していた。アルテックは、アルヴァ・アアルトなどフィンランドを代表する建築家たちの家具を手掛けているメーカーだ。
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アアルトは、本展覧会でキー・デザインとなっている椅子「Stool 60」を生み出したデザイナーだ。世界中で愛用されているこのスツールは、今年75周年を迎えたそうだ。いまだに色褪せない普遍的なデザインには脱帽だ。今回は、建築家の板茂や武松幸治、トム・ディクソン、グルーヴィジョンズと云った当代きってのクリエーターが、「Stool 60」をベースにデザインした作品を展示している。
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また、スパイラルカフェでは、アルテックホワイトの家具とマリメッコの牛をモティーフにしたデザインで構成した「Milkbar」に変貌しているのだ。オリジナル・ミルクメニューも豊富なので、観た後の一休みに如何かな。
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入場無料だし、9月23日(火)まで開催しているので、表参道に来た際には是非ひとつ。

スパイラルでビールを一杯呑み干して、「なるきよ」へと向かった。
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鯛のカルパッチョ仕立てをアテに芋焼酎を煽る。うーん、胃に沁みる。

運動後で、腹が減っている事を伝えると、成清君は張り切って美味いモンを作ってくれた。
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穴子の八幡巻。続いて、うちわ海老を刺身で。
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うちわ海老と云えば長崎の平戸だネ。焼いても旨いが、刺身も甘くて伊勢海老より美味しいかも。
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鹿児島牛の炭火焼きステーキだ。山葵を乗せて食べたら極ウマだった。
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酒もススみ、あら煮大根、旬の新椎茸の煮物。これも酒に合うねぇ。

展示会開催中のファッションブランド「kyoji Maruyama」のデザイナー丸山恭司さんと話が弾み、翌日展示会へ行く約束をした。

僕の友人のデザイナー小林和史が先日表参道に自身のメゾン「outsect」をオープンしたばかりだが、話をしているうちに丸山さんが昔仕事をしていたブランドで、小林君の後輩だった事が判った。世の中って、こうやってまた繋がるんだね。面白いなぁ。

かなりお腹も一杯になりかけたところで、〆の飯「特製ちゃんぽん」を戴いた。
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ホっとする味だなぁ、いつ食べても。でも、お腹苦しい。
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よぉ、しっかり働いているか、勤労青年よ。

さてと近々、また立石連中を此処に連れてこないとネ。
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by cafegent | 2008-09-11 18:31 | 飲み歩き